トレンド
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トレンド 2011年03月09日 11時00分
『江〜姫たちの戦国〜』第9回、軽妙酒脱な石坂浩二の千利休
NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第9回「義父の涙」が、3月6日に放送された。今回は柴田勝家(大地康雄)一家のホームドラマ、羽柴秀吉(岸谷五朗)と千利休(石坂浩二)の茶席漫才、高みの見物をする徳川家康(北大路欣也)と前回と変わらない展開が続いた。 前回の放送で真心や誠実さという新たなイメージを打ち立てた勝家であったが、今回は軟弱過ぎる。江(上野樹里)ら三姉妹が「戦は嫌にござります」と口を揃えて秀吉との戦争に反対し、勝家も「戦はしない」と約束する。伝統的な時代劇ならば「女子供は口をはさむな」と一喝されるシーンであり、時代考証重視の大河ファンには突っ込みどころである。 一方で、石坂浩二演じる利休(この時点では宗易)の演技は軽妙酒脱である。 『江』の利休は飄々としていながら、利休の実態に迫っている。利休は茶道の大成者であり、重々しい人物として描かれることが多かった。 これに対し、『江』の利休は伝統文化の確立者というよりも新しい文化を発展させた人物としての軽やかさがある。茶道は今でこそ伝統文化であるが、当時はルソンの壺など南蛮渡来の文物も取り入れた最先端の文化であった。『江』は利休のイメージを一新する。 この利休が物語に影響を及ぼしている。茶席での利休の何気なさそうな言葉によって、明智光秀(市村正親)は天下取りを意識し、秀吉は三法師擁立を思い立った。今回も利休は市(鈴木保奈美)が勝家と戦う目的ではないかと秀吉の本音を見透かしている。 『江』の脚本家の田淵久美子氏は史実軽視と批判されることが多いものの、茶道の描き方には定評がある。大河ドラマ『篤姫』では主人公の篤姫(宮崎あおい)と井伊直弼(中村梅雀)は政治的に対立していたが、茶の湯を通じて心を通わせる。 篤姫は直弼の点てた茶を飲み、「悔しいが、これほど美味しい茶は初めてじゃ」と率直に褒める。それに対し、直弼は「天璋院様は正直な方ですな。忌み嫌っている相手が点てた茶をうまい、とは意地でも言えぬものでしょうに」と応じる。直弼が茶道に精通していたという史実と、人の心をつかむ篤姫の率直さを組み合わせた好シーンである。このシーンを収録した第32回「桜田門外の変」は平成20年度文化庁芸術祭参加作品にもなった。 利休の大きな見どころは切腹である。利休は権力者・秀吉に対しても自らの美意識を貫いて切腹したとされる。『江』では清州会議直前の茶席では秀吉と利休の対立を予見するような会話がなされた。 秀吉は信長没後に秀吉の茶頭になった利休の変わり身の早さをなじる。利休が 「茶の湯のため」と答えると、秀吉は「茶の湯のためなら心を売るのか」と問う。ここで間が入る。後の利休と秀吉の対立を知っている視聴者は利休が激怒すると予想する。ところが、利休は「茶の湯のためならば命も売る」と、さらりと返す。『江』が利休切腹に対し、どのような解釈を提示するのか楽しみになる会話である。脚本家の描く茶の湯にも注目である。(林田力)
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トレンド 2011年03月09日 08時00分
アニオタならずとも熱くなれる 「アニメキャラあわせ」
手作り感たっぷりのデザインに微妙な操作性に一瞬「うーん」と思う。が、一度やってみるとこれハマるんだわ! 「アニメキャラあわせ」(http://itunes.apple.com/jp/app/id420846019)は、8人のアニメキャラの中から「同じアニメに出てくるキャラ」と二人選んでいくクイズゲーム。「浜野さんご」「藪ノ路いばら」「弓さやか」「三葉健一」などなど、「なんだったっけなあ?」というキャラばかりで、意外と難しい。ちなみに三葉健一は、「忍者ハットリくん」に出てくるケンイチ氏である。こんなのパっと思い出せませんって…。 懐しい名前がどんどん出てくるこのゲーム、アニメ好きはもちろん、そうじゃない人にも「刺さるもの」あるんじゃなかろうか?(谷りんご)
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トレンド 2011年03月08日 15時30分
【連載】「ミカエル・コバタの沖縄あれこれ」第14回〜慶良間諸島・渡嘉敷島
ハイサイ! 今回は慶良間(けらま)諸島にある渡嘉敷(とかしき)島を紹介します。 慶良間は沖縄本島の西側に位置する島々です。ここの海は世界的なダイビングスポットとして有名です。冬場は鯨が現れ、ホエールウォッチングでも人気があります。まさしく、マリンスポーツのメッカです。 慶良間諸島のなかで、渡嘉敷島は本島からの玄関口でもあります。周囲25km、面積15.31平方kmで、それほど大きい島ではありません。人口は約700人です。 観光客が訪れる主なビーチは、阿波連(あはれん)ビーチとトクシクビーチです。阿波連ビーチの周辺には多くの民宿や飲食店があり、ここが渡嘉敷ではいちばん賑わう場所です。シャワーや更衣室は有料での利用となりますが、冬期は使えませんので、ご注意ください。海もさることながら、展望台もあって、美しい景色を一望することもできます。目の前の無人島には、チャーター船で渡れます。 トカシクビーチには島内唯一のリゾートホテル、とかしくマリンビレッジがあります。民宿が苦手で、リゾート気分を味わいたい人はこちらを利用ください。 忘れてはならないのは、この島は太平洋戦争で地上戦の場所となったこと。集団自決という悲劇も起きました。渡嘉敷島を訪れた際には、この事実は重く受け止めてほしいと思います。 島にはビーチ以外、観光スポットがあまりありません。しかし、美しい海はそんなことなど感じさせません。マリンスポーツをしなくても、海が好きな人はぜひ行ってみてください。 アクセスですが、那覇・泊港(とまりん)から、村営の高速船(所要約35分)、フェリー(所要約70分)が出ています。高速船は1日2往復(オンシーズンのみ3往復)で、運賃は片道2430円、往復4620円。フェリーは1日1往復で、運賃は片道1620円、往復3080円。 島内交通はとかしき観光バスが船の発着時間に合わせて、港と阿波連ビーチを往復しています。トカシクビーチへは不定期路線なので事前に確認が必要です。運賃は片道400円。タクシーは1社のみ。レンタカー、レンタバイクは数社あります。レンタサイクルもありますが、起伏が激しいのであまりオススメはしません。(旅人:ミカエル・コバタ)
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トレンド 2011年03月08日 14時30分
庄司ゆうこのポジティブ・ヨガ 『立ちねじりのポーズ』
こんにちは、毎日温度差が激しいけど、体調崩してませんか? 私は毎日絶好調ですよぉ♪ 今日はだるさ、むくみを解消する「立ちねじりのポーズ」を紹介しまぁーす☆ まずまっすぐに立ち、かかとをつけて、足先をV字に開きます。 手を組んで、手のひらを後頭部に当てます。 右足を大きく前に出し、足先はまっすぐ前に向け、息を吸いながら右ひざを曲げます。 息を吐きながら、上体を右にねじり、左足のかかとを見て5呼吸キープし、息を吸いながら最初のポーズに戻り、反対側も同様に行います。 上体をねじった時、かかとが浮いたり、前傾しないように。ひじはしっかり開き、やりにくい方を繰り返すことで、左右バランスのいい体になりますよ! このポーズは、ねじりの刺激が内臓の働きを活性化し、疲れた肝臓を元気にしてくれるので、是非皆様もやってみてください!! 肝臓が元気になると、いつもだるくて重たかった体も元気に。 ふくらはぎもぐんと伸ばされ、ポンプの働きで、下半身へまわった血流が全身をかけめぐります♪ 体の中の毒素をどんどん排出していきましょう(^O^) それでは今週もポジ☆ポジ☆ポジティブに頑張りましょうね〜♪《★庄司 ゆうこ★プロフィール》1984年2月22日、兵庫県生まれ。T160 B86 W57 H84 B型2010 年最強レースクイーン図鑑掲載中、『出番ですよ!「美女の館」』(千葉テレビ)レギュラー出演中オフィシャルブログ=ポジ☆ポジ☆ポジティブ(http://ameblo.jp/shojiyuko/)☆ポジティブスターヨガ☆http://www.ps-yoga.com/
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トレンド 2011年03月08日 14時00分
新宿ヨドバシ周辺エリア
夕刻になると、ホッピー、牛タン、焼き鳥、などの文字にどうにも惹かれる場所だという方も多いのでは。 早速、エリア内探検。 まずは、老舗の「ぼるが」さんへ。そういえば、テレビで吉田類氏も来ていた。 「ぼるがさんどこですか?」と黒いスーツの不良っぽい男(小島よしお似)に道を聞いたら、「しらねー!」と小島よしおそっくりの顔と声で答え去っていった。わかりやす!笑ってしまうくらい新宿っぽい男に遇えて、ネタ的にも幸先のいいスタート。 道路を挟んですぐに、“思い出横丁”。日本一の喧騒を逃れ、ようやくカウンターに腰掛ける瞬間がいい。 全部500円というつまみに手抜かりなし。お通し、有名なポテトサラダ(ゆで卵が大量に混ぜてあり、一口で飲みの体勢に入れる逸品)、まろやかな風味の焼き鳥、と近頃の店に無い安心感がうれしい。ぐいっと、黒生で流し込んだ。 店主の優しいお人柄のゆえだろうか、老舗の風格十分、なのに気安く立ち寄れ一見さんも温かく迎えてくれる名店なのだった。 さて、このエリアは、30〜40代がメインターゲットの店が多い。 80'sを聴きながら、ゆったりとしたソファーでうまいビールとポテトと自家製タルタルの組み合わせをいただいた隠れ家バーは、5年前からやっているらしい。そんな新たな個性派も、ちらほら見つかる。 あえて先鋭的でない仕掛けで気分よく酔える店が並んでいるのがいい。今度はどこにしようかな、というオヤジたちのちょっとした冒険心をうまくくすぐってくれるエリアだ。
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トレンド 2011年03月08日 13時30分
月と日本人の不思議な関係
日本では旧暦8月15日を十五夜、旧暦9月13日を十三夜と言い、月が見える場所にススキの穂を飾り、月見団子や栗、里芋や枝豆を皿に盛り、御酒を供えて月を眺める風習がある。特に十五夜は中秋の名月と呼ばれる。 この十五夜の風習は、日本と同じく月を信仰する中国から伝わったと言われている。ただし、中国では十三夜を祀る習慣はない。 日本人が月を愛でる習慣は、縄文時代からあったとされる。縄文時代の人々は自然に宿る精霊を信仰していた。これらはアニミズム信仰と言われ、特に月は月の満ち欠けによる潮の干満や、女性の月経周期が月とも関係があると思われていた。月は古代縄文人によって、自然神としての信仰を受けていたのである。 特に満月による月の明かりは、現在のような照明器具のなかった古代において、特別に神聖視されたと思われる。古代縄文人は満月の明かりで祭りや集会をしていたとも言われている。 月は日本人の中では信仰の対象とされている他に、おとぎ話の竹取物語の主人公である。かぐや姫は、月から来たお姫様の物語であった。また昔から月にはうさぎが居て、お餅をついていると信じられてきた。それは月の影の模様がうさぎに似ており、満月ではうさぎがお餅をついていると思われてきたのである。 これら日本人の月信仰と比較して、西洋諸国では月を忌み嫌うのが対照的である。彼ら西洋人によると、月は死を暗示する物とされ、実際に現在でも西洋諸国では、満月の日に凶悪事件が起きることが多いという。 怪物狼男の話でも、狼男は満月を見て人間から狼男に変身すると言われており、西洋人の多くは満月を見ると情緒不安定になる傾向が強いという。 月に対して日本人とは全く逆の発想を西洋人が持っているのは、なかなか興味深いものである。(藤原真)
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トレンド 2011年03月08日 13時00分
篠田麻里子の怒りはガチか逆ドッキリか
「魅惑のポーカーフェイス」をキャッチフレーズとするAKB48の篠田麻里子の激怒映像が彼女の本性か演技かで話題になっている。篠田はフジテレビの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』にも出演中で、ルームシェアする親友の元婚約者が元彼という複雑な感情がありそうな役どころを文字通り「魅惑のポーカーフェイス」で演じている。 しかし、3月4日放送のテレビ東京系バラエティ『週刊AKB』では周囲が凍りつく怒りを見せた。問題のシーンはドッキリ企画「ドッキリ女学園」で起きた。 仁藤萌乃が篠田を「年増のロリコンか、気持ち悪いんだよ」などと挑発し、宮澤佐江と一緒に「謝れ」コールを始めた。困惑しつつも笑顔を見せていた篠田は突然、立ち上がり、「何で謝らなければいけないんだよ」と激怒した。篠田は仁藤の持っていた竹刀を奪い取り、「お前が謝れよ」と反撃した。 執拗に仁藤を脅す篠田に周囲のAKB48メンバーも驚愕した。それまでのドッキリ企画につまらなそうな顔をしていた前田敦子が隣の大島優子と止める相談を始めたほどであった。普段ならば「AKBの良心」と言われる高橋みなみが仲裁役になるが、この場にはいなかった。最後は「先生止めてよ」というメンバーの声を受けて、教師役のカンニング竹山が二人を引き離した。 この収録の後に番組では篠田が「逆ドッキリしてやろうと思って、仕掛けた」と笑顔で説明した。これに対し、インターネット上では篠田の怒りがガチか演技か議論になっている。まず共演者の反応やインターネット上に流出した台本の内容から、篠田の怒りの反撃が予定されたものではないものであることは大方のコンセンサスが得られている。 但し、キレた篠田が竹刀で目の前の机をバンバン叩いても、板野友美は全く動じなかった。その後のドッキリ企画では一目散に逃走した板野が篠田の竹刀には動じなかったことから、篠田が竹刀で叩くことを予め知っていたのではないかとする見解がある。これについては、驚きのあまり身動きできなかったとする反論が有力である。 篠田の怒りがガチとする立場は、逆ドッキリならば最後にドッキリであったことを相手に明かすことが普通と主張する。篠田は「終わらせ方が分からなかった」と釈明するが、それはドッキリとして不自然である。篠田の凶暴な本性に幻滅して推し変(推しメンバーを変更)を宣言するファンも現れた。 これに対し、演技とする立場は福岡出身の篠田が本気で怒る時は方言になるのではないか、篠田が胸につけていた心拍数が上がると点灯するランプがキレた時に点灯しなかったと反論している。また、篠田の怒りがガチとしても、あそこまでコケにされれば激怒は当然と擁護する見解もある。そこでは理不尽な要求を断固拒否した篠田を逆に評価している。(林田力)
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トレンド 2011年03月08日 12時00分
『美しい隣人』第8話、仲間由紀恵が残念な悪女に豹変
フジテレビ系ドラマ『美しい隣人』第8話「反撃の瞬間」が3月1日に放送された。仲間由紀恵の演じる悪女が話題のドラマであるが、ターニングポイントとなった今回はミステリアスな悪女が残念な悪女に豹変した。 『美しい隣人』は平凡だが幸せな主婦の絵里子(檀れい)の生活が美しい隣人の沙希(仲間由紀恵)によって破壊されていくサスペンスである。前回のラストで沙希は自分が絵里子の夫・慎二(渡部篤郎)の浮気相手であると絵里子に伝える。隠す必要がなくなった沙希は狂気の度合いを深めていく。 これまで沙希は絵里子に悟られないように立ち回ってきた。その言動は計算高く冷酷で、容易に本心を見せなかった。そこには最愛の息子を失った母親の復讐心の凄みがあり、ミステリアスな魅力を醸し出していた。このドラマの最大の被害者は絵里子である。そこを理解していても、ミステリアスな沙希と世間知らずの絵里子では沙希に感情移入する視聴者も多い。 ところが、今回の沙希は他人の幸せが羨ましくて許せない哀れな人に落ちぶれてしまった。まるで前半とは別人のような落差がある。ここでは沙希は自分が絵里子に成り替わることで、失われた幸福を取り戻そうとする。沙希の言動は明らかに常軌を逸している。 この異常性は沙希のパーソナリティだけに依存するものではない。物語全体に郊外住宅地の歪みとも言うべき気持ち悪さがある。慎二と絵里子の夫婦は互いを「パパ」「ママ」と呼び合う。幼稚園に子供を通わせる母親同士も「○○ちゃんママ」と子どものママとして呼ばれる。このコミュニティーでは個人ではなく、子どもの母親という属性でしか見られていない。この点が子どもを失った沙希が狂気に走った遠因であり、自分が絵里子に取って代わることができると妄想した背景だろう。 ミステリアスな悪女も常軌を逸した悪女も、沙希を演じる仲間の演技力の賜物である。仲間は2009年6月27日に放送されたテレビドラマ『MR.BRAIN』第6話「変人脳科学者VS悲劇の多重人格トリック!! 脳トレは嘘発見器!?」において多重人格者を演じた。そこでは表情や声の調子で3つの人格を演じ分けた。「ジキル博士とハイド氏」のように両極端な二重人格は想像しやすい。しかし3つの人格を演じ分けることは至難の業である。その演技力が幾つもの顔を持つ沙希の演技でも発揮されている。(林田力)
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トレンド 2011年03月08日 11時45分
【今行く映画館】ワゴン車で272日、6,000kmの旅は、愛する妻との残された日々。『死にゆく妻との旅路』
末期がんの妻を272日間、約9か月もワゴン車に乗せて日本各地をさまよい、保護責任者遺棄致死の罪状で逮捕された夫の手記を映画化。月刊誌に掲載され大反響を及ぼし、文庫本は15万部を売り上げた感動の実話を、三浦友和、石田ゆり子が年の離れた夫婦役で熱演。高度成長期に小さな工場主としてがむしゃらに頑張ってきた男がバブル崩壊で辿り着いた人生の苦難と、壮絶な夫婦の愛を描く。<ストーリー> バブル崩壊で工場経営が傾き多額の借金を抱える羽目になった清水久典(三浦友和)。金策に駆け回るが、努力空しく自己破産の危機に。気の休まらない日々を過ごしていたある日、がんの手術をしたばかりの妻ひとみ(石田ゆり子)と、あてもなく日本各地をさすらう旅に出る。長い結婚生活で初めてのデートとはしゃぐひとみの体は、重い病魔に冒されていた。 夫を “オッサン”呼ぶ、死ぬにはまだ若すぎる妻を石田が好演。石田と共に脚本に惚れ込み、出演を決め、無精髭をはやした三浦も、平凡な生活を送ってきたのにどこかでネジがゆるんでしまったふがいない男をうまく演じている。2006年のヒット作「初恋」の塙幸成監督が、賛否両論に曝されながらも、潔く妻の最期を迎えた夫婦の姿を鮮やかに切り出し、ノンフィクションならではの深い感動作に仕上げた。『死にゆく妻との旅路』ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー中出演:三浦友和、石田ゆり子 ほか監督:塙幸成 原作:清水久典 「死にゆく妻との旅路」(新潮文庫刊)脚本:山田耕大 / 音楽:岡本定義(COIL)オフィシャルサイト<www.tabiji-movie.jp>(C)2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会配給:ゴー・シネマ
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トレンド 2011年03月08日 11時30分
「墓参ラー」とはいかに?
建物や神社仏閣の取材に行くときは、利用者や参詣者の迷惑にならぬよう平日早朝を指定されることがある。鎌倉へ撮影に行った時の光景をご紹介したい。 早朝、鎌倉駅周辺は勤め人が多かった。朝練と思われる中高生の姿がちらほら。駅から離れると、閑散となり、逆に目につくのが観光客。ひげをぼうぼうに生やしたまじめそうな顔の外国人青年がいる。シャッターがまだ下りているみやげ物屋の前にたたずんでいる。バックパックを傍らに置いて、地図とにらめっこをしていた。声を掛けると、大仏様へ行きたいらしい。道を教えると、ほっとした顔で「サンキュー」。よいことをした気分になり足取りが軽くなる。 目的地へ到着すると、付近一帯は静まりかえっている。まだ、カラスが本堂の屋根を占領し、リスが境内を走り回っている時間帯。朝の参詣に訪れる地元の人や外国人観光客の姿を見かけることもある。しかし、なんといっても、一番多いのは女性たち。その日は、人影があったと思ったら、ことごとく、若い女性だった。 話を聞いてみた。 2人連れの若い女性は、都内の大学院に通う友人。大学院の休みを利用して、一泊二日の「女子旅」に来た。出身は、さいたまと大阪。1人は「ハツカマ」(=初めての鎌倉)で、もう1人は「サンカマ」(=3回目の鎌倉)。「サンカマ」の女性は、鎌倉の魅力を「神秘的」と表現した。知的でお嬢様ふうの2人は、「パワスポ」などの言葉には反応を示さなかった。 別の寺へ行くと、前の場所でデジカメのシャッターをお願いされた女性と目が合った。「どうも」と会釈をしてくれて、話を聞いてみた。都内から日帰りで来た大学生。鎌倉には、よく一人で来るそうだ。仏像に詳しく、「お墓も好きなんです」。記者が「源頼朝のお墓から、がけを伝って、大江広元のお墓まで歩きましたよ」と話したら、「私もその道で行きました」。女性に特定の価値判断を当てはめるわけではないが、鎌倉にはそもそも軍事目的で作られている道もあり、そのがけ道も滑り落ちてけがをするなど、少々(というかかなり)危険であることは確か。女性が一人で通る様子はあまり想像できない。その後、北条義時のお墓や、三浦泰村のお墓の話題で盛り上がる。 仏像に加え、お墓参りに関心を向ける若い女性が多いとは聞いていた。しかし、大河ドラマで放映中の江と秀忠や、篤姫、あとは、坂本龍馬・おりょうとか、自分が好きな文学者のお墓を訪ねるものと思っていた。今回、出会った女性は、そういったレベルを超えている。はたして、「墓参ラー」とは、いかなる現象なのか。 成り行きが注目される。(竹内みちまろ)
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書評「ほのエロ記」酒井順子著、角川書店
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コロンビアオリジナルエコトートバッグ
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書評「ポアロ 小さな灰色の脳細胞」後藤稔著、書肆侃侃房
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書評「淫刀 新選組秘譚」睦月影郎著、二見文庫
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六本木一丁目駅のサンダーバードふう迷彩エスカレーター
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