ちゃん
-
社会 2009年02月24日 15時00分
麻生首相に日米首脳会談の呪い
日本時間あす25日未明にバラク・オバマ米大統領(47)と日米首脳会談に臨む麻生太郎首相(68)が、見えざる呪(のろ)いに怯(おび)えている。オバマ大統領が就任後初めてホワイトハウスに招く外国首脳ということで、政権支持率上昇を期待してもいいところ。しかし、新たに選出された米大統領が就任後最初に会談した日本の首相は、なぜかどうしてか3代続けて政権の座からそのあとすぐ滑り落ちている。“日米首脳会談の呪い”は麻生首相にも降りかかるか。 永田町関係者は「政界七不思議とまではいかないけれど、偶然では片付けられない。パパ・ブッシュ、クリントン、ブッシュの各大統領と就任後最初に会談した首相は、ほどなくしてその座を追われている。森喜朗元首相(71)もそう。今度のオバマ大統領の相手は支持率ひとけた台目前の麻生首相だから、やっぱり“呪い伝説”は続くんじゃないか、とウワサされている」と話す。 なんと不吉な…。しかし調べてみると、確かに奇妙な事実があった。 レーガン政権のあとを受けた米41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュ氏(84=共和党)は1989年1月に就任。同年7月にパリで初会談した故宇野宗佑元首相は、そのあと1カ月も持たず辞任に追い込まれている。女性スキャンダルによって在任わずか69日という超短命政権で終わったのはご存じの通りだ。 93年に第42代大統領に就任したビル・クリントン氏(62=民主党)はその年の4月、故宮澤喜一元首相とホワイトハウスで首脳会談に臨んだ。しかし宮澤氏はその約2カ月後に内閣不信任案を出され、同年8月初旬に辞任。自民党分裂による解散・総選挙の結果、野党連立政権が誕生し、自民党は下野した。 43代大統領のジョージ・ブッシュ氏(62=共和党)の会談相手は森元首相だ。2001年1月に就任すると、3月には早々とワシントンに迎えたが、このとき森氏はすでに「日本側に政権担当能力なし」などと激しいバッシングのさなかにあった。森氏はブッシュ政権が推進していたミサイル防衛計画を支持するなど言いなりで、約1カ月後に辞任している。 そして今度の第44代オバマ大統領の相手が麻生首相、というわけだ。 全国紙政治部記者は「本来ならば麻生首相には支持率回復のチャンスとなるはずだった。しかし、中川“へべれけ”前財務相のせいですべてパー。就任後初の外国訪問先に日本を選んだヒラリー・クリントン米国務長官来日の話題もすべてかき消されたし、今回の首脳会談も、その任命権者がのこのこやってきた…という程度にしか映らないだろう。オバマ政権は対日重視の姿勢をみせてくれているのに、全く生かせない。あまりの“不遇”に麻生首相の不眠症に拍車がかかったとも聞いている」と話す。 麻生首相は23日夜、羽田発の政府専用機で米ワシントンに出発。24日午前(日本時間25日未明)にホワイトハウスで行われる会談では、さらに強固な日米同盟を確認するとともに、世界的な経済危機や北朝鮮問題への取り組みなどで認識を一致させる狙いという。 外務省幹部は「いち早く会うことに意義がある」と会談実現に胸を張るが、訪米の手土産にするはずだった2009年度予算案の衆院通過は先送りされ、余計な「財政出動」を約束してこないかだけが心配だ。 複数大手紙の世論調査で支持率11%台と“シングルプレーヤー”目前。野党からは「解散しようにもできない」なんていわれている。人気のオバマ大統領と最初に会ったぐらいじゃどうにもならない気もするが、“呪い”の行方もまた気になるところではある。
-
スポーツ 2009年02月24日 15時00分
K-1MAX 4年ぶり小比類巻KY優勝
「K-1MAX2009日本代表決定トーナメント」が23日、東京・代々木第一体育館で行われ、“ミスターストイック”小比類巻太信が見事に復活優勝を果たした。4年ぶりの日本チャンピオンに返り咲いたが、周囲からは酷評がやまない。舞台裏では「KY優勝」とまで揶揄(やゆ)された。 ミスターストイックが復活Vだ。 1回戦で2007年の日本トーナメントで敗れているアンディ・オロゴンに判定勝ちでリベンジし、準決勝では前年度覇者の城戸康裕を2ラウンドKOで破った。山本優弥との決勝では1Rにダウンを奪い、判定で競り勝った。 07年6月以来、白星から遠ざかっていただけに、3連勝で復活を印象づけたが、手放しで喜べる内容ではなかった。判定勝ちしたアンディ戦では、相手の圧力に屈して何度もクリンチで試合の流れを断ち切り、レフェリーからはホールディングの反則を取られた。計量で800グラムオーバーしていたアンディが減点1からのスタートだったことに救われた形だった。 試合後には敗れたアンディから「相手の(クリンチ)作戦に負けた。もう2度と試合をしたくない」と痛烈に批判され、「あれだけクリンチしてくる相手はいない。腹が立つ!」と馬鹿にされた。 MAXの創世期はライバル関係にあり、確執も取りざたされた魔裟斗からも皮肉られた。度重なるクリンチで試合を止めたことについて、テレビの解説席で観戦していた魔裟斗からは「(クリンチするのはアンディが)怖いんじゃない!?」と鼻で笑われた。 周囲の冷ややかな反応は露知らず、小比類巻は有頂天だ。優勝インタビューでは「あまり関係ないかもしれないですけど、世間が不況なので、自分が頑張って力になれれば…」と1分以上もダラダラ“演説”した。 ロングインタビューに、谷川貞治イベントプロデューサーからは「空気の読めない小比類巻選手が、見事、KYな優勝して…」と呆れられた。 4年ぶり3度目の日本トーナメント制覇で世界大会への出場権を手にした小比類巻。4・21マリンメッセ福岡で開幕するワールドGPでは、周囲の声を完封する闘いに期待したいものだ。
-
スポーツ 2009年02月24日 15時00分
K-1MAX 城戸1日2連敗で「休みたい」
昨年の覇者、城戸康裕は1日に2連敗を喫するという屈辱を味わった。 1回戦の日菜太戦では左ミドルキックに手を焼き、なかなかペースがつかめなかった。2Rにヒザ蹴りから左右のパンチでダウンを奪ったが、その後は決め手に欠き、延長戦に突入。持ち味を発揮できないまま判定0-3で敗れた。 日菜太が鼻骨骨折でドクターストップとなったことでチャンス到来。準決勝で、小比類巻と新旧王者対決に臨んだ。左右のフックを食らってダウン。気力で立ち上がったが右フックでごう沈した。 2連敗の結果に「練習してきたことを出せなかった。ちょっと緊張していました」と敗因を分析。今後は「格闘技のことは考えないで休みたいです。(休んで)自分の中で格闘技を見直したい」と休養するという。
-
-
レジャー 2009年02月24日 15時00分
アーリントンC(GIII、阪神芝1600メートル、28日) スーニ 芝でもやれる!
今週から西では阪神開催がスタート。開幕初日には「第18回アーリントンC」(GIII、芝1600メートル、28日)が組まれている。昨年はここをステップに、ディープスカイがダービーを制覇したが、今年は異例のローテーションで臨んでくる馬が1頭。無傷の4連勝で全日本2歳優駿を制したスーニがそれだ。芝は初挑戦。砂の王者がターフでも“魅せるか”、注目の一戦だ。 無謀なチャンレンジとはいわせない。高島助手はスーニが持つ可能性についてこう断言する。 「本馬場に入れたことはないけど、背中はダート馬という感じがしない。むしろ、柔軟性があって芝馬の走りをしている。こちらが思う以上にやってくれそうだよ」 昨年10月の新馬デビューから、4戦4勝。ダート戦での実績ばかりだが、これまで京都、東京、園田、川崎と別々の競馬場で結果を出してきた。高島助手は今回の路線変更を前にこの適応力に注目する。 「小回りコースとか、不良馬場とか、一戦ごとにいろんな条件を克服して勝ってきた。どこに行っても力を出せる。そのあたりの順応性を生かせればと思っているんだ」 前走後はひと息入れてリフレッシュ。グリーンウッドへ放牧に出されて、1月18日に栗東に帰厩した。1週前のDWでは5F72秒4、11秒9を馬なりでマークする軽快な動きを披露。復帰戦に向け、体調も万全だ。 今春はここを皮切りにNZT→NHKマイルCへと向かう。それだけに、この一戦は今後への試金石となる。 「3歳馬だけど、古馬と間違えるほど精神面が強く、日を追うごとにたくましさも出てきた。開幕週のきれいな馬場でやれるのはいいし、芝でもダート以上のパフォーマンスを見せられると期待しているんだ」 かつてダートで無類の強さを発揮しながら、この時期に芝に路線を変更し、大成した馬がいた。1998年、無敗でNHKマイルCを制したエルコンドルパサー。果たしてスーニは21世紀のエルコンドルになれるか。
-
レジャー 2009年02月24日 15時00分
今週は中山で「内外タイムス杯」(1600万、ダ1800メートル、3月1日) 注目馬はコレだ!!
今週の中山競馬では、本社杯「内外タイムス杯」(1600万、ダ1800メートル、3月1日)が行われる。フルゲート16頭のところに30頭が登録。例年同様、今年も激戦が展開されそうだ。 主力と見られるのは、東の名門・藤沢和厩舎が送り出すピサノデイラニ。昨秋に復帰後は、層の厚い関西圏で5戦し、(5)(4)(4)(2)(3)着に善戦している。 「気難しい面があって、なかなか勝ち切れないが、体調は変わりなくきているからね。気分良く走れれば、チャンスは十分あるよ」と土田助手。2戦2勝と相性のいい中山ダ1800メートルにかわる今回は、アッサリのシーンまでありそうだ。 当面の相手と目されるのはダイワルビアとパピヨンシチー。 前者は年明けの中山・アレキサンドライトS(2着)でカジノドライヴに突き放されたが、相手は後のフェブラリーS2着馬。昇級戦だったことを思えば上々の内容だった。「東京は自重してこの開催を待っていた。仕上がりはいいし、力をつけているときなので楽しみ」と鹿戸雄調教師も期待を寄せている。 現級の安定勢力である後者も本社杯を目標にしてきた一頭。前走のアレキサンドライトS4着後は、短期放牧に出してリフレッシュが図られてきた。 「もともと気性が勝っているので、ひと息ついた方がいいタイプ。牧場から戻ってきたばかりだけど、力は出せるよ」と相沢調教師。実際、22日の美浦坂路で800メートル51秒8をマークするなど態勢は着々と整いつつある。
-
-
社会 2009年02月23日 15時00分
森田健作がオバマ化
モリケン、“フライング第一声”で千葉県民の心をわしづかみ!? 千葉県知事選への立候補を表明している俳優・森田健作氏(59)が22日、千葉市内の公園で事務所開きを兼ねた“第一声”を行った。1500人の観衆に、叱咤激励調の演説で「千葉を日本一にする!」と訴えた。その雄姿に観衆は「オバマ氏の再来」と喜んだ。熱い演説の裏で票の掘り起こしに忙しいモリケンが、知事選を早くもスタートさせた。 「今度は頑張ってくださいね」「はいッ、今度は…」。有権者に声を掛けられたモリケンは、指を1本高々と上げて見せた。 真冬に千葉駅前が熱く燃えた。この日、午前11時過ぎ、開けたばかりの事務所を出て、会場となる千葉中央公園へと徒歩で向かったモリケン。来月12日の告示のはるか前となる“第一声”を聞こうと、約1500人の観衆が集まった。 演説は始まる前からモリケンらしさ満載。演説前には約5分間にもわたって会場に和太鼓の生演奏が鳴り響く。勇壮なリズムにモリケンの表情にも徐々に気合がこもった。 「4年前、選挙に負けたあくる日、私は朝4時に目を覚ました。暗かった。寒かった。そして真っ暗な空に向かって私は『よし! 必ず4年後やるゾ』と誓ったんです」 冒頭、前回の敗戦をそう振り返ると、観衆からは早くも拍手が。 「4年間の間に参院や衆院(への出馬)の話もいただいた。でも私は乗らなかった。それは千葉県民の熱い思いに応えたい。それが私の一番の希望だったからです」 沸く観衆を前に、モリケンは「千葉県民のポテンシャルはすごい! これだけのもの東京にもないよ。日本中見渡したってない! 千葉から日本を変えよう」と激励、「絶対私たちはできるんです!」と、観衆を人差し指で打ち抜きながら、中締めした。 英語でいうとイエス、ウイーキャン。アレッ? どこかで聞いたことのあるフレーズだ。そう、ここからのモリケンは急激にあの人の演説に似てきた。「オバマさんの演説を生で聞いてるみたいだった」とは買い物途中に会場に寄ったという千葉市の58歳・主婦の感想。 「私がこれから大きな鯛をさばくとする。『さばいてください』ではダメなんです。さばいてほしければせめてまな板を洗ってください。包丁を研いでください。『頑張りましょう』ではダメなんです。頑張るんです。皆さんと私でやるんです! 私たちならできる!!」 最後に観衆全員と「千葉を日本一にするゾ」の大絶叫で締めると、感動した観衆から、モリケンの大ヒット曲「さらば涙と言おう」の唱和が始まった。これにモリケンは「まいったなあ」と照れ笑いしつつもマイクを握り直し、きっちりとプロののどを披露。千葉県民が降って沸いた「青春」を謳歌した瞬間だった。 モリケンの早すぎる“第一声”にはこんな批判もある。県政に詳しい会社社長は「前回の知事選での敗戦は一にも二にも『準備の遅れ』が原因でしたから。万全の態勢で臨みたいというのは分かるが、他の候補者の陣営からは『フライングだ!』という突っ込みも聞こえてきます。まあ、森田氏のマスコミをうまく利用した戦略へのやっかみ含みですがね」と苦笑い。 県知事選にはほかに関西大教授の白石真澄氏(50)、県議会議員の西尾憲一氏(64)、社会福祉法人理事長の八田英之氏(64、共産推薦)、第3セクター「いすみ鉄道」の元社長、吉田平氏(49、民主県連推薦)が名乗りを上げており、モリケンを含め5人でのデッドヒートが繰り広げられる予定。 しかし、「実質的には森田氏と吉田氏との一騎打ちになるんじゃないかな。『千葉への情熱』だけを熱く訴えているような表の姿とは別に、今回の森田氏は票田への根回しをちゃんと行っている。全国的な人気も鑑みると、森田氏が一歩リードでしょう」(前出・社長) モリケンはすでに、前回知事選で堂本暁子現知事の支援団体だった県医師会や県歯科医師会など医療系4団体の推薦を取り付けるなど、精力的なあいさつ回りで票田の獲得に成功。また、自民党県議約30人が自主的に立ち上げた「森田健作を支援する県議の会」も始動している。モリケン自身が口にする「無所属ながら超党派での支援」が現実のものとなりつつあるのだ。 ある永田町関係者は「なによりマスコミの使い方がうまい。いざ選挙戦が始まればマスコミは『全候補平等の報道』という原則に縛られて、目立つ一候補に絞った記事は書き難い。ところが昨日のような選挙戦前のイベントならいくらでも書ける。狙いすました“フライング第一声”でしょうね」と見る。 選挙戦が始まってからの「応援演説」にも期待が集まる。「これだけ準備万端で選挙戦を始めたのだから、応援のサプライズゲストももう用意しているはず」(芸能事務所関係者)というわけだ。 “熱さ”ばかりが注目される行動の裏で政治力を発揮するモリケン。長年の夢である知事の椅子へ向けて、「青春の巨匠」は、とっくに猛ダッシュを始めている。 もりた・けんさく 1949年12月16日生まれ、東京都出身。俳優、歌手、元参院・衆院議員。1969年、映画「夕月」で俳優デビュー。71年の日本テレビ系ドラマ「オレは男だ!」の大ヒット以来、イメージが「ザ・青春」に。92年、参議院議員に初当選。98年、衆議院議員初当選。2005年、千葉県知事選に立候補するも、わずか6000票差あまりで現職の堂本暁子知事に惜敗。今年還暦を迎える「青春の巨匠」の県知事リベンジ戦に注目が集まる。
-
芸能 2009年02月23日 15時00分
歌手・円広志さんインタビュー「ひとりが怖くて、寝るときは嫁に手をつないでもらった」、闘病9年パニック障害克服の実体験記出版
ストレス時代と言われる現代社会。満員電車で急に不安感に襲われたり、会議の途中めまいがしていたたまれなくなり、退席するといった経験をしたことはないだろうか。不安、めまい、過呼吸などの症状で外出もままならないパニック障害は日本に約100万人いるという。30年前、「夢想花」の大ヒットで人気歌手の仲間入りをした円広志さん(55)がこのほどパニック障害からの脱出をテーマにした本を出版した。「僕はもう、一生分の涙を流した」(日本文芸社)がそれ。闘病9年、地獄のような日々を赤裸々に告白した円さんを直撃した。 「あれは1999年のことでした。当時僕は『週刊えみぃSHOW』や『クイズ紳助君』など関西を中心に6本のレギュラー番組を持ち、メチャクチャ忙しかった。お前、いつ寝てるんやと友達に聞かれるくらいでね。そんなある日、番組収録中にめまいがし、ふらふらするんです。寝不足かなあと思っていたら、今度は車を運転中、ブレーキを踏んでいるのに、勝手に景色が動き出す。これはおかしい。はっきり体の異常を認識したんです。それからというもの、不安の症状がどんどん進行して、番組収録中も早く終われと考えてしまう。ついに我慢しきれなくなって、休養に踏み切ったんです」 あれから10年。その間の記録をまとめたのが先ごろ出版された「僕はもう、一生分泣いた パニック障害からの脱出」(日本文芸社)だ。「健康な頃からボトル1本を平気で空ける酒豪だったんですが、それからというもの酒だけが唯一の逃げ場になりました。夕方になると、砂漠でオアシスを見つけたかのようにガブガブ飲みました。しかし、飲みすぎると翌朝はマンションの窓から見える景色がセピア色に見える。そしてひどく落ち込みました」 こうしてかつてを思い出すのも辛いそうだ。 「いったい何の病気か、最初は誰にも分からなかった。まだパニック障害が医師の間でも認知されていなくて、『死ななきゃ治らない』とまで診断され、ショックを受けたこともあります。とにかく、一人になったら怖い。いつ不安に襲われるか分からないでしょ。普段は嫁のことなんか見向きもしなかったのに、この時ばかりは寝る時も手をつないでもらいました」 4カ月間、すべてのレギュラー番組を休んだ。「1日3回治療薬を服用し、発作が出たら頓服を飲む。そうやって徐々に復帰していきましたが、完治したわけではありません。無理して早期復帰したせいか、ある朝、目が覚めたら首から下が固まって体が動かないんです。用を足すのにも、風呂場まで芋虫のように這っていって横になったまま済ませたほど。これじゃ、ホーキング博士じゃないか。この時ばかりはオレも年貢の納めどきかと諦めたほどです」 それから9年。今では以前と同じように仕事もできるようになった。 現在、「よーいドン!」やNHKの朝ドラ「だんだん」など5本の番組に出演する。昨年11月には自身が歌うアコースティック・アルバム「帰りゃんせ」を発売した。 「この病気の難しいところは周囲の無理解です。症状を訴えても、ノイローゼとかわがままと言われてしまう。でも、多いんですよ。主婦に限らず、ストレスを溜め込んでいるサラリーマンや、医師、弁護士、教師、芸能人…。緊張を強いられ、繊細な人ほどかかりやすい。でも、皆、ひた隠しにしているから周囲が気づかないだけです。だからこそ、こうやって自分の病気を告白する気になった」 今も時折、不調を感じることがある。「でも、病気と付き合うつもりであまり悲観的にならないこと。病気になって感じたことですが、調子が悪いからといってただ休養すればいいというものでもない。薬を飲みながらでもいいから、それまでできなかったことをやってみることです。そして、あまり無理をせず、少しだけ無理をする。そうすると、健康だった頃の自分を徐々に取り戻すことができます」 40代以上ならば「♪飛んで、飛んで…」のフレーズが忘れられない浪速の一発屋。若い世代にはバラエティー番組によく出ている関西弁のおもろいおっちゃん、といった印象か。常に明るく、プレッシャーとは無縁にみえる円さんの真摯な告白は、パニック障害と向き合う人たちへの“応援歌”である。 まどか・ひろし 1953年高知県生まれ。幼少より大阪で育ち、78年にデビュー曲「夢想花」で第16回ヤマハポピュラーコンテストグランプリ受賞。何週にもわたって歌番組でベストテン入りするなど80万枚のセールスを記録する。83年には第25回日本レコード大賞最優秀歌唱賞に輝いた森昌子の「越冬つばめ」を作曲。数多くのアーティストに楽曲提供する音楽活動の一方、庶民的で飾らない語り口がテレビのバラエティー番組で人気を呼ぶ。99年にパニック障害を発症、一時療養に入った。現在は病状もほぼ回復し、「クイズ紳助くん」「ナンボDEなんぼ」「週刊えみぃSHOW」「よ〜いドン!」などで活躍中。家族構成は妻と2女、孫もいる。
-
芸能 2009年02月23日 15時00分
“報道の女王”安藤優子アナが大絶賛する巨乳アナとは!?
テレビ各局、人気キャスターが多数いるが、中でも“報道の女王”といわれているのが安藤優子キャスター(50)。その安藤キャスターも絶賛しているのが、隠れ巨乳でも知られるNHK青山祐子アナ(36)なのだ。 先ごろ、ヒラリー・クリントン米国務長官が訪日した際、唯一、単独インタビューに成功した「スーパーニュース」(フジテレビ)の安藤優子キャスター。 「安藤キャスターに与えられた時間は、ヒラリー長官が椅子に座ってから7分間。直前の皇后陛下との面会が盛り上がったのか、時間が押したのにもかかわらず、彼女は“9分間”のインタビューに成功したのです。周囲のスタッフに“これは私でないとできない”と鼻高々だったそうです」(芸能ライター) これで、ますますもって“報道の女王”の座は安泰だが、今春から番組の改編に伴い、各局の女性キャスターが大きく変わる。 「主なところでは、TBSの局アナだった小林麻耶アナがフリーとして3月30日スタートの同局の報道番組「総力報道! THE NEWS」のメーンキャスターを務めます。またテレビ朝日の看板番組「報道ステーション」のキャスターを務める河野明子アナが中日ドラゴンズ・井端弘和内野手と結婚したため、3月で寿退社しますが、その後任には同番組のお天気キャスター、市川寛子アナが大抜擢されました」(芸能リポーター) 彼女たちが安藤キャスターにどこまで肉薄できるか、けだし見ものだが、安藤キャスターは歯牙にも掛けていないという。 「安藤さんが気にしているのは『ニュースJAPAN』(フジテレビ)の滝川クリステルキャスターと『ニュースウォッチ9』(NHK)の青山祐子キャスターの2人です。とりわけ青山アナに関しては、“清潔感があって、言葉に人間性、温かさのあるNHKらしくないキャスター”と絶賛してます」(芸能ライター) 広島県三原市生まれの青山アナは、4人姉妹の長女。小さいころから剣道、新体操、弓道に励んできた“体育会系”のキャスターだ。 「青山キャスターのセールスポイントは、この体育会系のノリを背景とした明朗活発なしゃべりと巨乳です。新人時代は発音やアクセントがおかしく失敗の連続でしたが、スポーツで鍛えた不屈の精神で乗り切りました。局内での愛称は“まるちゃん”。あのまんまるい笑顔からきています」(芸能ライター) 今でも時々“かむ”のも魅力の一つか。
-
スポーツ 2009年02月23日 15時00分
ハッスル 性に目覚めたボノくんに強敵
ハッスル(H)軍新キャプテンのボノくんに強敵が現れた! 誕生以来、最大のピンチが訪れたことになる。 22日のハッスル千葉・幕張メッセ大会で、高田モンスター(M)軍のカウボーイ・ランス・ケイドと対戦。圧倒的なパワーで試合を優位に進めた。だが、M軍海外エージェント、フランソワーズに気を取られ、ランスにラリアート、ダイビングエルボーを叩き込まれて3カウントを奪われた。 ランスのセコンドに就いたフランソワーズが気になって試合に集中できない。19日の東京・後楽園ホール大会から予兆はあった。メーンの試合では乱戦の中、場外でフランソワーズからキスされ頬を赤らめた。 この日も、フランソワーズはリングインの際に、大股開きでパンチラならぬパンモロ。優勢に試合を進めていた時もリングサイドで脚線美とパンチラで誘惑され反撃を許した。最後もブラウスをはだけた色仕掛けに硬直し、ランスの連続攻撃を受けるはめになった。 試合後、ボノはランスとの再戦を訴えたが、フランソワーズから「僕ちゃん、わがまま言っちゃダメよ。おねーさんがオッパイあげましょうか?」と誘惑され、「お、お前、何言っているんだよ」とドギマギ。性に目覚め始めたボノは、もはや闘いどころではない。 3月25日の後楽園大会では仲違いした、あーちゃんとのシングル戦が決定した。ここでもフランソワーズがセコンドに就くことは確実。快進撃を続けてきたボノに難敵が現れた。
-
-
レジャー 2009年02月23日 15時00分
フェブラリーS(GI、東京ダ1600メートル、22日) 4歳馬が一斉蜂起 サクセスブロッケンが新ダート王に君臨
今年最初のGI「第26回フェブラリーS」(東京ダ1600メートル、22日)は、6番人気のサクセスブロッケンが直線の叩き合いを制し、上半期の砂の王者に輝いた。勝ち時計の1分34秒6(良)はレコード。2着にはカジノドライヴが入り、4歳馬同士のワンツーフィニッシュ。長らく7歳勢が牛耳っていたダート界だが、世代交代を決定づける結果となった。 閉塞感が漂いつつあったダート界に、4歳馬サクセスブロッケンがようやく風穴をあけた。 10秒台が1度、11秒台が4度という芝並みのラップを楽な手応えで3番手追走。直線半ばでいったん、カジノドライヴが抜け出すと、それを待っていたかのように内田騎手もゴーサイン。最内からカネヒキリが猛然と追い込み最後は3頭の壮絶な叩き合いになったが、ブロッケンが鞍上のゲキに応え、外から強引にねじ伏せた。 「直線を向いた時は正直、カジノを捕らえられないと思った。このペースで交わせたんだから、馬に力があったとしかいいようがない」。これが中央のダートGI初勝利となった内田騎手は、愛馬の強さに脱帽しきり。 一方、藤原英調教師も「地方でカネヒキリとヴァーミリアンに負け続けていたので、勝つにはもう少し時間がかかると思っていた。まさか勝てるとは…」と劇的な勝利に目を丸くした。 ブロッケンの優勝…これが意味するものは、もちろんダート界の新旧交代だ。最強世代といわれ続けてきた7歳勢はカネヒキリの3着が最高。もう一頭のヴァーミリアンは6着に敗れ去った。 カネヒキリの角居調教師が「今日は若い力が出てきているのを強く感じた」と言えば、鞍上のルメール騎手も「ヤングホースのスピードが勝っていた」と素直に力負けを認めた。この両者の弁からも4歳馬同士のワンツーフィニッシュは決して枠順や展開が招いたアップセットではない。 現4歳世代はブロッケン、カジノ以外にもスマートファルコン(地方交流重賞3連勝中)、今回4着に粘ったエスポワールシチーなどがいる。今回、上位5頭中3頭が4歳馬だった事実からも、今後のダート界を引っ張っていくのは間違いなくこの「新最強世代」。世代闘争を制した若きチャンピオンはこの後、しばらく休養に入るが、今度は追う側から追われる側へ。復帰後は、同期のライバルたちとの新たな戦いが始まる。