弟の亜生は捨て猫を見過ごすことができず、現在3匹の保護猫と共に暮らしているという。そんな彼と飼い猫との日常を切り取った日めくりカレンダー『黒猫ダイアリー -僕とぼくの家族のカラフルな毎日。-』が発売中だ。
今回は、女性からの人気も高い亜生と、同商品にも登場する兄の昴生にインタビューを行った。漫才をしているかのような絶妙な掛け合いに注目してご覧いただきたい。
ーー31日分の写真とメッセージが書かれているそうですが、どんな想いでメッセージを書かれたんですか?
亜生:言うたらアイドルグッズのイメージです。これを見て応援してくれている世の中の女性が「頑張ろうかな」って思ってもらえたらなって。
昴生:これ亜生を知らん人が見たら、絶対芸人やと思わないと思うんですよ。
亜生:だからお笑い要素ゼロです!
昴生:なんでやねん(笑)。それが意味分からんでしょ? 芸人でよしもとから出してんのに。
亜生:芸人が何かしら出したらお笑い要素があるっていうのが当たり前でしょ? 今回僕が出すのはどストレートに「カワイイものだけで勝負しよう」と。
昴生:じゃあ俺の出演(本誌に少しだけ出演)はお笑い要素に含まれていないってこと?
亜生:かわいいと思ってるで。
昴生:ウソやん! だったら俺に対する打ち合わせ足りてないで? 俺そのつもりでいってないもん!
ーー(笑)。完成品をご覧になってどう思われましたか?
昴生:まず自分を探しましたよね。撮影した時に僕15分で終わったんで不安やったんすよ。「大丈夫かな」思ってみたら、ちゃんと15分の仕上がりでした。
亜生:イメージしてた以上ですね。我ながら猫がめちゃくちゃかわいく撮れているなと思うし、記念になりました。
ーーカレンダーには、助六、銀次郎、千太郎が登場していますが、いつ頃から飼い始めたんですか?
亜生:助六が3年前で、半年空いて銀次郎、千太郎は半年前に拾ったんですけど、あまりにやんちゃ過ぎて2匹が部屋から出てこなくなっていたところ、隣のおばちゃんに預ける機会があって預けてみたら「カワイイ!」って言うんで、「もしよかったら」って隣の子になりました。
ーー今は藤という猫も飼われているそうですが、昴生さんは亜生さんの猫愛についてどう思われているんですか?
昴生:この熱をミキで出してほしいなと思いますけどね。ミキへの愛情をまったく感じないので。
亜生:もちろん愛してますよ!
昴生:(カレンダーを手に持ち)そしたらこれミキで出せよ!
ーー亜生さんの“猫愛”に関する具体的なエピソードはありますか?
昴生:もうね、病気みたいになっていて、この間も一緒に歩いてたら、「めっちゃ猫の声する」って言うんですよ。確かに何か聞こえるんですけど、近くに行ったら体育館があってバスケしてるだけやった。それを「めっちゃ猫おる!」って……「この人病気なんだ」って思いました。あのキュッキュッする音が猫の声に聞こえるんなら、「めちゃくちゃ大量におるよ」って。
亜生:道に猫おったらそこに誰がいようと「おい!」とか言うてまうんですよ。
昴生:ロケ中でも知らんおっちゃんに話聞いてたら、こいつが「猫や!」いうんですよ。いやいや「猫や!」やないと。俺話聞いてんねん。
ーーめちゃくちゃ愛しているんですね。
昴生:懐き方が昔の彼女そっくりやもんな。親いる前やのにリビングで2人で寝てたりしてて、頭おかしい思ってたもん。
亜生:〇〇さんのこと?
昴生:名前言うな! かわいい子猫ちゃんやったんですよ。こいつの大学の卒業アルバム見て、「この子カワイイ紹介して!」言うたら、こいつの彼女やったんですよ。むっちゃ恥ずかしい!
亜生:懐かしい子猫ちゃんですね。誕生日の日に逃げられました。
昴生:悲しい(笑)。誕生日の日にネタ合わせ半泣きで来よったんですよ。話を聞いたら「フラれた」って「え? 誕生日の日に? 中断!」言うて。
亜生:「誕生日おめでとう」言われて海パン渡されて「誕生日に海パン?」と思ったんですけど、そのあと「話あんねんけど」みたいな。
昴生:……これもう違う話してるやん。
亜生:『失恋ダイアリー』の話やなかった?
昴生:『黒猫ダイアリー』やから!
ーー本誌のお渡し会をしてもすぐに満員になったり、東京・ルミネtheよしもとで開催された単独ライブで「グッズを購入するファンの行列が記録的な長さだった」……という話も聞いたのですが、この人気についてはどう思われていますか?
昴生:一時的なもんですよ。若手の時誰しもが1回は経験するものやから、それが自分たちも体験できているのはありがたいです。これから落ちてくると思うんで、落ちたところを、いかに保っていけるかですかね。でも、肩に力入れるんじゃなくて、今までやってきたことを変わらずやるだけです。猫のカレンダーとか出さずにブレずに漫才をしたいです。
亜生:え?(笑)。
昴生:でも、猫のカレンダーもこういう時にしか出せないと思いますし、後々面白くなってくるじゃないですか。芸人の中やったら特殊なことしてると思うので、今しかできひんことは存分にしていこうかと。
亜生:みんなに「あのカレンダー何やねん!」って言われるのって、僕的には“めっちゃ嬉しいことやな”って。いろんな芸人さんにイジッてもらえるし、お客さんは満足してくれてるんで。
昴生:損する人がいないんですよ。
亜生:トークの種にもなりますし、笑いにもできる。大阪の番組で紹介してくれることもあったりして。
昴生:「俺出てないねーん!」って何回キレたか。そろそろこの怒りに慣れてきてんねん。キレなしゃーないですけど(笑)。
ーー最後におすすめポイントを教えてください。
亜生:僕も良いように写してくれてるんですけど、猫の表情がすごくイイ。13日目のやつがお気に入りです。あと、表紙もおすすめです。2匹抱えて撮ったんですけど、この1枚しか撮れなかった奇跡の1枚なので。
昴生:バーコードが見やすい位置にあるんですよね。買う時に店員さんが“ピッ”としやすいです。
(インタビュー終わり)
昴生は弟を“芸人らしくないところがいいところ”と言い、亜生は兄を“イジるし、イジられるし、僕の伝われへんボケもうまく説明してくれる”と、互いにリスペクトをしあっている兄弟漫才師・ミキ。今後、テレビや劇場で活躍すること間違いなしの2人から目が離せない!
『黒猫ダイアリー -僕とぼくの家族のカラフルな毎日。-』はヨシモトブックスより全国書店、ネット書店にて発売中。猫好き、お笑い好きにおすすめの一冊である。
『 [日めくり] 黒猫ダイアリー‐僕とぼくの家族のカラフルな毎日。‐』
定価:本体1,000円+税
31日分・18枚綴/オールカラー
発行:ヨシモトブックス 発売:ワニブックス
(取材・文 浜瀬将樹)