現役のパーソナリティーであるナインティナイン岡村隆史、オードリー、三四郎らに加えて、くりぃむしちゅーやバカリズムなど、レギュラー経験のある面々から、フットボールアワーやさまぁ〜ず三村マサカズ、若手からはミキなどが務めている。
今回は企画の一端として芸人を招集したわけだが、そもそも『オールナイトニッポン』は、アーティストや文化人など、様々な人物がレギュラーを務めてきた枠。短いスパンでパーソナリティーが変更する傾向にあり、リスナーもコロコロと変わるイメージがある。対する同時間帯に放送中のTBSラジオ『JUNK』は、伊集院光や爆笑問題、バナナマンなどの面々が不動の位置におり、8年ほど前からメンバー交代がない。過去に格闘家や声優がパーソナリティーを務めていたが、今やすっかり“お笑い枠”の印象を持つ人が多いだろう。
「特にオールナイトニッポンゼロ枠は、1年でパーソナリティーを変えることがほとんど。幾度となく聴取率民放単独首位を獲得し、結果を残していたアルコ&ピースでさえも、わずか3年で卒業させられてしまいました。こうしたことが積み重なり、改変期になると、SNSで“ニッポン放送はパーソナリティーを育てる気はないのか!”とバッシングをされています」(エンタメライター)
ちなみに、アルコ&ピースは、卒業半年後にTBSラジオで火曜0時から『アルコ&ピースD.C.GARAGE』を放送開始。水曜日のうしろシティ、木曜日のハライチと共に“三兄弟”として『JUNK』の弟枠のような形で鎮座し、放送もめでたく3年目に突入しようとしている。こうして『オールナイトニッポン』を担当したことで、様々な仕事にも繋がることはあるのだ。
パーソナリティーを流動的に変えて常に“変化”を求める『オールナイトニッポン』と“安定感”のある『JUNK』。どちらも、下降線をたどっていると言われるラジオ界を盛り上げているのは事実である。今後もそれぞれのカラーを前面に出して我々リスナーを楽しませてほしいものだ。