今回の動画で池田氏は、視聴者から寄せられたソフトバンク関連の質問に回答する形でトークを展開。「(2016年ドラ1の)田中正義投手は来季こそ覚醒できるでしょうか?」、「デスパイネ選手はCSに間に合いそうですか?」といった質問に、池田氏はそれぞれ「本人次第。ただ、ファームの最終戦では最速155、6キロは出ていた」、「ファームの試合には普通に出ていた。(状態が)悪ければ試合には出ないと思うので、僕は(近々一軍に)上がるんじゃないかなと思う」などと答えた。
議論のきっかけとなったのは、「ヤクルト・山田哲人がFA権を行使したらホークスは獲得に動くのでしょうか?」という質問を受けて語った自身の見解。池田氏は「取得したFA権を行使する以上お金の交渉にもなるので、そうなると(獲得に動けるのは)巨人やソフトバンクに限られてくるのではないか」と、今季年俸5億円(推定)の山田獲得を狙えるのは資金力のある巨人、ソフトバンクぐらいではないかと予想。
その上で、「(でも)ホークスは獲っても『じゃあどこ(で使う)?』と(いう問題がある)。(山田と同じ)セカンドの周東(佑京)が頑張ってるのにその周東はどうなるんだとなるし、刺激として入れる選手にしては年俸が高すぎる」、「(加えて)人的補償(の問題)もある。ホークスとしては(もう少し時間をかけて)見てみたい選手が流れてしまう残念さもある」と、同ポジションに周東がいることや人的補償のリスクなどを踏まえて獲得には否定的な見解を示した。
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池田氏の発言を受け、ネット上には「せっかく周東の芽が出始めたんだから、FAでフタをするやり方は辞めてほしい」、「今シーズンの山田は絶不調だから、無理に獲得狙うよりは周東を固定して育てた方がいい」、「人的で取られる選手次第では獲得がむしろデメリットになる可能性すらある」といった反応が多数寄せられている。
一方、「『周東がいるから~』って声が多いが、周東も来シーズンどうなるか不透明だから山田の獲得には動くべき」、「長らく正二塁手が不在なんだから、獲れるかはともかく手は挙げた方がいい」といった反発も複数寄せられるなど議論となっている。
「ソフトバンクはプロ3年目・24歳の周東が今シーズンチーム最多の63試合に出場するなど二塁手として台頭していますが、それまでは5年ほど二塁のレギュラーを固定できていないチーム。また、周東がレギュラーとして戦うのは今シーズンが初めてですので、来シーズンは他球団に研究され一気に成績を落とす可能性もゼロではありません。一方、山田は今シーズン『.254・12本・52打点』と不調ですが、これまでにトリプルスリーを3度(2015-2016,2018)獲得した実績を持つ球界トップクラスの二塁手。もし加入となれば数年来の課題が一気に解決に向かうことは濃厚なため、周東とのポジション被りも辞さずに獲得に動くべきと考えるファンも多いようです」(野球ライター)
今オフのFA市場最大の目玉と目されているが、ソフトバンクファンの間では獲得について賛否が分かれている山田。ただ、ソフトバンクは2010年オフの細川亨を最後に九州出身ではないFA選手の獲得には成功していないため、一部では「山田が縁もゆかりもない福岡にわざわざ来るわけ無い。普通に考えればヤクルト残留か巨人移籍かの2択だろう」と冷ややかな声も挙がっている。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA