今回は慶良間(けらま)諸島にある渡嘉敷(とかしき)島を紹介します。
慶良間は沖縄本島の西側に位置する島々です。ここの海は世界的なダイビングスポットとして有名です。冬場は鯨が現れ、ホエールウォッチングでも人気があります。まさしく、マリンスポーツのメッカです。
慶良間諸島のなかで、渡嘉敷島は本島からの玄関口でもあります。周囲25km、面積15.31平方kmで、それほど大きい島ではありません。人口は約700人です。
観光客が訪れる主なビーチは、阿波連(あはれん)ビーチとトクシクビーチです。阿波連ビーチの周辺には多くの民宿や飲食店があり、ここが渡嘉敷ではいちばん賑わう場所です。シャワーや更衣室は有料での利用となりますが、冬期は使えませんので、ご注意ください。海もさることながら、展望台もあって、美しい景色を一望することもできます。目の前の無人島には、チャーター船で渡れます。
トカシクビーチには島内唯一のリゾートホテル、とかしくマリンビレッジがあります。民宿が苦手で、リゾート気分を味わいたい人はこちらを利用ください。
忘れてはならないのは、この島は太平洋戦争で地上戦の場所となったこと。集団自決という悲劇も起きました。渡嘉敷島を訪れた際には、この事実は重く受け止めてほしいと思います。
島にはビーチ以外、観光スポットがあまりありません。しかし、美しい海はそんなことなど感じさせません。マリンスポーツをしなくても、海が好きな人はぜひ行ってみてください。
アクセスですが、那覇・泊港(とまりん)から、村営の高速船(所要約35分)、フェリー(所要約70分)が出ています。高速船は1日2往復(オンシーズンのみ3往復)で、運賃は片道2430円、往復4620円。フェリーは1日1往復で、運賃は片道1620円、往復3080円。
島内交通はとかしき観光バスが船の発着時間に合わせて、港と阿波連ビーチを往復しています。トカシクビーチへは不定期路線なので事前に確認が必要です。運賃は片道400円。タクシーは1社のみ。レンタカー、レンタバイクは数社あります。レンタサイクルもありますが、起伏が激しいのであまりオススメはしません。
(旅人:ミカエル・コバタ)