>>内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?<<
報道によると、内川にはヤクルト以外にも複数球団が接触していたというが、横浜時代に指導を受けた杉村繁一軍打撃コーチの存在もありヤクルトと合意に至ったとのこと。また、11日に正式に契約を結ぶ予定であることも伝えられているが、内川、ヤクルト双方のコメントはまだ伝えられていない。
これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークしたものの、一度も一軍に呼ばれないまま11月2日に退団が決定。今回のヤクルト入りにより、来季は実に11年ぶりにセ・リーグでプレーすることとなる。
内川のヤクルト入りを受け、ネット上には「ヤクルト決定的報道からそのまま合意か、越年せずにすんなり決まって良かったな」、「一軍出場が無かったのは不安だけど、試合勘が戻れば十分戦力になるはず」、「2年連続最下位のヤクルトに常勝ソフトバンクのエキスを注入してくれ」といった反応が多数寄せられている。
一方、「ソフトバンク最終戦の時みたいな態度なら周りの士気を下げそうで怖い」、「最初はスタメンじゃなく代打が中心だろうけどモチベーション的に大丈夫なのか?」、「控え起用でふてくされなければいいが…」との懸念も複数見受けられた。
「内川はソフトバンクで最後の試合となった11月1日の二軍戦後にファンに退団を伝えるスピーチを行っていますが、その中で『今年1打席も一軍でチャンスをもらえなかった』、『自分の中で野球をやめる決心がつかなかった』と二軍で“冷遇”されたことにかなり不満をにじませており、一部報道では二軍暮らしが続く現状への不満を露骨に態度に出していたとも伝えられています。そのため、ヤクルトでもベンチ暮らしが長く続いたり二軍に落とされたりすればふてくされるなどし、その結果チームの士気に悪影響を及ぼすのではと危惧しているファンもいるようです。そのあたりのケアは恩師の杉村コーチや、内川が理想の打者として名を挙げている青木宣親がうまくやってくれるとは思うのですが…」(野球ライター)
ヤクルト今オフ新助っ人として三塁手・オスナを獲得し、それに伴い今季一、三塁の両方をこなした主砲・村上宗隆が来季は一塁に固定されるとみられている。そのため、一塁が本職の内川は村上の控えとしての起用からスタートすることが予想されるが、レギュラーを獲れるかは、結果はもちろん態度にも左右されそうだ。
文 / 柴田雅人