内川聖一
-
スポーツ 2020年12月14日 11時35分
ヤクルト入りの内川、控え起用は避けられないか 高津監督はショートの“日替わり覚悟”も漏らす?
去就が注目されていたベテラン・内川聖一内野手の東京ヤクルト入りが正式に発表されたのは、12月11日だった。背番号「7」、1ケタを渡したのはこれまでの実績に対してはもちろんだが、期待の大きさでもあるようだ。 しかし、高津臣吾監督は内川加入によって、レギュラー選手のコンバートも検討しなければならない。チーム内での競争意識が高まればいいのだが…。 「内川は右の代打としてだけではなく、スタメンでも使おうとしています。守備に就くとしたら、一塁か外野ということに」(プロ野球解説者) 一塁には村上宗隆がいる。サードもできるが、スローイングや守備範囲のことを考えると、動かしたくないというのがホンネだろう。まして、ヤクルトは投手力に不安要素がある。エラーによる失点は少しでも防ぎたいはず。しかし、山田哲人、青木宣親、村上、内川と続く打線が編成されれば、対戦投手は脅威に感じるはず。やはり、内川をスタメンで使いたいところだが、こんな指摘もある。 「内川の外野? それは考えにくい。外野で使う予定の外国人選手を獲得したので」(ベテラン記者) ヤクルトが発表した新外国人選手だが(同3日)、前パイレーツのホセ・オスナ選手と前インディアンスのドミンゴ・サンタナ選手。前アストロズのリリーバー、サイ・スニード(登録名はサイスニード)も獲得しているが、オスナの守備位置は一塁か、三塁。サンタナは外野手だ。 ヤクルトの外野には青木、ベテランの雄平、レギュラー定着を果たした山崎晃大朗もいて、坂口智隆、塩見泰隆らが控えている。基本的に、外国人選手は「スタメンで使うこと」を前提に獲得している。オスナも一塁か、三塁で起用するとなれば、村上、内川の3人でスタメンを争うことになる。 「選手層が厚くなったのはプラスです。『一塁・村上、三塁・オスナ』でスタートさせ、外野を含め、レギュラー選手に何かあったら、内川に代わるという布陣になると思います。ただ、内川はヤル気満々なので、やはりスタメンで起用すべきですが」(前出・プロ野球解説者) >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< “飽和状態”なのは本当だが、高津監督はショートのポジションに関しては「競争」と“消極的な発言”をしていた。廣岡大志、西浦直亨、新人の元山飛優(東北福祉大)の3人を争わせ、「日替わり」も覚悟しているような口ぶりだった。 他ポジションはハイレベルな競争が期待できそうだが、ショートは違う。守備の重要どころであり、レギュラーを固定できないのはマイナスでしかない。 メジャーリーグを取材する米国人ライターがこう言う。 「オスナは『ユーティリティ・プレーヤー』で通っており、ショートも、外野も守れます。守備の巧い選手ではありませんが、強肩です」 メジャーリーグでは、複数のポジションをこなせる選手が重宝される。特に控え選手は「どこでも守れます!」とアピールしてくる。オスナもその一人、だが、テストしてみる価値はありそうだ。 「一塁・内川、三塁・村上、遊撃・オスナ」の布陣が可能なら、新打線はかなりの破壊力も期待できそうだ。 チーム合流後、内川はショートの定位置争や、新外国人選手の状態も注視しながら、ノックを受けることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年12月08日 19時30分
ヤクルト移籍のソフトB・内川に「士気を下げそう」心配も 退団表明試合での“恨み節”が不安材料に?
今季限りでソフトバンクを退団し、獲得意向の球団が現れるか注目されていたプロ20年目・38歳の内川聖一。8日、その内川がヤクルトに入団することになったと複数メディアが報じた。 >>内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?<< 報道によると、内川にはヤクルト以外にも複数球団が接触していたというが、横浜時代に指導を受けた杉村繁一軍打撃コーチの存在もありヤクルトと合意に至ったとのこと。また、11日に正式に契約を結ぶ予定であることも伝えられているが、内川、ヤクルト双方のコメントはまだ伝えられていない。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークしたものの、一度も一軍に呼ばれないまま11月2日に退団が決定。今回のヤクルト入りにより、来季は実に11年ぶりにセ・リーグでプレーすることとなる。 内川のヤクルト入りを受け、ネット上には「ヤクルト決定的報道からそのまま合意か、越年せずにすんなり決まって良かったな」、「一軍出場が無かったのは不安だけど、試合勘が戻れば十分戦力になるはず」、「2年連続最下位のヤクルトに常勝ソフトバンクのエキスを注入してくれ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「ソフトバンク最終戦の時みたいな態度なら周りの士気を下げそうで怖い」、「最初はスタメンじゃなく代打が中心だろうけどモチベーション的に大丈夫なのか?」、「控え起用でふてくされなければいいが…」との懸念も複数見受けられた。 「内川はソフトバンクで最後の試合となった11月1日の二軍戦後にファンに退団を伝えるスピーチを行っていますが、その中で『今年1打席も一軍でチャンスをもらえなかった』、『自分の中で野球をやめる決心がつかなかった』と二軍で“冷遇”されたことにかなり不満をにじませており、一部報道では二軍暮らしが続く現状への不満を露骨に態度に出していたとも伝えられています。そのため、ヤクルトでもベンチ暮らしが長く続いたり二軍に落とされたりすればふてくされるなどし、その結果チームの士気に悪影響を及ぼすのではと危惧しているファンもいるようです。そのあたりのケアは恩師の杉村コーチや、内川が理想の打者として名を挙げている青木宣親がうまくやってくれるとは思うのですが…」(野球ライター) ヤクルト今オフ新助っ人として三塁手・オスナを獲得し、それに伴い今季一、三塁の両方をこなした主砲・村上宗隆が来季は一塁に固定されるとみられている。そのため、一塁が本職の内川は村上の控えとしての起用からスタートすることが予想されるが、レギュラーを獲れるかは、結果はもちろん態度にも左右されそうだ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年11月22日 11時00分
DeNA退団のロペス、新天地はヤクルトかパ球団? ソフトB・内川の“妨害”もあるか、実績ある助っ人に危惧される最悪のケースとは
NPBでは巨人(2013-2014)、DeNA(2015-)でプレーし、今シーズンを含め「993試合・.274・198本・588打点・1001安打」といった数字をマークしている36歳の助っ人打者・ロペス。16日、そのロペスと来シーズンの契約を結ばないことをDeNAが発表した。 今シーズンのロペスは「81試合・.246・12本・42打点・72安打」と打撃低調で、8月26日にはDeNA移籍後初となる不振による二軍落ちを経験。9月22日に再昇格した後は一軍に帯同したままシーズンを終えたが、球団は来シーズンの戦力構想から外すことを決断。報道では来シーズン以降の現役続行を希望していることや、三原一晃球団代表が「ロペスは4打席に立って結果を出す選手。代打や守備だけで活躍する選手ではない。本人もレギュラーとして強い思いを持つ選手。総合的な判断で構想から外れてしまった」と構想外の理由を語ったことが伝えられている。 今シーズン中に国内FA権を取得したことにより、来シーズンからは外国人枠を外れ日本人扱いでのプレーが可能となるロペス。構想外発表を受けたネット上には「枠を圧迫せずに起用できるし、手を挙げる球団は複数あるのでは」として新天地候補を予想する声が白熱しているが、移籍に向けた懸念材料もある。 今回構想外となったロペスは、巨人時代からほとんど一塁しか守っていない選手。過去にゴールデングラブを5回(2013,2016-2019)獲得し、2017年から2019年にかけては、一塁手としてプロ野球最長となる1632守備機会連続無失策という記録も樹立するなど守備力にも秀でているが、既に一塁が固定されている球団からすれば“無用の長物”でしかない。 そもそも、一塁はチームを代表する長距離打者や新助っ人がつくことが多いポジションだが、今シーズンのロペスは昨シーズンの「142試合・.241・31本・84打点・133安打」から大きく打撃成績を落としている。36歳という年齢を考えると成績を持ち直すより、さらに落とす可能性の方が高いため、“不良債権”となるリスクを負ってまで手を挙げる球団があるかどうかは不透明と言わざるを得ない。 また、前述の三原球団代表のコメントを踏まえると、ロペスは代打や守備固めといったバックアッパーではなくあくまで先発としての出場機会を求めていることがうかがえる。もちろん、現役である以上レギュラーを狙うのは当たり前の話だが、他球団移籍をめざす上では「バックアッパーが嫌ならウチには必要ない」と足かせになってしまう可能性は否定できない。今シーズンの年俸が2億3000万円(推定)と高額な点も不安材料だ。 さらに、今オフの移籍市場には、“強打堅守の一塁専”であるロペスと役割が被るソフトバンク・内川聖一がいるのも痛い。内川は通算で「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」とロペスを上回り、2015年オフに合同自主トレを行った広島・鈴木誠也をブレークに導くなど他選手へのアドバイスでも実績がある選手。そのため、ストーブリーグでは内川に人気を持っていかれる展開も考えられなくはないだろう。 >>ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人?予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは<< 過去を振り返ると移籍先は十分あると考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくないため、ロペスも“買い手なし”で終わる可能性は決して低くはない。それでも、一部からは「一塁が空いてて球場も狭いヤクルトなら獲得のメリットは大きいのでは」、「DHが使えるパ球団は、年俸次第だが獲りにいってもいい」といった声も挙がっている。今オフ果たして手を挙げる球団は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2020年11月20日 17時00分
内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?
今季「41勝69敗10分・勝率.373」でセ・リーグ最下位に沈んだヤクルト。20日、そのヤクルトが今季限りでソフトバンクを退団した内川聖一の獲得が決定的になったと複数メディアが報じた。 報道によると現在、坂口智隆が外野との併用、主砲・村上宗隆が三塁との併用で一塁を守っているヤクルトは、一塁手として実績のある内川を高く評価。12月7日の交渉解禁日を待って即座に交渉に入るというが、出場機会を求めている内川との交渉に支障はないためスムーズに合意に至るとみられている。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった通算成績を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークするも一度も一軍から呼ばれないまま2日に退団が決定。獲得に手を挙げる球団が現れるのか注目を集めていた。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 内川の獲得報道を受け、ネット上には「まだ正式交渉前の段階だけど、内容見る感じ水面下でそれなりに話はついてそうだな」、「どこが獲得に乗り出すか気になってたけどヤクルトがいったか」、「中山(翔太/24歳)、廣岡(大志/23歳)ら若い右打者が多いし、コーチ的な役割も期待したい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「ヤクルトはソフトバンク選手獲ってくるの好きだな、去年も一昨年も獲ってなかったか?」、「ソフトバンク選手の獲得に完全に味を占めてるな」とのコメントも複数見受けられた。 「ヤクルトがソフトバンクから選手を獲得するのは、山田大樹(2017年オフ/無償トレード/今季限りで戦力外)、五十嵐亮太(2018年オフ/今季限りで引退)、寺原隼人(2018年オフ/昨季限りで引退)、長谷川宙輝(2019年オフ)に続き今回が4季連続5人目。山田、五十嵐は2019年にそれぞれ5勝、45登板を記録し、寺原も同年一軍登板は4試合だったものの2勝をマーク。また、長谷川も今季44登板でブルペン陣を支えるなど、どの選手も移籍後、ある程度の結果は残しています。活躍の理由としては選手層が厚いソフトバンクでもまれるうちにヤクルトでは十分戦力を務めることができるレベルまで実力がついていたこと、両球団の本拠地構造にあまり差がない(PayPayドームは両翼約100m・中堅約122m/神宮球場は両翼約98m・中堅約120m)ためプレースタイルを大きく変える必要がなかったことなどが挙げられますが、こうした成功体験がここ数年続いていることが内川の獲得に乗り出した一因なのかもしれません」(野球ライター) 無事に獲得に至った場合、内川に背番号「2」を与える見込みとも既に伝えられているヤクルト。“5匹目のどじょう”狙いは果たして吉と出るのだろうか。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年11月04日 11時00分
ソフトB・内川、新天地は巨人かヤクルト? 成績だけじゃない獲得のメリットとは
“内川獲得の先”に見えてくるのは…。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が出場機会に恵まれず、退団を申し入れて了承されたのは既報通り。東京ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネージャーが「興味があります!」と獲得に名乗りを上げており(11月2日)、ここに2009年WBCでともに戦った原辰徳監督の巨人、古巣・横浜、中日なども乗り出してくるだろう。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 「内川は19年に初めて、ゴールデングラブ賞を獲得しました。プロ19年目になって、ベテランが初めて守備のタイトルを獲ったんですよ。指名打者制のないセ・リーグでも十分にやっていけるでしょう」(プロ野球解説者) 一方、内川の退団を認めたソフトバンクだが、交換要員を得られるトレードではなく、自由契約の手続きを取った。 内川の気持ちを汲んだ対応はさすがだが、こんな声も聞かれた。「二軍で3割4分の高打率を残しながら、一度も昇格のチャンスがなかった。今後、フリーエージェントでソフトバンクに行きたいと思う選手はいなくなるのでは?」と――。 前出のプロ野球解説者は「そんな大袈裟な話にはならない」と一笑に付していたが、“内川ロス”は確実にある。 と言うか、内川の獲得後に見えてくるものもある。それは、高い打撃技術だが、彼を慕って1月の自主トレをともに過ごす後輩の一人に、広島・鈴木誠也外野手がいる。 ちょっと気の早い話だが、順調に行けば、鈴木は22年に国内FA権を取得する。 「東京都出身、少年時代は巨人ファン」、新体操のロンドン五輪代表選手だった畠山愛理夫人も活動の拠点を都内に置いており、広島の残留交渉はもちろんだが、FA宣言すれば、巨人を始めとする大争奪戦が予想されている。鈴木と“関係構築”のため、内川を獲るとの見方もできなくはない。 「鈴木がブレイクしたのは16年。その自主トレで内川が打撃アドバイスをしています。同じ右バッター同士ということもあって、内川の打ち方を模倣した部分もあります」(球界関係者) 確かに、緩い変化球に対し、左足の膝で踏ん張ってからスイングに入る打撃フォームはソックリだ。 ヤクルトが早々と獲得表明したことを指し、こんな声も聞かれた。 「中軸の右バッターは山田だけ。廣岡、西浦、中山、塩見らの若手右バッターを育ててもらいたいとの思いもあるようです」(前出・同) 右バッターの全員に“内川メソッド”が適合するとは限らないが…。 「内川の最終試合には王貞治会長も駆けつけました。工藤公康監督はFAで一度チームを離れた人です。なのに、監督として帰還しています。工藤監督を呼び戻したのは王会長でした。内川も現役選手として完全燃焼できたら、いずれは指導者としてチームに戻るのではないか」(前出・プロ野球解説者) 獲得濃厚と思われた古巣横浜にまだ動きがないのは、「ソフトバンク帰還」の話が影響しているからだろうか。広島・鈴木との師弟関係、卓越した打撃理論、ソフトバンクとの関係継続。内川を獲得したら、いろいろな話もついて来そうだ。(スポーツライター・飯山満)
-
-
スポーツ 2020年11月01日 17時00分
ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人? 予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは
これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーし、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている38歳の内川聖一。28日、そのチームの主力である内川の退団が決定的であることが報じられ多くのファンに衝撃を与えた。 今シーズンはオープン戦・練習試合での打撃不振や、本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなった内川。その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの数字をマークしたが一軍から声がかからなかったため、球団と話し合った上で退団を決断し、他球団での現役続行を模索することになったと伝えられている。 >>ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは<< 現役選手の中では最多の安打数を誇っている内川の退団報道を受け、ネット上では早くも「現役としてはまだまだやれる可能性は十分だと思う」、「右の代打に困っている球団が動くのでは」と新天地候補を予想する声が白熱している。多くのファンが球団はどこであれ新天地自体は見つかると予想しているが、移籍に向けては懸念材料も少なくない。 今回ソフトバンクを退団とする流れとなった内川はもともと内外野の複数ポジションを守れる選手だったが、2017年を最後に一塁以外での出場はない選手。一般的に一塁にはチームを代表する強打者や助っ人が据えられることが多いため、既に一塁にめどがついている球団からすると“一塁専”の内川を獲得するメリットは薄いといえるだろう。 それでも成績が良ければ「獲得して主力と競争させよう」という球団が現れてもおかしくはないが、今シーズンの内川は二軍では打率3割超えの一方、一軍では1試合も出場がなく、昨シーズン以前を見てもここ3年はいずれも一軍では打率3割以下。また、この期間は年齢の影響からか頸椎捻挫、左手剥離骨折、右ひざ痛と故障に見舞われ度々離脱しているため、故障や不振のリスクを負ってまでレギュラー候補として迎え入れる球団があるとは考えづらい。 レギュラーは無理でも代打・バックアッパーとしてなら価値があるという見方もあるが、そうなると今度は年俸面が障壁となる。資金力のあるソフトバンクで長年主力として働き続けていることもあり、内川の今季年俸は2億5000万円(推定)と高額。今年はコロナ禍の影響で各球団は財政面で大ダメージを負っているため、内川は大幅減俸を受け入れない限りなかなか買い手が見つからないことは想像に難くない。 過去の球史を振り返ると、「まだやれる」と考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくない。今回の内川も新天地探しはかなり難航する可能性はあるが、それでも、一部からは「年俸下げる前提なら、DHがあるパ・リーグ球団は手を挙げるのではないか」、「WBCで一緒に戦った原(辰徳)監督の巨人はどうだろう、中島(宏之)や岩隈(久志)を獲った実績もあるし」といった声も挙がっている。 これまで残してきた実績を考えると、本来の力が出せるなら非常に魅力的な選手であることは間違いない内川。果たして、今オフ獲得に手を挙げる球団は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年10月29日 19時45分
ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは
元阪神で野球解説者の池田親興氏が28日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・内川聖一との知られざるやりとりを語った。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、28日に今シーズン限りでの退団が決定的になったと複数メディアが報道。その内川と先日テレビの仕事の関係で話す機会があったという池田氏は、今回の動画で内川が自身に語った現在の心境を明かした。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 今シーズンはオープン戦・練習試合での不振や、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍戦で「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの数字を残すも、29日現在まで一軍昇格はない内川。だが、池田氏によると内川は「若手が出てきたり、野球界の(世代交代の)流れというものも分かった上で必死にやっています」と語り、二軍で腐ることなく練習、試合に一生懸命取り組んでいたという。 だが、その一方で二軍球場へ新幹線や車で移動する際には、一軍に呼ばれない現状について車中で考えることも多かったとのこと。38歳と年齢的には大ベテランの域に差し掛かっていることもあり、一時は現役を引退する考えも頭によぎっていたという。 それでも、若手の中に交じって二軍で日々を過ごすうちに、「やっぱり(一軍で)野球がしたい」と現役続行の意思が強くなっていったという内川。体調面でもまだまだやれるという自信があったこともあり、今回球団としっかり話し合った上で退団を決断する流れに至ったと池田氏は語っていた。 池田氏はこの他にもソフトバンクで10シーズンを過ごした内川がチームに残した功績や、新天地が見つかるかどうかのポイントについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「貴重な話を動画にしてくれてありがたい」、「退団報道では本人コメントなかったから、内川の率直な心境が知れて良かった」、「本人がまだやれる、やりたいって考えてるなら退団は仕方ない、他球団に行っても応援し続けよう」、「喧嘩別れじゃないことが分かってホッとした、それなら納得するまで現役続けた後に指導者としてホークスに帰ってきてほしい」といった反応が多数寄せられている。 ソフトバンクでの10年間で「1076試合・.296・117本・602打点・1226安打」といった数字を残した内川。現役屈指のアベレージヒッターの獲得に動く球団があるのか、今オフ大きな注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
-
スポーツ 2020年10月29日 11時00分
ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン? ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か
優勝を決めた翌日の悲劇となった。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が“退団”を申し入れた。現役を引退するのではない。今季、プロ20年目で初の開幕二軍となり、その後も昇格のチャンスは掴めなかった。日本一6回を経験したベテランは、工藤公康監督や同僚たちの胴上げをテレビ画面で眺めることになり、チームの構想外であることを悟ったという。 他球団に移籍し、再スタートを切ることを決めた。 >>ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか<< 「球団も受け入れる方向のようです。実際に動き出すのは、今季の全日程が終了してからです」(球界関係者) 内川のファームでの成績は、打率3割4分。シーズン前半から、「本当に使わないのか?」と他球団スタッフが視察を続けていた。この時点でトレードが成立しなかったため、「いずれ、一軍に」と思われたが、工藤監督からお呼びが掛かることはなかった。 「同じく二軍で調整していたバレンティンの昇格が決まった時(10月2日)、内川も昇格対象候補として名前が挙がり、どちらを上げるかが話し合われました。大砲タイプのバレンティンに決まったことで、内川も決断したようです」(前出・同) この選択劇の少し前、王貞治会長が自ら二軍施設に足を運び、バレンティンを直接指導していたという。内川にも激励の言葉を掛けていたはずだ。 「王会長は自軍の解雇選手に対しても、配慮してきました。過去にも、マジメにやってきた選手に限り、他球団に連絡を入れるなどして面倒を見てきました。内川は腐らずに練習してきたので、王会長も心配していると思います」(地元メディア) 他球団がファーム視察をしていたので、新天地が決まるまでさほど時間はかからないだろう。 2009年WBCでともに戦った巨人・原辰徳監督の出方も気になる。中島宏之、岩隈久志を呼んだのも、侍ジャパンの代表指揮官を務めた縁によるものだ。しかも、巨人とソフトバンクは“盟友関係”にある。 「古巣であるベイスターズがどう出るかも注目です。2年連続最下位濃厚のヤクルトも興味を示すはず」(前出・同) もっとも、内川は地元福岡でも人気があり、「同じパ・リーグの球団には行かないでくれ」のファン願望もあるそうだ。 「工藤監督か、一軍担当の編成スタッフが改めて内川と話し合い、そこで今後のことが決定する流れになるでしょう」(前出・関係者) 優勝を決めた後とは言え、クライマックスシリーズ、日本シリーズはこれからだ。公式日程を終了させる前に、内川が会見に応じたということは「退団の決意は固い」と見るべきだろう。大一番を控えたソフトバンクナインが動揺しなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年10月28日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声 退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか
27日の対ロッテ戦に「5-1」で勝利し、3年ぶり19度目(南海、ダイエー含む)のリーグ優勝を決めたソフトバンク。28日、そのチームの主力である内川聖一の退団が決定的であることを複数メディアが報じた。 >>元巨人・上原氏、ソフトB・内川が嫌いだった?マウンド上での印象を告白、今シーズンの注目点も語る<< これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている選手。しかし、今シーズンは二軍では「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの一方、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響もあり開幕からここまで一軍昇格は一度もなし。本人は他球団での現役続行を模索するため、27日までに球団に退団の意向を申し入れたという。 優勝翌日の退団報道を受け、ネット上には「なんとなく予想はしてたけど、いざそうなるとショック」、「まだまだやれそうだから退団希望は理解できるけど、ホークスで引退してほしかったから寂しい」、「2000本以上打ってる打者がこのまま二軍で腐るのはもったいない、手を挙げる球団があるならそこで最後に一花咲かせてほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「工藤(公康)監督はシーズンでは使わなかったけど、最後にせめてCSでは内川使ってほしい」、「CSの秘密兵器としての一軍昇格はあるんだろうか」、「内川は通算で2ケタ打ってるCSで使えば心強いし、本人にとってもいい就活になりそうだが…」といった、レギュラーシーズン後に行われるCSを絡めたコメントも複数見受けられた。 「2010年オフに横浜からソフトバンクにFA移籍した内川は、翌2011年から昨シーズンまでCSに8度出場。通算成績は『.375・10本・29打点・51安打』と抜群の相性を誇り、“短期決戦の鬼”という呼び名があるほどです。チームは内川の活躍もあり、2010年まで計6度出場しすべて敗退していたCS(プレーオフ含む)を6度も突破。CSでの“負け癖”払拭の最大の立役者なだけに、11月14日から予定される今年のCSでの一軍昇格・出場を願うファンも少なくないようです」(野球ライター) これまでチームを支えてくれた功労者として、球団も退団の意思を尊重するとみられている内川。来たるCSでの起用はあるのか、そして獲得へ手を挙げる球団はあるのか。今後も多くのファンから注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2020年10月12日 14時05分
引退のヤクルト・五十嵐に「信じられない」内川ら球界人から惜別相次ぐ “速球一筋”23年の歩みに称賛
これまでヤクルト(1998-2009,2019-)、メッツ(2010-2011)、ブルージェイズ(2012)、ヤンキース(2012)、ソフトバンク(2013-2018)の日米5球団でプレーしてきたヤクルト・五十嵐亮太。11日、その五十嵐が今シーズン限りで現役を引退すると複数メディアが報じた。 >>ヤクルト捕手が「なに走っとんねんコラ!」と激怒!連続死球で報復し退場、“不文律破り”が招いた乱闘劇<< 報道によると、五十嵐は球団との話し合いを経て引退を決断し、12日中にも正式発表される見込みとのこと。また、ヤクルト・石井弘寿一軍投手コーチも、数日前に五十嵐から「引退することに決めました」と連絡を受けたことを明かしている。 今年41歳を迎えた五十嵐は昨シーズンまでに日米通算で「905登板(史上4位)・70勝167ホールド70セーブ・防御率3.20」といった数字をマークし、2004年には最優秀救援(42セーブポイント)のタイトルも獲得したリリーフ右腕。昨シーズンも「45登板・5勝4ホールド・防御率2.98」と一軍ブルペンを支えていたが、今シーズンは下半身のコンディション不良により現在まで一軍登板がなかった。 その五十嵐の引退報道を受け、複数の現役・OBが自身のSNSを通じてコメントしている。元巨人・上原浩治氏は、11日に自身の公式ツイッターに「あの年齢になってもストレートで押す投球、観ていて気持ちよかったよなぁ お疲れ様やね」と投稿。速球を武器にここまで現役を続けた五十嵐をねぎらった。 元中日・川上憲伸氏は、12日に自身の公式ツイッターに投稿。「引退は寂しいね」と率直な気持ちを述べた上で、「海外でも活躍したり苦しんだり沢山の経験をしたから今後も貴重な人として活躍を期待します」と引退後の活躍にも期待している。 ソフトバンク・内川聖一は、11日に自身の公式インスタグラムに「まだ引退するって信じられないのが正直な気持ち」、「今日も電話したら逆に励まされたり…本当にありがとうございました。お疲れ様でした」と投稿。2013年から2018年まで同僚としてプレーした五十嵐の決断を惜しんでいる。 五十嵐の引退については、ネット上にも「去年は普通に投げてたから引退って聞いてびっくりした」、「速球派の中継ぎとしてはすごく息の長い投手だった、長年お疲れ様でした」、「子どもの頃から知ってる選手だから寂しいけど、最後の球団がヤクルトで良かった」、「チケットは争奪戦だろうけど、引退試合をやるならぜひ観に行きたい」といった反応が多数寄せられている。 報道によると、五十嵐は今月下旬に一軍本拠地の神宮球場、二軍本拠地の戸田球場の両方で引退試合を行う予定とのこと。プロ23年目ベテランの“有終の美”は多くのヤクルトファンの注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara川上憲伸氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Kenshink2k2k2内川聖一の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/uchikawaseiichi01/
-
スポーツ
ヤクルト入りの内川、控え起用は避けられないか 高津監督はショートの“日替わり覚悟”も漏らす?
2020年12月14日 11時35分
-
スポーツ
ヤクルト移籍のソフトB・内川に「士気を下げそう」心配も 退団表明試合での“恨み節”が不安材料に?
2020年12月08日 19時30分
-
スポーツ
DeNA退団のロペス、新天地はヤクルトかパ球団? ソフトB・内川の“妨害”もあるか、実績ある助っ人に危惧される最悪のケースとは
2020年11月22日 11時00分
-
スポーツ
内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?
2020年11月20日 17時00分
-
スポーツ
ソフトB・内川、新天地は巨人かヤクルト? 成績だけじゃない獲得のメリットとは
2020年11月04日 11時00分
-
スポーツ
ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人? 予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは
2020年11月01日 17時00分
-
スポーツ
ソフトB・内川、一時は引退も考えていた?「やっぱり野球がしたい」OB池田氏に語った二軍での葛藤とは
2020年10月29日 19時45分
-
スポーツ
ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン? ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か
2020年10月29日 11時00分
-
スポーツ
ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声 退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか
2020年10月28日 17時00分
-
スポーツ
引退のヤクルト・五十嵐に「信じられない」内川ら球界人から惜別相次ぐ “速球一筋”23年の歩みに称賛
2020年10月12日 14時05分
-
スポーツ
阪神・青柳の症状はイチローも苦しんだイップス?「野球人生のスランプ」1日1000球投げ克服した選手も
2020年07月04日 11時00分
-
スポーツ
元巨人・上原氏、ソフトB・内川が嫌いだった? マウンド上での印象を告白、今シーズンの注目点も語る
2020年06月19日 19時30分
-
スポーツ
ソフトB・内川はイチロー・張本以上? 「てめえこの野郎!」高木豊氏、コーチ時代の記憶を交え“右打者最高打率”の凄さを分析
2020年05月22日 17時00分
-
スポーツ
開幕低調でも心配無用? プロ野球開幕4番の常連選手、5年連続起用のスター打者にも意外な共通点が
2020年03月21日 11時30分
-
スポーツ
ソフトバンク、春季キャンプ10日弱で8人が故障 「昨シーズンの二の舞になる」止まらない“負傷禍”にファン困惑
2020年02月10日 20時30分
特集
-
リニューアル後も坂上忍の暴走は止められず? 2020年も発言が物議となった大物MC
芸能ニュース
2021年01月03日 19時00分
-
「浅い知識で反対している」政治的発言でイメージダウン? 2020年話題となった女優・歌手
芸能ニュース
2021年01月03日 18時00分
-
-
「もみ消せる権力を持っている」メディアの報道格差も物議、芸能界を賑わせた2020年の3大不倫騒動
芸能ニュース
2021年01月02日 21時00分
-
2020年ドラマワースト3 低視聴率ながらドラマファンから絶賛の作品ばかり?
芸能ニュース
2021年01月01日 18時00分
-
「やって良いことと悪いことがある」悪ノリがすぎて批判噴出 2020年のユーチューバー大炎上
芸能ニュース
2021年01月01日 16時00分