トレンド
-
トレンド 2010年12月13日 18時00分
君もラインハルト様になれる!?「“映像配信”דアニレコ♪”」
アニメーション作品のストリーミング配信とアフレコ体験機能を合わせたエンターテイメントアプリ“映像配信”דアニレコ♪”シリーズに『銀河英雄伝説』が登場!(http://itunes.apple.com/jp/app/id401860719?mt=8) 正式アプリケーション名は「『銀河英雄伝説 本伝第I期』“映像配信”דアニレコ♪”」。 このシリーズはアニメ本編の視聴だけでなく、ユーザーが参加できる機能として、アフレコ体験コンテンツ「アニレコ♪」を搭載している。 「アニレコ♪」は、配信作品のワンシーンのアフレコ体験が出来る、ラインハルト等のキャラクターの音声がカットされており、セリフが字幕で表示される。そこにユーザーがiPhone(若しくはiPod touch)のマイクを使ってアフレコ。録音した自分の演技を再生して楽しむ事ができる。 録音したアフレコ映像はアプリ内においては保存・視聴可能だが、多媒体において再生・公開出来ないのがちょっと残念。 いずれ、アフレコの一般参加コンテスト形式でのイベント・キャンペーン等の展開が有ると面白そうである。 今回取り上げたのは『銀河英雄伝説 本伝第I期』。1話は無料で視聴でき、2話〜26話はストリーミング視聴権のパックをアプリ内課金販売、アプリ自体は無料でダウンロード可能、出来る仕様だ。 同シリーズでは他に『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック2004』を配信している他、近日『電脳コイル』のリリースを予定している。●アニメワールドHPhttp://www.anime-world.jp/(小野寺浩 山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
-
トレンド 2010年12月13日 15時00分
大作家の伝説
ハイカラ文学の稲垣足穂と野坂昭如さんが酒の席ではあるが超ぶちゅうっとキスしている写真を見たとき、引いた。 でもこれが作家だ。無頼だ。(知らないが。) 孤独な境涯だった永井荷風は、浅草・ロック座の踊り子さんたちを愛し、通った。文化勲章受賞の日もロック座を訪れ、素っ裸の踊り子さん数人と一緒に満面の笑みを浮かべながら写っている新聞写真がある。 エロ系では、檀一雄が白眉だろう。だって関係ないかもしれないが、顔がけっこう普通なのである。それなのに不貞・放蕩を繰り返した作家だ。 吉行淳之介は、愛をテーマとするために娼婦のもとへ通いもした。うーん、無頼。 「生まれる事は屁と同じ」、と言ってはばからなかった深沢七郎は、作家を第一義としないことの実践だけのために、今川焼き屋をやっていた。(笑)元々が今川焼き屋でもなんでもないのにテコでも辞めなかったのである。 なんだかわけわからないながら、なぜかカッコいい気もしてしまうが、いかがだろうか。 美女伝説、というべき伝説もあろう。 有吉佐和子も金井美恵子も美少女。また、誰も彼もというわけにはいかないが、若い頃はやっぱり皆美少女である。笑っていいともを一時間番組ジャックしようとした(?)有吉氏のちゃめっ気は、無頼っぽさ満点のエピソードだろう。 太宰治は、芥川賞がほしくてほしくてしょうがなかったため、選考委員の佐藤春夫にかなりイタめ(?)の手紙を書いている。もう死ぬ直前だし、芥川賞ください、くれたらさらに書くのを頑張ります、的な内容だ…。 総じて、ちょっと意外な話も多い気がする。 最後になるが、性豪伝説は、いろいろすごい話を関係者から聞いたが、書けない。(笑)まあ、女性編集者好きの人は多かったようである。
-
トレンド 2010年12月13日 14時30分
ニューヨークレポート ニューヨークではすべて自己責任。でないと痛い目に遭う…かも
日本という国を基準にしてニューヨークで行動してはいけないのは当然だが、それをつくづく思い知らされた「事件」が幾つかあった。 それは、何か買っても店員を全面信頼せず自己責任でチェックしなければいけないという事だった。 まずはマグノリア・ベーカリーという、カップケーキで有名な店に「セックス・アンド・ザシティ」のツアーで訪れた時、ツアーを催行しているROAD&SK.INCのガイドのジョー・樋口さんに「Tシャツを買ったらサイズをチェックしてください」と言われて(え? 何でまた)と不思議に思ったが、よく間違うそうなのだ。 極めつけはブロードウェイのディスカウントチケット販売で有名なTKTSでの出来事。今年のトニー賞を受賞した「メンフィス」を購入した際、窓口ではっきりと「メンフィス1枚」と伝え、「これ」とパンフレットまで見せたのだが、1時間ほど経ってから劇場の場所を確認しようと思って封筒から取り出したら「ROCK OF AGES」。(おかしいな)と思いつつ劇場まで出向いたらやっぱり「メンフィス」ではない。慌ててTKTSに戻り返品しようとしたら「販売はファイナルで返金できない」と言うではないか! 「そんな! 販売した人の間違いです、隣のブースの人です」と抗議をしたら「だったらそちらに行ってくれ」と面倒くさそうに言う。隣に行ってクレームをつけ、無事リファンドされたがクレジットカード会社から明細書が来るまではわからない。ブロードウェイミュージカルを楽しむ気分が消し飛んで、チケットは結局その後オンラインで購入した。 案内係に事の顛末を報告したらパンフレットを1枚渡された。そこには「チケットを買ったら必ず確認してください」とある。日本ではまずあり得ない発券間違い。今まで何度もTKTSを利用して問題はなかったので全面的に信頼していたが、これからは必ず確認しようと思う。自己責任とはニューヨーカーがよく言う「誰も信用できない」つまり「人を信用してはいけない」と同義語という気がする。(セリー真坂)
-
-
トレンド 2010年12月13日 14時00分
もちづきる美「ギリギリ☆ガールズ」秘話 セクシーショットの定番は!?
キャ〜っ!! 若いぞ〜、吹き出してしまうくらい自分が若いです。 今でこそ普通にグラビアのセクシーしょっとの定番! 「THE 手ブラ」 スゴく不自然と言うか、ぎこちない手ブラがチョットだけドキドキ感をさそいますなぁ(オヤジ風!?) そしてカメラの位置もこの時代は良く使われていました。 真上から捕らえる。寝転んでいるから顔の幅が大きく見えてしまうんですよ(ToT) 私達には不評のアングルでした! だけどこの写真はメンバー全員、可愛らしいと思いませんか? 初々しさがスパイスとして効いてるからなのかな? これを撮影した場所は私達、Giri Giriにとって思い出の場所です。 六本木スタジオ♪ 略して『六スタ』 5人組結成! 初対面を果たしたスタジオです。 この六スタに来るたび、「あの時さぁ、○○だったよね。」とか振り返ってたわ。 そんなに月日は経ってないんですよ、撮影はホボ毎日だったから週のうち2〜3日はこのスタジオ。 それなのに思い出話をしていたGiri Giriでした。 話の内容は殆んど食べ物の事でしたけど…すぐ、お腹が空いてしまうからツナギのお菓子が大量に用意してもらって。「あのお菓子、美味しかったから次もあるといいね」みたいな話ばっかり。 食いしん坊グループだったと思いますよ。<プロフィール>もちづき る美、1971年10月26日生まれ、蠍座のO型。1992年にギリギリ☆ガールズのメンバーとしてデビュー、セクシーグループでは唯一、歌手として賞レースに参加。新人賞、最優秀新人賞受賞。
-
トレンド 2010年12月13日 13時30分
『進撃の巨人』第3巻、驚愕の展開から主人公の内面へ
諌山創が『別冊少年マガジン』(講談社)で連載中の人気マンガ『進撃の巨人』の最新刊第3巻が、12月9日に発売された。『進撃の巨人』は、人類が存亡を賭けて巨人と戦うサバイバル作品である。口コミなどで掲載誌購読層を越えて話題になり、コミックス2巻で累計100万部を突破した。宝島社のムック『このマンガがすごい! 2011』(2010年12月10日発売)ではオトコ編首位に輝いた。 物語の舞台は近世ヨーロッパ風の世界である。ただし、多くの架空歴史作品と同じく、習俗や技術が部分的に現代的になっている。世界は突如出現した巨人に支配されていた。巨人は圧倒的に強く、人間を捕らえて食べてしまう。追い詰められ、僅かに残された人類は高さ50メートル以上の頑丈な城壁を作り、その中で暮らしてきた。しかし、その城壁をも破壊する大型巨人の出現により、人類は存亡の危機に追い込まれる。 捕まえた人間を生きたまま食べる巨人がグロテスクである。間抜け面をしている巨人の外見が一層恐怖を引き立てる。巨人は基本的に知性がなく、圧倒的な力で無意味に人間を殺戮し、補食する。それが絶望感を増大させる。 物語世界には多くの謎がある。巨人の正体は何なのか。巨人はなぜ、人間を補食するのか。王政府は何故、外界の情報を規制するのか、などである。独特かつ精緻な作品世界の設定が本作品の大きな魅力である。 しかし、それに終始する作品ではない。主人公の周囲には次々と事件が降りかかり、息をつかせない。文字通り、人類の存亡をかけた緊迫感が存在する。また、キャラクターも個性的である。情けないキャラクターも含め、人間のリアリティがある。 著者は当初、ジャンプ編集部に作品を持ち込んだが、「『漫画』じゃなくて『ジャンプ』を持って来いって言われた」という。ジャンプとしては大きな魚を逃したことになるが、確かにジャンプ的な作品ではない。もしバトルが王道のジャンプで連載したならば、主人公が修行で鍛えた必殺技を駆使して巨人を撃破する展開になっていたかもしれない。 一方で、3巻まで読み進めると、当初とは異なる要素の比重が高くなっている印象がある。それは主人公エレン・イェーガーの精神内部の動きである。もともとエレンは人類が城壁の中で安住することに疑問を抱き、巨人の駆逐という激しい怒りを抱いていた。この点で分かりやすい人物であり、人類の存亡を賭けて巨人と闘う物語の主人公にふさわしい。 しかし、物語が進むにつれ、エレンの過去の記憶や家族生活、精神世界の葛藤が物語の鍵になっていく。これは社会現象となったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を想起する。巨人化したエレンは、ネット掲示板ではエレンゲリオンと呼ばれているが、それは外見の類似性だけではないだろう。 人類の存亡がかかったストーリー展開でありながら、最後は主人公の精神的成長で終わらせる物語は『新世紀エヴァンゲリオン』だけでなく、岩明均の『寄生獣』や浦沢直樹の『20世紀少年』にも見られる。『進撃の巨人』がどのような展開に進むのか、目が離せない。林田力
-
-
トレンド 2010年12月13日 12時00分
需要のない音楽会<音楽、ちょっとどうでもイイ話・パート2>「ビートルズとローリング・ストーンズ」
世間のイメージではビートルズ=優等生、ローリング・ストーンズ=不良という事になっているそうだが、実際には逆だったというのは有名な話だ。若い頃のジョン・レノンはすぐに人を殴ったというし、初期のストーンズのライブ映像を見ると、育ちのいい美大生にしか見えない。 今となってはどっちが優等生だろうが、どっちが不良だろうが、本当にどうでもイイ話だ。重要なのは、それぞれのバンドが持っている細かいエピソードにあるのではないか。 まずローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ(故人)は、作家のCW・ニコルとハイスクールの同級生だったという話がある。ニコルは同級生の女性を傷つけたジョーンズに「そんな事したらダメじゃないか」という手紙を送ったという。ちょっとイイ話だ。 他にはストーンズ関係者がビートルズに作曲を頼んだら、10分くらいで「ハイよ」と曲をジョンとポールが仕上げて来て、ストーンズ側が度肝を抜かされたエピソードもある。もしかしたら練りに練って用意しておいた曲を、あたかも短時間で仕上げたかのように渡しただけかもしれない。いずれにしろ、ビートルズがストーンズに「カマシを入れた」のだろう。ビートルズ、悪いね〜。 他にもイイ話は両バンドとも尽きないのだが、またの機会にしよう。(みんみん須藤)
-
トレンド 2010年12月13日 11時00分
東京イルミネーション、穴場特集
クリスマスシーズンに入り、イルミネーションが始まっている。東京タワー(東京都港区)は、オレンジ色の情熱的な輝きを放ち、表参道(東京都渋谷区)は、約90万個のLEDで飾られている。お台場の「デックス東京ビーチ」(東京都港区)では、15色の光のツリーが、付近にあるレインボーブリッジらとともに、臨海地区を幻想的な雰囲気に包んでいる。 全国から見学者が集まるような場所以外にも、各地で、イルミネーションが人々の目を楽しませている。都内にある、そんな彩りをご紹介したい。【丸の内ブリックスクエア】 丸の内ブリックスクエアは、ファッションや雑貨の店、厳選されたレストランなどが集まる商業ゾーン。明治・大正期の姿を再現したレンガ造りの建物で、昨年、オフィス街にオープンし、にぎわっている。現在、明治期のガス灯がともる広場で、「丸の内ブリックスクエア・イルミネーション」が開催されている。テラス席付近には、レトロなストーブも設置され、来場者を暖めている。【JR有楽町駅前】 JR有楽町駅は、周辺にデパートや施設が集まり、銀座への入り口にもなっている。そのJR有楽町駅の前もさまざまなイルミネーションで彩られている。駅前にある建物では、屋上から生け垣まで全体が飾られ、多くの人が足を止めている。なかには、記念撮影をする人もおり、銀座で休日を過ごした人の思い出の一ページとなっている。【日比谷公園】 日比谷公園は、官庁街や皇居に隣接する場所にある。園内には、花壇や並木もあり、四季をとおして見物客が絶えない。日比谷公園にある「大噴水」は、公園のシンボル的存在である。清掃日をのぞく毎日、午前8時から午後9時まで、28分周期で稼働している。夜間は赤、青、緑、黄色などの幻想的な照明で彩られる。 紹介した以外にも、ホテルや施設、店舗をはじめとし、各所で冬の夜が飾られている。どのイルミネーションも、趣向を凝らし、人々に憩いと安らぎを与えている。 最後に、都内のある場所を紹介したい。そこは、閑静な住宅街の一角にある。外壁に、白と紫で、ツリーをかたどったイルミネーションをともしている。周りを見渡したが、看板などはない。夜なので取材は控えたが、一般家庭と考えてよいだろう。おそらくは、住人が家の中からイルミネーションを楽しむことはできない。しかし、それでも、夜の街に静かな光をともしている。 街を飾り、人々の心に光を届けたい、その心がなによりも暖かい。(竹内みちまろ)
-
トレンド 2010年12月13日 09時00分
2011年『ドロロンえん魔くん』復活!!
あの“えん魔くん”が、大復活!! 1973年に連載され、現代でも絶大な支持を誇る永井豪の名作コミックが、2011年、TVアニメーションになって大復活を遂げます!!(公式サイトより) TVアニメーションにもなった、永井豪原作による人気コミックが『Dororonえん魔くん メ〜ラめら』と、タイトルも新たに2011年放送される事が決定した。 1973年版のタイトルは『ドロロンえん魔くん』として、フジテレビ系列において全25話が放送され、えん魔くんの声は野沢雅子さんがキャスティングされた他、帽子型のキャラクターにしてえん魔くんのお目付け役であったシャポーには滝口順平さん、えん魔くんの悪友カパエルには肝付兼太さんといった面々が声を担当した。今回の新作アニメーションのキャスティングは未だ不明だ。 本作の監督・シリーズ構成・脚本は『勇者王ガオガイガー』等で知られる、米たにヨシトモさん。因みに、HPキャラクター紹介を見ると、当時のアニメーションと比較して、より原作に近い“お色気テイスト”で描かれる模様である。●「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」公式サイトhttp://www.starchild.co.jp/special/dororon-enmakun/(小野寺浩 山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
-
トレンド 2010年12月12日 09時00分
毎日使うものは安心できる自然なものにしよう
おおらかな衣食住を…ノマド(NOMAD“遊牧民”)な快適さをあなたに…。 毎日使うものを安心出来る自然なものに替えてみよう。自然なものは、作り手の優しい思いに支えられている。また自然の中で、自然に還っていくので私たちを取り巻く環境を汚染しない。自然から作られている食材や雑貨は、ただ安心というだけではなく、私たちに自然のパワーを与えてくれる。環境に優しいものは、人にも優しいものでもある。 株式会社バサラスターが取り扱う商品は、世界中から厳選されて集められた“ナチュラル・プロダクツ”。高品質でカラダと環境に優しい商品は、あなたのナチュラル・ライフをもうワンステップ豊かにするはずだ。 モンゴルの遊牧民たちの頭上に広がる高く青い空、凄まじいばかりの満天の星空。その空に抱かれながら営まれる、高度に発達した循環型社会、すなわち遊牧への驚きと感動を是非あなたに…。 美味しい岩塩、楽天市場人気NO1岩塩!ミネラルたっぷりの天然塩は、ほのかな甘味!! 「モンゴルの岩塩」は単に塩辛いだけではなく、独特の「旨み」が特徴。様々な料理に使用出来て、味付けにも効果を発揮。また一般の塩に比べて湿気に強い。業務用として、ホテル、グルメレストラン、有名漬物店、海産加工用でも幅広く使用されている。ミネラルたっぷりの天然塩「モンゴル岩塩」は、近頃、健康維持に欠かせない調味料として話題と関心を集めている。株式会社バサラスター「美味しいモンゴル天然岩塩」http://item.rakuten.co.jp/mongolia/c/0000000101/
-
-
トレンド 2010年12月11日 16時30分
神保町女子化、菊池亜希子さんを探せ
今年話題となった出来事を振り返ると「女子」というキーワードが浮かぶ。強く生きる女性の姿が人々を励ます。 出版界も「女子」に注目した。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)、「高円寺・東京新女子街」(三浦展・SML著)、「東京女子会ガイド」(ムック)などが平積みされている。 そして現在、古書店の街として知られる神保町(東京都千代田区)で、「女子化」が進んでいるという。 神保町女子化の背景には、菊池亜希子さん主演映画「森崎書店の日々」の存在が指摘されている。 映画「森崎書店の日々」は、失恋で傷ついた女性が神保町にやってくる物語だ。神保町シアターをはじめとし全国で上映され話題となっている。神保町シアターでの「森崎書店の日々」初日舞台あいさつの時、菊池亜希子さんは、東京メトロ神保町駅A7番出口から降り立ち、神保町シアターまで歩いてやってきたという。 神保町女子化の実態を探るべく、東京メトロ神保町駅A7番出口へ向かった。 A7番出口は、神保町交差点の一画にあった。離れた場所から観察すると、利用者の約半数が女性であった。この中に、神保町女子がいる。取材を試みた。何人か立ち止まってくれたが、「失恋中ですか」との質問を投げると、それ以上の調査は困難となった。 ここで行き詰まるわけにはいかない。プランBとして、事前に「おさんぽ神保町」というフリーペーパーを入手していた。神保町の話題が満載された無料情報誌だ。開けてみると、「神保町女子コース」が掲載されていた。キャッチフレーズは、「誰がつけたか神保町女子コース」。 「神保町女子コース」の地図に掲載されていたのは、和造りのおしゃれな喫茶店、和紙や便せんを取り扱う店舗ら、創業昭和24年の老舗(しにせ)和菓子店など。「女子的ポイント」が上がるという各店舗は、明るい外観だった。なかには、一人でお茶を楽しむ女性もおり、話しかけると上品に受け答えをしてくれた。「失恋中ですか」と聞くことは控えた。 「神保町女子コース」を回ったのちも、神保町を散策した。夏目漱石が学んだという碑の辺りや、「周恩来ここに学ぶ」の碑がある公園や、記念碑「日本野球発祥の地」の周辺などを調べた。しかし、菊池亜希子さんはどこにもいなかった。 夕刻が迫っていた。神保町交差点に戻った。白山通りを皇居方面へ向かった。一ツ橋を渡り、平川門にたどり着くと、お濠がたそがれていた。 一日取材をしたが成果は得られなかった。ベンチに腰掛け、うつむいた。「具合が悪いのですか」と声を掛けられた。清潔な身なりをした女性が立っていた。付近にあるという、お嬢様学校として有名な女子大に通う学生さんか。問題のないことを告げると、微笑んで、夕日の中に消えていった。 神保町女子は、やさしかった。(竹内みちまろ)