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甦る“昭和最後の爆笑王” 三波伸介展開催中

 「びっくりしたなぁ、もう」のフレーズで、昭和のお笑いシーンをリードした三波伸介さん。テレビ、映画に舞台と大活躍だった絶頂期の昭和57年、52歳で急逝。その突然の死にファンは悲しみに暮れた。12月8日に三波さんの二十七回忌を迎えるのを前に、浅草・テプコ浅草館(台東区西浅草2-27-7)では「昭和最後の爆笑王・三波伸介展」が開催されている。当時、「東の伸介」「西の(藤山)寛美」と並び称された喜劇人の在りし日の姿に触れてみませんか。

 「(三波さんの)資料は今回、展示している物のまだ10倍はあるでしょうか。少しずつ整理しているんですが、その量が半端じゃないもんですから」と苦笑するのは、三波伸介一門二代目の三波伸一さん(44)。写真で分かるように、三波さんとうりふたつなのは、親子だからだ。
 二代目は2歳で舞台に立ち、高校生のころには三波さんの付き人を務めている。現在は喜劇役者として活躍、9月11日には浅草東洋館でトークショー「三波伸一の凸凹大楽園」に出演する。
 「これが第1回。このトークショーは長く続けて行きたいと思っています。午後7時開演ですから、おやじの伸介展のお帰りに寄ってやってください」
 しっかり、伸一さんの宣伝を聞いたところで伸介展の内容の紹介。出演したテレビ、映画、舞台の写真が100点。パンフレットや台本は10点。新聞、雑誌の切り抜きは相当数、展示されている。中でもファンが喜びそうなのが、司会を務めた「笑点」の座布団。まるで、ついさっきまで伸介さんが座っていたかのようなのだ。
 また、館内中央のモニターには常時、伸介さんの出演作品のビデオが流されている。NHKの「減点ファミリー」や舞台を収録したものなどだ。
 「NHKさんも民放も、OKしてくれました。マスターテープはわたしのところにしかない、貴重なものだと驚かれました」(伸一さん)
 モニターで流される作品は多彩。清川虹子さんら、かつての大物喜劇俳優が登場したりすることもある。
 「モニターで流す作品も、展示物も入れ替えます」(広報担当者)
 リピーターになっても楽しめそうで、「入館者には団塊世代の方が結構、多い」(同)そうだ。同展は9月28日(日)まで。入場は無料。

○芸のためなら散財惜しまず
 酒は飲まず、ギャンブルもやらなかった伸介さん。ただし、オシャレで「1月の(洋服の)仕立て代が500万円にもなった」(伸一さん)という。ミニカーやライターの収集も趣味で、特にライターは伸介コレクションとして、その筋では有名。
 「1個30万円以上の値が付く逸品もあります。ミニカーは50点、ライターは100点展示しています」(広報担当者)
 「減点ファミリー」でその腕前を披露していたように、絵を描くことも趣味にしていた。黒澤明監督の「影武者」出演の際に描いた監督の絵はその1枚で、これも展示されている。
 趣味はもう1つ。銀座のクラブのお姉さんが大好きだったそうな。「弟子のころ、クラブの前でよく待たされました。金の使いっぷりも、(藤山)寛美さんと互角だったらしいです」(伸一さん)。
 東も西も、芸のためなら散財を惜しまなかった?

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