しかし、3月4日放送のテレビ東京系バラエティ『週刊AKB』では周囲が凍りつく怒りを見せた。問題のシーンはドッキリ企画「ドッキリ女学園」で起きた。
仁藤萌乃が篠田を「年増のロリコンか、気持ち悪いんだよ」などと挑発し、宮澤佐江と一緒に「謝れ」コールを始めた。困惑しつつも笑顔を見せていた篠田は突然、立ち上がり、「何で謝らなければいけないんだよ」と激怒した。篠田は仁藤の持っていた竹刀を奪い取り、「お前が謝れよ」と反撃した。
執拗に仁藤を脅す篠田に周囲のAKB48メンバーも驚愕した。それまでのドッキリ企画につまらなそうな顔をしていた前田敦子が隣の大島優子と止める相談を始めたほどであった。普段ならば「AKBの良心」と言われる高橋みなみが仲裁役になるが、この場にはいなかった。最後は「先生止めてよ」というメンバーの声を受けて、教師役のカンニング竹山が二人を引き離した。
この収録の後に番組では篠田が「逆ドッキリしてやろうと思って、仕掛けた」と笑顔で説明した。これに対し、インターネット上では篠田の怒りがガチか演技か議論になっている。まず共演者の反応やインターネット上に流出した台本の内容から、篠田の怒りの反撃が予定されたものではないものであることは大方のコンセンサスが得られている。
但し、キレた篠田が竹刀で目の前の机をバンバン叩いても、板野友美は全く動じなかった。その後のドッキリ企画では一目散に逃走した板野が篠田の竹刀には動じなかったことから、篠田が竹刀で叩くことを予め知っていたのではないかとする見解がある。これについては、驚きのあまり身動きできなかったとする反論が有力である。
篠田の怒りがガチとする立場は、逆ドッキリならば最後にドッキリであったことを相手に明かすことが普通と主張する。篠田は「終わらせ方が分からなかった」と釈明するが、それはドッキリとして不自然である。篠田の凶暴な本性に幻滅して推し変(推しメンバーを変更)を宣言するファンも現れた。
これに対し、演技とする立場は福岡出身の篠田が本気で怒る時は方言になるのではないか、篠田が胸につけていた心拍数が上がると点灯するランプがキレた時に点灯しなかったと反論している。また、篠田の怒りがガチとしても、あそこまでコケにされれば激怒は当然と擁護する見解もある。そこでは理不尽な要求を断固拒否した篠田を逆に評価している。
(林田力)