スポーツ
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スポーツ 2011年01月27日 14時15分
大相撲界に衝撃! 野球賭博の胴元はなんと現役力士だった!
昨年5月に表面化し多くの力士、親方らが関与した相撲界の野球賭博問題で、1月26日、ついに胴元が逮捕された。 警視庁組織犯罪対策3課は、力士らから賭け金を集めたとして、賭博開帳図利の疑いで、いずれも元関脇・益荒雄の阿武松(おうのまつ)部屋の力士だった元十両・古市こと古市貞秀容疑者(34)と母・古市米子容疑者(63)、元幕下・松緑こと藪下哲也容疑者(29)を逮捕。同ほう助の疑いで、同部屋出身の元幕下・梓弓こと山本俊作容疑者(35)を逮捕した。警視庁はこの4人を通じて賭博をした現役力士らを、近く書類送検する。 古市容疑者(当時幕下)、藪下容疑者(当時三段目)は野球賭博事件が発覚した時点で現役の同部屋の力士だった。古市容疑者は引退届けが受理されず、昨年9月に解雇処分となったが、薮下容疑者は昨年9月に解雇ではなく引退していた。相撲界に激震を走らせた野球賭博を主催したのが、当時現役の力士だったという、なんとも衝撃的な結末となった。しかも、1人は元関取だったのだから、開いた口がふさがらない。 すべての発端は山本容疑者。まだ現役だった00年頃、山本容疑者は知り合いだった山口組弘道会系暴力団組長を通じて、客として野球賭博を始めた。05年頃には胴元側に回り、賭け金を集めていた。06年5月場所後に引退した山本容疑者は、部屋の弟弟子である薮下容疑者に胴元を引き継ぎし、自らはハンディを伝えるなどの賭博を手助けする役回りに変わったもよう。この組長は09年に死亡しているが、その後も資金が暴力団に流れた可能性があると見て、解明が進められているようだ。 古市容疑者も山本容疑者に勧められ、06年頃から客として賭博を始め、08年頃からは別ルートで賭け金を集めていたと見られている。母・米子容疑者は、賭け金を口座で管理していた。 この他に力士のトレーナーがまとめ役をしたルートがあるとされ、計3つのルートで賭博が主催されていたと見られている。 賭博の客だった元大関・琴光喜こと田宮啓司氏(34)に口止め料を要求したなどとして、元押尾川部屋の幕下力士・若隆盛こと古市満朝被告(38)、山口組系組幹部らが恐喝容疑で逮捕、起訴されたが、満朝被告は貞秀容疑者の兄に当たる。 今回の元力士の逮捕劇に、日本相撲協会理事長・放駒親方(元大関・魁傑)は、「逮捕は残念だが、協会としては処分している」とコメント。特別な対応はしないことを強調。古市容疑者は解雇、藪下容疑者はけん責処分後に引退。師匠の阿武松親方は監督責任を問われ、委員から平年寄に2階級降格、10年間昇格なしの重い処分を科されている。 理事長がいうように、確かに処分はされている。だが、当時現役の力士が野球賭博の胴元を務めていた事実は、相撲界の歴史に重くのしかかるだろう。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月27日 13時00分
怪物・梅沢菊次郎、2011年に大噴火!? 地下世界王者・紅闘志也を撃破! 1・23 地下プロレス『EXIT-60 EYES』(1)
昨年8月の初試合以来、既存のプロレスに飽き足らぬ地下フリークたちの間で、地下プロレスの“新聖地”として、今やすっかり定着した感のある高田馬場『ALEISE』。この新聖地での2011年初試合『EXIT-60 EYES』が、23日に挙行された。 観客席には、昨年最終戦(2010・12・21『EXIT57-ZEST』)で鮮烈デビューを飾った“おんな人間狂気”AIの姿が。ビール瓶片手にリングに鋭く睨みを入れるその姿はやはり禍々しく、特異な存在感を放っていた。【メインイベント】“人間狂気”紅闘志也 & “頭突き世界一”富豪2夢路 vs “足技の魔術師”小笠原和彦 & “地下横綱”梅沢菊次郎 地下王者・紅と“先生”小笠原の“ムエタイ vs 極真”対決、夢路と梅沢の“カンパイ・ボーイズ”対決と、どの組み合わせもこの上なく魅力的な、豪華絢爛タッグ戦。 このメインイベントの前に、あるサプライズが起こった。この日もリングアナは、昨年最終戦『EXIT57-ZEST』同様、マスクの端から金髪を覗かせる銀色の虎の仮面を被った男(!)が務めていた。地下に現れる金髪の虎仮面といえば、“超竜”高岩竜一に手錠マッチを強制する、緊縛師・春兜京(はると・きょう)の緊縛パフォーマンスに乱入するなど、昨年は神出鬼没の奇行を繰り返していたのが印象的。何から何までが謎だらけなのが、この男なのだ。 入場時に夢路は、「今日こそは逃がさないぞ!」とばかりに、虎の仮面を指さし、睨みつける。すると虎仮面は、なんとゆっくりとマスクを脱ぎ始めた。虎仮面を被っていた金髪の男は、なんとミスター雁之助だった…。 「おい、虎の仮面は、カナダのあの野郎じゃなかったのか?」 呆気にとられた夢路は、眼帯で覆われていない方の片眼を、ただただ丸くするより他なかった。 試合は熾烈を極めた。それにしてもこの四人の存在感たるや、リングに収まりきらぬ規格外のスケールを感じさせる。紅と小笠原の蹴りの応酬は、一歩間違えたら観客を直撃してしまうのではないかと錯覚するほどスリリングで、夢路と梅沢のカンパイ対決は、角を突き合わすバッファローの果たし合いのように重厚である。 夢路と梅沢の“地下最大の兄弟喧嘩”は、いつしか張り手とエルボーの応酬となり、試合もクライマックスを迎える。いつにも増して激しい攻防を見せる夢路だが、この日は眼帯を付けて試合に臨んでいた。 実は夢路は、試合2日前に紅とともに参加した、リアルライブ関係者も参列する某パーティーの席にて、謎の忍者レスラー・刃駆(はかる)の不意をついた乱入により、右眼に深刻なダメージを背負っていたのだ。とっさに火を吹いた夢路の頭突きが、刃駆の額を叩き割り、なんとか返り討ちにしたのだが…。試合2日前にアクシンデントを引き起こした刃駆。彼はもしや、地下組織WUW(World Underground Wrestling)が送り込んだ刺客だったのか…!? 片眼の闘いを強いられながらも夢路は、梅沢との頭突き勝負に挑む。無論、梅沢も一歩も退く構えはない。それにしても、夢路の世界一の頭突きを二発、三発と立て続けに喰らっても倒れずに耐え、なお頭突きの返礼を浴びせられる男など、地下・地上を問わず、世界に梅沢ただ一人ぐらいのものだろう。 声にならない咆吼とともに、渾身の力で何発目かの頭突きを梅沢にぶち込む夢路。すると、頭蓋骨どころか脳漿(のうしょう)が潰れるような衝撃音とともに、鮮血を噴き出し梅沢の巨体が地響きをたて、ついにダウン! しかしこの流血で、梅沢の怪物性に火が点いた。何かに覚醒したかのように叫び声を挙げながら、紅と夢路の“地下ツートップ”相手に大立ち回りを始める梅沢。覚醒した地下横綱の勢いを止めるのは、この二人をもってしても至難の業だった。 紅のヒザ爆弾をキャッチした梅沢は、そのまま紅を抱え上げ、深紅のマットめがけて全体重を浴びせ叩きつける! そしてすかさず、紅を逆エビに固める。途中夢路がまたも頭突き(!)でカットに入るも、小笠原が紅と夢路の二人に上段回し蹴りをマトモに入れる好フォロー。血を噴き出しながら、またも紅を極める梅沢。紅の肉体があり得ない角度までねじ曲がり、そのまま数十秒。紅がまったく動けなくなったのを確認したレフェリー・RIKIYAがストップを宣告。地下横綱がついに、地下世界王者を撃破したのだ! 新年2戦目にて、絶対王者・紅が黒星を背負う結果となったが、それにしても、あの規格外の巨体に揺るぎない自信が備わった梅沢は、まさに鬼に金棒。2011年は、梅沢菊次郎が活火山となり、大噴火を繰り返す年となりそうだ!○梅沢(16分44秒 レフェリーストップ)●紅 ※逆エビ固め地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(3)http://npn.co.jp/article/detail/84212018/魔都・東京の地下ネットワークが、高田馬場に拡散! 8・22地下プロレス『EXIT-45 MOONLIGHT』(1)http://npn.co.jp/article/detail/22766825/地下世界戦、至極の対決の行方は!? 初参戦“おんな人間狂気”AIとはいったい何者? 2010年から2011年へと紡ぐ、地下プロレス闘い模様http://npn.co.jp/article/detail/54446867/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2011年01月27日 08時00分
キャンプイン直前情報『埼玉西武』編 正捕手候補・銀仁朗の成長が不可欠に…
改めて昨季のペナントレースを振り返ってみると、最後まで優勝を争ったのが不思議なくらいである。故障者が続出しても、大崩れしない。やはり、西武は試合巧者だ。昨年オフ、大型補強に動かなかったのは「ベストメンバーで戦えば負けない」と判断したからだろうか。 計算外の連続だった。オープン戦で正捕手争いを繰り広げる予定だった銀仁朗(23)を欠いた。一昨年31セーブを挙げたグラマン(33)も、4月中旬に肩痛で登録抹消。2年連続本塁打王の中村剛也(27)も不振で、開幕13試合目でやっと一発が出たと思ったら、今度は肘の故障で戦線を離脱。岸孝之(26)も不振で二軍落ちし、ベテラン・石井一久(37)も故障を負った。1カ月ごとの勝敗表では負け越した月も確かにあった。しかし、8月に8連勝するなどし、ソフトバンクと最後まで優勝を争った。グラマンの抜けた穴をシコースキー(36)が埋め、5年ぶりに復帰した前オリックス・フェルナンデスの活躍も大きいが、試合巧者の西武にも弱点はある。延長戦だ−−。 昨季延長戦は10試合あったが、1勝8敗1分けと大きく負け越している。延長戦のみで防御率を見てみると、9.49。大一番とも言うべく、クライマックスシリーズが2試合連続で延長に突入したことを考えれば、日本シリーズに進めなかった敗因もそこにある。 しかし、救援陣の強化という面で見てみると、ストッパーの適性を持った大石達也(22=早大)は、先発で育てていくという。2位指名のアンダースロー・牧田和久(26)も平成国際大学、日本通運では主に先発投手として活躍してきた。そうなると、長田秀一郎、小野寺力、藤田太陽、岡本篤志たちの現有戦力に頑張ってもらわなければならないわけだ。武隈祥太(21)、宮田和希(22)の両左腕が成長してくれればいいのだが…。2年目の菊池雄星(19)は体力強化からやり直さなければならないので、少なくとも前半戦は計算に入れない方がいいだろう。 正捕手・細川亨(31)をFA退団した穴は、銀仁朗が頑張らなければいけない。昨季、144試合中112試合にマスクを被った『扇のかなめ』をライバル球団に流出させた代償は決して小さくはない。守備のサインにおいては全面的に変更させる箇所も出てくるのではないだろうか。 大きな補強をしていない投手陣を生かすも殺すも、彼次第ということになる。 打線にも『延長戦』で競り負けた一因はある。9回までのチーム打率と延長戦でのそれがあまりにも違いすぎる。中村1割6分7厘、中島裕之(28)は2割、フェルナンデスも2割5分。延長戦で打てないのは何故だろう。「ストッパー=エース」と解釈すれば、好投手を打ち崩す策も必要となってくる。 渡辺久信監督(45)は二軍指揮官時代から銀仁朗を高く評価していたという。捕手は試合に出なければ育たない。多少のミスが出たとしても、向こう10年を見据え、目を瞑る試合もいくつかあるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年01月26日 17時30分
キャンプイン直前情報『広島』編 前田のステップアップで巨人を叩く!
昨季、広島で規定投球回数に達したのは、前田健太投手(22)しかいない。前田に次ぐ先発ローテーション投手の増員、さらには、崩壊寸前だった救援陣を建て直すためだろう。 野村謙二郎監督(44)の投手構想は序盤戦で崩壊した。一昨年まで『3年連続30セーブ』を挙げていた守護神の永川勝浩(30)右長内転筋、恥骨筋損傷で登録抹消(4月14日)。セットアッパーで予定していたシュルツ(31)も腰痛のため、5月8日に離脱した。一昨年、43イニング連続無失点、4季ぶりの2ケタ勝利をマークした大竹寛(27)の不在も痛手となり、前田1人に頼らざるを得ない状況に陥った。 即戦力として指名した投手陣のなかで、誰が救援にまわるかも注目である。左腕・金丸将也(23=東海理化)だと思われる。金丸は08年の中部大学時代もドラフト候補に名前が挙がっていたが、肩痛で指名されなかった。社会人に進んだ後も「球速は140キロ台」とあまり高く評価されてこなかったが、昨年の都市対抗予選では150キロ台のストレートを投げ続けていた。肩痛が完全に癒えたからだが、リリーフでの登板も多かった。おそらく、永川に繋ぐセットアッパーとして起用されるだろう。2年目の武内久士(23)もファームでリリーフ起用されている。この武内が出てくれば、野村監督が継投策で頭を悩ますことはなくなる。 広島のチーム防御率は4.80。先発投手だけだと、4.53。救援投手陣のみで計算し直すと、5.33まで落ち込む。リリーバーの防御率が先発投手陣よりも悪いのは、セ・リーグで広島だけだ。エース・前田は最優秀防御率のタイトルも獲得している。前田1人の防御率が「2.21」だから、2番手以降の先発投手のレベルアップは不可欠となる。1位指名の福井優也(22=早稲田大)はもちろんだが、2位・中村恭平(22=富士大)、3位・岩見優輝(23=大阪ガス)もテストされるだろう。2年目の今村猛(19)は13試合に登板しているが(主に先発)、時期を急ぎたくないというのが首脳陣のホンネかもしれない。 しかし、広島が本当に優勝するには、前田のステップアップこそが最優先事項である。 前田は巨人戦で3勝を挙げている。チーム対戦成績は6勝18敗だから、改めて前田の成長、存在感が窺える。しかし、『対上位3チーム』で見る前田の成績は芳しくない。6勝6敗。つまり、中日、阪神、巨人の上位3チームから『貯金』を稼ぐことができなかったのだ。防御率もこの3球団に対しては、3.38まで落ち込む…。ヤクルトの館山は昨季12勝だったが、うち7勝を中日、阪神、巨人から稼いでいる。前田には上位チームをもっと苦しめてもらいたい。 本拠地・マツダスタジアムにおける広島の対戦成績は31勝37敗。一昨年も29勝37敗1分けと負け越している。チーム全体での出塁率「3割2分4厘」は、リーグ5位。長打率「3割8分3厘」は同4位。盗塁数「119」と犠打犠飛「177」はダントツの1位だった。チーム総得点「596」(4位)。野村監督は機動力野球の復活を目指しているという。盗塁、犠打犠飛の高い数値を勝利に結びつけるためにも、得点圏に走者を進めた後の「あと1本」が欲しい。 マツダスタジアムで7勝3敗(完封2)と相性の良さを見せたのは、やはり前田だった。 前田が上位チームを本拠地で叩き、投手陣容が整備されれば、2010年の敗因は全て解消される。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年01月26日 08時00分
キャンプイン直前情報『楽天』編 「内部補強」の余地を残した新星野采配
創設7年目の今季、東北楽天ゴールデンイーグルスを優勝候補に挙げる解説者も少なくないのではないだろうか。星野仙一・新監督(64)は強化ポイントに『センターライン』を挙げ、松井稼頭央(35)、岩村明憲(31)の獲得に成功した。両選手の実績は十分すぎるほどである。しかし、近年の成績を理由に、松井の日本復帰を不安視する声も聞かれたが、本拠地・クリネックススタジアム宮城の『地の利』によって、完全解消されるだろう。 松井が高い成績を残したのは、ロッキーズに在籍した2年間(06-07年)。06年は打率3割4分5厘で、07年は打率、出塁率の数値こそダウンしたが、四球「34」を選び、二塁打「24」を放ち、ダイヤモンドを縦横無尽に駆け巡っていた。ロッキーズの本拠地『クアーズ・フィールド』は高地にあるため、「打球が飛ぶ」。しかし、松井を活躍させた要因は「球場の広さ」にあった。同球場は左翼106メートル、右翼107メートル。中堅127メートルと広域だ。気圧の関係で打球の飛距離も伸びる。そのため、外野手は他球場のときよりも「やや後方」に守る傾向もある。松井は内野手の頭を越える“コンパクト・スイング”で打撃成績を高めたのである。 両翼101.5メートル、中堅122メートルと、もっとも外野フィールドが広いクリネックススタジアム宮城は、松井に有利な球場であり、打球が外野手の間を抜ければ、走塁スピードも存分に発揮できるはずだ。 某主力選手の言葉を借りれば、「最大の補強は岩隈(久志)の残留」とのこと。昨季のように田中将大(22)の登録抹消なんてアクシデントがなければ、少なく見積もってもこの2人だけで「25勝」は稼げる。永井怜(26)、ラズナー(29)、新人の塩見貴洋(22=八戸大)、井坂亮平(26)などがローテーションを争うだろう。また、ここまで伸び悩んでいいた長谷部康平(25)、松崎伸吾(27)、2年目の戸村健次(23)を星野監督がどうレベルアップさせるかも見物である。 現時点で、大型クローザーは補強されていない。そこが今までの星野野球とは違うところだ。中日指揮官時代にまで逆上っても、星野監督が優勝を遂げるとき、必ずと言っていいほど、絶対的なストッパーがいた。メジャーでのストッパー経験も持つ金炳賢(32)を獲得するとしても(1月22日時点)、約2年、独立リーグ等に甘んじてきたため、一抹の不安は残る。外部補強しないとすれば、内部昇格しかない。おそらく、テストされるのは、2人。ストッパーの潜在能力を持っているのは、ドラフト2位指名の左腕・美馬学(24=東京ガス)と、2年目の高堀和也(23)。美馬は昨年の都市対抗予選4試合でリリーフ登板している。真っ直ぐは中央大学時代から急速的に速くなった。元々は変化球投手だったので、球種、コントロールには不安はない。高堀は球速こそ140キロ台半ばだが、フォークボールの落差、キレは一級品である。 チームのまとめ役だった渡辺直人(30)の放出は痛い。岩隈の女房役でもあった藤井彰人(34)を慰留させなかったのは、嶋基宏(26)を育てる意向があるからだろう。ただ、チームの精神的支柱・山崎武司(42)の責務はさらに増した。星野監督の腹心・田淵幸一コーチ(64)は楽天一期生・大廣翔治(28)の長打力に着目している。内部昇格、育成の余地を残したやり方は、今までの星野野球とは少し異なる。新人・美馬、大廣たちをどこまで底上げできるか、星野監督の手腕に注目だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年01月25日 16時30分
懲りない力士たち 幕内・黒海と臥牙丸が本場所中に朝まで飲酒し飲食店のガラス割る!
綱紀粛正を唱える相撲界に、またトラブルが発生した。 ともにグルジア出身の幕内力士、前頭15枚目の黒海(29=追手風)と前頭6枚目の臥牙丸(ががまる=23=北の湖)が、初場所6日目の当日となる1月14日午前7時半頃、東京都墨田区江東橋のインド料理店でケンカとなり、店のガラスを割ったとして、同店から110番通報されていたことが24日に明らかになった。 警視庁本所署は器物破損の疑いがあると見て、2人を事情聴取したが、すでに2人と同店の間では示談が成立しており、被害届も取り下げられる見込みだという。 16日に追手風親方(元前頭・大翔山)から報告を受けたという、日本相撲協会の聞き取りによると、「親しい知人を亡くした臥牙丸を、母国の先輩である黒海が励ますため、13日夜から酒を飲んだ。立とうとした拍子にガラスが割れた。口論、ケンカではない」というもの。2人と親方は、協会から厳重注意を受けた。 当初報道された内容と、協会側の発表には食い違いがあるが、すでに示談が成立し、ガラスが割れた程度の事件であるため、どちらが真実かは明らかにはならないだろう。このまま、うやむやで終結することが予想される。 ガラスを割ったのがケンカの末であれば、かなり問題であるが、協会を怒らせた理由は他にある。放駒理事長(元大関・魁傑)が語った「顔が合う(対戦する)かもしれない力士同士が、そんな遅い時間(朝)まで酒を飲んでいたことが問題だ」という点。 場所で当たるかもしれない他の部屋の力士と、本場所中に朝まで飲酒していたことが問題視されているのだ。本来なら、取組に備えて朝稽古に励んでいなければいけない時間。その時間に酒を飲んでいたのだから、力士としての自覚が問われる。 くしくも、昨年末の力士会では酒の席での注意に関する講習が開かれたばかり。その講習も、この2人には何の役にも立っていなかったのだろう。 初場所、2人はともに大きく負け越し。黒海は3勝12敗で、04年1月場所に新入幕を果たして以来、43場所守った幕内の座から十両に陥落することが決定的。このトラブルがモチベーションの低下につながったどうかは定かではないが、猛省しての出直しを図ってほしいものだ。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月25日 08時00分
キャンプイン直前情報『ヤクルト』編 投打のバランスはピカイチ 我慢の采配も…
小川淳司新監督(53)の新たな一面が見られるのではないだろうか。 高田繁監督(当時)が指揮した5月26日までの勝率は2割8分9厘。首位とのゲームは「15」。この優勝戦線から完全に脱落した状況を建て直し、クライマックスシリーズ進出圏にチームを浮上させたのは、小川監督代行の手腕である。今だから言えるが、昨季のキャンプ後半からオープン戦の期間、主力選手は「今年はダメだ〜」とボヤキまくっていた。前任者を批難していたのではない。彼らは補強らしい補強もされなかった現状を嘆いていたような口ぶりだった。 小川代行に指揮権が移った2試合目の5月29日(対オリックス戦)、エース・石川雅規(30)が6回3失点で勝利投手となった。この日からベンチのムードも一変し、11連勝をマークする。先発投手陣の復調が大きかった。まず、反撃の狼煙を上げた石川だが、このオリックス戦の勝利が『今季初白星』であり、「開幕から6連敗」していた。初登板から2勝後、6試合に登板して勝ち星に見放されていた館山勝平(29)も復調し、自身5連敗中だった由規(21)も78日ぶりに復活。村中恭兵(23)も自信を深めつつあった。 打撃陣も同様だった。5月、月間打率が2割1分8厘とスランプに陥っていた青木宣親(28)も盛り返してきた。新外国人選手のホワイトセルがチームに合流したのは、6月26日。8月の打率は3割6分8厘、本塁打「7」。ホワイトセルが牽引役となり、8月の『チーム打率は3割1分2厘。「小川代行が最初から指揮を取っていれば…」の声も聞かれるほどだった。 小川代行の持ち味は、出場機会に飢えていた中堅・若手の思い切った登用だろう。結果論だが、高田監督が指揮を取っていた時期は、石川、館山、由規の先発陣が不振で、青木も大ブレーキだった。1年間を戦ううえで、投打の主力選手が必ず『スランプ』はある。そのとき、小川監督は“チームの看板選手”をベンチに下げ、中堅・若手を抜擢するだろうか。長いペナントレースを戦う以上、不振選手を復調させるための『敗戦』を受け入れなければならないはずだ。 4番が予定されているホワイトセルがキーマンだろう。昨季は途中入団のため、ノーマークに近かったが、セ・リーグ5球団はかなり研究していると聞く。やはり、小川監督は昨季とは違った采配も振るわなければならない…。 昨年秋のドラフトで、ヤクルトは七條祐樹(26)、久古健太郎(24)の2投手を指名した(4位・又野知弥は外野手予定)。左のサイドスロー・久古は初対戦のバッターはかなり見にくい印象を持つのではないだろうか。また、3季目となる赤川克紀(20)はファーム戦でチーム最多となる95イニングを投げている。赤川は一軍登板のチャンスを与えられるだろう。そのとき、成長を見せてくれれば、小川監督が我慢しなければならない期間はかなり短縮できる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年01月24日 17時30分
横綱・白鵬6連覇の裏に大関陣の低迷あり!
大相撲1月場所(初場所)は横綱・白鵬(宮城野)が14勝1敗で、千秋楽を待たずに優勝。元横綱・大鵬に並ぶ史上2位タイの6連覇を達成し、来場所は朝青龍のもつ7連覇記録に挑む。 もはや敵なし。準優勝の関脇・琴奨菊(佐渡ヶ嶽)、前頭5枚目・豪栄道(境川)、前頭13枚目・隠岐の海(八角)の11勝4敗に、3勝差をつけての独走だった。この場合、準優勝との表現は適切ではないだろう。 白鵬のライバルになるべき大関陣は琴欧洲(佐渡ヶ嶽)の10勝5敗が最高で、他の3大関は魁皇(友綱)、把瑠都(尾上)が9勝6敗、日馬富士(伊勢ヶ浜)が8勝7敗と2ケタすら勝てないていたらくだった。14日目まで優勝争いに残っていたのは、平幕の隠岐の海だけ。これでは、終盤の取組も白鵬の一番しか盛り上がらない。大関絡みの相撲は全くかやの外だ。 昨年11月の先場所は14勝1敗で、白鵬と豊ノ島(時津風)の優勝決定戦に持ち込まれた。だが、豊ノ島は前頭9枚目で本割で白鵬と当たることはなかった。平幕力士の躍進に一役買ったのは、くしくも大関陣。前頭9枚目で大関と当たるのは異例だが、12日目に把瑠都、14日目に魁皇が豊ノ島に敗れた。この場所、魁皇は12勝を挙げ面目は保ったが、この黒星で優勝争いから脱落。大関としての役目を果たせなかった。 大関陣の不振は今に始まったわけではなく、昨年1月場所後に朝青龍が引退し、白鵬が1人横綱となってから、ずっと続いている状況。 白鵬の6連覇は立派な業績。その間の星取は88勝2敗という驚異的なものなのだから、文句の付けようがない。しかし、その一方で、ふがいない大関陣が白鵬の独走を許し、優勝争いへの興味を奪っているのだから問題だ。その白鵬の2つの黒星も、いずれも稀勢の里(鳴戸=1月場所は関脇)が付けたもので、大関陣はこの1年間(6場所)、誰も白鵬に勝てていない。 はからずも、1月場所3日目には国技館が両国に移って以降のチケット売れ残りワースト記録をマークした。大関陣が奮起しなければ、相撲人気の回復もないだろう。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月24日 16時00分
K-1赤っ恥! 海外でも経営難露呈
欧州最大のキックボクシングイベントを主催するIT'S SHOWTIME(本拠=オランダ)が、K-1を運営するFEGとの共同プロデュース興行である5・21(現地時間)オランダ・アムステルダムアリーナ大会の開催が、暗礁に乗り上げていることを明かした。 ショータイムは06〜08年にFEGとの共同興行を成功させ、今回は3年ぶりの共同開催となる。この興行は運営をショータイム、マッチメークをFEGが担当。ショータイムでは2月1日に前売券の発売開始を予定していた。 マッチメークの期限を1月11日に設定していたショータイムだが、FEGからは回答なし。18日に届いた返事は、「選手に未払いのファイトマネーがあるため、交渉ができない。もう少し待ってほしい」というもの。ショータイムによると、FEGと投資家の交渉も停滞しているという。FEGがショータイム所属選手に対しても、ファイトマネーを未払いにしていることも公表された。 ショータイムはこのビッグイベントを成功させるためには、準備期間の関係で5月開催は困難と判断。FEGの資金難が解消されたとしても、9月か10月前半への延期を検討している。 日本国内ではFEGの経営難が表面化し、今春に会社の体制をリニューアルしての再出発がアナウンスされている。はからずも海外でも経営難を露呈し、赤っ恥をかいてしまったFEG。このまま、5月予定のショータイムとの共同興行が延期にでもなれば、海外での信用も失墜してしまいかねない。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月24日 13時00分
キャンプイン直前情報『巨人』編 大型補強したが、リリーフ陣に一抹の不安
ドラフト1位指名はアマチュア球界ナンバー1の澤村拓一(22)、新クローザー候補として、ジョナサン・アルバラデホ(28=ヤンキース3A)を獲得。4連覇を逃した敗因は投手陣の崩壊だっただけに、的確な補強ができたのではないだろうか。 首位戦線を順調に戦っていた原巨人が怪しい雲行きに覆われたのは、夏。7月以降の73試合で先発投手が『クオリティ・スタート』(6回以上、3失点以内)できたのは、18試合しかない。6月末までは71試合中37試合である。内海哲也(28)、東野峻(24)、藤井秀悟(33)たちが同時期に不振に陥ったためだ。グライシンガー、ゴンザレスと一昨年の快進撃を支えた両外国人先発投手も戦力にならず、苦しい展開から抜け出すことができなかった。そう考えると、澤村の獲得は大きい。しかし、原辰徳監督(52)は今年も外国人選手に泣かされることになりそうだ。アルバラデホがそうである。彼は日本球界に不向きなストッパーではないだろうか。 キャリアハイは2009年。ヤンキースで32試合に登板している。その後、3Aに降格したが、27試合に投げ、防御率1.75。翌2010年も主に3Aに甘んじたが、57試合に登板し、防御率1.42。43セーブを挙げている。150キロ台半ばの威力のある直球でグイグイと押してくるタイプだが、「メジャーに昇格すると、与四球率が高くなる欠点」を克服できなかった。カーブ、スライダー、ツーシーム系のムービングボールが持ち球だが、これらの変化球は右打者の外角に逃げていく軌道であって、「外角に広くない日本球界のストライク・ゾーン」に苦しむのは必至だ。 そうなると、山口鉄也(27)、越智大祐(27)、昨季ブレークした久保裕也(30)など、リリーフ陣の『登板過多』は解消されない。従って、秋季キャンプで「赤丸急上昇中」の小野淳平(23)、落差の大きいフォークを操る土本恭平(25)の頭角、MICHEAL(34)、サイドスローに転向する野間口貴彦(27)、右肘故障の西村健太朗(25)の復調が期待される。 一方の打線だが、38歳となる小笠原道大、37歳のラミレスに頼りきった状況は改善しなければならないが、一気に老け込むとは思えない。三塁での定位置争いに挑戦する亀井義行(28)も順調に仕上がってくると聞く。将来のクリーンアップ候補・大田泰示(20)にも原監督はチャンスを与えるだろう。 制球力に不安のあるアルバラデホ、故障明けのグライシンガー、長期スランプに陥ったゴンザレス、若手の頭角が待たれる中継ぎ投手陣…。勝ち試合を捨てなければならないときも来る。「首位戦線をキープしながら、終盤戦へ」というのが、原監督の青写真ではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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