早速、エリア内探検。
まずは、老舗の「ぼるが」さんへ。そういえば、テレビで吉田類氏も来ていた。
「ぼるがさんどこですか?」と黒いスーツの不良っぽい男(小島よしお似)に道を聞いたら、「しらねー!」と小島よしおそっくりの顔と声で答え去っていった。わかりやす!笑ってしまうくらい新宿っぽい男に遇えて、ネタ的にも幸先のいいスタート。
道路を挟んですぐに、“思い出横丁”。日本一の喧騒を逃れ、ようやくカウンターに腰掛ける瞬間がいい。
全部500円というつまみに手抜かりなし。お通し、有名なポテトサラダ(ゆで卵が大量に混ぜてあり、一口で飲みの体勢に入れる逸品)、まろやかな風味の焼き鳥、と近頃の店に無い安心感がうれしい。ぐいっと、黒生で流し込んだ。
店主の優しいお人柄のゆえだろうか、老舗の風格十分、なのに気安く立ち寄れ一見さんも温かく迎えてくれる名店なのだった。
さて、このエリアは、30〜40代がメインターゲットの店が多い。
80'sを聴きながら、ゆったりとしたソファーでうまいビールとポテトと自家製タルタルの組み合わせをいただいた隠れ家バーは、5年前からやっているらしい。そんな新たな個性派も、ちらほら見つかる。
あえて先鋭的でない仕掛けで気分よく酔える店が並んでいるのがいい。今度はどこにしようかな、というオヤジたちのちょっとした冒険心をうまくくすぐってくれるエリアだ。