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書評「淫刀 新選組秘譚」睦月影郎著、二見文庫

 高校生の俊介は同じ剣道道場に通う憧れの先輩志保と、体育館の裏手でついに唇を重ねた。その甘酸っぱい果実のような吐息を感じたのもつかの間、2人は江戸時代へとタイムスリップしてしまったのだった…。

 《「も、もう堪忍…、うちは、我慢できまへん…」とうとう松枝は俊介の顔から両足を離し、そのまま股間を移動させ、ペニスを柔肉に収めながら女上位で座り込んできた。<中略>「ああ…、なんてええ気持ち…。ねえ、お願い。俊介はん。大阪へ行くのはやめて、ここでうちと暮らして…」松枝が次第に動きを激しくさせながら言った。「大阪に、好きなおなごはんがおりますのか。新選組と手を組んだ、人殺しがお好きなんどすか。うちが尽くしますさかい、どうか…、アアッ!気持ちええ、い、いく…!」》
 沖田総司ら新選組の面々と激動の時代を駆け抜けながらも、女剣士や芸妓らと淫らな体験を重ねる俊介と志保。傑作時代官能ロマンがここに復刻した。(税別600円)

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