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ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人? 予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは

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内川聖一

 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーし、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている38歳の内川聖一。28日、そのチームの主力である内川の退団が決定的であることが報じられ多くのファンに衝撃を与えた。

 今シーズンはオープン戦・練習試合での打撃不振や、本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなった内川。その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの数字をマークしたが一軍から声がかからなかったため、球団と話し合った上で退団を決断し、他球団での現役続行を模索することになったと伝えられている。

 >>ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは<<

 現役選手の中では最多の安打数を誇っている内川の退団報道を受け、ネット上では早くも「現役としてはまだまだやれる可能性は十分だと思う」、「右の代打に困っている球団が動くのでは」と新天地候補を予想する声が白熱している。多くのファンが球団はどこであれ新天地自体は見つかると予想しているが、移籍に向けては懸念材料も少なくない。

 今回ソフトバンクを退団とする流れとなった内川はもともと内外野の複数ポジションを守れる選手だったが、2017年を最後に一塁以外での出場はない選手。一般的に一塁にはチームを代表する強打者や助っ人が据えられることが多いため、既に一塁にめどがついている球団からすると“一塁専”の内川を獲得するメリットは薄いといえるだろう。

 それでも成績が良ければ「獲得して主力と競争させよう」という球団が現れてもおかしくはないが、今シーズンの内川は二軍では打率3割超えの一方、一軍では1試合も出場がなく、昨シーズン以前を見てもここ3年はいずれも一軍では打率3割以下。また、この期間は年齢の影響からか頸椎捻挫、左手剥離骨折、右ひざ痛と故障に見舞われ度々離脱しているため、故障や不振のリスクを負ってまでレギュラー候補として迎え入れる球団があるとは考えづらい。

 レギュラーは無理でも代打・バックアッパーとしてなら価値があるという見方もあるが、そうなると今度は年俸面が障壁となる。資金力のあるソフトバンクで長年主力として働き続けていることもあり、内川の今季年俸は2億5000万円(推定)と高額。今年はコロナ禍の影響で各球団は財政面で大ダメージを負っているため、内川は大幅減俸を受け入れない限りなかなか買い手が見つからないことは想像に難くない。

 過去の球史を振り返ると、「まだやれる」と考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくない。今回の内川も新天地探しはかなり難航する可能性はあるが、それでも、一部からは「年俸下げる前提なら、DHがあるパ・リーグ球団は手を挙げるのではないか」、「WBCで一緒に戦った原(辰徳)監督の巨人はどうだろう、中島(宏之)や岩隈(久志)を獲った実績もあるし」といった声も挙がっている。

 これまで残してきた実績を考えると、本来の力が出せるなら非常に魅力的な選手であることは間違いない内川。果たして、今オフ獲得に手を挙げる球団は現れるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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