スポーツ
-
スポーツ 2019年10月31日 06時30分
ノア11.2両国大会、GHC新ベルトを巻くのは清宮海斗か?拳王か?
今年、新生ノアとして再出発したプロレスリング・ノアが11月2日にビッグマッチ『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』を東京・両国国技館で開催する。 今大会では、ノア・ザ・ベストの名に相応しい豪華な全11試合がラインナップされた。 メインイベントでは、新生ノアの象徴であるGHCヘビー級王者の清宮海斗が、拳王の挑戦を受ける。この試合はノアのOBである小橋建太氏がGHCヘビー級選手権試合の特別立会人を務め、試合前、これまで数々の歴史を重ねてきた現GHCヘビー級ベルトの返還と、清宮海斗vs拳王の勝者へ新GHCヘビー級ベルトの贈呈を行うという。清宮は22日に行われたアクトシティ浜松大会のメインイベントで、拳王のダイビングフットスタンプを受けると動けなくなってしまい、レフェリーストップ負け。病院での診断の結果、頚椎捻挫による1週間の安静となり、以降の大会を欠場している。新技ストレッチプラム式フェースロックを披露した矢先の出来事だっただけに心配されるが、新しいベルトを最初に巻きたい気持ちは誰よりも強いはず。一方の拳王は、ライバルとしてここで清宮を止めないと突き放される可能性もあるだけに負けられない。激闘必至だ。 セミファイナルでは、新設されるGHCナショナル王座初代王者決定戦として、杉浦貴と元新日本プロレスのマイケル・エルガンが対戦する。この試合の特別立会人として長州力氏の来場が決定した。大会当日、GHCナショナル選手権におけるベルトのお披露目、初代王者へのベルト贈呈を行うとのこと。エルガンはアメリカで丸藤正道を相手に圧倒的なパワーを見せつけており、杉浦にエルガン退治を託した。エルガンはこのベルトを獲得すればノアのレギュラー外国人の座が舞い込んで来るだけに、全力で勝ちに来るだろう。杉浦のパワーとテクニックが規格外のエルガンを止められるのか期待したい。 さらに、グレート・ムタもノアマットに降臨。丸藤とドリームマッチを行う。丸藤はこの一戦に対してSNSで意味深な発信をしており、いつもとは違う丸藤が見られるのかもしれない。また、ノアが管轄しているGHCのタイトルマッチが全て行われる他、注目を集めているのは、藤田和之と谷口周平のシングルマッチ。この試合で谷口が覚醒するようなことがあれば、間違いなく面白い試合になる。 第2試合では、ノア・ザ・クラシックと名付けたいような懐かしいノア初期メンバーによるタッグマッチが実現。キャンパスは変われどもノアのイズムは永遠に変わらないが、桜庭和志が出場するなど、スタイルは時代とともに変わっていくのだろう。だからこそ、メインの2人にはノアイズムを感じるアツイ闘いを繰り広げてもらいたい。 「僕が防衛することによって、GHCのベルトの意志というものを新しいベルトに受け継ぎたい」 「清宮に巻かせたいがために作った新しいベルトに感じる。だが、そうはさせないぞ!」 会見で語った清宮と拳王の言葉は非常に頼もしかった。 現在のノアは希望の塊なのだ。プロレスリング・ノア『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』11月2日(17:00開始) 東京・両国国技館大会【全対戦カード】▼GHCヘビー級選手権<王者>清宮海斗 対 拳王<挑戦者>▼GHCナショナル選手権初代王者決定戦杉浦貴 対 マイケル・エルガン▼スペシャルシングルマッチグレート・ムタ 対 丸藤正道▼GHCタッグ選手権<王者組>中嶋勝彦、潮崎豪 対 マサ北宮、稲村愛輝<挑戦者組>▼GHCジュニアヘビー級選手権<王者>HAYATA 対 YO-HEY<挑戦者>▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権<王者組>小川良成、鈴木鼓太郎 対 原田大輔、タダスケ<挑戦者組>▼シングルマッチ藤田和之 対 谷口周平▼6人タッグマッチエディ・エドワーズ、小峠篤司、クリス・リッジウェイ 対 望月成晃、田中稔、スペル・クレイジー▼6人タッグマッチ桜庭和志、大原はじめ、NOSAWA論外 対 西村修、Hi69、宮脇純太▼タッグマッチ齋藤彰俊、井上雅央 対 本田多聞、百田光雄▼6人タッグマッチモハメド・ヨネ、クワイエット・ストーム、熊野準 対 KAZMA SAKAMOTO、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、岡田欣也(どら増田)
-
スポーツ 2019年10月30日 22時30分
DDT赤井沙希が11.24後楽園から他団体選手と七番勝負をスタート!
元プロボクサーで俳優としても活躍している赤井英和の実娘で、タレントやモデルとしても活動しているDDTプロレス所属の女子プロレスラー赤井沙希が29日、都内・御茶ノ水道場で行われた定例会見で、赤井沙希“おきばりやす”七番勝負がスタートすることを発表した。 赤井はモデルやタレント活動をしていた2013年8月に、DDT東京・両国国技館大会でプロレスデビュー。手足の長さを生かしながら打撃を中心にした試合スタイルで、体型はモデル時代とほぼ同じ状態をキープし続けたため、これまでの女子プロレスラーにはないタイプの選手として注目を浴びた。その後、正式にDDT所属となり現在に至っている。 赤井沙希“おきばりやす”七番勝負の初戦は、11.24東京・後楽園ホール大会で、アイスリボンの藤本つかさとシングルマッチを行う。 会見に出席した赤井は「七番勝負をまさか自分がやると思わなかったので、いいチャンス。プロレスラーとしてもう一皮剥けるきっかけになればと思います」と抱負を語ると、対戦相手の藤本について、自身がプロレスデビューする前に出演していたTBS系ドラマ『マッスルガール!』のビッグデビル(向日葵)役でエキシビションマッチで対戦し、「プロレスデビュー後もSEAdLINNNGで組んだり闘ったりしています。私よりも小柄だけど怖く感じました」とこれまでの印象を話していたが、シングルは今回が初対決となる。これについては「1対1のシングルをやらせていただくと思わなかったです。自分もデビューしてから5年過ぎたので、ここで大きな刺激を得て、ただの経験で終わらせずに自分にとってのステップアップにして、自分のことを応援してくれているお客さんにも、もっといい景色を見せてあげたい」と語り、自らに気合いを入れていた。 この七番勝負では、今後も他団体との女子選手との試合が組まれるとのことで、これまで積極的に他団体と絡んで来なかった赤井にとって、未知なる世界が待っているのは間違いない。「今までに試合のしたことのない方と、もっともっとやってみたいなと思います。七番勝負はシングルだから助けてくれる人はいないけど、自分の生き様、本気度、DDTの面白さをみてもらいたい」とファンに向けて話すと、「ここは、きばって頑張ります」と続けて、気を引き締めていた。ちなみに、「おきばりやす」は京都弁で「頑張ってね」という意味で、京都出身の赤井にあやかったタイトルになっている。(どら増田)
-
スポーツ 2019年10月30日 18時00分
阪神 高卒ドラ1・西純矢に譲渡案 藤浪晋太郎「19番剥奪」
トラが大きく変わろうとしている――。それが透けて見えたのが先日のドラフト会議で、投手3、捕手1、内野手1、外野手1の計6人を指名したうち5人が高校生。その5人とも“甲子園の土”を踏んだヒーローだったのだ。「甲子園で躍動した球児を、甲子園で育てていく」 矢野燿大監督(50)らしい夢のあるビジョンだが、そこから弾き出されてしまったのが“元エース”藤浪晋太郎(25)だ。「抽選で星稜の奥川恭伸を外しましたが、1位指名は高校生投手と決めていました」(球界関係者) 阪神が外れ1位で指名したのは、創志学園(岡山)の西純矢。マウンドで奪三振と同時にド派手なガッツポーズも見せる最速154キロ右腕だ。「高校生らしくない」「ヤンチャ」との批判も出たが、これは亡くなったお父さんへのメッセージだったことが判明。U−18大会中、マウンドを下りると無口で大人しい性格であることも分かり、ユニホームを着ると一変する戦士に、トラの未来は託されたのだ。「西には、将来のエースに相応しい背番号を用意します」(同) 球団が西に提示する背番号は「19」が第一候補であるという。現在、19番を付けている藤浪は今季0勝。長引く不振から脱出の兆しも見えていない以上、逆らえないだろう。「球界のエースと言えば、18番。『それを超える存在に』という思いを込めて、藤浪に託されました。ノーコン病、イップスが治らず、気分転換させてやった方がいいとの意見は球団内で何度も出ました。気分転換が『放出』の意味合いだった時期もありましたが…」(トラ番記者) 藤浪の危機的状況は変わらない。すでにキャンプでのマイペース調整権が剥奪されて久しい。それでも、危機的状況をバネに変えようとしないのは、二軍首脳陣にも問題があるようだ。「今季、無期限の二軍調整を通達されてからなんですが、二軍戦で投げるか否かはすべて自己申告制。真面目に練習はしていますが、本当の意味で危機意識を持てないのでしょう」(同) 藤浪を指してよく言われるのは、「自分を持っている」の声だ。そのせいか、先輩やコーチの意見にも従わないことがある。「かつて臨時コーチを務めた江夏豊氏の助言にも耳を貸しませんでした。今秋、キャンプで山本昌氏が指導します。その時の態度によってはもっと厳しい通達があるかも…」(在阪記者) 背番号をルーキーに明け渡すのは屈辱に違いない。しかし、それほどの劇薬を盛らねばならないとは…。 来季、この屈辱をバネに活躍できなければ、トラのメンバーから藤浪の名前さえ消えてしまう。
-
-
スポーツ 2019年10月30日 18時00分
「2位で捕手いるか?」元ロッテ・里崎氏が直接取材 ソフトバンクのドラフト戦略に「腑に落ちた」納得の声続々
元ロッテで野球解説者の里崎智也氏が、29日に自身のユーチューブチャンネルを更新。17日のドラフト会議で、ソフトバンクが海野隆司(東海大)を2位指名したことについて言及した。 現在の正捕手である甲斐拓也(26歳)はまだ若い上、栗原陵矢(23歳)、九鬼隆平(21歳)といった有望株の育成にも励んでいるソフトバンク。それだけに、海野の2位指名はドラフト直後から、ネット上のファンの間で「2位で海野?捕手事情そんなに苦しい訳じゃなくない?」、「甲斐の後釜を考えるにはまだ早い気がするが...」、「栗原、九鬼のどちらか1人をコンバートするつもり?」といった疑問の声が数多く挙がっていた。 里崎氏は「『2位で捕手いるか?』と思いませんでした?下位で獲るなら分かるんですけど」と自身も同様に疑問を抱き、「何なんだろうなと思って取材してきました」とソフトバンク側に直接取材したことを明かした。 気になる指名意図だが、まず里崎氏はソフトバンク側が“第2捕手・高谷裕亮(37歳)がコンディション面に不安を抱えるため、代役となれるような後継者が欲しい”、“栗原、九鬼には期待しているが、甲斐との差は激しいためまだ下でじっくり育てたい”と考えていたと説明。 それを踏まえ、情報提供元から「高谷がもしいなくなった時、その代わりを務められる捕手が欲しくて(海野を指名した)」といった旨の回答を得たと語った。 「巨人が海野を獲るっていう情報があったらしく、2位で獲らないと巨人に獲られる可能性があったから2位で行ったって言ってました」と、海野の指名順位を2位にした理由も教えてもらったという里崎氏。指名の裏にしかるべき考え・根拠があったことを受け、「スッと腑に落ちました。僕らの知らない色んな戦略、せめぎ合いがあったと聞いて、『確かに、要ります』ってなりました」と納得していた。 30日午後5時半時点で再生回数約15万回超、高評価数約1700件を記録している今回の動画を受け、ネット上のファンからは「海野君指名した理由知れて良かったです!」、「わざわざ取材してくれてありがとう、おかげで疑問が解消した」、「何で2位で捕手なのかって思ってたけど、こういう事情があったんだな」、「巨人に獲られそうなこと分かってたならそりゃ先にいくよな」といった声が多数。里崎氏と同じく、ソフトバンクの海野2位指名に納得したファンは多いようだ。 「今年3月に開設された里崎氏のユーチューブチャンネルですが、当初は1人で出演していたこともあり登録者数、再生回数共に伸びが芳しくありませんでした。ただ、フリーアナウンサーの袴田彩会アナを聞き役に迎え、球界の話題を独自に解説する体制となった8月をきっかけに状況が好転。現在、登録者数は約14.5万人まで伸び、アップする動画も軒並み20万回前後の再生回数を記録し続けています」(野球ライター) プロ野球ファンからの支持を日に日に集めている里崎氏のユーチューブチャンネル。今後アップされる動画にも要注目だ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
-
スポーツ 2019年10月30日 17時30分
ロッテ井口監督「限界を越えるところまでやってもらう」厳しいキャンプを予告!
千葉ロッテは、11月1日から千葉・鴨川市総合運動施設内鴨川市営球場で行う秋季キャンプのメンバーを発表した。今年は15日まで行われる。休日は5日と11日。若手中心にメンバーを選んだ。 今年のロッテは、投手陣は1人も規定投球回に届かず、石川歩と種市篤暉の8勝がチーム最多というのは寂しい。来年は即戦力としてドラフト1位で指名した佐々木朗希投手(大船渡)の活躍が期待されるが、いくら大物とはいえ高卒1年目でどこまでやれるのかは未知数なだけに、若手投手陣をこのキャンプから競争させることで、来季のローテーションを掴み取ってもらいたいという狙いがあるのは間違いない。 野手では、荻野貴司、鈴木大地、井上晴哉、レアード、中村奨吾が規定打席に到達したが、打率3割を超えたのは荻野のみ。レアードに続くチーム2位の24本塁打を記録した井上も30本打てるようになると、相手チームに対して脅威の存在になる。そして、選手会長を務めている鈴木がFA宣言し、球団は宣言残留を認めているが、他球団の評価次第では流出してしまう可能性を十分に秘めている。しかし、若手の内野手にとって、これは大きなチャンスである。今年の鈴木は内野だけではなく外野も守るなどユーティリティーな活躍を見せていた。「試合に出たい」という貪欲な気持ちを出せる選手が出てくれば、来季のロッテはAクラスで優勝争いを繰り広げられるのではないだろうか。 井口資仁監督は「振り込む量、ランニング量を増やして限界を超えるところまでやってもらう。そうしないと一歩前に行かない。そういう意味では、今回のキャンプは体をしっかりと動かせるメンバーを連れて行きます」と語り、今年の秋季キャンプは厳しくハードなものになることを予告。メンバーもそれに耐えられると判断した選手を選んだという。 今年は終盤に東北楽天に競り負け、4位に終わってしまっただけに、井口監督指揮のもと来年こそはという思いは強い。また、地域密着球団として、一連の台風で被害に遭った千葉県民を力づけたい気持ちはあって当然だ。ロッテの巻き返しは地獄の秋季キャンプからスタートする。 鴨川キャンプ参加メンバーは次の通り。<投手>東條、酒居、東妻、成田、小島、岩下、中村、原、石崎、永野、種市、二木、古谷、土居、鎌田<捕手>田村、宗接、柿沼<内野手>藤岡、井上、松田、香月、茶谷<外野手>菅野、三家、和田(どら増田 / 写真・垪和さえ)
-
-
スポーツ 2019年10月30日 12時00分
貴景勝『九州場所』出場に黄信号!? 回復順調も親方が復帰にブレーキか…
今、力士たちは、11月10日から始まる九州場所の開催地、福岡県福岡市を目指して日本列島を南下する秋巡業の真っ最中だ。先場所千秋楽、御嶽海との優勝決定戦で左胸を痛め、東京に居残って治療やリハビリに努めてきた貴景勝も、ようやく10月16日の浜松巡業から合流した。 10月1日、千賀ノ浦部屋で体を動かし始めたとき、周囲やファンは貴景勝の内出血で赤紫色に変色していた左胸の傷跡を見て心配していたが、貴景勝は明るい表情で、いきなり左腕を使って腕立て伏せをするなど、全開モードだった。 負傷直後、「九州場所の出場は無理」と見られていたが、「10月20日、兵庫県の姫路市で行われた巡業で、ぶつかり稽古を再開しました。1つ1つ感覚を確認し、十両の木崎海に対しては10分間近く厳しく稽古をつけていましたね。本人も『順調だと思う』とうなずいていました」(相撲ライター) 貴景勝はさらに「出る、という気持ちで日々を過ごしていかないと、治りも遅くなり、気の緩みも出る。(10月28日の)番付発表までが勝負だと思っている」と語り、出場には前向きのようだ。 ただ、すんなりと九州場所の土俵に立たせていいものか判断は難しい。というのも、貴景勝が痛めた左胸の筋肉は、今年の初場所でケガが治らず引退した、横綱・稀勢の里が2年前の春場所で痛めたところと全く同じ箇所だからだ。 「関係者の多くは、『あのときに無理して出場せず、じっくり治療していれば、今も元気で土俵に上がっていたのに…』と残念がっています。出たい気持ちも分かりますが、中途半端な回復ぶりでは同じように命取りになりかねません。ここはよくよく考えるべきでしょう」(協会関係者) この“慎重論”の筆頭が師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)だ。今回のケガについても「まず完治に努めるべき」とブレーキをかけている。ただ、実はこの師弟、関係がしっくりいっていない。 「右ひざを痛めて2場所前に休場したときも、貴景勝は『休場すべき』という師匠の主張を全く聞かず、結局、受け入れるのに4時間半もかかっています」(担当記者) 今回もひと悶着あるのは必至のようだ。
-
スポーツ 2019年10月30日 11時57分
巨人・“元木ヘッド”抜てきよりも“水野巡回コーチ”が不安大? 実績ある前任者の役割を引き継げるのか
原巨人が来季のコーチスタッフを発表した(10月29日)。既報通り、広島、ヤクルトで若手野手を育て上げた石井琢朗が入閣し、二軍監督として新たなスタートを切る阿部慎之助の参謀役は村田修一と決まった。 この新スタッフ表を見て、まず、驚いたのが、元木大介コーチが内野守備兼打撃担当から、ヘッドコーチに抜てきされたこと。仮に原辰徳監督が病気などでベンチを外れた場合、元木コーチが指揮を執ることになる。引退後のタレント活動が長かっただけに、コーチ入閣の決まった昨年の今ごろも「大丈夫か?」の声は出ていた。 「野球に関しては、天才。三塁コーチャーボックスで的確な走塁指示を出し、原監督の出したサインの意図もしっかり理解していました。選手に『なぜ、このサインが出たのか』を改めて説明でき、バントを成功させるために、転がす方向まできちんと指導できていました」(球界関係者) コーチとしての適性を評価されたようだが、注目すべきは、水野雄仁コーチが一軍投手担当から、三軍までを含めた「巡回コーチ」となること。巨人は水野コーチに近未来を託したと言っていい。 「巨人投手陣の『命綱』だったのが、小谷正勝巡回投手コーチでした。小谷さんは大洋(現DeNA)、ヤクルト、千葉ロッテなどでも投手コーチを務めており、『小谷コーチのおかげ』と話す投手もたくさんいます。巨人投手で言うと、中継ぎエースだった山口鉄也(20年より三軍コーチ)も小谷さんに育てられました」(前出・同) 年齢的理由でユニフォーム脱ぐことになったが、二軍、三軍の投手担当は指導内容で小谷コーチと相談することも多かった。 ヤクルトコーチ時代に指導を受けたプロ野球解説者によると、小谷コーチは事細かに教えるタイプではなく、調子が落ちてくると、「おい、ヒジが下がってないか?」と的確に、ひと言でアドバイスをしてくるという。また、大洋、横浜時代に教えを受けた投手たちは「どういうピッチャーを目指しているのか」と質問されたそうだ。先発完投型の投手だと答えると、「そのために何が必要なのかを言ってみろ」とさらに質問し、課題を明確にさせ、何が自分に足りないのか、その課題克服に必要な練習法を指示していた。 育成選手だった山口に対しても、「まずは左のワンポイントが務まるようになれ」と指示し、技術的には投球フォームをスリークオーターに変えることを助言したそうだ。 「ワンポイントでアドバイスをくれる」「課題を与える」「好々爺」「いや、怖かった…」など、小谷コーチに学んだ投手たちの印象はさまざまである。印象が違うということは、ガツンと怒鳴っても大丈夫な選手と、そうでない選手を見分け、接し方も変えていたのだろう。 「巡回コーチ(=小谷氏)によって、投手が育つ」としてきた巨人にとって、その後継者に選ばれた水野コーチは責任重大だ。 投手出身のプロ野球解説者がこう言う。 「コーチとの相性が悪くて、才能を開花させることができずに辞めてしまったプロ野球投手も少なくありません」 指導して、すぐに成果が表れるものでもない。コーチとは根気のいる職業だ。近い将来、阿部二軍監督の昇格が囁かれる。そのとき、巨人のピッチャーが育っていなかったら…。近未来は、水野コーチの双肩に掛かっている。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2019年10月30日 06時30分
スターダム岩谷麻優&中野たむがKNOCK OUT登場で選手を激励
キックボクシング団体KNOCK OUTを運営する株式会社キックスロードは、11月1日に東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN 』に、女子プロレス団体スターダムの岩谷麻優、中野たむの両選手が登場すると発表した。 スターダムは先日、ブシロードグループのキックスロードに買収されることが会見で発表されたばかり。本格的な始動はキックスロードが社名を株式会社ブシロードファイトに変更する12月1日からとされているが、買収会見後、岩谷、中野と、KNOCK OUTの小笠原瑛作、ぱんちゃん璃奈が対談を行うなど、プロレスとキックとジャンルは違えども、運営会社が一緒になることから、早速交流を始めている。 同じブシロードグループ会社である新日本プロレスと両団体の交流はなかなかハードルが高そうだが、スターダムとKNOCK OUTはビッグマッチなどで交流する可能性がありそうだ。関係者の話によると、今回は岩谷と中野がKNOCK OUTの会場を訪ねてリングに上がり、挨拶をするだけじゃなく、メインイベントのプレゼンターとして、小笠原瑛作とサオエーク・シットシェフブンタムの試合前に花束贈呈を行い、大会に華を添えるとのこと。スターダムの“アイコン”こと岩谷が登場するのは、新日本に例えるなら棚橋弘至が登場するようなもの。 今大会は8月の東京・大田区総合体育館大会で敗れた小笠原瑛作と日菜太の再起戦が大きなテーマとなっており、重森陽太も新生KNOCK OUTには初参戦を果たす。また、山口元気プロデューサーが掲げている「新世代の育成」という意味でも、期待値の高い選手の筆頭である壱(いっせい)・センチャイジムや、前回大会のメインで衝撃的なKO勝利を収めた鈴木千裕も連続参戦するなど、豪華なカードがラインナップされている。 来年、ブシロードファイトの名の下に、さらなる飛躍を目指すスターダムとKNOCK OUTは、ともに大田区総合体育館でのビッグマッチを控えており、両団体のリング内外の交流はもちろんのこと、今大会は来年に向けて重要な大会になるのは間違いない。(どら増田)
-
スポーツ 2019年10月29日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ディック・ザ・ブルーザー」荒くれファイトで名を馳せた“生傷男”
殴る蹴るの荒くれ殺法で長くトップに君臨したディック・ザ・ブルーザー。シングルプレーヤーとしてだけでなく、クラッシャー・リソワスキーとのタッグでも一世を風靡した。 コンプライアンスにうるさい昨今では許されないような“悪さ”が、ブルーザーの最大の魅力であった。 ※ ※ ※「今と昔ではプロレスラーの風格や存在感がまったく違う」などと言うと、若いプロレスファンからは反感を買いそうだが、しかし、そうとしか言えない部分は確かにあって、その代表的な1人が“生傷男”ディック・ザ・ブルーザーだ。 主に使う技はパンチとキック。それも拳骨でぶん殴り、足裏をぶち当てて蹴り倒すといった単純かつ豪快さで、今どきの格闘技における打撃とはまったく別種のものである。 1968年2月、2度目の来日でジャイアント馬場の保持するインターナショナル・ヘビー級王座に挑戦したときには、逆エビ固めで3本勝負の1本目を奪っており、また、若い頃には、パイルドライバーの態勢で相手を持ち上げて力任せに揺さぶるという、本当に効いているのかよく分からないバックブリーカーをフィニッシュとして使ったりもしている。 しかし、試合のほとんどはパンチとキックで占められていて、見せ場での大技はキチンシンクやニーリフト、アトミック・ボムズ・アウェイなる呼び名のダイビング・フットスタンプであった。あるいは、目に付いたもので手あたり次第に相手を打ちのめす凶器攻撃も得意で、1965年11月の初来日時、馬場戦では蔵前国技館の床板を蹴破り、それを凶器に使ったことは今でも伝説として語り継がれている。 言うならば、酒場での荒くれ者の喧嘩の延長線である。外国人選手として決して大きくないブルーザーは、馬場との対戦ではかなりの身長差があったにもかかわらず、リング上や会見場では常に尋常ならざる殺気を発していた。 同じような容姿と体形、ファイト内容の“粉砕者”クラッシャー・リソワスキーとの“元祖極道コンビ”では、馬場&アントニオ猪木のBI砲をはじめ多くの猛者たちを血祭りに上げている。「後年にはベビーフェイス(善玉)に転向していますが、殴る蹴るの試合ぶりを変えることなく、それで観客も納得して声援を送っていたのだから、これはもうブルーザーの存在感ゆえとしか説明がつかない」(プロレスライター) 50歳を数える頃には当時30代半ばと脂の乗ったブルーザー・ブロディを相手に、“ブルーザーの名を懸けた抗争”も繰り広げている。「嘘か真か、かのルー・テーズが『あんなヤツとはやりたくない』と対戦を拒絶していたという話もあります。テーズの信奉するレスリングとは正反対のスタイルにもかかわらず、絶大なる人気を誇るブルーザーとはやっていられない、となっても不思議はないでしょう」(同)★ジャイアント馬場を「小僧」呼ばわり ブルーザーはその暴れっぷりから、1957年にはマディソン・スクエア・ガーデンを永久追放、ニューヨーク州での試合も一切禁止する処分を受けている。 試合後の流血乱闘に興奮した観客がリングに押し寄せた際、それを次々と投げ飛ばして椅子を投げつけ、結果、300人近くの観客と制止に入った警察官2人を負傷させたからである。 リング外でも豪快なエピソードには事欠かない。 初来日時には移動の新幹線にあった酒を全部飲み干し、馬場に敗れた試合後には銀座でホステスを両脇にはべらせて、「俺は負けてない」と豪語。ファイトマネーのすべてを土産の電化製品につぎ込んだといわれる。「大学時代にはアメリカンフットボールで名を馳せるも、喧嘩の連続でたびたび放校処分を受け、フットボール引退後には酒場で用心棒をしていたというデビュー以前の逸話については、多分に脚色された部分もあるでしょう。しかし、葉巻をくわえてビールをラッパ飲みし、しゃがれ声で馬場を『小僧』呼ばわりする姿からは、本物の凄味が感じられました」(同) その凶悪な顔面とともに凄味の裏付けとなっていたのが、さすが元フットボール選手と言うべき分厚い肉体であった。首の周りが盛り上がり、前屈みにファイティング・ポーズをとれば、背中の筋肉がモコモコうごめくといった具合。「ステロイド剤がなかった時代、あれだけの肉体を作り上げて維持するためには、裏で相当なトレーニングを積んでいたはずです」(同) もちろん、ブルーザー自身はそんなことをおくびにも出さなかった。そういうところもまた、昭和のレスラーの奥深さと言えるのではなかろうか。ディック・ザ・ブルーザー***************************************PROFILE●1929年6月27日生まれ〜1991年11月10日没。アメリカ合衆国インディアナ州出身。身長185㎝、体重118㎏。得意技/パンチ、キック、アトミック・ボムズ・アウェイ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
-
スポーツ 2019年10月29日 22時30分
新日本、ジェイ&KENTAの悪の王者タッグが後藤&石井に暴挙!
新日本プロレス『Road to POWER STRUGGLE 〜スーパーJr. タッグリーグ2019〜』▽28日 東京・後楽園ホール 観衆1,481人 新日本プロレスの『Road to POWER STRUGGLE 〜スーパーJr. タッグリーグ2019〜』はもう終盤戦。東京・後楽園ホール2連戦の2日目が28日に開かれた。 開催中の『スーパーJr. タッグリーグ2019』は、メインイベントで、ウィル・オスプレイ&ロビー・イーグルスのB.O.Pが、快進撃を続けている田口隆祐&ロッキー・ロメロを撃破した。IWGPジュニアタッグ王者組の石森太二&エル・ファンタズモが残り1試合で勝ち点10の首位。田口&ロッキー、オスプレイ&イーグルス、エル・デスペラード&金丸義信が勝ち点8だ。同じく残り1試合を残しているが、3連覇を狙うSHO&YOHも勝ち点6ながら、まだ2試合を残し優勝争いに踏みとどまっている。昨年は決勝が巴戦にもつれただけに、今年も最後まで混戦必至だ。 前日に暴走した内藤哲也はこの日もタイチ擁する鈴木軍と前哨戦を行ったが、鈴木軍の場外戦にも動じることなく、デスティーノでDOUKIを沈めて完勝。試合後、タイチを場外に投げるとイスを使って連夜の襲撃。タイチも応戦したが、最後は内藤がタイチにツバを吐きつけてこの日も優勢なイメージをファンの目に焼きつけた。シリーズ最終戦の11.3大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会でのシングルマッチまで、残る前哨戦は3試合。タイチはもう一度巻き返せるのだろうか。 11.3大阪大会でIWGPインターコンチネンタル王座戦を行うジェイ・ホワイトと後藤洋央紀、NEVER無差別級王座戦を行うKENTAと石井智宏のダブル前哨戦もあった。 ジェイとKENTAの王者タッグは高橋裕二郎&外道を、後藤と石井の挑戦者タッグは本間朋晃&トーア・ヘナーレを率いて8人タッグマッチで対戦。試合はジェイがヘナーレをブレードランナーで仕留め、チャンピオンチームが勝利。試合後にジェイは後藤にもブレードランナーを放った。さらにKENTAも石井にgo 2 sleepを決め、倒れた2人に対してそれぞれベルトを誇示し挑発した。 ジェイのコンディションは良好で、このまま東京ドームまで突き進む勢い。2冠王を狙う内藤や飯伏にとってもやっかいだろう。大阪までに止めておきたいところだ。(どら増田 / 写真・藤井ギダイ)
-
スポーツ
プロ野球をつまらなくする3時間半時間制限制を今季も継続!
2012年01月26日 16時00分
-
スポーツ
川澄奈穂美がバレンタインデーは「彼氏といっしょに…」
2012年01月25日 11時45分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 巨人編
2012年01月25日 11時45分
-
スポーツ
散々だった琴奨菊 強い日本人大関の誕生こそ相撲人気回復のカギ
2012年01月24日 15時45分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? オリックス編
2012年01月24日 11時45分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 阪神編
2012年01月23日 11時45分
-
スポーツ
実は安定した実力示していた大関・把瑠都が初場所で初優勝飾るも、綱獲りには大きな関門待ち受ける!
2012年01月21日 17時59分
-
スポーツ
観客からブーイングも飛んだ! 優勝争いに水差した大関・把瑠都と日馬富士
2012年01月20日 15時30分
-
スポーツ
歯止めきかぬスポーツ中継の衰退 F1が地上波から消える!
2012年01月20日 11時45分
-
スポーツ
プライド捨て夢を貫いた前ヤクルト青木は“男の中の男”!?
2012年01月19日 15時30分
-
スポーツ
幕下・佐久間山が序ノ口から歴代単独1位のデビュー27連勝で史上最速十両へ王手も、元学生横綱なのに特別扱いされないワケ
2012年01月19日 15時30分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 埼玉西武編
2012年01月18日 15時30分
-
スポーツ
公益法人化でモメる相撲協会
2012年01月18日 11時00分
-
スポーツ
ゴジラ松井がアノ人と一緒にロスに行く!?
2012年01月17日 11時45分
-
スポーツ
福島原発事故の余波でJリーグ・名古屋グランパスにピンチ到来!
2012年01月16日 15時30分
-
スポーツ
八百長でクビになった元力士がアントニオ猪木の元でプロレスデビュー!
2012年01月16日 15時30分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 広島東洋編
2012年01月16日 11時45分
-
スポーツ
シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 北海道日本ハム編
2012年01月14日 17時59分
-
スポーツ
横浜DeNAが村田の人的補償で“お騒がせ男”藤井を獲得! 中畑監督は使いこなせるのか?
2012年01月13日 15時30分