ソフトバンク
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スポーツ 2020年11月17日 17時00分
大量流出危機のロッテに「ソフトバンクの二の舞」ファン悲鳴 来季の最下位は濃厚? 慰留失敗で待ち受ける苦難とは
今シーズン勝ちパターンの一角として「32登板・1勝1敗14ホールド・防御率1.19」といった成績を残し、チームのパ・リーグ2位に大きく貢献したプロ13年目・31歳の唐川侑己。17日、その唐川が海外FA権の行使を検討していると複数メディアが報じた。 報道によると、2018年シーズンに海外FA権を取得した唐川はそれ以降、今後の野球人生について真剣に考えるようになったといい、昨年にはFA権を行使する場合に備え代理人と契約していたとのこと。また、唐川の年俸ランクは人的補償が発生しないCランクのため、権利行使の場合は複数球団による争奪戦が確実視されている。 ソフトバンクに敗れCS終戦となった15日以降、チェン(0勝3敗・防御率2.42)、澤村拓一(0勝2敗13ホールド1セーブ・防御率1.71)、ハーマン(3勝2敗23ホールド1セーブ・防御率2.15)の主力3投手にそれぞれ流出の可能性があると報じられているロッテ。今回の唐川を含めると、今オフに最大4投手がチームを去る危機が訪れている。 >>ロッテ、今オフ主力が大量流出か「内々に調査されていた時期が…」球団は井口監督の采配にもメス?<< 迫る大量流出危機を受け、ネット上には「これまで報じられてる3人でも相当痛いのに、唐川まで移籍の可能性があるのは辛すぎる」、「勝ちパターンの投手が一気に抜けるのはマズい、最低でも2人は残留させてほしい」、「コロナ禍で懐厳しいかもしれんが、球団は何とか相応の条件を出してくれ」といった反応が多数寄せられている。 同時に「全員抜けたら前のソフトバンクみたいになる」、「下手したら一昔前のソフトバンクの二の舞になりそうで怖い」と、ソフトバンクを絡めて危惧する声も複数見受けられた。 「ソフトバンクはリーグ優勝・日本一に輝いた2011年、杉内俊哉(8勝7敗・防御率1.94)、和田毅(16勝5敗・防御率1.51)、ホールトン(19勝6敗・防御率2.19)の先発3名と、野手の川崎宗則(.267・1本・37打点・161安打)の計4名が同時に流出。その結果、翌2012年は3位に順位を落とすと、2013年には4位で2008年以来5年ぶりのBクラスに転落。2013年オフに中田賢一、岡島秀樹、サファテ、李大浩ら総勢8名の大補強を敢行した結果2014年に再びリーグ優勝・日本一に輝きましたが、球界随一の選手層を誇るとされるソフトバンクでも主力の大量流出にこれだけ苦しんだことを考えると、選手層がそこまで厚いわけではないロッテなら一気に最下位に転落する可能性も少なくありません。2位とはいえ終盤までソフトバンクと優勝争いを演じた今シーズンの躍進を無駄にしないためにも、球団フロントは相当の覚悟と責任を持って残留交渉に当たる必要がありそうです」(野球ライター) 現在指揮を執る井口資仁監督が就任した2018年以降、5位、4位、2位と毎年着実に順位を上げているロッテ。この流れのまま来シーズン優勝を勝ち取るためには前述の4名は必要不可欠な存在だが、果たして残留交渉を円滑に進めることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月15日 11時00分
ソフトB、CS突破・日本一は柳田次第?「ロッテとの大きな違いは…」工藤監督も球界一の“長所”に期待か
ペナントレース最終戦の試合前、ソフトバンクホークスの工藤公康監督は、クライマックスシリーズ(CS)に向けての意気込みを語っている。「ロッテとの大きな違いは長打力」と自チームを評した。そう指揮官が語った、絶対的な信頼を寄せる打線の象徴的な存在が、ホークス背番号9・柳田悠岐だ。 今シーズン、初となる最多安打のタイトルを獲得するとともに、主要打撃部門(打率、本塁打、打点)でも全てベスト3に名を連ねる成績を残した。 確実性、勝負強さと何れも特徴の一つだが、やはり相手投手の脅威となるのが長打力。2018年まで4年連続でリーグトップを記録した長打率も、今季両リーグ通じて唯一の6割台(.623)で、再び1位に返り咲いている。そして、その豪快なスイングから放たれ、球場のあらゆる方向に打ち込むことが出来るホームランこそ柳田の魅力だろう。 9日の西武との最終戦でも、独特のアーチを描いた打球が今季29本目の本塁打となっている。 3回の第二打席、西武の左腕、齊藤大将が投じた初球、外角への変化球を捕らえると、あっという間にボールはレフトスタンドポール際へ吸い込まれていった。バットの先で合わせただけにも見えたものの、逆方向へと飛距離が伸びていく、まさに「ギータ」にしか打てない一発だった。自身は30本に届かなかったこともあり、「惜しかった。(この成績が)現時点での力」と控え目に心境を口にしつつも、最後までスラッガーとして、ファンの期待に応え続けた。 早くも今シーズンのMVP候補にも挙げられているが、昨年怪我で不本意なシーズンに終わった柳田にとって、2年ぶりに離脱なく迎える短期決戦が目の前だ。一昨年のCSでは、ライオンズとのファイナルステージで2本塁打を記録し、MVPに選出される活躍を見せていて、短期決戦でこそ、その打撃はチームに最も勢いを与える強力な武器となることは明白だ。今季のCSはチームにとっても3年連続日本一への最初の関門であり、唯一シーズン対戦成績で負け越している千葉ロッテ打倒の為には、柳田の「一発」が必須であることは言うまでもない。 異例の長期契約で、「生涯ホークス」を宣言したのがおよそ1年前。チームへの愛着と想いを、プレー、そして成績で体現した今季、最後までチームの先頭に立ち、CS突破、そして日本シリーズへと突き進む。球界No1を誇るフルスイングの「破壊力」で、柳田悠岐は鷹軍団を更なる上昇気流に乗せていく。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年11月14日 11時00分
パ・リーグCS、軍配は2位ロッテに? 14ゲーム差の首位に“下克上”、ブルペンの奇策が突破口となるか
9日に行われた2試合をもって、レギュラーシーズンの全日程が終了したパ・リーグ。本日14日から、1位ソフトバンク対2位ロッテのクライマックスシリーズが行われる。 両球団の今季対戦成績は、「12勝11敗1分」でロッテが1つ勝ち越し。しかし、内訳を見ると前半12試合は「8勝3敗1分」とロッテが圧倒しているが、後半は「4勝8敗」と逆にソフトバンクにカモにされている。 優勝したソフトバンクにアドバンテージの1勝が与えられる上、例年の6試合制(4勝先取)ではなく4試合制(3勝先取)で行われることもあり、ロッテは圧倒的不利という見方もされている。ただ、レギュラーシーズンで14ゲーム差をつけられた相手に対し、“下克上”を成し遂げる隙が全くないわけではない。 まず鍵となりそうなのは、どれだけ四死球をもぎ取れるかという点。今季のソフトバンクはチーム防御率「2.92」とリーグ断トツトップの数字だが、一方で与四死球数は「513個」でリーグワースト2位。一方のロッテ打線は奪った四死球数が「549個」でリーグトップであることから、強引にヒットを狙わず待ち球作戦で相手の自滅を誘う戦い方が基本線になるだろう。 もちろん、試合では待つだけでなくどこかのタイミングで勝負をかける必要もあるが、そのタイミングとして適しているのが2回と7回。今季のソフトバンクはレギュラーシーズンで42敗を記録しているが、この42敗のイニング別失点を見ると2回(44失点)と7回(41失点)で40失点以上を喫している。先発の立ち上がり、勝ちパターンに入った直後に難がある点を踏まえて攻勢をかければ効率良く点が奪える可能性は高そうだ。 このようにして奪った得点を守り切るためには、当然ながら投手の人選も重要な要素となる。ロッテの先発陣を見ると美馬学(対ソフトバンク防御率2.70)、石川歩(同2.27)、チェン(同1.29)といった相性のいい投手が3枚そろっているため、CSではこの3名を投入し一気に3タテを狙う公算が大。ただ、この3名以外には二木康太(同3.20)も好相性であるため、昨オフ一時リリーフを務めていた石川の代わりに二木を先発起用し、石川はロングリリーフとして柔軟に起用するやり方も面白いかもしれない。 2010年のCSではソフトバンクを「4勝3敗(アドバンテージによる1敗含む)」で下して突破し、その後日本シリーズも制しているロッテ。10年前の再現を果たせるのか、本日から始まる決戦は大きな注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月04日 20時30分
ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」? 池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も
元阪神で野球解説者の池田親興氏が3日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上のソフトバンクファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の動画で池田氏は、視聴者から寄せられたソフトバンク関連の質問に回答する形でトークを展開。「(2016年ドラ1の)田中正義投手は来季こそ覚醒できるでしょうか?」、「デスパイネ選手はCSに間に合いそうですか?」といった質問に、池田氏はそれぞれ「本人次第。ただ、ファームの最終戦では最速155、6キロは出ていた」、「ファームの試合には普通に出ていた。(状態が)悪ければ試合には出ないと思うので、僕は(近々一軍に)上がるんじゃないかなと思う」などと答えた。 議論のきっかけとなったのは、「ヤクルト・山田哲人がFA権を行使したらホークスは獲得に動くのでしょうか?」という質問を受けて語った自身の見解。池田氏は「取得したFA権を行使する以上お金の交渉にもなるので、そうなると(獲得に動けるのは)巨人やソフトバンクに限られてくるのではないか」と、今季年俸5億円(推定)の山田獲得を狙えるのは資金力のある巨人、ソフトバンクぐらいではないかと予想。 その上で、「(でも)ホークスは獲っても『じゃあどこ(で使う)?』と(いう問題がある)。(山田と同じ)セカンドの周東(佑京)が頑張ってるのにその周東はどうなるんだとなるし、刺激として入れる選手にしては年俸が高すぎる」、「(加えて)人的補償(の問題)もある。ホークスとしては(もう少し時間をかけて)見てみたい選手が流れてしまう残念さもある」と、同ポジションに周東がいることや人的補償のリスクなどを踏まえて獲得には否定的な見解を示した。 >>ヤクルト、山田の残留に勝算アリ?ファンも覚悟のFA移籍、“マネーゲーム”に太刀打ちできそうなワケは<< 池田氏の発言を受け、ネット上には「せっかく周東の芽が出始めたんだから、FAでフタをするやり方は辞めてほしい」、「今シーズンの山田は絶不調だから、無理に獲得狙うよりは周東を固定して育てた方がいい」、「人的で取られる選手次第では獲得がむしろデメリットになる可能性すらある」といった反応が多数寄せられている。 一方、「『周東がいるから~』って声が多いが、周東も来シーズンどうなるか不透明だから山田の獲得には動くべき」、「長らく正二塁手が不在なんだから、獲れるかはともかく手は挙げた方がいい」といった反発も複数寄せられるなど議論となっている。 「ソフトバンクはプロ3年目・24歳の周東が今シーズンチーム最多の63試合に出場するなど二塁手として台頭していますが、それまでは5年ほど二塁のレギュラーを固定できていないチーム。また、周東がレギュラーとして戦うのは今シーズンが初めてですので、来シーズンは他球団に研究され一気に成績を落とす可能性もゼロではありません。一方、山田は今シーズン『.254・12本・52打点』と不調ですが、これまでにトリプルスリーを3度(2015-2016,2018)獲得した実績を持つ球界トップクラスの二塁手。もし加入となれば数年来の課題が一気に解決に向かうことは濃厚なため、周東とのポジション被りも辞さずに獲得に動くべきと考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今オフのFA市場最大の目玉と目されているが、ソフトバンクファンの間では獲得について賛否が分かれている山田。ただ、ソフトバンクは2010年オフの細川亨を最後に九州出身ではないFA選手の獲得には成功していないため、一部では「山田が縁もゆかりもない福岡にわざわざ来るわけ無い。普通に考えればヤクルト残留か巨人移籍かの2択だろう」と冷ややかな声も挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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スポーツ 2020年11月04日 11時00分
ソフトB・内川、新天地は巨人かヤクルト? 成績だけじゃない獲得のメリットとは
“内川獲得の先”に見えてくるのは…。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が出場機会に恵まれず、退団を申し入れて了承されたのは既報通り。東京ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネージャーが「興味があります!」と獲得に名乗りを上げており(11月2日)、ここに2009年WBCでともに戦った原辰徳監督の巨人、古巣・横浜、中日なども乗り出してくるだろう。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 「内川は19年に初めて、ゴールデングラブ賞を獲得しました。プロ19年目になって、ベテランが初めて守備のタイトルを獲ったんですよ。指名打者制のないセ・リーグでも十分にやっていけるでしょう」(プロ野球解説者) 一方、内川の退団を認めたソフトバンクだが、交換要員を得られるトレードではなく、自由契約の手続きを取った。 内川の気持ちを汲んだ対応はさすがだが、こんな声も聞かれた。「二軍で3割4分の高打率を残しながら、一度も昇格のチャンスがなかった。今後、フリーエージェントでソフトバンクに行きたいと思う選手はいなくなるのでは?」と――。 前出のプロ野球解説者は「そんな大袈裟な話にはならない」と一笑に付していたが、“内川ロス”は確実にある。 と言うか、内川の獲得後に見えてくるものもある。それは、高い打撃技術だが、彼を慕って1月の自主トレをともに過ごす後輩の一人に、広島・鈴木誠也外野手がいる。 ちょっと気の早い話だが、順調に行けば、鈴木は22年に国内FA権を取得する。 「東京都出身、少年時代は巨人ファン」、新体操のロンドン五輪代表選手だった畠山愛理夫人も活動の拠点を都内に置いており、広島の残留交渉はもちろんだが、FA宣言すれば、巨人を始めとする大争奪戦が予想されている。鈴木と“関係構築”のため、内川を獲るとの見方もできなくはない。 「鈴木がブレイクしたのは16年。その自主トレで内川が打撃アドバイスをしています。同じ右バッター同士ということもあって、内川の打ち方を模倣した部分もあります」(球界関係者) 確かに、緩い変化球に対し、左足の膝で踏ん張ってからスイングに入る打撃フォームはソックリだ。 ヤクルトが早々と獲得表明したことを指し、こんな声も聞かれた。 「中軸の右バッターは山田だけ。廣岡、西浦、中山、塩見らの若手右バッターを育ててもらいたいとの思いもあるようです」(前出・同) 右バッターの全員に“内川メソッド”が適合するとは限らないが…。 「内川の最終試合には王貞治会長も駆けつけました。工藤公康監督はFAで一度チームを離れた人です。なのに、監督として帰還しています。工藤監督を呼び戻したのは王会長でした。内川も現役選手として完全燃焼できたら、いずれは指導者としてチームに戻るのではないか」(前出・プロ野球解説者) 獲得濃厚と思われた古巣横浜にまだ動きがないのは、「ソフトバンク帰還」の話が影響しているからだろうか。広島・鈴木との師弟関係、卓越した打撃理論、ソフトバンクとの関係継続。内川を獲得したら、いろいろな話もついて来そうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月01日 17時00分
ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人? 予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは
これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーし、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている38歳の内川聖一。28日、そのチームの主力である内川の退団が決定的であることが報じられ多くのファンに衝撃を与えた。 今シーズンはオープン戦・練習試合での打撃不振や、本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなった内川。その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの数字をマークしたが一軍から声がかからなかったため、球団と話し合った上で退団を決断し、他球団での現役続行を模索することになったと伝えられている。 >>ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは<< 現役選手の中では最多の安打数を誇っている内川の退団報道を受け、ネット上では早くも「現役としてはまだまだやれる可能性は十分だと思う」、「右の代打に困っている球団が動くのでは」と新天地候補を予想する声が白熱している。多くのファンが球団はどこであれ新天地自体は見つかると予想しているが、移籍に向けては懸念材料も少なくない。 今回ソフトバンクを退団とする流れとなった内川はもともと内外野の複数ポジションを守れる選手だったが、2017年を最後に一塁以外での出場はない選手。一般的に一塁にはチームを代表する強打者や助っ人が据えられることが多いため、既に一塁にめどがついている球団からすると“一塁専”の内川を獲得するメリットは薄いといえるだろう。 それでも成績が良ければ「獲得して主力と競争させよう」という球団が現れてもおかしくはないが、今シーズンの内川は二軍では打率3割超えの一方、一軍では1試合も出場がなく、昨シーズン以前を見てもここ3年はいずれも一軍では打率3割以下。また、この期間は年齢の影響からか頸椎捻挫、左手剥離骨折、右ひざ痛と故障に見舞われ度々離脱しているため、故障や不振のリスクを負ってまでレギュラー候補として迎え入れる球団があるとは考えづらい。 レギュラーは無理でも代打・バックアッパーとしてなら価値があるという見方もあるが、そうなると今度は年俸面が障壁となる。資金力のあるソフトバンクで長年主力として働き続けていることもあり、内川の今季年俸は2億5000万円(推定)と高額。今年はコロナ禍の影響で各球団は財政面で大ダメージを負っているため、内川は大幅減俸を受け入れない限りなかなか買い手が見つからないことは想像に難くない。 過去の球史を振り返ると、「まだやれる」と考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくない。今回の内川も新天地探しはかなり難航する可能性はあるが、それでも、一部からは「年俸下げる前提なら、DHがあるパ・リーグ球団は手を挙げるのではないか」、「WBCで一緒に戦った原(辰徳)監督の巨人はどうだろう、中島(宏之)や岩隈(久志)を獲った実績もあるし」といった声も挙がっている。 これまで残してきた実績を考えると、本来の力が出せるなら非常に魅力的な選手であることは間違いない内川。果たして、今オフ獲得に手を挙げる球団は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月30日 19時00分
ソフトB・工藤監督に楽天行きの可能性が? 大久保氏が激怒「男の気持ちを踏みにじるんですか!」 知られざる現役晩年の裏話とは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が29日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・工藤公康監督の現役時代の裏話を明かした。 現役時代西武(1982-1994,2010)、ダイエー(1995-1999)、巨人(2000-2006)、横浜(2007-2009)でプレーした57歳の工藤監督。今回の動画でチームの功労者に対する球団の扱い方をテーマにトークを展開した大久保氏は、その中で1994年オフにFAで西武を去った工藤監督が2009年オフに古巣復帰を果たした時の裏話を語った。 >>ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか<< 工藤監督が横浜を退団した2009年は、西武の編成部に所属していた大久保氏。当時の球団はFAでチームを出て行った選手は呼び戻さない方針だったというが、指揮を執っていた渡辺久信監督が「工藤さんの引き際はライオンズのユニフォームを着させて終わらせてあげたい」と常々話していたこともあり、横浜退団が決まるとすぐに工藤監督の自宅まで足を運び交渉したという。 「編成部としての自分の立場をかけてでも、(年俸)2000万円は保証できるように頑張ります」と条件面について話すと同時に、「渡辺監督が今まで西武でご法度だった話を(覆してまで)、身を挺して工藤さんを獲るって話してます。他から(オファーが)きて行っちゃったじゃ(渡辺監督が報われないから)、男同士の気持ちを考えてください」と渡辺監督の“男気”をくんでほしいと頭を下げた大久保氏。工藤監督が「ありがとう、(渡辺)監督にもよろしく言っておいて」と受け入れたため、このまま入団するものと考えていたという。 ところが、その後工藤監督が一時電話に全く出なくなってしまったという大久保氏。しばらくの期間電話をかけ続けてようやくつながったが、そこで楽天から好条件でオファーが来ておりそちらになびいている旨を聞かされたため、急きょ電話翌日に会うことにしたという。 一夜明け工藤監督と会った大久保氏は、「渡辺久信と言う男の気持ちを踏みにじるんですか!『(大事なのは)条件じゃない、ありがとうデーブ』って言ってくれたじゃないですか!」と必死で説得。すると、熱意が通じたのか工藤監督が考え直すそぶりを見せたため、その勢いで渡辺監督も交えて3人で食事をする約束を取り付けたという。 後日開かれた食事会で渡辺監督が「ウチが獲らせてください。条件は(年俸)3000万円です、いかがですか?」と提案し、工藤監督も「本当にありがとうございます。何ができるかは分からないけど、精いっぱい監督のために頑張ります」と受諾したため工藤監督の西武入りが決定。大久保氏は紆余曲折を経ながらも交渉が成功した安堵から、その場で思わず男泣きしたと語っていた。 大久保氏はこの他にも、編成部時代に本気で獲得を狙っていたというある現役選手や、チームの功労者の扱いに対する自身の見解などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「当時はすんなり復帰決まった感じで報じられてたのに裏でそんな攻防戦があったのか」、「西武復帰へ向けての男気と熱意が伝わる感動的な話だ、最終的に受け入れた工藤監督も立派な男だよ」、「楽天も食指伸ばしてたのは初耳、もし行ってたら今頃楽天を指揮してた可能性も…」、「最近古巣復帰する選手が増えてきてるのはこれがきっかけでもありそう」といった反応が多数寄せられている。 工藤監督は第1次西武時代に計113勝をマークし、最優秀防御率を3回(1985,1987,1993)、最高勝率を3回(1987,1991,1993)獲得した先発左腕。渡辺監督は同時期に共にプレーした経験もあり、工藤監督を球団の功労者と考え復帰を切望していたようだ。 2009年オフの工藤監督以降、松井稼頭央(2017年オフ)、松坂大輔(2019年オフ)などFAやポスティングでチームを去った選手が復帰するケースが増えてきている西武。今回大久保氏が明かしたエピソードは、球団にとっての大きなターニングポイントなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年10月29日 19時45分
ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは
元阪神で野球解説者の池田親興氏が28日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・内川聖一との知られざるやりとりを語った。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、28日に今シーズン限りでの退団が決定的になったと複数メディアが報道。その内川と先日テレビの仕事の関係で話す機会があったという池田氏は、今回の動画で内川が自身に語った現在の心境を明かした。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 今シーズンはオープン戦・練習試合での不振や、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍戦で「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの数字を残すも、29日現在まで一軍昇格はない内川。だが、池田氏によると内川は「若手が出てきたり、野球界の(世代交代の)流れというものも分かった上で必死にやっています」と語り、二軍で腐ることなく練習、試合に一生懸命取り組んでいたという。 だが、その一方で二軍球場へ新幹線や車で移動する際には、一軍に呼ばれない現状について車中で考えることも多かったとのこと。38歳と年齢的には大ベテランの域に差し掛かっていることもあり、一時は現役を引退する考えも頭によぎっていたという。 それでも、若手の中に交じって二軍で日々を過ごすうちに、「やっぱり(一軍で)野球がしたい」と現役続行の意思が強くなっていったという内川。体調面でもまだまだやれるという自信があったこともあり、今回球団としっかり話し合った上で退団を決断する流れに至ったと池田氏は語っていた。 池田氏はこの他にもソフトバンクで10シーズンを過ごした内川がチームに残した功績や、新天地が見つかるかどうかのポイントについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「貴重な話を動画にしてくれてありがたい」、「退団報道では本人コメントなかったから、内川の率直な心境が知れて良かった」、「本人がまだやれる、やりたいって考えてるなら退団は仕方ない、他球団に行っても応援し続けよう」、「喧嘩別れじゃないことが分かってホッとした、それなら納得するまで現役続けた後に指導者としてホークスに帰ってきてほしい」といった反応が多数寄せられている。 ソフトバンクでの10年間で「1076試合・.296・117本・602打点・1226安打」といった数字を残した内川。現役屈指のアベレージヒッターの獲得に動く球団があるのか、今オフ大きな注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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スポーツ 2020年10月29日 11時00分
ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン? ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か
優勝を決めた翌日の悲劇となった。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が“退団”を申し入れた。現役を引退するのではない。今季、プロ20年目で初の開幕二軍となり、その後も昇格のチャンスは掴めなかった。日本一6回を経験したベテランは、工藤公康監督や同僚たちの胴上げをテレビ画面で眺めることになり、チームの構想外であることを悟ったという。 他球団に移籍し、再スタートを切ることを決めた。 >>ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか<< 「球団も受け入れる方向のようです。実際に動き出すのは、今季の全日程が終了してからです」(球界関係者) 内川のファームでの成績は、打率3割4分。シーズン前半から、「本当に使わないのか?」と他球団スタッフが視察を続けていた。この時点でトレードが成立しなかったため、「いずれ、一軍に」と思われたが、工藤監督からお呼びが掛かることはなかった。 「同じく二軍で調整していたバレンティンの昇格が決まった時(10月2日)、内川も昇格対象候補として名前が挙がり、どちらを上げるかが話し合われました。大砲タイプのバレンティンに決まったことで、内川も決断したようです」(前出・同) この選択劇の少し前、王貞治会長が自ら二軍施設に足を運び、バレンティンを直接指導していたという。内川にも激励の言葉を掛けていたはずだ。 「王会長は自軍の解雇選手に対しても、配慮してきました。過去にも、マジメにやってきた選手に限り、他球団に連絡を入れるなどして面倒を見てきました。内川は腐らずに練習してきたので、王会長も心配していると思います」(地元メディア) 他球団がファーム視察をしていたので、新天地が決まるまでさほど時間はかからないだろう。 2009年WBCでともに戦った巨人・原辰徳監督の出方も気になる。中島宏之、岩隈久志を呼んだのも、侍ジャパンの代表指揮官を務めた縁によるものだ。しかも、巨人とソフトバンクは“盟友関係”にある。 「古巣であるベイスターズがどう出るかも注目です。2年連続最下位濃厚のヤクルトも興味を示すはず」(前出・同) もっとも、内川は地元福岡でも人気があり、「同じパ・リーグの球団には行かないでくれ」のファン願望もあるそうだ。 「工藤監督か、一軍担当の編成スタッフが改めて内川と話し合い、そこで今後のことが決定する流れになるでしょう」(前出・関係者) 優勝を決めた後とは言え、クライマックスシリーズ、日本シリーズはこれからだ。公式日程を終了させる前に、内川が会見に応じたということは「退団の決意は固い」と見るべきだろう。大一番を控えたソフトバンクナインが動揺しなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月28日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声 退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか
27日の対ロッテ戦に「5-1」で勝利し、3年ぶり19度目(南海、ダイエー含む)のリーグ優勝を決めたソフトバンク。28日、そのチームの主力である内川聖一の退団が決定的であることを複数メディアが報じた。 >>元巨人・上原氏、ソフトB・内川が嫌いだった?マウンド上での印象を告白、今シーズンの注目点も語る<< これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている選手。しかし、今シーズンは二軍では「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの一方、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響もあり開幕からここまで一軍昇格は一度もなし。本人は他球団での現役続行を模索するため、27日までに球団に退団の意向を申し入れたという。 優勝翌日の退団報道を受け、ネット上には「なんとなく予想はしてたけど、いざそうなるとショック」、「まだまだやれそうだから退団希望は理解できるけど、ホークスで引退してほしかったから寂しい」、「2000本以上打ってる打者がこのまま二軍で腐るのはもったいない、手を挙げる球団があるならそこで最後に一花咲かせてほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「工藤(公康)監督はシーズンでは使わなかったけど、最後にせめてCSでは内川使ってほしい」、「CSの秘密兵器としての一軍昇格はあるんだろうか」、「内川は通算で2ケタ打ってるCSで使えば心強いし、本人にとってもいい就活になりそうだが…」といった、レギュラーシーズン後に行われるCSを絡めたコメントも複数見受けられた。 「2010年オフに横浜からソフトバンクにFA移籍した内川は、翌2011年から昨シーズンまでCSに8度出場。通算成績は『.375・10本・29打点・51安打』と抜群の相性を誇り、“短期決戦の鬼”という呼び名があるほどです。チームは内川の活躍もあり、2010年まで計6度出場しすべて敗退していたCS(プレーオフ含む)を6度も突破。CSでの“負け癖”払拭の最大の立役者なだけに、11月14日から予定される今年のCSでの一軍昇格・出場を願うファンも少なくないようです」(野球ライター) これまでチームを支えてくれた功労者として、球団も退団の意思を尊重するとみられている内川。来たるCSでの起用はあるのか、そして獲得へ手を挙げる球団はあるのか。今後も多くのファンから注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人
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