これまでレッドソックス(2009-2016)、マーリンズ(2017-2018)、エンゼルス(2018)、BC・埼玉(2020-)でプレーしている34歳の田澤は、MLBで「388登板・21勝26敗89ホールド4セーブ・防御率4.12」といった数字を残したリリーフ右腕。ドラフト前は指名を受ける可能性も十分にあるとみられていたが、いざ迎えた当日は育成を含めどの球団からも指名されなかった。
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その田澤と2013~2016年にかけレッドソックスで共にプレーした上原氏は、指名漏れについて「5位ぐらいにどこかの球団にって思ってたんだけど、やっぱり年齢がネックになってたのかな」、「独立リーグでの成績も気にはなってましたが...圧倒的な数字を残してたなら、もしかしたら指名されてたかも」と指摘。34歳という年齢や、「16登板・2勝0敗・防御率3.94」という独立リーグでの成績が各球団の評価に響いたのではと分析した。
上原氏は続けて、「ドラフトにかけて獲得して、もし成績を残さずにすぐクビっていうわけには球団側もできないだろうし...今までドラフト指名された選手が一年でクビなんて聞いたことないし」とコメント。他の指名対象選手とは違い田澤は既に実績があるだけに、獲得後に不振だった場合の扱いをリスクと捉えた球団もあったのではと推測した。
指名漏れについては理解を示した上原氏だが、一方でNPB経験のない日本国籍選手がNPB入りするにはドラフトを介する必要がある現行制度を疑問視。「高卒や大卒の選手とは違うと思うんです。獲得したい球団との交渉をするべきだと思う」、「単年契約だったら、球団も成績を残さなければ、シーズン後に更新しないっていうことがやりやすくなると思うんですが...」と、“縛りルール”がなければ田澤の獲得に動く球団もあったのではと主張した。
今回の投稿を受け、ネット上には「やっぱり年齢と成績が響いたと思う、どちらかが良いだけでも指名はされてた気がする」、「引退しててもおかしくない年齢だから、各球団の評価がシビアになるのは致し方ないのでは」、「ドラフトに掛けずに済むならまた話は違っただろうな」、「現行制度がなければNPB入りできたかってというとそれもまた違う気がするが…」といった反応が多数寄せられている。
13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画でも、「なんでタズ(田澤の愛称)はドラフトにかけなアカンの?」、「12球団(の中)で欲しいところがあれば、(ドラフトを介さず)そこと契約(できるように)するべきだと僕は思う」と現行制度を疑問視している上原氏。田澤が指名漏れしたことで、その思いはさらに強くなったのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式ブログより
https://www.koji-uehara.net/
上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg