M-1
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芸能 2015年02月23日 15時30分
バラエティ番組を活性化させる“ナカイの目”
Kis-My-Ft2からの派生ユニット・舞祭組をプロデュースして、新たな手腕も発揮しているSMAP・中居正広。そもそも冠のバラエティ番組を多数抱えているため、タレントを操作できる状況下にあるが、ここ数年では、後輩アイドルのみならず、芸人やタレントも再生させている。 昨年、突如として引っ張りだこになったTRFのDJ KOO。彼のおもしろ要素は、中居によって発掘された。じょう舌ではないが、金髪で長髪、ド派手な衣装に、おもちゃのようなサングラスをかけるという離れ業を、53歳でやってのけるKOO。元祖ダンスグループとは相反する、イジラレキャラを確立させたのは、バラエティ番組で中居から、何を振られても、ヒットソングの「EZ DO DANCE!」と叫ぶよう仕向けられたからだ。 結果的に功奏し、それまで業界人が密かに抱いていた“ミュージシャンをイジってはいけない”法則を打破。KOOみずからも、どんどん笑いを生みだすほうに転んでいった。 浮気相手との不祥事が明るみになったことで、謹慎を食らっていたアンタッチャブルの柴田英嗣。休業中も、“M-1”王者の名に恥じない話術を高く評価する仲間は多かった。復帰後はそれを証明すべく、司会にラジオパーソナリティー、フリートーク、ひな壇など、すべてをオールマイティーにこなした。 そんな柴田と共演するたびに、女性関連のイジりを加え、MCのポジションで自由にやらせたのは、中居。『ナカイの窓』(日本テレビ系)で見せる柴田の自由奔放さと、それに裏打ちされた的確さは他の追従を許さない。見事なまで蘇生した、足掛かり的な番組だ。 昨年、坂上忍と並んで大忙しとなった、ヒロミ。B21スペシャルで80年代お笑いブームをけん引したが、実業家に転身後、表舞台から消えた。しかし、『さんまのまんま』(関西テレビ)出演時に見せた巧みな話術に着眼した中居は、「そんなにおもしろいのに、なんでテレビに出ないんですか?」と連絡。以降、声がかかった番組にフラリと出るというスタンスでいると、いつのまにか超売れっ子に。今では、坂上忍、有吉弘行と並んで、テレビ局が起用したいタレントになった。 中居は、自分の番組のキャスティングに関与することは、決してない。ブッキングされたタレントに、好き・嫌いの感情を働かせることもない。しかし、おいしくしてあげたいというサービス精神だけは旺盛だ。結果としてそれが、タレント再生工場としての役割をはたしている。“ナカイの目”は、本物なのだ。
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芸能 2015年02月11日 16時30分
R-1ぐらんぷりで功績を残したユニット芸人
今年は、ピン芸人のじゅんいちダビッドソンが優勝した『R-1ぐらんぷり2015』。02年からスタートしたピン芸人日本一決定戦は、昨年がやまもとまさみ、13年は三浦マイルドなど、文字通りピン芸人が優勝している。しかし、コンテストのブランド力を世に知らしめたのは皮肉にも、普段はコンビやユニットで活動している芸人だった。 同コンテストは、後援する関西テレビから誕生したため、最初は関西ローカルだった。しかし05年、芸人アイドルユニット・吉本印天然素材の頃は大人気だったものの、その後、表舞台から消えたほっしゃん。(現:星田英利)が、まさかの復活初Vを遂げたことで、業界から熱視線が注がれた。 翌06年、九州で絶大な人気を誇っていた漫才師の博多華丸・大吉の博多華丸が、児玉清(故人)のものまねで優勝。無名だったふたりの名を、一気に高めた。ふたりは、昨年末の『THE MANZAI 2014』でも優勝。漫才とピンのメジャー2大コンテストを制する、前人未到を達成している。 06年のこの時期、バカリズムや友近といった稀代の才能が発掘され、連鎖的に友近の交際相手だったコント集団、ザ・プラン9のなだぎ武も表舞台に。こちらは、ピンで07年&08年の2連覇を達成。この記録は、いまだに破られていない。 07年には、“M-1”覇者の漫才師、チュートリアル・徳井義実が、エロい外国人“ヨギータ・ラガシャマナン・ジャワディガー”に扮するひとり語りで、準優勝。翌08年には、「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになる」話芸でブームを巻き起こした世界のナベアツが、第3位。当時は、漫才コンビ・ジャリズムを組んでいた(現在は解散)。 翌09年からは、漫才コンビのCOWCOW・山田興志(現:善し)と多田が、それぞれソロで躍進。多田は、12年に優勝。善しは、第6回から4年連続で決勝戦に進出している。ふたりはその後、“あたりまえ体操”でブレイク。動画サイトでは、驚異的な再生回数を誇った。 今年の“R-1”も、08年の“M-1”覇者であるNON STYLE・石田明、同コンテストの常連だったアジアン・馬場園梓など、腕のある漫才師が目立った。今後も、ソロで功績を残したいと発動する芸人は出てきそうだ。(伊藤由華)
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芸能ネタ 2015年01月28日 15時30分
エリート芸人の軌跡
「ラッスンゴレライ」のリズムフレーズでブレイク寸前の、8.6秒バズーカー。結成わずか9か月という文字通りのフレッシュ芸人は、今年上半期の台風の目となりそうだ。特筆すべきは、そのキャリア。素人同然だが、振り返ればお笑いの歴史には、驚異的な飛び級でスター街道を走ったラッキーボーイが存在している。最たる例は、ダウンタウンだ。 吉本芸能総合学院(NSC)の第1期生として82年に入学したダウンタウンは、師匠を持たない初の漫才コンビとして注目。トミーズ、ハイヒールなどとしのぎを削りながらも、松本人志の、舞台芸人の概念を根底から覆すような“ボソボソしゃべり”で、類まれな才能が露見。結成5年後(87年)に開始した『4時ですよ〜だ』(毎日放送)でメイン司会を務めるころには、関西でアイドル人気がピークに達し、東京進出後も大成功した。 “第二のダウンタウン”の発掘に躍起になった吉本興業は91年、ネタよりも歌とダンスに尽力する若手芸人のユニット・吉本印天然素材を結成。トップランナーはナインティナインで、モテ顔の矢部浩之、小柄で典型的なコメディアンだった岡村隆史は、またたくまにメンバーの雨上がり決死隊、バッファロー吾郎、チュパチャップス(星田英利&宮川大輔/解散)らを大きく引き離した。 破竹の快進撃を遂げたナイナイは、ひと足早く天然素材を脱退。新人ながらも東京に進出して、『めちゃ×2イケてるッ!!』(フジテレビ系)と出会い、エリート芸人の仲間入りを果たした。 NSC在籍時からすでに多くの女性ファンを獲得していたのは、キングコング。顔面偏差値の高さは当時の吉本イチといわれた西野亮廣と、ナイナイ・岡村を彷彿させた梶原雄太は、大きな挫折を経緯しないまま、東京に進出。『はねるのトびら』(フジ系)という運命の番組に出会ったことによって、盤石の地位を確立した。 そんなキンコンの成り上がりぶりを復活させたのは、オリエンタルラジオ。慶応ボーイの中田敦彦、明治大学出身の藤森慎吾は、高学歴コンビ。結成翌年、NSC在籍時に『M-1グランプリ2004』で準決勝まで勝ち進み、翌05年にはレギュラー番組が開始。翌06年には、冠番組を抱えるまでになった。この最速記録は、当時の芸人界としては初の快挙だった。 苦労知らずで売れると、その後に訪れる“リバウンド”は想像を絶するほど過酷。その壁をどう乗り越え、芸につなげていくかが、息の長い芸人になれるか・否かの境界線だ。(伊藤由華)
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芸能ネタ 2015年01月01日 10時00分
2015年のお笑い業界はどうなる!? 「M-1」復活で芸人人口が減少!? ますます加速する「芸人=消耗品」の傾向
2015年のお笑い業界は果たしてどうなっていくのか…。 1番のキーポイントは、「M-1グランプリ」の復活である。開催時期は夏頃で、審査方法や審査員、出場資格、結成年数などの詳細は未定となっている。「M-1」は2001年〜2010年まで開催され、中川家、フットボールアワー、アンタッチャブル、チュートリアル、ブラックマヨネーズ、NON STYLE、オードリー、サンドウィッチマンなど、今テレビ番組で活躍しているお笑い芸人たちを数多く輩出。「M-1」で優勝または活躍できれば、確実にブレイクできるというお笑い賞レースだった。 「『M-1』の復活は若手芸人とっては、大変喜ばしい事だと思います。ただ、審査員や対戦方式など『THE MANZAI』としっかり差別化しなければいけないと思います」(東京キー局関係者) すでに日本一の漫才師を決定する賞レースでは「THE MANZAI」が存在し、「M-1」はどのように独自の色を打ち出せるかが鍵となっている。そして注目すべきなのは、出場資格や結成年数。「M-1」のオーガーナイザーである島田紳助は、「M-1」を創った理由の1つとして、“若手芸人が芸人を諦める場”として位置づけていた。旧「M-1」の特徴しては、芸歴10年以内という出場資格が規定されている。 「今では芸人が増え過ぎて、中々活躍できない状況です。40代〜60代世代が詰まっているというのも1つの要因だと思います。20年前は芸歴10年で若手でしたけど、今では芸歴20年でも若手ですからね。そういった意味では、紳助さんが規定した“芸歴10年以内”という条件は、非常に素晴らしかったですね。厳しい言い方ですけど、質の悪芸人は辞めるべきです。もし、新たな『M-1』が再び芸歴10年以内を条件とするならば、つまらない芸人は淘汰され、芸人人口も少しは減少するでしょう」(構成作家) 芸人が増え過ぎた昨今。「M-1」復活によって来年はより激しい競争が生まれ、芸人人口が減少していくかもしれない。 次に注目したいのは、芸人の消耗度。2014年は日本エレキテル連合が大ブレイク。未亡人朱美ちゃん3号の「ダメよ〜ダメダメ」が、「2014 新語・流行語大賞」を授賞するなど、一大ムーブメントを巻き起こした。日本エレキテル連合は2014年4月頃から人気が爆発、瞬く間にテレビやイベントに引っ張りだことなった。 「これも由々しき問題。芸人は消耗品になっています。しかも年々、その期間は短くなっている。可哀想ですが間違いなく、彼女たちは消えてしまうでしょう。トリッキーな芸人ほど、消耗芸人になってしまう確率は高い。ロングセラー芸人はますます出にくい状況になると思いますね。日本エレキテル連合は、ブレイク期間が8か月。そう考えると来年はブレイク期間が半年ぐらいに短縮されるかもしれませんね」(バラエティ担当ディレクター) 2015年のお笑い業界は、芸人にとってはますます厳しい状況となりそうだ。
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芸能ネタ 2014年12月31日 10時00分
2014年解散したお笑い芸人 芸能界引退者も続出
2014年も大いに盛り上がったお笑い業界。「R-1ぐらんぷり」ではやまもとまさみ、「キングオブコント2014」ではシソンヌ、「THE MANZAI 2014」では博多華丸・大吉が優勝を果たし、お笑いの歴史に新たな1ページを残した。 しかし、光があれば影もある。年々、お笑い業界に挑戦する若者は後を絶たず、お笑い人口は大爆発。過当競争になったお笑い業界を勝ち抜く事は、生半可な事ではなく、当然夢を諦める芸人たちも多勢いる。ライブなどの現場で一定の人気と知名度を誇り、ある程度実力を持っているコンビが続々と解散の道を選んだ。 ヒカリゴケ、ロシアンモンキー、若月、りあるキッズ、ハリガネロック、スパナペンチ、アームストロング、少年少女、マキシマムパーパーサム、チョイチャックなどである。 ロシアンモンキーは「THE MANZAI 2014」の認定漫才師50組に選ばれるほどの実力派コンビで12月29日に解散した。すーなかはピン芸人として活動を続けるが、川口清行は芸人を引退。サラリーマンに転身するという。そして、ロシアンモンキーの同期であるアームストロングも4月13日に引退。2010年「NHK新人演芸大賞」を授賞。ウーマンラッシュアワー、さらば青春の光などハイレベルなコンビを抑えて優勝し、芸人の間でも力量のあるコンビとして知られていた。栗山直人は芸人として区切りをつけ、所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーを離れた。安村昇剛は現在ピン芸人として活動している。 「M-1グランプリ」のファイナリストで、幼少の頃から活躍していたため「未来のダウンタウン」と期待されていた、りあるキッズは8月1日に解散。一部メディアでは、長田融季が背負った数千万円の借金が解散の原因だと報じられている。安田善紀はピン芸人として活動を続けている。 そして、りあるキッズと同じく「M-1グランプリ」のファイナリストで、数々のお笑い賞レースを総ナメにしたハリガネロックは、3月22日に解散。中川家、ケンドーコバヤシ、陣内智則などと同期で実力もさることながら全国レベルの知名度も持ち合わせていた。大上邦博はライブを中心としたピン芸人として活動中。ユウキロックはイベントの司会、演芸講師として活動。メルマガなども配信し、執筆活動もスタートしている。 貧乏&ヤンキーネタが売りで実の兄弟コンビだった若月は8月2日に解散。兄の徹は「人志松本のすべらない話」に出演した経験を持っていた。弟の亮は芸人を引退。徹はピン芸人として活動をしている。 実の親戚コンビのヒカリゴケは12月31日に解散。数々のバラエティ番組に出演し、若手芸人の登竜門的番組「ぐるぐるナインティナイン」の「おもしろ壮」にも出演していた。かつて同コーナーには、小島よしお、オードリー、柳原可奈子、ハライチ、流れ星、たんぽぽ、日本エレキテル連合らが出演し、瞬く間に大ブレイク。ヒカリゴケも当然、期待されていた。しかし、国沢一誠は芸能界から引退。片山裕介はピン芸人としてお笑い活動を継続する。 実力派コンビが続々と解散した2014年。キングコングの西野亮廣は自身のフェイスブックで「面白いコンビの解散はもう見たくない」と悲嘆。同時に若手お笑い芸人が活躍する場が少なくなっている現状を問題提起していた。 一見して華やかに見えるお笑い業界だが、テレビに出演してお金を稼いでいるのは、ほんのわずかな芸人たちだけである。これから芸人を目指す若者たちは影の部分もしっかり認識した上で、お笑い業界にチャレンジすべきである。
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芸能 2014年12月19日 15時30分
バラエティ番組で出た“迷言”週間トップ3 (12/12〜12/19)
●第1位「ほんとにおもしろい漫才師さんは劇場にいますんで、ぜひみなさん、劇場に足を運んでください」(博多大吉/フジテレビ系『日清食品 THE MANZAI 2014〜年間最強漫才師決定トーナメント!〜決勝大会』12月14日) 4回目となるイヤーエンドの漫才フェスティバル。強力な裏番組があったことが災いし、平均視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で過去最低。2時間半の生番組は、キャリア24年の博多華丸・大吉がメジャータイトルを初めてゲットして、幕を閉じた。司会を務めたナインティナインの同期、初代王者のパンクブーブーと同じ福岡よしもと出身など、祝福ポイントがあるなか、お笑いマニアの心を揺さぶったのは、1,870組の頂点に立ったあとに、大吉が口にしたセリフだ。「ほんとにおもしろい漫才師さんは劇場にいますんで、ぜひみなさん、劇場に足を運んでください」。偶然にも、およそ12年前、“M-1グランプリ”を制したますだおかだ・増田英彦と口にしたセリフと同じ。真の漫才愛がリンクした瞬間だった。●第2位「50までは、もう何試合かやらせて」(今田耕司/TBS系『炎の体育会TV 2時間SP』12月13日) ジャニーズアイドルのKAT-TUN・上田竜也と、48歳のピン芸人・今田が、TBSスタジオに立てられた特別リングに立った。上田は、趣味で7年間続けているボクシングで、ついに対戦相手を迎え入れる格好となった。覆面をかぶった元WBCの王者相手に、初のハンディマッチ。残念ながら悔し涙を飲んだ。そのリベンジをはたすべく、女子選手を相手に2度目の挑戦となった今田は、欧州のシュートボクシング女子王者であるロレーナ・クラインと対戦。ガチのパンチを顔やボディに受けながらも、2ラウンドをフルで闘い終えた。こちらも残念ながら判定負けを喫したが、試合後、顔面を真っ赤にした今田は、「50までは、もう何試合かやらせて」と哀願。3度目の正直とばかりに、再戦を望んだ。●第3位「君は、おもしろそうやけど普通やな」(ナインティナイン・矢部浩之/フジテレビ系『アウト×デラックス』12月18日) 前回出演して大反響だった“女ランボー”こと、武井藍。骨折を割り箸で治したり、傷口を自分で縫合したり、プロレスで男性プロレスラーと対戦したり。その腕っぷしは、相当なもの。父親ともに強靭すぎるがゆえ、彼氏ができないのが悩みだ。そこで、タレントが推奨する男性数人とお見合いをすることになった。番組レギュラーである俳優・坂上忍が連れてきたのは、同局の昼の顔『バイキング!』のスタッフ。マジメを絵に描いた20代だ。これまで、交際した女性は1人。しかし、クラブ活動が忙しすぎて、別れた。童貞。そんな要素がありながらも、矢部は「君は、おもしろそうやけど普通やな」とポツリ。奇遇にも、顔がお笑いコンビ・ジョイマンの高木に似ていることが、期待値を高めたのか…。(伊藤由華)
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芸能ネタ 2014年12月17日 15時30分
今後が楽しみなワイルドカード進出芸人
デビュ25ー年目の大御所・博多華丸・大吉の優勝で幕を閉じた『日清食品 THE MANZAI 2014〜年間最強漫才師決定トーナメント!〜決勝大会』(フジテレビ系)。華大はもちろん、スタジオを爆笑の渦に包んだトレンディエンジェルなど、2015年の飛躍を感じさせる芸人が生まれた。そんななかでも特に注目すべきは、三拍子。決勝進出コンビ最後の12組目として、ワイルドカード(敗者復活戦)から勝ちあがった彼らだ。 サンミュージックの正統派漫才師として、ライブシーンでは鉄板のうまさと面白さを誇り続けたふたり。ライブユニット「FKD48」では、ともに高い人気を誇ったアルコ&ピースやオジンオズボーン、かもめんたる、磁石や流れ星などが、夢のメジャーコンテストで好成績を収め、売れていく様を見ていた。デブの久保孝真は今年、10年のNHK大河ドラマの『龍馬伝』に続いて、TBS系『ルーズヴェルト・ゲーム』に出演。結婚もしたが、テレビタレントに昇格することはなかった。 そんな矢先に訪れた、ブレイクのチャンス。所属事務所からは、『キングオブコント2013』覇者のかもめんたる以来のエースとなる。 決勝戦以上に注目されることもある、このワイルドカード。大穴であることは、消滅した“M-1グランプリ”(来夏に復活)が物語っている。その昔は、アンタッチャブル、NON STYLE、オードリーらが勝ちあがり、翌年売れた。特に、07年のサンドウィッチマンは、もはやお笑い業界の伝説。弱小事務所で細々と芸人をしていた伊達みきお&富澤たけしが、敗者復活戦からそのまま決勝戦も突破。一夜にして、大スターになった。 今回の“THE MANZAI”に目を向けると、昨年は流れ星がブレイク。ある意味、真正面突破で決勝戦に進出するよりも、1度は落ちて、敗者という冠を有してはい上がるほうが、ウマ味があるのだ。 日本エレキテル連合の跳躍で幕を閉じる14年。15年は、三拍子をはじめ、どんなド貧乏芸人が月収をン倍に膨らませるのか。(伊藤由華)
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芸能 2014年12月10日 15時30分
THE MANZAIの盲点
14日の総選挙の日、『日清食品 THE MANZAI 2014〜年間最強漫才師決定トーナメント!〜決勝大会』(フジテレビ系)が開催される。春に“R-1ぐらんぷり”でピン芸人を、秋に“キングオブコント”でコント日本一を決定するコンテストがある流れで、1年を締めくくるのが漫才だ。 そもそも“THE MANZAI”の前身は、00年〜10年にわたって実施された、テレビ朝日系の“M-1グランプリ”。NON STYLEが優勝した08年は、8回目にして関西で平均視聴率35.0%をマーク。優勝が決まった直後の瞬間最高視聴率は、まさかの43.1%という驚異的な数字を叩きだす、文字通りのモンスターコンテンツだった。 “M-1”が社会現象になった所以は、旗振り役で、大会実行委員長を務めた島田紳助に、ダウンタウン・松本人志が審査員席に座る点だった。有資格者であるキャリア10年以下の若手が、神というべき存在のふたりの目の前で漫才をし、さらに、全国に生放送で届けられる。これは、優勝賞金1,000万円より重みがあった。 ところが、視聴率の低迷と時期を重ねるようにして、紳助が芸能界を引退。10年、“M-1”はちょうど10年という使命をもって、幕を下ろした。 そして誕生したのが、80年代の漫才ブームの火付け役だったフジの“THE MANZAI”。出囃子も、大会名も、上手(かみて)と下手(しもて)から登場する方法も、すべて30年前と同じ。ここに、当時、B&Bや紳助・竜助らと一緒にブームを起こした立役者、ツービートのビートたけしを最高顧問にして、その次代のナインティナインを司会にすることで、なんとか形状化した。 紳助と松本の“M-1”。たけしとナイナイの“THE MANZAI”。参加資格と優勝賞金をもうけたのが前者なら、後者は、スポンサーである日清食品の商品を1年間無償提供、フジで冠レギュラー番組ゲットというのが利点だ。 もっとも興味深いのは、来年2015年夏、“M-1”が5年ぶりに復活することだ。つまり、夏と冬に「日本一」と呼ばれる漫才師が2組も誕生する。テレ朝とフジ。勝者以上に、両局のガチ対決と、醸しだされる物議の行方のほうが、気になる。(伊藤由華)
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芸能ネタ 2014年11月12日 15時30分
コンテストの覇者不発説
お笑い業界には、さまざまなジンクスが存在する。今年、ここに新たな“ひとつ”が加わりそうだ。ズバリ、「コンテストの覇者不発説」だ。 ピン芸人なら“R-1ぐらんぷり”、コント芸人なら“キングオブコント”、漫才師なら“THE MANZAI”が、現在、売れたい芸人が目標に定めている3大メジャーコンテスト。いずれも、ゴールデンタイムに全国で生放送されている。春の“R-1”は雨上がり決死隊、秋の“キングオブコント”はダウンタウン、冬の“THE MANZAI”はナインティナインとビートたけしが指揮を執り、ハイソサエティな感じをキープしている。 ところが今年は、異変が起こっている。視聴率はおろか、優勝者がほぼ、ブレイクしていないのだ。 第12回“R-1”は、過去最多の3,715人がエントリー。かつて一大ブームを巻き起こした“M-1グランプリ”に匹敵する挑戦者の数だが、優勝したやまもとまさみはその後、緩やかに失速。最近では、テレビで見かけなくなってしまった。 さらに視聴率は、09年のゴールデン進出後、最低となる7.2%を叩きだし。これは、まだ夕方に放映されていた06年、博多華丸が優勝した第4回大会に次ぐワースト記録だ。 いっぽう、先月の“キングオブコント”は、シソンヌが7代目キングに輝いた。世間的知名度はゼロに等しいコンビがリーグ戦を制したが、こちらも視聴率は惨敗。8.3%と、またもや2ケタ台に届かなかった。天下のダウンタウンをもってしても、裏番組(日本テレビ系『月曜から夜ふかし〜秋のご当地問題大収穫スペシャル〜』の15.0%、フジテレビ系『信長協奏曲』の15.8%)に勝てなかった。 メジャーと謳われるこの2例がコケてしまった余波は、マイナーコンテストにも悪い影響を与える。ざっと振り返っただけでも、『平成26年度 NHK新人お笑い大賞』はアイロンヘッド、『歌ネタ王決定戦2014』は手賀沼ジュン、『第5回 あなたが選ぶ!お笑いハーベスト大賞』はルシファー吉岡、『第11回 MBS漫才アワード』は吉田たちが優勝したが、どれも、ピンとこない者ばかり。 およそ1か月後には、最後の砦といえる“THE MANZAI”決勝戦が開催される。連綿と続いた負のスパイラルを、イヤーエンドに打ち止めることはできるのだろうか?(伊藤由華)
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芸能ネタ 2014年10月12日 16時15分
島田洋七 お笑い賞レース審査の内情を明かす「敗者復活制度は賛成しない」
日本一のコント師を決定する「キングオブコント2014」決勝戦が13日に開催される。12月には日本一の漫才師を決定する「THE MANZAI 2014」の決勝戦も行われ、来年の夏には「M-1グランプリ」が復活。お笑い業界はますます盛り上がりをみせるが、毎年お笑い賞レースが開催される度にネット上では審査について賛否両論が噴出。そこで漫才師として数々の賞を受賞し、「M-1グランプリ」でも審査員を務めた漫才コンビB&Bの島田洋七に、お笑い賞レースの審査について内情を聞いた。 まず、審査基準について「俺はね、将来性なんかわからんからね。ただ、その時、笑いの数の多いヤツが点数ええわ。俺はそうやって決めてたね」と自分なりの基準を設けて審査に臨んでいたという。ただ、「笑いの好みはあるでしょうね。そういう感性がある人はそういう方によく点数入れるし。俺はこれがおもろいと思ったら、こっちに入れるし。みんな違うもん、笑うところがね」と当然、審査員によって感性が異なると強調した。 お笑い賞レースでの「優勝」という定義には、「戦うコンテストやから、その時上手けりゃみたいな。だからオリンピックでもそうやんな。その時の1位が1位やし、2回目は2位が1位かも分からんしね」と説明し、「一番ウケた人が優勝するって。一番ウケた人が優勝しなかったらブーイングになるで。笑いが多いのが優勝するのは当然」と主張した。 洋七が力強く説いているのは、チャンピオンは「年間」という意味合いではなく、あくまでも「一大会」で面白かったコンビであるということ。例えば、「THE MANZAI」や「キングオブコント」で優勝したということは、その大会でのチャンピオンであり、必ずしもその年度で最も面白い芸人ということではない。素人や一般視聴者にとっては非常に勘違いしやすいポイントだ。 そして、ネット上で頻繁に議論されている“一般人が審査すること”については、「プロと視聴者が一緒になったほうがええねん」と一般人が審査に参加することに賛成した。例えば、「THE MANZAI」では毎年、テレビのリモコンから投票できる「国民ワラテン」方式を採用。視聴者の投票が最も多かったコンビに1ポイント加算される方式である。ただ、お笑いを経験している審査員は、ネタの微妙な違いが分かるようで、「そういうのはプロは、分かる訳やんか。ああ、今の遅いとかね。だから、専門家も入れて素人もいれなあかんわな」と持論を展開した。 お笑い賞レースの審査には様々な争点があるが、洋七が一番問題視したのは「敗者復活」システム。かつての「M-1」、そして現在の「THE MANZAI」は同システムを採用している。「なんか見てる方はそっち(敗者復活者)を盛り上げてしまうもんな。『おもろいんちゃう!?』って。これ見方変わんねな。だから、敗者復活制度は賛成しない。やっぱり、きちっと10組なら10組選んで戦った方がええ。(敗者復活組が)変にウケたりするからな」と否定的だった。 また、以前に明石家さんまが「お笑い芸人は他人の芸を審査すべきではない」という旨を主張していたことには、「ある程度、売れた人を審査するのは失礼やけど、若手はええんちゃうん!? そうせんと誰をどう売って言いか、テレビ局も分からないよ。たぶん、さんまが言うてんのはそうやで。10年も20年もやってたヤツを点数付けんのは腹立つやろ」とさんまの言わんとすることを解説した上で、自身の考えも示した。 最後に、「5年でも10年でも自分たちで期限決めなきゃダメ。40、50歳までやったって絶対売れない。真剣にやってたら、例え一般人に戻っても大丈夫や」と若手芸人たちに厳しさと優しさが入り交じったエールを送った。【プロフィール】島田洋七/1950年2月10日生まれ/広島県出身/オスカープロモーション所属/1975年に島田洋八と漫才コンビB&Bを結成し、漫才ブームを牽引した。TOKYO MX「バラいろダンディ」金曜レギュラー
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麒麟・川島が窮地に
2007年07月18日 16時00分
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芸能
吉本興業とオロナミンCのコラボイベント開催
2007年06月18日 22時53分
特集
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分