ソフトバンク
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スポーツ 2020年02月19日 21時30分
「枠潰すくらいならクビにしろ」の声も ソフトバンク、失踪中のコラスを解雇せず“制限選手”にしたワケは
NPBは19日、球団側の申請に基づきソフトバンク・コラスを「制限選手」にしたと公式サイト上で公示した。 NPB公式サイトによると、制限選手とは「選手がその個人的事由によって野球活動を休止する場合、球団はその選手を制限選手とする理由を記入した申請書をコミッショナーに提出」することで受理される制度のこと。申請が受理された場合、対象選手は日本、アメリカ、韓国、台湾、中国の5か国の球団への移籍が制限され、年俸も1日につき300分の1に相当する金額が減額されるという。 2017年に育成選手としてソフトバンクに入団した21歳のコラスは、昨シーズン支配下昇格を勝ち取りプロ初本塁打もマークした期待の野手。しかし、先月初旬にMLBとの契約を目指して母国キューバから失踪・亡命したと複数メディアが報道していた。 現在もどこにいるのか所在がはっきりしていない中、コラスの制限選手化に踏み切ったソフトバンク。MLBへの移籍を狙って契約を反故にしようとするコラスの思惑を阻止すること、そして他の助っ人選手に対し“あの球団はゴネれば簡単に解雇にしてくれる”というレッテルを貼られることを防ぐことなどが狙いとみられている。 今回の一件を受け、ネット上のファンからは「今できる対応としては一番の正解だと思う」、「妥当な制裁、コラスのゴネ得は絶対に許しちゃいけない」、「これを許すと後に続く選手が増えるだろうから、球団には断固として抵抗してもらいたい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「枠がもったいないからもう解雇で良くない?」、「貴重な支配下枠潰すくらいならクビにしろ」、「どうせ戻ってこないんだからさっさと切り捨ててほしい」といった声も複数見受けられた。 「今回のソフトバンクの対応は、今後に悪しき前例を作らないための当然の対応であるといえます。ただ、コラスを制限選手として支配下選手枠(最大70名)の中に留め置いたとなると、その分育成選手の支配下昇格チャンスは減少します。現在、ソフトバンクはコラスを除き65名の選手を支配下に抱えていますが、コラスで1枠、そしてシーズン中の緊急補強用に1枠必要と仮定すると、残る枠は最大でも3枠。そのため、本来なら支配下に昇格できていた選手が、コラスの存在により昇格できなかったという事態が起こることも十分に考えられるでしょう」(野球ライター) ソフトバンクは今オフ、昨シーズン中に支配下にしなかった育成選手・長谷川宙輝(現ヤクルト)の流出を許している。今回の一件に異を唱えているファンは、もしかしたらこの点も踏まえているのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用についてNPB公式サイトよりhttp://npb.jp/
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スポーツ 2020年02月19日 19時06分
右腕故障中のソフトバンク・甲斐野にサイン強要 「もうやめましょ?」本人の願いも無視、一部ファン暴走に批判殺到
昨シーズンルーキーながら「65登板・2勝26ホールド・防御率4.14」といった成績をマークするも、春季キャンプ中の15日に右ひじ靭帯の一部損傷が発覚したソフトバンク・甲斐野央。その甲斐野に対する一部ソフトバンクファンの振る舞いが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、あるソフトバンクファンが19日に自身のツイッター上に投稿した約25秒の動画。撮影された日付や時間は不明だが、動画内には甲斐野がキャンプ地に詰めかけた女性ファンたちの求めに応じ、右手でサインをする様子が収められている。 ただ、動画内の甲斐野は怪我の影響からか序盤から「痛っ」と顔をしかめながら色紙にサインを書いており、中盤では「もうやめましょ?」と女性ファンたちに対してサイン対応の終了を要求。 しかし、一部の女性ファンたちは「大丈夫大丈夫、全然大丈夫」、「私にも1枚ちょうだい」と、甲斐野の言うことを聞き入れずにサインを求め続けていた。 19日の午前11時40分に投稿されたこの動画は、現在(19日午後5時)までに数十名単位のプロ野球ファンが引用リツイートなどを用いてツイッター上に広く拡散。 同時に、動画内の女性ファンたちに対しては「本人が痛いって言ってるのにサイン書かせ続けるなんて信じられない」、「怪我してる選手に無理矢理サインねだるような奴はファンじゃない」、「何考えてるんだこいつら、これで甲斐野の怪我が悪化したら責任取れるのか」、「他球団ファンだけどこれは酷すぎる、特定できるなら特定して出禁にすべき」といった批判が殺到している。 「甲斐野が負った右ひじの故障は具体的には『右肘内側側副靱帯一部損傷』といい、仮に手術となった場合は復帰までに1年以上を要する可能性もあるほどの故障です。サインを書くのにも難儀していた今回の動画を見ても、怪我の程度がどれだけ重いかがうかがい知れます。サインが欲しいというファンの気持ちは分からなくもないですが、今回ばかりは甲斐野に最大限配慮すべきだったのではないでしょうか」(野球ライター) 各メディアの報道では、少なくとも来月20日の開幕には間に合わないと伝えられている甲斐野。今回の一件が患部に余計なダメージを与えていないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月18日 11時30分
ソフトバンク、故障者続出でも天下が続く? 全球団が将来性を確信、“千賀2世”のデビュー前倒しか
主力投手の故障と出遅れ。「いや、それくらいのハンディがあって、ようやく他球団は互角に戦えるんだから」――。そんなやっかみも聞かれる福岡ソフトバンクホークスだが、選手層の厚さを再認識させられた。 「キャンプ初日からエースの千賀が別メニューとなり、工藤公康監督(56)もかなり心配しています。高橋礼も開幕に間に合うかどうか、微妙なところ。甲斐野央に関しては絶望的」(スポーツ紙記者) 千賀は右ふくらはぎの違和感を訴えていた。2月15、17日にブルペンに入ったが、「ふくらはぎの故障は慎重にならないとダメ。ふくらはぎを痛めたベテランがそのまま引退するケースも多々ありますので」(同) と、まだ楽観視できない状況だ。 「開幕戦のオーダーに、デスパイネとグラシアルの名前もないと思われます。キューバは東京五輪の予選を戦わなければならないので、彼らの来日はかなり遅れるはず」(プロ野球解説者) 相当な戦力ダウンが予想される。しかし、三軍制を敷くチームである。「千賀2世」のデビュー戦が前倒しされそうだ。 今春キャンプで一軍主力グループを意味するA班に振り分けられた育成選手が2人いる。一人は昨秋の台湾リーグで本塁、打点の二冠王となった内野手・砂川リチャード(20)。2人目はピッチャーだ。右の剛速球投手、尾形崇斗(20)である。背番号120の尾形は昨年の練習試合、教育リーグなど31試合に投げ、防御率1・62の好成績を残している。「奪三振率」の高いピッチャーのようだ。昨年10月、若手の教育リーグでもある宮崎でのフェニックスリーグで、この尾形を見た某二軍コーチがこんなことを話していた。 「近々に、一軍の主力になるピッチャー。ストレートで勝負できるところがスゴイ」 剛速球を投げるということで、ソフトバンクの中では千賀2世と早くから呼ばれていたそうだ。しかし、主にリリーバーとして投げてきたので、もし、このまま支配下登録を勝ち取ったとすれば、セットアッパーとして一軍戦に出てくるだろう。 チーム関係者がこう言う。 「工藤監督は千賀がスロー調整となった時点で、先発陣を心配し始めました。『(6人を)固定できないかも』と周囲に漏らしており、経験値の浅い先発投手が早々に打ち込まれてしまう試合も多くなりそう。そうなると、リリーフピッチャーは何人でも欲しいところ」 尾形にも十分チャンスはありそうだ。もっとも、尾形、砂川は支配下登録を念頭にA班に振り分けたのではないという。「勉強させるため」だった。筆者も尾形のフリー打撃登板を見たが(3日)、前日に見た他球団キャンプの一軍投手よりも速い。この時点では前出のチーム関係者が「まだちょっと…」と早期の支配下登録は否定していたが、故障者の続出で状況は変わってきた。チャンスは十分にある。 尾形は17年育成ドラフト1位でプロ入りした。尾形のことを某球団スカウトに聞いてみたら、「全球団がチェックし、将来性も確信していた」と言う。では、なぜ指名しなかったのか? 「70人までしか支配下登録できません。才能はあるけど、一軍レベルになるまで5年くらい掛かるというピッチャーなら、全国にたくさんいますよ。支配下登録の人数制限もある以上、そういう投手は大学、社会人に進んだ後を見守っていくしかありません。育成で指名するにしても、カネが掛かるしね」(在京球団スカウト) 選手を育てるには、カネが掛かるのだ。専用施設の確保もそうだが、ファーム担当コーチの人数も増やさなければならない。他球団が一軍クラスになるまで5年以上掛かると見て指名を見送った尾形を3年でここまで育てたのは、ソフトバンクの指導力の高さだ。とは言え、可能性を秘めた高校生を育成枠で大量指名できるのだから、ソフトバンクの天下は、まだまだ続きそうである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月17日 17時00分
ソフトバンク・工藤監督に「散々酷使したくせに」と批判 甲斐野故障にこぼした“恨み節”、「オフの過ごし方が問題」苦言が物議に
ソフトバンク・工藤公康監督の発言が、ネット上のソフトバンクファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、チームの中継ぎ投手である甲斐野央への発言。1日から春季キャンプに参加している甲斐野は15日、右ひじ靭帯の一部損傷により一軍主体のA組からリハビリ組に移ることが決定。各メディアの報道によると、原因は不明だが甲斐野はキャンプ当初から右腕に張りを感じており、張りが日増しに強くなったことで14日に病院で検査を受けたところ故障が発覚したとのことだが、これを受けて工藤監督は「もうちょっと考えて(オフの)自主トレをしてほしかった」との旨を口にしたという。 今シーズンがプロ2年目となる甲斐野は、昨シーズンルーキーながらチーム1位(リーグ3位タイ)となる65試合に登板。また、これ以外にもクライマックスシリーズで5試合(ファースト2試合/ファイナル3試合)、日本シリーズで3試合、さらにシーズン後のプレミア12でも5試合に登板するなどフル回転していた。 このこともあってか、今回の一件を受けてソフトバンクファンは「シーズンで散々酷使したくせになに言ってんだ」、「甲斐野は悪くない、どう考えても去年馬鹿みたいに投げさせた工藤が悪い」、「なんだよ『考えて自主トレしろ』って、それ以上にお前が起用法ちゃんと考えろ」と工藤監督を批判。 一方、「工藤監督ばかり叩かれるのは意味わからない、絶対甲斐野にも非はあるでしょ」、「酷使の影響もあるとは思うが、それ以上に甲斐野の体調管理に問題があったんじゃないか?」、「怪我しないようメニュー組んでたのに怪我されたんだから、そりゃ恨み節も言いたくなるだろ」といった、批判に対する指摘や苦言も複数寄せられている。 「工藤監督は今オフ甲斐野を含めた選手個々人に、適性やコンディションに応じた自主トレ用の練習メニューを出しています。にもかかわらず今回故障が発覚したことで、甲斐野の自己管理に疑問を抱いているファンもいるようです。ただ、中にはこうした意見を受け『怪我をしたということは工藤の練習メニューが悪かったということ』と、さらに監督批判を展開するファンも見受けられますが…」(野球ライター) 今回の甲斐野を含め、キャンプ期間中に8名もの怪我人が続出しているソフトバンク。来月20日の開幕まではあと1カ月と迫っているが、故障禍はどこまで続いていくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月10日 20時30分
ソフトバンク、春季キャンプ10日弱で8人が故障 「昨シーズンの二の舞になる」止まらない“負傷禍”にファン困惑
1日からA組(一軍主体)、B組・リハビリ組(二軍主体)の2つに分かれ、宮崎県宮崎市のアイビースタジアム(宮崎市生目の杜運動公園)での春季キャンプに臨んでいるソフトバンク。そのソフトバンクに故障者が続出していることが、ネット上のファンの間で波紋を広げている。 故障者第1号となったのは、チームのエース投手・千賀滉大。第1クール初日となった1日、千賀は右ふくらはぎの張りを訴え別メニュー調整に。各メディアの報道では軽傷と伝えられていたが、同日から第2クール最終日の9日まで別メニューでの調整が続いている。 翌2日には捕手・海野隆司が右ひじ関節炎、投手・椎野新が右肩違和感でA組から離脱。3日は1人の故障者も出なかったが、第1クール最終日となる4日には投手・田中正義が右肘違和感でA組を離脱となった。 第1クールで発生した故障者の連鎖は、6日から始まった第2クールでも止まらず。7日にB組の投手・野澤佑斗がリハビリ組送りとなると、8日には昨シーズンブレークした投手・高橋純平が右股関節の張りで離脱。 さらに、第2クール最終日となる9日には内野手・内川聖一が左ひざ違和感で別メニューとなった上、この日B組からA組に昇格してきたばかりの投手・大竹耕太郎も左ひじ違和感でシート打撃への登板を取りやめている。 キャンプインから約10日で8名もの故障者が続出するという事態に、ネット上のファンからは「10日で8人はさすがに多すぎるだろ」、「球団はもう少し選手の体調管理を徹底してやるべき」、「このまま怪我の連鎖が続いたら、昨シーズンの二の舞になるかもしれない」、「今の時期からこんなに故障者が出るようじゃリーグ優勝なんか到底無理だぞ」といった反応が多数寄せられている。 「昨シーズンのソフトバンクは開幕直後から、チームの絶対的主砲である柳田悠岐を筆頭に怪我人が続出。これによりシーズンの序盤・中盤はなかなかフルメンバーをそろえることができなかった上、終盤に戻ってきた故障者たちが今一つブランクを埋めきれなかったことが2年連続のV逸につながったと見る向きは強いです。今回の故障者続出は例年より1週間開幕が早いことに選手が焦り過ぎた結果とも、昨シーズンの失敗を踏まえた首脳陣が例年以上に大事を取らせた結果ともいわれていますが、それらを踏まえても8名という人数に危機感を抱いているファンは多いようです」(野球ライター) 3年ぶりのリーグ優勝、そして4年連続の日本一を目標に掲げ、オフにはヤクルトからバレンティンを獲得するなど補強にも余念がなかったソフトバンク。しかし、その目論見には早くもほころびが生じ始めているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月09日 11時30分
ソフトバンク・千賀、さまざまな「舞台」に臨むシーズンへ 数年来のポスティング要望、自らの腕で夢の扉を開けるか
右ふくらはぎの違和感により、キャンプ初日から別メニューでの調整が続いたソフトバンクホークスの千賀滉大。昨季のチャンピオンチームにとっては戦力が豊富とはいえ、エースの負傷はやはり不安が付きまとう。 ただ本人は、回復へ向けて「時間をかけてやっていく」と、落ち着きを見せている。その様子からは自身の立場や、選手としての自覚が十分に伝わってきており、ファンは安心感を抱くとともに、早くも新たなシーズン、そしてさまざまな「舞台」で投げる姿を思い描き、期待を膨らませている。 先発に定着した2016年から昨年まで、両リーグ通じて唯一となる4年連続二桁勝利を続けている。4年間、いずれも奪三振の数が投球回数を上回り、昨年は最多奪三振(227個)のタイトルも手にした。もはや名実ともに球界を代表する本格派投手であることは疑う余地もなく、今年も日本シリーズ4連覇を狙うチームの原動力となることはもちろん、最多勝タイトル獲得も目標の一つだ。 さらに今年は東京オリンピックへの出場も見込まれている。昨秋のプレミア12には不参加だったものの、五輪への出場は本人のみならず、稲葉篤紀監督他、ファンも含めて、大きな期待を寄せている。2017年のWBCでのパフォーマンスを振り返ってみても、千賀のストレート、そしてフォークは国際試合において無類の強さを見せつける。 また、抱き続けている、米大リーグ移籍への強い想いは現在も変わっていない。常に上を目指すことでプレーヤーとしての成長を遂げてきた千賀にとって、さらなるステージは必須だ。 数年にわたり要望しているメジャー挑戦も、絶対的エースであるがゆえ、ソフトバンク球団はポスティング移籍を容認しておらず、さらに、年棒も昨季より1億円以上も上乗せされていることにも、期待と信頼がはっきりと表れている。現段階において米球団への移籍を実現させるには 数年先のFA権取得まで待つ必要がある。 それでも、チーム、そして日本代表での活躍など、あらゆる面において投手としての実力をさらに大きなものとした先に、新しい道が開かれていくはずだ。育成出身選手としてさまざまなハードルを乗り越え、理想を現実のものとしてきた頼もしい右腕にはファンも大きな夢を重ねる。 2020年、また一つ、新たな扉を開く千賀滉大の姿を思い浮かべて、訪れるシーズン開幕を楽しみに待つ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年02月08日 17時30分
ソフトバンク、優勝はおろか最下位も? 球団史に残る名将も再起不能に、今シーズン危惧される“ねずみ年の呪い”とは
昨シーズンパ・リーグ2位からCS、日本シリーズと勝ち上がり、3年連続の日本一に輝いたソフトバンク。今シーズンはオフにバレンティン(前ヤクルト)を獲得したこともあり、早くも「リーグ優勝は固い」、「順当なら4年連続の日本一」との見方も強い。 しかし、あまり取り沙汰されてはいないが、決して軽視するべきではないと思われる不安要素が1つある。それは今年2020年の干支である「ねずみ年」。今年で球団創設82年を迎えるソフトバンクだが、実は過去のねずみ年シーズンは前身球団も含めてかなりの苦戦を強いられている。 現在に至るまでに南海軍(1938秋-1944)、近畿日本軍(1944-1945)、グレートリング(1946-1947)、南海(1947-1988)、ダイエー(1989-2004)、ソフトバンク(2005-)という変遷を辿っている球団が、これまでに戦ったねずみ年のシーズンは計6シーズン。南海時代に迎えた最初のシーズンである1948年は「87勝49敗4分・勝率.640」で優勝と好結果だった。 しかし、次の1960年は「78勝52敗6分・勝率.600」で2位、その次の1972年は「65勝61敗4分・勝率.516」の3位と、Aクラスではあるものの1つずつ順位が低下。そして、南海時代では最後となる1984年は「53勝65敗12分・勝率.449」の5位とBクラスに転落してしまった。 さらに、南海からダイエーに移行し、前年から王貞治監督(現球団会長)が指揮を執っていた1996年は「54勝74敗2分・勝率.422」で最下位という結果に。ちなみに、同年は負けが込むチームに怒ったファンがチームのバスに生卵を投げつける、いわゆる“生卵事件”が起こったシーズンでもあった。 ダイエーはその後王監督の下でリーグ優勝3回、日本一2回と黄金期を迎え、ソフトバンクに移行した2005年以降もAクラスを継続。しかし、ソフトバンク時代で最初のねずみ年である2008年、チームは「64勝77敗3分・勝率.454」で1996年以来の最下位に沈み、王監督も辞任を余儀なくされてしまった。 以上に挙げたねずみ年6シーズンの内、全てBクラスに沈んだ後半の3シーズンはいずれもチーム防御率が4点台以上(1984年4.89/1996年4.04/2008年4.05)という共通点がある。この点を考慮すると、過去の二の舞とならないために2020年のソフトバンクが回避すべき点は、“投壊”であると言えるだろう。 なお、ソフトバンクの投手陣は翌2009年から昨シーズンまで一度も防御率4点台を突破してはいないため、順当に行けば今シーズンも防御率は4点台を下回る可能性が濃厚。ただ、近年は投打共に怪我人が続出し、チーム戦略に狂いが生じるシーズンが続いているため、このあたりのケアをどのようにするのかも、“投壊”を防ぐための重要な要素であると言えそうだ。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月01日 11時30分
昨季キャリアハイを叩き出した選手も 球団身売りから15年、絶滅危惧種となった球界の“ダイエー戦士”たち
1989年から2004年まで、パ・リーグに存在した球団である福岡ダイエーホークス。1994年オフに就任した王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)の下、リーグ優勝3回、日本一2回を成し遂げたが、2004年オフにソフトバンクへ身売りしその歴史を終えている。 ソフトバンクへの身売りから15年が経過する中で、ダイエー所属経験を持つ選手は一人、また一人とユニフォームを脱いでいる。しかし、そんな時代の流れにも負けず、今なお日本球界で現役を続けている“ダイエー戦士”もいる。それがソフトバンク・明石健志、和田毅、オリックス・山崎勝己の3名だ。 2003年のドラフトで4位指名を受け入団した34歳の明石は、翌2004年5月2日近鉄戦で1軍デビューし、初打席でいきなり三塁打をマーク。同年はこの試合を含め7試合の出場にとどまったが、その後現在に至るまで所属するソフトバンクでは昨シーズンまでの15年間で859試合に出場している。 昨シーズンは春季キャンプ中にヘルニアの摘出手術を受けるも、99試合に出場しキャリアハイとなる5本塁打を記録した明石。体調が万全ならば、今シーズンも内外野を守れるスーパーサブとして多くの出場機会を得る可能性は十分といえるだろう。 2002年のドラフトで自由獲得枠として入団した38歳の和田毅は、1年目からいきなり14勝をマークしチームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献。翌2004年は2年連続2ケタ勝利となる10勝を挙げるかたわら、8月に行われたアテネ五輪の野球日本代表にも選出された。 その後ソフトバンクでも7年間プレーした和田は、2011年オフに海外FA権を行使してメジャーに挑戦し、2015年オフに古巣へ5年ぶりに復帰。翌2016年は「24登板・15勝5敗・防御率3.04」といった数字を残し最多勝、最高勝率(.750)の二冠に輝いた。ただ、2017年以降は3年間で8勝と思うような結果が出せていないため、今シーズンも不振なら現役続行に黄信号がともる可能性は否定できないところだ。 2000年のドラフトで4位指名を受け入団した37歳の山崎は、翌2001年から2004年までは一軍出場がゼロ。ダイエー時代は時の正捕手・城島健司の牙城を崩すことができず、ソフトバンク時代も初年度の2005年はわずか3試合しか出場機会を得られなかった。ただ、同年オフに城島が海外FA権を行使してメジャーへ移籍すると一軍に定着し、2013年までの8年間で634試合に出場した。 同年オフに国内FA権を行使してオリックスに移籍し、昨シーズンまでの6年間で304試合に出場している山崎。昨シーズンは24試合に出場にするも無安打に終わってしまったため、今シーズンは“背水の陣”として練習・試合に臨む必要がありそうだ。 どの選手も、年齢的には既にベテランの域に達しているダイエー戦士たち。また、和田、山崎に関しては、成績次第で引退、もしくは戦力外となる可能性もゼロではない状況だ。来たる2020年シーズン、“生き残り”としての意地を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月30日 18時30分
ソフトバンク・バレンティンが古巣ヤクルトファンに「大好きです」 新天地への入団会見、直後の感謝メッセージにファン歓喜
ソフトバンク・バレンティンが、29日に自身のインスタグラムに投稿。昨シーズンまで所属したヤクルトのファンへ感謝を述べた。 昨年12月2日にヤクルトの契約保留者名簿を外れて自由契約となり、同月16日に「2年契約・総額10億円(推定)」という条件でのソフトバンク入りが発表されたバレンティン。その後、年が明けた今月29日に本拠地ヤフオクドーム内で入団会見が行われ、「強いチームでプレーする夢がかなった」、「本塁打を30~40本打ちたい」などと語ったことが広く報じられている。 入団会見と同日の29日午後6時半ごろ、バレンティンはインスタグラムに、入団会見中の自身を写した5枚の写真をコラージュ加工して1つにまとめた画像を投稿。 また、英語で「私のキャリアの次なる章であるホークスのための準備はできています」というメッセージと「#letsgohawks」というハッシュタグも添え、移籍初年度となる今シーズンへの意気込みを表明した。 さらに、メッセージの後半には「これまで応援してくれた全てのヤクルトファンのみなさんに感謝します。みなさんのことが大好きです」という英語の記述も。来日1年目の2011年から昨シーズンまで9年間所属した、古巣ヤクルトのファンにも改めて感謝の言葉を述べた。 バレンティンの投稿を受け、コメント欄には「いなくなったのは寂しいけど福岡でも頑張って!」、「パ・リーグに行っても応援するから、その分本塁打を量産して大活躍してほしい」、「競争も激しいチームだけど、頑張って不動のレギュラーになってくれ」、「交流戦ではヤクルト相手にあんまり打たないでね」などとヤクルトファンから激励の声が寄せられている。 ヤクルトでプレーした9年間で「1022試合・.273・288本・763打点・959安打」といった数字を残し、2013年にはそれまでのプロ野球記録(55本)を更新するシーズン60本塁打をマークしてもいるバレンティン。移籍先のソフトバンクでもその長打力を発揮することが期待されているが、果たして2020年シーズンはどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてバレンティンの公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/therealcocobalentien/
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スポーツ 2020年01月29日 16時21分
ロッテ・福田が“福岡愛”を吐露「こんなに好きなんて」 プロ14年目の千葉転居、溢れる思いにファンから惜別の声
今オフ国内FA権を行使し、ソフトバンクからロッテへと移籍した福田秀平。その福田が自身のインスタグラムを更新し、2007年の入団から13年間過ごしてきた福岡への感謝を述べた。 来月1日のキャンプインに向け、今月5日から福岡・糸島市にある糸島球場(リョーユーパン球場)で自主トレを行っていた福田。28日午後6時ごろにインスタグラムを更新し、同日に自主トレを打ち上げたことを報告していた。 その後、午後8時ごろに再びインスタを更新した福田はストーリー機能を使い、飲食店で食事をしている様子を収めた写真を3枚、動画を2本投稿。同時に「福岡ラストナイト」、「離れるの寂しいよー」と、この日が福岡で過ごす最後の夜であることを示唆する文言も添えた。 また、翌29日午前1時ごろには再度ストーリー機能を使い文章を投稿。「なんてこった福岡のことこんなに好きなんて。。13年か。そりゃそーか。人生の約半分」、「明日から切り替えます。どうか許して。今日だけは」、「ばいばい、福岡。さんきゅー福岡」と慣れ親しんだ土地との別れを惜しんだ。 今回の投稿を受け、ネット上のソフトバンクファンからは「ストーリー見ました、ここまで福岡を愛してくれてありがとうございます」、「千葉に行っても応援し続けます、頑張れ福ちゃん」、「ロッテが遠征に来た時は、また福岡の街に遊びに来てください」といった反応が多数寄せられている。 福田はこれまでも福岡、そしてソフトバンクへの思いをSNSや動画で表明している。例えば、ロッテ移籍を表明した11月26日には、自身のオフィシャル後援会の公式サイトで「最後まで大好きな福岡という街、プロ野球選手として育てていただいたホークスを離れることについては迷いに迷っていました」とギリギリまで残留を考えていたことを告白。なお、ブログ内にはロッテ・鳥越裕介ヘッド兼内野守備コーチの存在が移籍の決め手になったことも記載されている。 また、同日にソフトバンクの球団広報部公式リポーター・加藤和子さんが自身のツイッターに投稿した動画内では「4年後FAを再取得した時にホークスに取ってもらえるように、今後(ロッテで)より一層努力していきたいと思います」と、将来的な古巣復帰に意欲を見せてもいる。 ロッテは3月20日の今シーズン開幕戦でソフトバンクとの対戦が組まれているため、福田は開幕一軍入りを果たせばいきなり福岡に凱旋することが濃厚。古巣の本拠地に戻ってきたFA選手にはファンからブーイングが浴びせられることもしばしばだが、移籍決定後も変わらず“福岡愛”を持ち続けている福田は温かい拍手で迎えられることになりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について福田秀平の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/fukudashuhei7福田秀平オフィシャル後援会の公式サイトよりhttps://fukudashuhei.com/ソフトバンク球団広報部公式リポーター・加藤和子さんの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/nagomikko
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ソフトB、甲斐離脱なら「下手したらBクラス」? 元ロッテ里崎氏の指摘に賛否、「他の野手に怪我がなければありえない」と反論も
2020年03月19日 21時30分
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ソフトバンク・千賀に「早く打たれてくれ」? 女房役の甲斐が暴露、史上初“育成ノーノー”の緊迫した場面で感じていたこととは
2020年03月05日 17時00分
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2020年03月04日 05時30分
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「退団は俺のせいじゃない」ソフトB・バレンティンの意味深ツイートにファン困惑 「ヤクルトのこと?」タイミングにも疑問
2020年02月26日 17時00分
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2020年02月23日 11時30分
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2020年02月19日 21時30分
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2020年02月19日 19時06分
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2020年02月09日 11時30分
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スポーツ
ソフトバンク・バレンティンが古巣ヤクルトファンに「大好きです」 新天地への入団会見、直後の感謝メッセージにファン歓喜
2020年01月30日 18時30分
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スポーツ
ロッテ・福田が“福岡愛”を吐露「こんなに好きなんて」 プロ14年目の千葉転居、溢れる思いにファンから惜別の声
2020年01月29日 16時21分
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スポーツ
「売るくらいなら燃やして」ソフトバンク武田がサイン転売に苦言 2年連続の訴えに“サインNG”を危惧する声も
2020年01月22日 17時00分
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スポーツ
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分