朝日は、女性アイドルグループ「アイドリング!!!」の2期生として加入した人気メンバー。同期に菊地亜美がいる。菊地に言わせると、加入当初の朝日は“おっとりしたいい子”という印象だったそうだ。
同グループは、もともとフジテレビ系のCS放送・フジテレビ721の帯番組『アイドリング!!!』のメンバーとして結成されており、スタート当初からバラエティ色が強かった。お笑い芸人のバカリズムが番組MCを務めた影響は大きく、お笑いとしての素養も求められる内容だった。
この番組で朝日は、バカリズムから“イジられる”ことで、持ち味が覚醒していく。ダンスレッスンを受けて筋肉のついてしまった朝日が、“実は男なんじゃねーか”との疑惑が持ち上がり企画にまでなった。その企画の最後は、「相撲最弱メンバーに勝ったら男、負けたら女」というもの。ここでも朝日は、バラエティのセオリーを選択して対戦メンバーに勝利。番組ではご褒美として“朝日奈男”という名札を手渡していた。
2015年10月、アイドルグループとしての活動終了に伴って朝日も卒業。その後、同グループのOGによって結成された集団「メンテナンス」で不定期に活動するも仕事は激減。のちに朝日自身が「月に2日しか仕事がない時期もあった」と述べている通り、不遇の日々が続く。しかし、ここでの経験が過酷なバラエティの世界に飛び込もうとする覚悟につながっているようだ。
この頃の朝日は、テレ朝動画などで無料配信されていたバラエティ番組『青春バカリズム』や、バナナマンとバカリズムのレギュラー番組『そんなバカなマン』(フジテレビ系)といった番組にゲスト出演している。恐らく、バカリズムの計らいだろう。
とはいえ、前者の番組では、ご当地の食べ物を必要以上に食べさせられて目を潤ませる場面も。また、後者の番組では、バカリズムがシャイだと指摘した途端に鼻フックを仕掛けられたり、相撲のように朝日を持ち上げ、お尻のラインを強調させられたりしていた。
お笑い芸人という立場でもないが、朝日は考えて来たネタが“スベる”と「すみません」と泣いて詫びることもあった。バカリズムから厳しすぎる洗礼を受けた朝日。しかし、バラエティ番組への出演を止めようとはしなかった。
「朝日さんは、よくバカリズムさんのことを“恩師”だと語っています。もちろん厳しくされたこともたくさんあったはずですが、“バラエティ番組に出るなら半端な言動をするな”というバカリズムさんの教えが今になって功を奏しているのかもしれません。朝日さんが深夜番組から求められるようになった理由は、どんなことでも“やり切る”タレントさんとして注目されたからです。少なくとも当面はオファーが絶えることはないでしょう。」(芸能ライター)
ネット上の声を見てみると、「頑張りすぎてて心配になる…」「ガツガツしてて痛々しい」との厳しい意見もあるが、「朝日奈央見ると元気になる!」「全力感ハンパないから好き」「メッチャガンバッテるやん!オモシロイ」と、おおむね好意的に受け入れられているようだ。
元アイドリングには、菊地亜美という強力なライバルがいる。ぜひともお互いに切磋琢磨して、さらに視聴者を楽しませて欲しいものだ。