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芸能 2018年12月02日 12時00分
全編スマホで執筆! ペナルティ・ヒデが“泣ける”小説発表、“売れる”TVショッピングの裏話も
サッカーや家電の知識、『ノンストップ!』(フジテレビ)内「いいものプレミアム」でのMCなど、多彩な顔を持つペナルティ・ヒデ。2013年に『四季折々 アタシと志木の物語』(竹書房)で小説家デビューを果たした彼が、5年の沈黙を破って新作『いつか、あなたと』(幻冬舎)を発表した。本作でヒデが挑戦したのは“恋愛小説”。繊細な文章と心を掴まれる展開が魅力の一冊で「泣いた」という声も多い。 今回はヒデにインタビューを敢行。新作のことはもちろん、芸人としての活動についても語ってもらった。ーーまずは執筆活動を振り返ってみて、楽しさと苦しさ、どちらの比重が大きかったですか?僕はスマートフォンで文章を書くんですけど、語弊があるかもしれませんが、親指一つで展開を決められる“贅沢な遊び”のようなものだったので一切辛さはありませんでした。もともと趣味で書かせていただいていたものでしたし、このような形で取材を受けさせてもらうのも幸せなことです。ーー恋愛小説を書こうと思ったきっかけは?正直な話を申し上げますと、1作目が出た3か月後には1本書き終えていたんです。“さぁブラッシュアップして出していこう”ってなった時に、某ドラマの設定と丸かぶりしちゃって……。スタッフに「知っていますか?」って言われて。「えー!」みたいな。じゃあ書き直そうということで、出版社の方と協議して、“どストレートな恋愛小説を書きましょう”ってことで。もともと体育会系の人間なんで、追い込まれた方が良かったんでしょうね。ーー切り替えができたんですね。頭を抱えたのは30分くらいです。全部が全部を捨てることなく、この人物だけは残しておこうというのがあったので、0とは言わないですけど、3〜4くらいからはスタートできたのかなって。ーーヒデさんは『アメトーーク!』(テレビ朝日)などで“五反田芸人”としても有名ですが、小説の舞台は六本木です。芸能人の方はよく行かれていると思うのですが、僕は付き合い程度でしか行ったことなくて……。ただ『大蓮』(作中に出てくる飲食店)に関しては、昔同じような店があの場所にあったはずです。ーー祐介とハナが主人公ではあるものの、すべての人物にしっかりスポットを当てていますよね。もともと2人が強い個性を持っていて、ここ中心に置かなくても“記憶にはしっかり残る人たちだな”と思ったので、そこに関わる人があまり色褪せない方がいいのかなと。ーー加藤綾子さんや熊切あさ美さんなどもSNSで同作を紹介されていました。ワッキーさんの反応はいかがですか?1作目も本作も渡しているのですが、まだ相方の声は届いていないです。ひらがなだけ読んでいるから時間がかかるので仕方ないですかね。今度絵本にしてあげようかな?ーー(笑)。ただ男性が読んでもグッとくる内容だと思いました。ネタもそうですけど、同性に「楽しい」とか「好きだ」って言ってくれるのが一番嬉しいです。ーーペナルティさんのネタは圧倒的に男子支持がありますからね。そうなんです。そもそも若い女の子に受けるはずがないんですよ(笑)。ただこっち(小説)は女性に読んでほしいですけどね。ーーヒデさんは、芸人、小説家、「いいものプレミアム」でのプレゼンも話題ですが、ペナルティとしての活動も含めてどういったバランスでされているのですか?学生時代サッカーに打ち込んでいて(大学時代、Jリーグチームからオファーがあるほどの選手だった)厳しいこと散々やってきて、あれがあったからこそ、いまの自分が成り立っていますし、それに比べたら今の仕事は全部楽しいです。取材ウケていても楽しいですよ。なんせ取材中に水が飲めるという(笑)。しっかり劇場にも立たせてもらっていますし、その間にテレビやラジオの仕事があって、空いたところで小説を作って……うまいことやらせてもらっています。ーーサッカーや家電はもともとお好きだったので分かるのですが「いいものプレミアム」はどちらかというと女性向け。難しかったのでは?“自分なりの角度で伝えていきたいな”という想いがありますね。あの……カッコつけていいですか? 僕は“物”を売っているんじゃなくて“物語”を売っているんですよ。「商品が家に届いたことによって家族の目線が一緒の方に向いて、より楽しく過ごせますよ」とか。ーーカッコイイ(笑)! アドリブトークも相まって、通販の売り上げも伸びたと聞いたのですが、要因はなんだと思いますか?5期連続在京テレビキー局で日本一って聞きました。そもそもモノがいいですし、僕なりに正直に伝えられたことだけだと思います。一般的な金銭感覚を確実に持っているので「高い」と思ったら「高い」と言わせてくださいとも話しています。だけども「高いなりの良さは伝えることができるので」っていう。逆に今までの方が下手とかではなく、商品に対して気を遣っていただけだと思うんですよ。僕は正直に言わせてもらったからかなと。ーー最後に本作の見どころを教えてください。読みながら、今好きな人とか、過去好きだった人とか、これから出会うであろう人を思い浮かべて読んでいただきたいですね。それによって、人間愛や物に対する愛とか、いろんな愛の形を見つけてもらえたら嬉しいです。僕はこの本読んで“コンビ愛”というのを久々に考えたんで……。もちろん“お笑い愛”も忘れずにいたいなと。がんばろうねワッキー(笑)。(インタビュー終わり)【作品詳細】作品名:いつか、あなたと著者:中川秀樹定価:1,389円(税抜)全国書店、ネット書店にて発売中(取材・文 浜瀬将樹)
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芸能 2018年11月25日 12時00分
石田純一と有森也実がまさかの出演! しずる村上が脚本、“100%誰も見たことのない“トレンディドラマのようなコントとは?
12月13日(木)、14日(金)にルミネtheよしもとで『石田純一と有森也実としずる村上のほぼトレンディドラマのようなコントライブ』が開催される。 よしもとの代表的なコント師たちと90年代のドラマブームの立役者となった石田と有森が共演。ドラマでもコントでもない新感覚のライブが誕生する……タイトルからすでに“面白そう”なこのイベントについて、脚本を担当する、しずる・村上純に話を聞いた。ーー今までありそうでなかった形のライブです。どういう経緯で企画が始動したのでしょうか?元マネージャーの社員がいて、ルミネ担当だったタイミングが今年の春くらいで、その時に仮の企画書をもらったのが最初です。「脚本お願いできませんか?」って言われて、そうなったら初めてやるライブだし、カロリーも高いので、より新しくて面白そうなものにするんだったら、「誰が聞いても“この人”っていう男女の俳優さん1人ずつツモれたら(キャスティングできたら)面白そうだね」って。偉そうですけど、第一希望で石田さんと有森さんの名前を出させていただきました。ーーこの話を聞いた時、率直にどう思いましたか?いくつかある新しいライブの一つで、脚本をやらせてもらえるのは“ありがたいな”って思うくらいだったんですけど、お2人が決まった瞬間に輪郭が浮き彫りになりました。まだ終わっていないけど、後に続けて行きたいし「いい意味で変なライブになるかも」と思いましたね。ーー少しずつ形になっていったんですね。すべてはキャスティングなのかなって。最初役者さん1人が出演されて相手がなっちゃん(横澤夏子)とかケイちゃん(相席スタート・山崎)で……っていう話もあったんですけど、それだと今までルミネでやってきたような範疇だなと。石田さんがいらしてくれるのも相当スゴいですけど、有森さんと石田さんという、並列関係の2人が決まった瞬間に生まれた“1から2”が相当デカかった気がします。ーー石田さんにはどんな印象をお持ちですか?トレンディドラマと言えば、一番最初に連想される役者さんですよね。でも、むちゃくちゃ役者とかめちゃくちゃタレントというわけでもなく、すごく柔軟でいい意味で芸能界が詰まっている方だなと。今回の話も、やるにしてもやらないにしても“一回は話を聞いてくださる方なのかな”とは思っていました。ーーでは、有森さんはいかがですか?本来ならば声をかける発想がなかったところに、石田さんもいらっしゃってくださることが決まったので、担当の社員に「無理でいいから」ってお願いしたくらいで。この方々がキャスティングできたら万々歳中の万々歳という立ち位置でした。僕が“月9”というものを最初に意識した『東京ラブストーリー』(フジテレビ)に出演されていた方ですからね。自分の芸人活動において、有森さんが重なるとも思っていませんでした。ーー脇を固める芸人さんも演技力に定評のある面々です。普段からすごく面白いと思っていて、本人たちがどう思ってるか知らないですけど、コントにおけるドラマ的要素や会話劇だったりとか得意としている人たちを、男女のバランス含めて選びました。あと親和性が高いのかなと。彼ら彼女らのファンの方々が、このライブを観に来てくれた時に“面白いと思ってくれるだろうな”っていう考えはありました。ーーフジテレビの『爆笑レッドカーペット』『ENGEIグランドスラム』を手がけている藪木健太郎さんが演出を手がけています。恩人ですね。僕らが初めてコント番組のレギュラーをいただいた『THE THREE THEATER』や『爆笑レッドシアター』に起用してくれたのが藪木さんなので、頭が上がらないんですよ。ーー舞台監督などではなく、なぜテレビマンの藪木さんに依頼したのでしょうか?僕がやりたいことをすごくポップに抽出してくれますし、いち早く感じてくれるので、そこに寄りかかりたかったんですよね。じつは最初は照明部でフジテレビに入って、そこから“やっぱりバラエティーの演出やりたい”って制作部に入った方(現在は共同テレビに出向中)なので、ドラマの現場も見ているし、バラエティーも知っている“藪木さんじゃなきゃダメだ”ってなって。僕の脚本以外は完璧なんですよ。あとは完成させられればいいだけなんで。ーー今回、脚本を手がけたことで、ドラマや映画にも進出したい気持ちはありますか?“『世にも奇妙な物語』(フジテレビ)の脚本を書きたい”ってTwitterでつぶやいていて、『世にも〜』のアカウントさんから「是非」って、ネット上で社交辞令されています(笑)。ーーネタと並行してやっていきたい気持ちがあるんですね。(相方の)池田(一真)がネタを書けるので、その役割分担ができるというか。池田に許可を取っているわけではないですけど(笑)、別の活動が出来るフォーメーションではあるので、しずるとしてのやるべきことが損なわなければやりたいです。テレビドラマの脚本をやったことで、誰かが助かることがあれば、わずかながら幼い頃から観ていたテレビに恩返しができるかなとも思います。ーー世代を選ばず楽しめそうな舞台になりそうです。ルミネに有森さんと石田さんが並んで役を演じた瞬間に、100%誰も見たことのない景色になると思うんですよ。誰も感じたことのない面白さ、楽しさ、怪しさ、すべてが観られるのは、ライブならではの魅力だし、ルミネの歴史とお二人の歴史が交差するところでもあるので、その瞬間を観にくださるだけでもかまいません。何としても次に繋げるので、ぜひ来ていただきたいですね。(インタビュー終わり) ドラマあるある、コント、ラブストーリーなど、様々な要素が絡み合った物語に、レジェンド俳優2人とお笑い芸人の化学反応が楽しみな2DAYS。「次に繋げる」という村上の言葉にもあるように、好評を得そうな今回のライブ……まずはこの歴史ある一歩を目撃しに行ってみてはいかがだろうか?【開催概要】石田純一と有森也実としずる村上のほぼトレンディドラマのようなコントライブ〈日時〉2018年12月13日(木)開場19:00/開演19:30/終演21:0012月14日(金)開場19:30/開演20:00/終演21:30〈料金〉前売¥4,800/当日¥5,000〈出演者〉石田純一/有森也実/GAG/相席スタート/横澤夏子/やさしいズ タイ(13日のみ)/LOVE たつろう(14日のみ)/しずる・村上純演出:藪木健太郎(共同テレビ)(取材・文 浜瀬将樹)
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芸能 2018年11月20日 06時00分
“バーベキュー”と投稿されると五寸釘を打つマシーンって? ホリエモンも認めた藤原麻里菜、「無駄づくり」展開催!
歩くたびにおっぱいが大きくなり、“インスタ映え”が台無しになり…。「無駄」なことができるマシーンを発明し、発信している話題のYouTuber、藤原麻里菜。無駄なことを続けるための思考力・実践力で、過去に堀江貴文さん(通称、ホリエモン)がSNS上で言及したほどだ。 そんな藤原が、初の著書「無駄なことを続けるために」を11月16日に出版。16〜25日には原宿ベースヤードトーキョーで「無駄づくり」展も開催する。無駄なものを作り発信し続ける藤原は、どのようなことを考え、どこを目指しているのだろう。話を聞いてきた。――出版おめでとうございます。藤原麻里菜(以下、藤原):ありがとうございます。――「無駄づくり」を始めたきっかけを教えていただけますか?藤原:「無駄づくり」として始めたのは、所属しているよしもとクリエイティブ・エージェンシーで持ちかけられた、YouTuberになるためのオーディション話がきっかけです。舞台でやるネタがびっくりするほどウケなくて、「自分がやりたいことは舞台でネタを見せることじゃない」という気がしてきた頃のことでした。オーディションに持って行った企画は「家の中にあるものでピタゴラ装置を作る」というものだったんですが、実際に作ろうとすると、それだけでは難しくて。「だったら、ピタゴラ装置を中心にマシーンを作ろう」「便利なマシーンでは面白くないから、無駄なものを作ろう」と思いついて始めたのが「無駄づくり」です。――もともと子ども時代から人を笑わせたり、何かを作ったりすることが好きだった?藤原:好きでしたね。ものづくりを自己表現のひとつとして始めたのは中学時代からなんですが、幼少期から絵を描いたり親のパソコンをいじったりしていました。父がデザイナーなので、デザイン関連の本は家にありましたし、パソコンにはフォトショップやイラストレーターが入っていて。今思えばですが、自然とデザインに触れたり、ものを作ったりする環境には恵まれていたんだと思います。人を笑わせるのも好きでしたし、お笑いを見るのも好きでした。高校時代には『あらびき団』(TBS系)をよく見ていましたね。芸人さんって、陰鬱とした性格の人も多いんだってことに気づいて。「私も自分のダメな部分を笑いに昇華させたい」と思ったのが、お笑い業界に入るきっかけでした。――「Twitterでバーベキューとつぶかれるとわら人形に五寸釘を打ち付けられるマシーン」や「ヒモ貯金箱」のように、「こじらせ女子」や「陰キャ」といった雰囲気が感じられる作品が多く見られます。藤原:日常生活で感じる、言葉にできない「モヤモヤ」を発明品につなげたらおもしろいんじゃないかなと思っているんです。実際に呪いたくなるほどBBQに誘われたいわけじゃなくても、ほんのり「モヤッ」とする瞬間ってあるじゃないですか。それを誇張し、具現化している感じですね。――どこかしら「あるある」であることも、笑える理由ですよね。藤原:笑えてもらえたらうれしいです。――作品はもちろん、動画のシュールさも「無駄づくり」の特徴。何かこだわる理由はあるのでしょうか。藤原:主役である発明品を一番面白く見せることを考えたら、シュールさに行き着きました。YouTuberって、どちらかというと「本人の人間性を前面に出した方が人気が出る」って言われているんです。でも、無駄づくりの場合、私は主役じゃないんですよね。前面に出したいのはマシーンによるおもしろさ。だから、私は動画で感情を出さないようにしています。アンドロイドのよう、というか。「目が死んでる」とか言われるんですけど(笑)――以前、ネット記事で取り上げられた際、Twitterで堀江貴文さんに言及されました。今回、書籍の帯にもコピーで登場していますが、堀江さんのコメントによる変化は感じられましたか?藤原:無駄づくりを見てくださる層に変化が生まれました。ビジネスに興味がある視聴者が増えたんです。「ただくだらないことをやっているだけの子じゃないらしい」と思ってもらえているみたいで。やっていることは、無駄なものを作ることなんですが。――その後、堀江さんとお会いしたことは?藤原:ないんです。でも、帯文をいただいて。うれしいです。――今も1ヵ月に4本ペースで作っていらっしゃるそうですが、アイディアが浮かびやすいのはどのようなときですか?藤原:もう、全然浮かばないんですよ。机に向かって、うんうん唸りながら考えています。ストックもないですし。――修羅場感がありますね。藤原:大変です(笑)でも、楽しいんですよ。私はひとつの物事のプロフェッショナルにはなれないんです。才能もそうですし、何より飽きちゃうので。だけど、無駄づくりは「何を作るか考える」「どうやって具現化できるのか考える」「手先をひたすら動かして作る」「動画を撮る」「編集する」など、多くのパーツに分かれているので、飽きないんですよね。今は「書く」ことも加わりましたが、どの工程も楽しくて。生きやすいスタイルを見つけられたなあと思っています。――本の中にある「無駄なことを続けるためにこそ稼がねばならない」といった主張が印象的で、クレバーだなと感じました。藤原:ありがとうございます。「無駄」と言ってはいますが、私には無駄づくりは必要で、続けていきたいことです。だからこそ、稼ぐことを貪欲に考えなければいけない。はじめの3年間はバイトをしながら無駄づくりを続けていたんですが、お金を稼ぐためにバイトを増やすと、無駄づくりをする時間がなくなってしまい、結果的に続けられなくなってしまう。稼ぐことと向き合うのは、自分のためなんです。私だけじゃなく、さまざまな人の「稼ぎ方」を本で紹介しています。いろんな形を知ってもらえるんじゃないかな。――「稼ぐこと」も含め、藤原さんが無駄づくりを続けるために大切にされていることを詰め込んだ「無駄なことを続けるために」。どんな人に読んでもらいたいですか?藤原:うーん……「モヤモヤしているものを抱えている人」でしょうか。会社員であってもいいし、バイトをしながら何かをしている人でもいいですし。私は無駄づくりをすることで生きやすさを見つけられましたが、別に「好きを仕事に」と言いたいわけではないんですよね。「好きなこと」と考え始めると、「仕事にできる好きなことって何だ?」と悩み始める人も多い気がして。そうではなく、モヤモヤの解消方法のひとつの参考として、この本を読んでみていただけたらうれしいです。――今後、無駄づくりを含め、藤原さんが目指したいことは何でしょうか。藤原:無駄づくりで生きていけるところまで来たので、このまま行けるところまで行きたいですね。コンテンツもどんどん広げていきたいです。今年の6月には台湾での初個展を成功させることができたので、今後は、もっとワールドワイドに展開させていきたいな。――アジアの次は欧米諸国とか。藤原:そうですね。フランスとか。無駄づくりを世界にも発信していきたいです。(インタビュー終わり) インタビュー後の写真撮影では、発明品のひとつ「無VR」を装着してくれた。やっぱりシュールだ。大真面目に無駄なものを作り、笑いを届け続ける藤原。書籍の出版や個展など、今後の活動の広がりが楽しみな存在だ。●書籍『無駄なことを続けるために〜ほどほどに暮らせる稼ぎ方〜』発売中https://www.amazon.co.jp/dp/4847097319/取材、写真、文/卯岡若菜
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芸能 2018年11月11日 12時00分
『ロンバケ』木村拓哉と共演で「生まれてきて良かった」 尼神インター・誠子、歌あり乳首芸ありのソロ“アイドル”イベント開催!
12月4日、大阪・YES THEATERにて尼神インター・誠子出演のイベント『せいこソロコン2018 〜あなたに会えて幸せいこ♡〜』が開催される。 群雄割拠の女芸人界で、相方の渚と共に劇場のみならずバラエティー番組でも大活躍中だが、同ライブではどんな姿を見せてくれるのか。見どころや東京進出したことでの変化など、ざっくばらんに語ってもらった。ーー大阪ではこれまで『誠子の告白』、『誠子寄席』と冠ライブをされてきたそうですね。今回どんなことをしたいと思っていますか?“アイドルっぽいことをしたいな”って思って、「誕生日にやっちゃおう!」ってことになりました。歌ったり、お客さんとコール&レスポンスしたり、アイドルのファンクラブイベントのようなイメージでやりたいなと思っています。とはいえ、乳首を洗濯バサミで挟むノーリアクション芸なども披露するつもりです。ーーMCは大阪で活躍中のプリマ旦那・河野良祐さんが務めていますね。毎回私がやりたいと思ったライブには出てもらっている、超信頼している仲良し同期です。ーー昔、河野さんのことが好きだったのだとか。今でも恋愛対象として見ているのですか?結婚してお父さんになっちゃったんで、“過去の男”というか、さすがに諦めなアカンなと。赤ちゃん見せてもらったんですけど、めっちゃ河野くんに似ていたんですよ。それ見て“この子だけは傷つけたくない”と思ったので、今はビジネスパートナーですね。ーー藤崎マーケット・トキさんにも番組で何度か告白されていますよね。女芸人の悪い癖で面白い人を好きになるんですけど、トキさんは舞台でめっちゃ面白くて、裏ではめっちゃ優しかったんですよ。公の場では「ブス」って言いますけど、プライベートでは女芸人に絶対言わない。「何この人! 好き!」ってなりました。2年間ずっと好きで、番組で9回くらい告白しましたけど、そのたびにフラれて(笑)。ーー最近、InstagramやTwitterなどで「キレイになった」と話題ですが、東京に進出(2017年春上京)されて、何かされているんですか?フェイシャルエステ、半身浴、家ヨガ、朝白湯……めっちゃやっています(笑)。ーー女芸人さんにとって“キレイになる”というのは、邪魔になる場合もあると思うのですが、努力をする葛藤はありませんでしたか?最初は「キレイになったら面白さが半減するんじゃないか」と思っていたんですけど、フットボールアワーの後藤(輝基)さんに「お前は顔がでかすぎるから、たぶん痩せてもビジュアルおもろい」「大丈夫や! 全部ブスや」「なんぼでも例えられる」って言われました(笑)。千鳥のノブさんにも「顔のでかさヘリポートくらいある」とか(笑)……“じゃあ良かった”と。ーー誠子さんのようなキャラクターだと叩かれやすいと思うのですが、いわゆる“アンチ”がほとんどいない。ご自身で理由は何だと分析されていますか?頑張って努力している過程を見れるというか、「誠子ちゃんがちょっとでもかわいくなれるんやったら、私もかわいくなれる」って感じですかね。「かわいくなりたい」ってみんなが思っていることやから、“一緒に頑張ろう”って思っていただけてるのかなと思います。ーーそれは東京に出なければ起きなかった現象かもしれませんね。そうですね。大阪の人は「体張れ!」とか「女芸人はブスでなんぼや」みたいな感じですからね。でも、東京の子は「そうだよね。かわいくなりたいよね。応援するよ」みたいなイメージですかね。ーー関西のバラエティー番組と東京の番組ではカラーが違うと思います。環境の変化には慣れましたか?関西の番組では芸人さんと絡まなかったのが、こっちはイケメン俳優さんや女優さんと絡ませてもらえますからね。私ミーハーなので、イケメン俳優さんと絡むと女性ホルモン出まくりで、(キレイになったと言われるのは)それもあると思うんです(笑)。ーードラマにも出演されていますが、漫才やバラエティーを中心に置きながらも、女優業も視野に入れている?根本にドラマが大好きという想いがあります。特に『ロングバケーション』(フジテレビ系)が大好きで……『ロンバケ』のロケ地が中目黒だったんで、いま中目黒に住んでいるっていうのもあるんです。だから、ドラマの話をいただければ、どんどん出ていきたいなと思っています。ーー(8月の日本テレビ系「ウチのガヤがすいません!」で)木村拓哉さんと共演されていましたよね?そうなんです! めっちゃ感動しました!ーー瀬名(役名)が目の前に……ってそりゃ感動しますね。私の乳首洗濯バサミをやってくださったんですよ〜。本当に泣きそうになりましたし、生まれてきて良かったと思いました。ーーどうしても最初は“ブスキャラ”でドラマに出ると思うのですが、やっぱりそこはとっぱらいたいですか?女芸人がドラマに出ると“主役のブスの友だち”みたいな役どころが多いんですけど、私は月9のヒロイン役で出てみたいです。キレイどころとして当たり前に出演するのが夢です。ーーツッコミもなく(笑)?そうです(笑)。そのためにもちょっとずつ女を磨いていきたいですね。ーー俳優さんでタイプの方とかいらっしゃいますか?ずっとタイプを高橋一生さんって答えていましたね。ブレークされる前から好きで、この前初めて高橋さんと一緒にロケに行かせていただいたんですけど、共演した渡辺直美さんが気を使ってくれて、「誠子が前から好きなんですよ」って言ってくださったんです。そしたら「知らなかったです。ありがとうございます」って。しかも「そんなこと言われたら意識しちゃうな」って言ってくれて、「え? 高橋さんが私のこと意識するん?」って……めっちゃ女性ホルモンが活性化されました。超素敵で、外見はもちろん中身も素晴らしい方でした。ーー最後にライブの見どころを教えてください。お笑いの劇場では観ることのできないようなアイドルライブにしたいです。歌あり乳首芸ありと盛りだくさんですし、「もうアイドルやん!」みたいなグッズも用意しています。客席もアイドルみたいに男性多めにしたいと思っているので、女性の方はもちろん男の人にも来てほしいです!(インタビュー終わり) コンビではまた違った魅力が引き出される誠子のソロライブ。信頼しているという河野と共に新たな笑いを生み出していくことだろう。テレビでしか彼女を見たことがないという人は、ぜひ足を運んでみよう。【イベント概要】『せいこソロコン2018 〜あなたに会えて幸せいこ♡〜』日時:2018年12月4日(火)会場:大阪・YES THEATER時間:19:00開場/19:30開演料金:前売2300円/当日2500円ゲスト:プリマ旦那・河野(取材・文:浜瀬将樹)
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芸能 2018年11月11日 06時00分
飼い猫が元カノそっくり? 超愛猫家のミキ・亜生、めちゃくちゃかわいい『黒猫ダイアリー』発売に、兄・昴生は「意味わからん」
『M-1グランプリ2017』で3位に輝き、大阪だけではなく東京でも知名度が向上。女性からの支持もある兄弟漫才コンビ・ミキ(昴生、亜生)。 弟の亜生は捨て猫を見過ごすことができず、現在3匹の保護猫と共に暮らしているという。そんな彼と飼い猫との日常を切り取った日めくりカレンダー『黒猫ダイアリー -僕とぼくの家族のカラフルな毎日。-』が発売中だ。今回は、女性からの人気も高い亜生と、同商品にも登場する兄の昴生にインタビューを行った。漫才をしているかのような絶妙な掛け合いに注目してご覧いただきたい。ーー31日分の写真とメッセージが書かれているそうですが、どんな想いでメッセージを書かれたんですか?亜生:言うたらアイドルグッズのイメージです。これを見て応援してくれている世の中の女性が「頑張ろうかな」って思ってもらえたらなって。昴生:これ亜生を知らん人が見たら、絶対芸人やと思わないと思うんですよ。亜生:だからお笑い要素ゼロです!昴生:なんでやねん(笑)。それが意味分からんでしょ? 芸人でよしもとから出してんのに。亜生:芸人が何かしら出したらお笑い要素があるっていうのが当たり前でしょ? 今回僕が出すのはどストレートに「カワイイものだけで勝負しよう」と。昴生:じゃあ俺の出演(本誌に少しだけ出演)はお笑い要素に含まれていないってこと?亜生:かわいいと思ってるで。昴生:ウソやん! だったら俺に対する打ち合わせ足りてないで? 俺そのつもりでいってないもん!ーー(笑)。完成品をご覧になってどう思われましたか?昴生:まず自分を探しましたよね。撮影した時に僕15分で終わったんで不安やったんすよ。「大丈夫かな」思ってみたら、ちゃんと15分の仕上がりでした。亜生:イメージしてた以上ですね。我ながら猫がめちゃくちゃかわいく撮れているなと思うし、記念になりました。ーーカレンダーには、助六、銀次郎、千太郎が登場していますが、いつ頃から飼い始めたんですか?亜生:助六が3年前で、半年空いて銀次郎、千太郎は半年前に拾ったんですけど、あまりにやんちゃ過ぎて2匹が部屋から出てこなくなっていたところ、隣のおばちゃんに預ける機会があって預けてみたら「カワイイ!」って言うんで、「もしよかったら」って隣の子になりました。ーー今は藤という猫も飼われているそうですが、昴生さんは亜生さんの猫愛についてどう思われているんですか?昴生:この熱をミキで出してほしいなと思いますけどね。ミキへの愛情をまったく感じないので。亜生:もちろん愛してますよ!昴生:(カレンダーを手に持ち)そしたらこれミキで出せよ!ーー亜生さんの“猫愛”に関する具体的なエピソードはありますか?昴生:もうね、病気みたいになっていて、この間も一緒に歩いてたら、「めっちゃ猫の声する」って言うんですよ。確かに何か聞こえるんですけど、近くに行ったら体育館があってバスケしてるだけやった。それを「めっちゃ猫おる!」って……「この人病気なんだ」って思いました。あのキュッキュッする音が猫の声に聞こえるんなら、「めちゃくちゃ大量におるよ」って。亜生:道に猫おったらそこに誰がいようと「おい!」とか言うてまうんですよ。昴生:ロケ中でも知らんおっちゃんに話聞いてたら、こいつが「猫や!」いうんですよ。いやいや「猫や!」やないと。俺話聞いてんねん。ーーめちゃくちゃ愛しているんですね。昴生:懐き方が昔の彼女そっくりやもんな。親いる前やのにリビングで2人で寝てたりしてて、頭おかしい思ってたもん。亜生:〇〇さんのこと?昴生:名前言うな! かわいい子猫ちゃんやったんですよ。こいつの大学の卒業アルバム見て、「この子カワイイ紹介して!」言うたら、こいつの彼女やったんですよ。むっちゃ恥ずかしい!亜生:懐かしい子猫ちゃんですね。誕生日の日に逃げられました。昴生:悲しい(笑)。誕生日の日にネタ合わせ半泣きで来よったんですよ。話を聞いたら「フラれた」って「え? 誕生日の日に? 中断!」言うて。亜生:「誕生日おめでとう」言われて海パン渡されて「誕生日に海パン?」と思ったんですけど、そのあと「話あんねんけど」みたいな。昴生:……これもう違う話してるやん。亜生:『失恋ダイアリー』の話やなかった?昴生:『黒猫ダイアリー』やから!ーー本誌のお渡し会をしてもすぐに満員になったり、東京・ルミネtheよしもとで開催された単独ライブで「グッズを購入するファンの行列が記録的な長さだった」……という話も聞いたのですが、この人気についてはどう思われていますか?昴生:一時的なもんですよ。若手の時誰しもが1回は経験するものやから、それが自分たちも体験できているのはありがたいです。これから落ちてくると思うんで、落ちたところを、いかに保っていけるかですかね。でも、肩に力入れるんじゃなくて、今までやってきたことを変わらずやるだけです。猫のカレンダーとか出さずにブレずに漫才をしたいです。亜生:え?(笑)。昴生:でも、猫のカレンダーもこういう時にしか出せないと思いますし、後々面白くなってくるじゃないですか。芸人の中やったら特殊なことしてると思うので、今しかできひんことは存分にしていこうかと。亜生:みんなに「あのカレンダー何やねん!」って言われるのって、僕的には“めっちゃ嬉しいことやな”って。いろんな芸人さんにイジッてもらえるし、お客さんは満足してくれてるんで。昴生:損する人がいないんですよ。亜生:トークの種にもなりますし、笑いにもできる。大阪の番組で紹介してくれることもあったりして。昴生:「俺出てないねーん!」って何回キレたか。そろそろこの怒りに慣れてきてんねん。キレなしゃーないですけど(笑)。ーー最後におすすめポイントを教えてください。亜生:僕も良いように写してくれてるんですけど、猫の表情がすごくイイ。13日目のやつがお気に入りです。あと、表紙もおすすめです。2匹抱えて撮ったんですけど、この1枚しか撮れなかった奇跡の1枚なので。昴生:バーコードが見やすい位置にあるんですよね。買う時に店員さんが“ピッ”としやすいです。(インタビュー終わり)昴生は弟を“芸人らしくないところがいいところ”と言い、亜生は兄を“イジるし、イジられるし、僕の伝われへんボケもうまく説明してくれる”と、互いにリスペクトをしあっている兄弟漫才師・ミキ。今後、テレビや劇場で活躍すること間違いなしの2人から目が離せない!『黒猫ダイアリー -僕とぼくの家族のカラフルな毎日。-』はヨシモトブックスより全国書店、ネット書店にて発売中。猫好き、お笑い好きにおすすめの一冊である。『 [日めくり] 黒猫ダイアリー‐僕とぼくの家族のカラフルな毎日。‐』定価:本体1,000円+税31日分・18枚綴/オールカラー発行:ヨシモトブックス 発売:ワニブックス(取材・文 浜瀬将樹)
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芸能 2018年11月10日 12時00分
“仕事を断らない”キティちゃんとのコラボも! COWCOW、「あたりまえ体操」世界進出秘話・単独ライブについて語る
“仕事を断らない”キティちゃんとのコラボも! COWCOW、「あたりまえ体操」世界進出秘話・単独ライブについて語る本文) COWCOW(多田健二、善し)は、かつて漫才を武器にルミネtheよしもとで「劇場番長」と呼ばれたお笑いコンビ。世間では「あたりまえ体操」で脚光を浴びたが、『R-1ぐらんぷり』では多田が優勝、善しも4年連続決勝に進出するなど、それぞれの実力は折り紙付きである。 結成25周年を迎え、単独ライブ『COWCOW 25th LIVE 〜あのひとはFinally ぼくらはAnniversary〜』を開催する彼らに、ネタのことや世界進出した際の話など、たっぷり語ってもらった。ーー結成25周年の記念ライブ。まずはテーマを教えてください。多田:ざっくりと言うと今までの集大成。過去の代表的なネタ、リニューアルしたネタ、“やりたい”と思ったネタ、最近作ったネタなど、僕たちのネタを全部出し切るという感じです。漫才やコントはもちろん、歌ネタやジャンルに囚われないネタ、VTRも楽しんでいただけるようにしています!ーーCOWCOWさんのネタにある「あたりまえ体操」や「こういう人知りません?」などは、やはり単独ライブだからこそ披露できるものなのでしょうか?多田:やっぱり歌ネタは普通の寄席ではできないというか、漫才が名刺代わりというか……。漫才はアーティストでいうシングルなので、アルバムに入っている歌は単独ライブでしかできませんからね。だから今回の単独ライブでやっとお見せできるというか、“時が来たな”という感じです。もちろん漫才もやるんですけど、僕らはいろんなネタを持っているので、すべてを皆さんに見てほしいです。ーー多田さんがおっしゃるように、COWCOWさんのネタは本当に多種多様だと思います。どのように作られるんですか?多田:僕が思いついたものを「こんなんしたいねんけど」って相方に相談して「それは漫才でやらずにコントでやったらえんちゃう?」とか「曲つけてこういうキャラクターの設定でやろう」とか言いながら2人で作り上げる感じですね。ーー善しさんは多田さんから相談を受けて、“こうした方がいい”というのが見えるんですか?善し:見えるというより、いろんな方向性があるというか、漫才とかコントよりは、絵を使って見せるとか、音を使ってみるとか、特にボケ・ツッコミがないようなコントもあるので、もともとの素材を一番見やすい形で……ということなんですかね。音を作るってなると「あたりまえ体操」で関わってくれた樋口太陽っていうのがいてるんで、そんなにハードルも高くないですし、絵を描くとなったら僕が描きますし。ーー「あたりまえ体操」など、外国の方が喜ばれるネタも制作されています。日本人との反応の違いなどはありますか?善し:海外の人も分かりやすく説明すると笑ってくれるイメージですね。実は「あたりまえ体操」は、単独ライブ以外でお客さんの前でやったのって韓国が初めてなんですよ。ーーそうなんですか?善し:当時、韓国で『お笑い日韓戦』ってゴールデン番組があったんですよ(笑)。事前に向こうの番組の方に、僕らのネタのVTRを見せたら「あたりまえ体操いいじゃないですか」って言われまして。僕らは「え?」って感じなんですけど、いざやってみたらお客さんの反応がすごくあったので意外でしたね。ーーインドネシアのテレビにも出演されましたが、やはり日本のテレビとは見せ方が違うものなのですか?善し:基本生放送で、収録しても撮って出しなので、ドリフの『全員集合!』のような昔の日本の番組みたいでした。多田:ある音楽番組で、僕ら芸人ではなくアーティストとして呼ばれたんですけど、出番が終わって楽屋に帰ったら、すごいイカつい男性がいて、向こうの方に聞いたら「アフマッド・ダニさんってインドネシアのNo.1ロックスターだよ」と言われまして。こっちでいう矢沢永吉さん的な……そのNo.1ロックスターと僕らが楽屋一緒やったっていう(笑)。ーー(笑)。今回の単独ライブはコラボレーションもあるとお聞きしました。多田:サンリオさんとグッズを出させていただきます。ありがたいことに僕らのネタとのコラボで、「アイアンメイシン」とキティちゃんのコラボTシャツとか、「うたの鬼ぃさん」とゴロピカドンのコラボグッズとか……本当に夢のようで(笑)。限定の数でやらせてもらいますので、皆さん早めにチェックしていただきたいです。ーーどういう経緯でコラボレーションが決まったんですか?多田:“キティちゃんはどんな仕事でも断らない”っていうネットニュースを見て、「え? そうなん?」みたいな(笑)。僕らの仕事も断らんのかなと思って直接連絡したら、担当者の方とお会いすることになって、「ぜひやらせていただきます」という感じで。善し:キティちゃんは昔から馴染みのあるキャラクターですし、ウチのオカンがサンリオさんのファンクラブに入っているので、誰よりもオカンが一番喜んでいるでしょうね(笑)。ーーCOWCOWさんのファンはもちろん、サンリオファンの方にも喜ばれそうですね。多田:ライブに来てくださる方が購入できるのですが、グッズ目当てで僕らを観にきて、COWCOWを知ってもらえたらそれはそれでありがたいです。ーー最後に一言お願いします!善し:25年の中でも一番観てもらいたいライブです。何年かして「あのライブ観たよ」って言われたら相当優しくします(笑)。もちろん、この後もいろんなことをしていくので、そちらにも続けて来てほしいです。多田:集大成なので満足していただけると思います。今回、“25万円ペアシート”(豪華ホテルの宿泊付ペアチケットとその他特典付)を用意したのですが、ありがたいことに売れたり、相方が25キロのダイエットに挑戦して、なんばグランド花月で計測したり、内容以外のところも充実しています。これを観に来ていただかないと「ほか何を観てくださるんですか?」という感じなので(笑)、よろしくお願いします。(インタビュー終わり) 豪速球のストレート、大きく落ちるカーブ、鋭いスライダーなど、多彩な笑いの変化球を客席に投げ込むCOWCOWの単独ライブ。一度ハマったら抜け出せない彼らの真骨頂のネタを、あなたも目撃してみてはいかがだろうか?【イベント概要】『COWCOW 25th LIVE 〜あのひとはFinally ぼくらはAnniversary〜』会場:ルミネtheよしもと日時:2018年11月17日(土)開場19:00/開演19:30/終演21:30(予定)前売¥3,000/当日¥3,500会場:なんばグランド花月日時:2018年12月9日(日)開場18:40/開演19:00/終演21:00(予定)前売¥3,000/当日¥3,500(取材・文:浜瀬将樹)
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芸能 2018年11月10日 06時00分
「この表紙。タイトル。笑い要素ないやん!」笑い飯・哲夫、初の青春小説は“全部パクリです”?
2018年10月29日(月)、笑い飯の哲夫が初の本格青春小説『銀色の青』を出版した。 哲夫はかねてより文学好きで、三島由紀夫作品を始め、多くの小説を読んでいるという。過去には漫才のM1グランプリで頂点を極めた笑い飯。お笑いと小説との違いや執筆に至った経緯についてインタビューを敢行した。――まずは、出版おめでとうございます。哲夫:いやいや、もうね、恥ずかしくてしゃあないんですよ。ありがとうございます。あー、恥ずかしい。『銀色の青』なんて、かっこええタイトルつけて。いや、恥ずかしいです。――2011年には、エロ小説「花びらに寄る性記」を出版されていますが、一般向けの本格小説としては今回が初。執筆にはどのようなきっかけがあったのでしょうか。哲夫:今回出版させてもらったサンマーク出版さんから、前に仏教についての本を出してまして。その出版社の方に僕が「こんなん書いてるんですよ」と小説を見せたら、「うちでも書いてくださいよ」といわれたのがきっかけです。エロ小説は男子中高生向けに書いたんですけど、まあ、男子中高生は活字なんて読まへんのですよね。僕も中高生時代、本なんてほとんど読んでませんでしたし。本を読む層っていったら、やっぱり20代以降の会社員とかOLさん。だったら、そこの層の人たちに届く内容がええなと思って。男性やったら、「ああ、こんなことあったなあ」って思う部分があるでしょうし、女性には「あの頃、教室におった男子ってこんなん考えてたんかなあ」と思ってもらえるんやないかと思います。――小説を出版されるお笑い芸人さんは多くいらっしゃいますが、「自分も」と思う気持ちがあったのでしょうか。哲夫:自分の名前で小説を出版したいという気持ちはそんなに強くなかったですね。今回も、これ別に僕の名前出さんでもええんちゃうん、と思ってますし。だって恥ずかしいやないですか。――「こんなこと考えているんだ」と読者に思われることがですか?芸人仲間に読まれることがでしょうか。哲夫:どっちもですね。もうね、この小説は過去のパクリなんです。全部パクリ。三島由紀夫も入ってるし、僕が読んできたいろんな小説がみんな入ってる。きっと、「これ、パクリちゃうん?」って思う人もおると思うんですよ。だから、先に「パクリです」と言っとこうと思いまして。だけど、読む人はそう思ってくれへんやないですか。「へー、哲夫ってこんなこと思ってんねやあ」って思われるでしょ。それが恥ずかしい。僕は芸人ですから、お笑いに振り切ってるんやったらええんですよ。だから、中身にはちょいちょい笑い要素も入れましたけど、この表紙。タイトル。笑い要素ないやん!――「恥ずかしい」の連呼ですね(笑)哲夫:たとえばですよ、お風呂で気持ちよう歌ってるのをオカンに聞かれるのって恥ずかしいと思うんですけど、その歌が誰か歌手の歌なのと、オリジナルの歌やったら、どっちが恥ずかしいかってことですよね。フィクション小説はそういう恥ずかしさがある。――自分の考えていることが丸裸になる恥ずかしさというか。哲夫:それ。いや、うまいこと言いますね、「お風呂」だけに「丸裸」。ほんま、それなんですよ。だから、「パクリですぅ」って言ってます。パクリです。でもね、こう思えるようになったのは40歳過ぎてからなんですよ。それまでは、0から1を作り出すことこそが至上だったんです。それができるとも思ってましたし。でも、今は過去の蓄積から創り出すことをよしと思える。小説の執筆は、そういう意味での節目でもありましたね。好きやったらどんどん過去のものも辿って触れますからね。だから、これは頭の中の本棚を抽出して書いた小説やと思ってます。――主人公にご自身を投影していますか?哲夫:全然してません。これも、ある小説家の方が「主人公に自分を投影しない」って言ってたパクリですね。――相方の西田さんは、今回の出版についてご存知なのでしょうか。哲夫:いや、何にも話してません。笑い飯は、自分だけの活動の話を相方にはしないコンビなんですよ。最近は相方の個人活動をPRする人もおりますし、それはそれで微笑ましいなあと思うんですけど、僕らは全然。向こうにされても嫌ですし、西田さんも僕が応援したら「気持ち悪っ!」って言うと思いますよ。やっぱり、相方って負けたくないような気持ちもありますし、ただの仲良しこよしじゃないんですよね。――作品を読むこともなさそうですか?哲夫:絶対読まへんでしょうね。今までのも読んでないと思いますよ。――お笑いと小説執筆とのスタンスの違いや、今後の活動の軸の変化はあるのでしょうか。哲夫:僕としては「ものを作る」ってところで、何も変わりはないんですよね。お笑いであっても、ふたり漫才なんか、ひとり芸なんか、大喜利なんかによって形は変わるわけですけど、根っこの部分は一緒というか。僕がお笑い芸人を目指そうと思ったのは、よくある「目立ちたい」なんですけど、ただ目立ちたいだけやなくて、人を喜ばせることをしたいんですよね。子どもに感動を与えたい気持ちもあります。僕が与えてもらった恩返しをしたいというか。あとは、それをお笑いやったり小説やったり、どういう形で世に出すかだと思うんで。主軸を小説に置くだとか、そういうことはないですね。――はじめに、以前のエロ小説は男子中高生向けに書いたとおっしゃいました。今回の『銀色の青』は、どのような人に読んでもらいたいですか?哲夫:20代以降の読書をする層が楽しんで読んでくれるものを書いたつもりですが、できればこの小説が話題になって、若い子にも届いたらええなと思ってます。そんで、そこから遡ってエロ小説も読んでもらえたら吉本が喜びます(笑)僕はビブリアバトルの審査員をやらせてもらうことがあるんですが、できたらこの場に『銀色の青』を持って出場してくれる高校生や大学生が出てきたらええなあ。小説が若い子の指針のひとつになれたら、嬉しいですね。(インタビュー終わり)『銀色の青』は、「笑い要素を入れた」と話していたように、登場人物たちが言い合うジョークもありながらも、描かれている10代の少年の心の機微にのめり込むような内容。苦いような、苦しいような、あの頃の感情を思い出す人が多いのではないだろうか。読書の秋はまだ始まったばかり。ぜひ読んでみてほしい。取材・文・写真/卯岡若菜
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芸能 2018年11月04日 12時00分
坂道グループ・吉本坂46の実態も暴露? トレンディエンジェル、原点回帰の単独ライブについて語る
5年ぶりに復活した『M-1グランプリ2015』で敗者復活戦から勝ち上がり王者となったトレンディエンジェル(斎藤司、たかし)。「斎藤さんだぞ」「ペッ!」などのギャグで一世風靡し、テレビ業界を席巻するだけでなく、斎藤の歌唱力を引っさげてエンタメ界をも盛り上げている。 そんな彼らが11月9日(金)に、ルミネtheよしもとにて単独ライブ『Pe:structure』を開催するという。そこで、2人にインタビューを敢行。ライブのことはもちろん、先日彼らが合格し、CDリリースも決定した吉本坂46についても聞いた。ーー単独ライブのテーマから教えて下さい。斎藤:単独ライブは毎年やらせていただいていたんですけど、改めて「お笑いと向き合おう」ということで「(Re)Pe:structure=再構築」とタイトルをつけさせてもらいました。忙しくていろいろフワフワしていたので改めてしっかりお笑いをやろうと。ーーこれまでは歌やダンスなどのエンタメ部分に目を向けすぎたと。斎藤:そうですね。どこかアーティスト気質なので、そういうの一切無しにして「お笑いさせてもらいましょうか」みたいな。アイドルを目指していたと言っても半分くらいは現実が見えてきたというか。たかし:ようやく? レーシックしたの?斎藤:一応お笑いレーシックを……。たかし:(笑)。僕は、タイトル名やポスターの完成も最近知りましたし、我関せずというか……。ただ、ルミネでやるのが久しぶりなので、原点回帰ですね。ーーネタは漫才ばかりですか?斎藤:コントもほどよく入れています。歌はミュージカル(『レ・ミゼラブル』2019年4月東京・帝国劇場からスタート)やるんでね。歌を聴きたい場合はそちらに行ってもらって、とにかくネタばかりです。ーー普段コントをやらない分緊張するのでは?斎藤:僕らいつも台本上がるのが遅いので練習する時間が少ないんです。直前で出来上がっても「なんか違うんだよな」ってパターンもありますし、シンプルに完成しないパターンもあるし、宿題と一緒で締め切りがこないと「これで行こう!」と思えないんです。本番はライブ感満載なので、そのへんが楽しいですね。ーーたかしさんはギリギリで台本が上がった時戸惑ったりしないですか?たかし:もうさすがに慣れましたけどね。逆に焦らなくなったというか。劇場用のネタでも昔のイメージでは3〜4日前にはできるものだろうと思っていましたけど、いつのまにか前日とか当日完成が当たり前になって適応するようになりました。ーーネタは育てる方が辛いですか? 生み出す方が辛いですか?斎藤:育てる方が辛いですね。ある程度育ててネタを裸にするのは得意なんです。ただ、そこから服を着せるのが苦手で。ーーネタの構成が悩みどころなんですね。斎藤:だからこの単独ライブのタイトルが「構築」って一番向いていない言葉(笑)。ただ、ネタ作りは机の上でやるもんじゃないなって思っているので、2〜3割しかできていなくても練習しながら作っていった方が完成することも多いです。ーー芸人さんの話でよく「たかしさんのツッコミが上手い」と聞くのですが、斎藤さんはどう思いますか?たかし:よく聞きますね。巷だと(笑)。斎藤:こいつ友だち多いんでね。たかし:組織票(笑)。斎藤:意外とこう見えて論理的にネタを見てくれるというか。そのへんは信じていますけど、まあでもツッコミ向上心を感じない。ボケるのが好きですし、プレッシャーを感じるのが大っ嫌い。「俺がそういうところ行きたくない」、「責任を負いたくない」ってヤツなんで。ーーただ、たかしさんみたいな相方がいると緊張がほぐれるというか。斎藤:そうですね。舞台上で緊張している僕をイジったりすることもありますからね。ーー斎藤さんは結婚されましたが、ネタの設定案を出す際にカラーが変わった……など変化を感じることはありますか?斎藤:ガッツリはないですかね。ただ社会的にはなってきましたね。ネットで悪口書くヤツが大っ嫌いなんですよ。どうかしてると思いますし、自分も書いたことないので子どもに「こういうやつには育ってほしくない」とは思っています。だから、いつかネットで悪口を言うヤツをボロカス言うってネタを作りたいです(笑)。ーー吉本坂46についてもお聞きしたいのですが、やっぱり吉本内でアイドルをやるとなった時に、そこは無視できなかった?斎藤:僕が理想とするアイドルじゃないって思っていたら、正直予感が当たりましたね。たかし:でも、まだ分からないでしょ?斎藤:おじさんの中におじさんが入っただけですよ? そういうのは望んでいなかったので正直複雑でしたけど、PV撮ったスタッフの方や振り付けの先生がすごい熱でやってくれたので、今はその恩返しをしたい気持ちがあります。たかし:吉本坂にいれば一生安泰ですし、将来は確約されていますからね。秋元康と吉本興業ですよ? こんな最強の組み合わせないでしょ?ーー選ばれた時はどう思いましたか?たかし:確実にデビューしたわけではないので、まだ(ドッキリだと)疑っていますけど、CD出して2〜3ヶ月経った世間の反応を見てですね。斎藤:疑心暗鬼だよね。僕はメンバーチェンジをしてほしいです(笑)。選抜に選ばれましたけど、その下のユニットが実質1軍なんですよ。なぜかというと、選抜メンバーはおじさんばかりでメディアに出ている人たち。その下のユニットは、人気もあって世界一にもなったダンサーもいる。オーディションの時に練習した曲があるんですけど、欅坂46のファンから「欅坂にくれよ!」って言うほどすごくキャッチーだったんです。で、フタを開けたらその曲が下のユニットにいったんですよ……これでバカでも、あ、そういうことなんだって(笑)。ーー最後に単独ライブの見どころを教えてください。斎藤:金曜日ですし、来やすいかと思います。ただ、この日嵐がライブやってたら厳しいですね。客層がかぶっちゃうので。たかし:ゲストもない2人のみのライブです。裸一貫でやります。なんなら1回は裸で出ますので(笑)!(インタビュー終わり) トレンディエンジェルが本気で挑む単独ライブ。漫才はもちろん普段は観ることができないコントも楽しめるので、ぜひ足を運んでみよう。トレンディエンジェル単独ライブ「Pe:structure」【日時】2018年11月9日(金)開場19:00/開演19:30/終演21:30【料金】前売¥3,500/当日¥4,000(取材・文:浜瀬将樹)
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芸能 2018年10月22日 23時00分
デヴィ夫人がマジギレ、野呂佳代はずぶ濡れで地べたに…地上波では絶対無理、野性爆弾がAmazonに帰ってきた!
昨年からAmazonプライムで配信されている野性爆弾(くっきー、ロッシー)の冠番組『野性爆弾のザ・ワールド チャネリング』が話題を集めている。10月19日からはシーズン2が配信開始となった。野性爆弾の2人が、ゲストとともにロケへ出かけ、好き放題する内容の同番組。今回はくっきーとロッシーにインタビューを敢行し、彼らの番組に対する想いや現在の活躍について聞いた。ぜひご覧いただきたい。ーーシーズン1、“1 1/2”を経て、いよいよシーズン2の配信が始まりました。今回お話が来た時はどう思いましたか?くっきー:身内では「評判がいい」って噂だったんですよ。だから(話が)来た時は「はいはいはい。でさぁなぁ(ですよね)」という感じで。ロッシー:単純に嬉しかったですね。2の前提の“1 1/2”があったのに「次ないんかい!」ってなるよりはスッキリしたというか。くっきー:毎回担当している社員に会うたびに「2、あんの?」って聞いてたんすよ。「ほぼ確(ほぼ確定)ですね」とか「あと判子つくだけ」とか言うてて「いつやねん」って焦らされていて、ようやく来た感じです。ーー収録した手応えはいかがでしたか?くっきー:バッチリやないっすか。チリバツです。ぶっ飛びバラエティー番組を作れたと思います。1が100点やとするならば、2は150点くらいあるんじゃないですかね。ロッシー:良かったと思いますよ。あとは天候が見どころです。ーー2の♯1を観させていただきましたが、いきなり雨が降っていましたもんね。くっきー:でも、雨降った方が怒られた時に逃げやすいし隠れやすいんですよ。怒る側も傘を持って追っかけられないでしょ?ーー(笑)。10年前ほどに放送されていた『野爆テレビ』(ヨシモトファンダンゴTV)があって、『ワールド〜』はその進化版のような形になっていますよね。くっきー:『野爆テレビ』に関しては思いついたことをバンバン発言したり行動したりしてた番組やったんすよ。でも今はお笑いの仕組みがほんのり分かってきて、“振り”を作れるようになりましたね。ーー観る人にも伝わりやすくなったというか。くっきー:そうですね。ガキの頃やとフックとアッパーを打つしかなかったのが、ジャブでちらつかせながらストレートも入れられるようになったというか。ーー同番組にはゲストもいます。彩川ひなのさんら、打たれ強い人も出てきましたし、女性タレントやアイドルの活躍が目覚ましいですよね。特にすごいと思った人はいますか?くっきー:2にも出演する矢口(真里)と野呂(佳代)じゃないですか。あそこは完全なるピラミッドのてっぺんですね。その外にひなちゃんがおる。あれは別モンです。「私はどっぷりバラエティーでいいんです」って子は来ていただいて大いに結構なんですけど、将来を見据えて「女優になりたいんです」って子は(出演を)やめた方がいいと思いますけどね(笑)。でも、『ワールド〜』に出たことによって、あの子らが「よう頑張った」って応援されるようになったんで、それは良かったなと。たまにバッと叩かれるのって、ひなちゃんくらいちゃいます(笑)?ロッシー:(番組に出演してる若いアイドルは)そもそもそういうキャラクターやったんですよね。それでこの番組にカチッとはまったから、世間の人もびっくりしたんでしょうね。ーー大物ゲストで言うと、1では中尾彬さんも来てくださいましたよね。他に来てほしいゲストはいますか?くっきー:レベル高めで言うたら政治家の人ですね。石破茂さんとロケしたいです。「おい石破!」つって(笑)。ーー1も“1 1/2”もAmazonの評価が非常に高いのですが(10月15日現在、両番組ともレビューが平均4.5)、評判は気にされますか?くっきー:気にします。ええことしか書いてないし、けなしているの見たことないので、まぁ正解なんかなと。一部ではあるけど、こういうバラエティーを求めている人がおるんなら良かったです。ーー個人的にシーズン1の♯7、8『真夏をエンジョイ!千鳥とバーベキュー!!』が面白かったです。あれは本当にキャンプ場へ行くつもりだったのですか?くっきー:リアルに会場押さえてたんですよ。勝手に僕がノリでぐるぐる回るもんやから、スタッフが途中で「行けへんのんちゃうん?」ってなって「(会場を)バラせ」って。ほんまその場の思いつきです。ロッシー:「そういうパターンに入りはった」と思いましたね。シーズン2にも千鳥が出ているんですけど「どうなったかは観てください」って感じです。ーーツッコミの芸人さんと一緒にロケVTRを観るスタイルですが、内心どう思ってらっしゃるのですか?くっきー:ロケやっている時って別人モードに入ってんすよ。だからVTRを一緒に観ている時は、どちらかというと「マジいかれたヤツおるな」って客観的に観ています。ロッシー:ワーワー言うて楽しんでくれてはるのは嬉しいですけどね。一応クイズ形式になっているので「ここ問題になってるわ。どう答えるんやろ?」って思っています。ーー1では番組後半にミニドラマ『ソドム団長とゴモラ人間』がありましたが、2もあるのですか?くっきー:ありますよ。フット(ボールアワー)の後藤の奥さんが『ワールド〜』好きでキャッキャッ笑って観ているんですけど『ソドム〜』になった瞬間「気持ち悪い」言うて消すんですってウフフ。そういうの聞いたんで、もっと分かりやすい設定にした痛快ムービーです。あと泣ける(笑)。ーー現在ご活躍されているお二人ですが、世の中とリンクしない時期もあったと思います。分かってもらえない時期のモチベーションは何だったのですか?くっきー:身内が「面白い」って言うてくれたからですね。客笑わずとも身内が喜ぶみたいな。ーーお仕事がたくさんある現状についてはどう思っていますか?くっきー:明日の仕事が何かも知らないような状態なんすよ。未来を見ていないというか目の前のものを退治しているだけなんで。バチバチ売れたなって感じはしないですけどね。ーー今後やりたいことはありますか?くっきー:リアルに言えば、ゴールデン番組とかで裏回しして、5年後くらいにMCやっていればええなと(笑)。ロッシー:『ワールド〜』がずっと続いたら最高ですね。もっと偏ったやつをやってもいいでしょうし、まだまだ楽しめそうなことがたくさんありそうです。ーー最後にシーズン2のみどころを教えてください。ロッシー:デヴィ夫人がゲストで1日一緒にいたんですけど、最終的に相方にすごいことを言うて終わるのでお見逃しなく。そんなこと言う人、会ったことなかったので(笑)。くっきー:圧倒的に嫌われていたんで(笑)。車で道を走っていて右曲がらなアカンところで全然行けるのにわざと止まったりしたんすよ。それで「あんた行きなさいよ」って背中めっちゃパンチしてきて「マジでキレてるな」と思って(笑)。最終的に懐に入っていい関係になったんですけど、なかなか怖かったですよ。「これマジでキレてんのか? ここは芝居なんか?」っていう感じを観てほしいですね。(インタビュー終わり) 『野性爆弾のザ・ワールド チャネリング シーズン2』は、10月19日に全話が一挙に配信開始となった。コアなバラエティーを求めている人は、ぜひ一話残らず観てほしい。(取材・文:浜瀬将樹)
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芸能 2018年10月21日 12時00分
「ダメよ〜ダメダメ」でブレーク“世の中やばいな”と思った? 日本エレキテル連合の最新DVDには更にキワモノが満載!
2014年に「ダメよ〜ダメダメ」のセリフで一世を風靡し、同年の新語・流行語大賞の年間大賞を受賞した日本エレキテル連合(中野聡子、橋本小雪)。彼女たちは現在も単独ライブを精力的に行い、そのクオリティの高さで話題を集めている女性お笑いコンビだ。10月24日に専用サイトで発売されるDVD『パルス』は、2018年6月に開催した単独公演を収録したもので、2人の真骨頂が垣間見えるネタを集約している。 今回は、中野と橋本に同作について、そしてブレーク中の想いなどについて大いに語ってもらった。このインタビューを通じて、今の日本エレキテル連合の魅力を知っていただきたい。ーー今回の単独ライブのテーマは?中野:後づけなんですけど、“昭和感”ですね。テーマを決めずにネタ作りをしたんですけど、改めて(ネタの)構成を見ると“昭和の社会背景がテーマだな”って。ーータイトルの『パルス』はどこから?中野:芸歴10年の芸能生活の中で意外と“波がある”と感じたので、「ほかの言い方がないかな」と考えた時に『パルス波形』を思いつきました。パルスは電気信号のひとつ。毎回単独ライブでは電気をテーマにタイトルをつけていたこともあったので、ちょうどいいなと。ーーその波は今どの状態ですか?中野:ちょうどいいところです。波形が下がることはないんですけど、メディアに露出したり、流行語大賞を獲ったりというのもありましたからね。今は平穏。死んでるようにピーって。橋本:死んでんのかい(笑)。中野:今が一番落ち着いていて楽しいかもしれないです。ーー中野さんはネタ作りをされていますが、単独ライブのコントはどこから作り始めましたか?中野:毎年(単独ライブで)変な歌を作るんですけど、今回はフォークソングをテーマに『火炎瓶の唄』(配信リリース中)の歌詞を書いて、(同曲を歌う)『けんいち&じゅんこ』のコントを作りました。ーー橋本さんは中野さんが作る世界観の強いコントを初めて見る人だと思いますが、どう思っているんですか?橋本:分かるやつと分からないやつがあるんですよ。だから、分からないやつはとことん聞きます。中野:私は「感じろ」って言いますね。聞いちゃダメだよ? 私だって分かってない時があるんだから(笑)。ーー「どう演じようか」みたいな具体的なプランを持ったりしますか?橋本:言われたままを演じます。(ネタ案を)言われて、聞いて、全部分かっていなくても、返ってきた答えをとりあえずやる。あまり深く考えないです。ーー噛み砕くというか。橋本:噛み砕いても砕ききれないので、それを考えずに「Don't think, Feel!」で言われたままやっています。ーー中野さんはプレイヤーとしての橋本さんをどう思いますか?中野:自分が監督だったら「絶対使いたい」と思います。言われた通りにやってくれるんですよ。己を入れないし「ここはこういうキャラクターにしたいんだけど」みたいな提案もないんです。その代わり「このキャラクターは渡部篤郎さんみたいにして」という演出はしないといけないんですけど。ーー(笑)。今回のライブで言うと「誰の演技をしてくれ」みたいなものがあったのですか?中野:『保健室』のコントは野島伸司さん脚本の『リップスティック』(1999年・フジテレビ系)の窪塚洋介くんの演技ですね。「◯◯だよー」みたいな。ちゃんとドラマを観て研究してやってくれています。あと『追悼番組』は(桂)ざこば師匠です。ーーコント『ピンクの電話』は、昨年あたりから原型のようなネタを披露されていて「似てる」とネットでバズっていました。そもそも始めたきっかけは?中野:ライブでピンクの電話さん(竹内都子、清水よし子)がいらっしゃった時に、よしこさんの真似をしてみたら割とできたので「オマージュしよーぜ!」って。これも同じパターンで「都子さんを研究して」って言いました。ーー両者ともクオリティが高くて驚きました。中野:よし子さんは誰でもできるんですけど、都子さんは面白いのにやる人も少ないですからね。橋本:穴場だったので(笑)。中野:(都さんの真似が)どんどん似てきて、今度似てくると悪意が入り始めちゃって。さらに顔芸も入り始めて……おふたりに公認していただいた後にどんどん足していきました。橋本:共演させていただいた時に打ち合わせがあったんですけど、(都さんが)目の前に座られていてずっと表情を見ていると、(変顔をしながら)考える最中にこんな顔になるんですよ。中野:失礼だな(笑)。ーー現在は単独ライブはもちろんYouTubeで動画配信もされていますが、他にどんな活動をされているんですか?中野:事務所ライブや他のライブに呼ばれて出たりしています。ーー客層によってネタを変えたりするものですか?中野:私たちのネタは観る人を選ぶネタなので、ウケない時は本当にウケない……。橋本:10か0みたいなところかがありますね。ーー『パルス』のお客さんの反応はいかがでしたか?中野:割とポップな方で、分かりやすさを重視したので「“ダメよ〜”の人たちのネタを観に行こうか」っていう人でも、割とスッと入ってくれたので精神衛生上良かったですね。ウケたから楽しかった。今までは「おのおの、感じたところで笑えばいいよ」ってお客さん任せにしていたところがあったので、今回は誘導した感じです。ーーでは、次回は前のスタンスに戻しますか?中野:いや、味をしめたので戻さないですね。「前が良かった」という人もいるかもしれませんが、分かりやすく『エンタの神様』(日本テレビ系)ばりにテロップを入れるようなイメージでやっていきたいです。ーー『ダメよ〜』でブレークした際はどういう気持ちでしたか?中野:「世の中やばいな」と思いました。マイノリティなネタなので「これで世間に出るのまずくないか?」って。橋本:びっくりしたくらいで実感がなかったです。でも後々「すごかったんだ」って思うようになりました。ーー世に出たことでメリットはありましたか?中野:みなさんに知っていただけないと単独ライブなんてさせてもらえないと思うので、それは良かったです。橋本:生活ができるようになった(笑)。前はバイトが大変で、家の電気が止まることもありましたし。今は生活が安定してパソコンで好きな編集もできるので幸せです。ーー逆にデメリットは?中野:メリットの方が大きいんですけど、デメリットは小さいけど数が多くて……。色眼鏡で見られるようになりましたし、「“ダメよ〜”の人たちだ」って他のネタを観てもらえないとか。ーー今後の展望を教えてください。中野:今はすごく映像に興味がありますね。私たちアドリブができないので、撮ったものを編集して面白くする魔法をかけています。橋本:個人的には演じることが好きですし、何かを与えられてやることしかできないので、誰か私に何かを与えてほしいです(笑)。(インタビュー終わり)2014年の日本エレキテル連合しか知らないあなたは損をしていると断言できる。ぜひ、進化した彼女たちの勇姿を見届けてほしい。なお、本作品は専用購入サイトのみでの購入可能となっている。購入受付、詳しい注文方法についてはこちらhttps://www.valuemall.jp/SHOP/CLVS-2005.html(取材・文:浜瀬将樹)
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マセキ芸能社が誇る下ネタ王・ルシファー吉岡 2016年の構想ブチ上げる「R-1ファイナリスト」
2016年01月02日 11時45分
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芸能
小芝風花 新年インタビュー
2016年01月02日 09時00分
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アイドル
2016年新春 NMB48藤江れいなインタビュー(完全版)
2016年01月01日 00時00分
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芸能
2016年消える芸人最有力候補・とにかく明るい安村 全てを悟る「どうせ、いなくなくなる」
2016年01月01日 00時00分
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アイドル
吉本実憂&小澤奈々花新年インタビュー
2016年01月01日 00時00分
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芸能
次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜(Vol47 梅小鉢)
2015年12月28日 12時00分
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芸能
銀幕デビューの国民的美少女・高橋ひかる、竹野内豊との撮影秘話を明かす
2015年12月27日 12時00分
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アイドル
史上初!?ロボットとライブ共演したアイドル「predia」を直撃!友情どころか愛情が芽生えた?
2015年12月25日 17時14分
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芸能
天津・向 コンビ活動の苦悩告白「2人でやっているイメージがない」
2015年12月24日 11時58分
特集
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分