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怪物・梅沢菊次郎、2011年に大噴火!? 地下世界王者・紅闘志也を撃破! 1・23 地下プロレス『EXIT-60 EYES』(1)

 昨年8月の初試合以来、既存のプロレスに飽き足らぬ地下フリークたちの間で、地下プロレスの“新聖地”として、今やすっかり定着した感のある高田馬場『ALEISE』。この新聖地での2011年初試合『EXIT-60 EYES』が、23日に挙行された。
 観客席には、昨年最終戦(2010・12・21『EXIT57-ZEST』)で鮮烈デビューを飾った“おんな人間狂気”AIの姿が。ビール瓶片手にリングに鋭く睨みを入れるその姿はやはり禍々しく、特異な存在感を放っていた。

【メインイベント】
“人間狂気”紅闘志也 & “頭突き世界一”富豪2夢路 vs “足技の魔術師”小笠原和彦 & “地下横綱”梅沢菊次郎

 地下王者・紅と“先生”小笠原の“ムエタイ vs 極真”対決、夢路と梅沢の“カンパイ・ボーイズ”対決と、どの組み合わせもこの上なく魅力的な、豪華絢爛タッグ戦。
 このメインイベントの前に、あるサプライズが起こった。この日もリングアナは、昨年最終戦『EXIT57-ZEST』同様、マスクの端から金髪を覗かせる銀色の虎の仮面を被った男(!)が務めていた。地下に現れる金髪の虎仮面といえば、“超竜”高岩竜一に手錠マッチを強制する、緊縛師・春兜京(はると・きょう)の緊縛パフォーマンスに乱入するなど、昨年は神出鬼没の奇行を繰り返していたのが印象的。何から何までが謎だらけなのが、この男なのだ。
 入場時に夢路は、「今日こそは逃がさないぞ!」とばかりに、虎の仮面を指さし、睨みつける。すると虎仮面は、なんとゆっくりとマスクを脱ぎ始めた。虎仮面を被っていた金髪の男は、なんとミスター雁之助だった…。
 「おい、虎の仮面は、カナダのあの野郎じゃなかったのか?」
 呆気にとられた夢路は、眼帯で覆われていない方の片眼を、ただただ丸くするより他なかった。

 試合は熾烈を極めた。それにしてもこの四人の存在感たるや、リングに収まりきらぬ規格外のスケールを感じさせる。紅と小笠原の蹴りの応酬は、一歩間違えたら観客を直撃してしまうのではないかと錯覚するほどスリリングで、夢路と梅沢のカンパイ対決は、角を突き合わすバッファローの果たし合いのように重厚である。
 夢路と梅沢の“地下最大の兄弟喧嘩”は、いつしか張り手とエルボーの応酬となり、試合もクライマックスを迎える。いつにも増して激しい攻防を見せる夢路だが、この日は眼帯を付けて試合に臨んでいた。

 実は夢路は、試合2日前に紅とともに参加した、リアルライブ関係者も参列する某パーティーの席にて、謎の忍者レスラー・刃駆(はかる)の不意をついた乱入により、右眼に深刻なダメージを背負っていたのだ。とっさに火を吹いた夢路の頭突きが、刃駆の額を叩き割り、なんとか返り討ちにしたのだが…。試合2日前にアクシンデントを引き起こした刃駆。彼はもしや、地下組織WUW(World Underground Wrestling)が送り込んだ刺客だったのか…!?

 片眼の闘いを強いられながらも夢路は、梅沢との頭突き勝負に挑む。無論、梅沢も一歩も退く構えはない。それにしても、夢路の世界一の頭突きを二発、三発と立て続けに喰らっても倒れずに耐え、なお頭突きの返礼を浴びせられる男など、地下・地上を問わず、世界に梅沢ただ一人ぐらいのものだろう。
 声にならない咆吼とともに、渾身の力で何発目かの頭突きを梅沢にぶち込む夢路。すると、頭蓋骨どころか脳漿(のうしょう)が潰れるような衝撃音とともに、鮮血を噴き出し梅沢の巨体が地響きをたて、ついにダウン!

 しかしこの流血で、梅沢の怪物性に火が点いた。何かに覚醒したかのように叫び声を挙げながら、紅と夢路の“地下ツートップ”相手に大立ち回りを始める梅沢。覚醒した地下横綱の勢いを止めるのは、この二人をもってしても至難の業だった。
 紅のヒザ爆弾をキャッチした梅沢は、そのまま紅を抱え上げ、深紅のマットめがけて全体重を浴びせ叩きつける! そしてすかさず、紅を逆エビに固める。途中夢路がまたも頭突き(!)でカットに入るも、小笠原が紅と夢路の二人に上段回し蹴りをマトモに入れる好フォロー。血を噴き出しながら、またも紅を極める梅沢。紅の肉体があり得ない角度までねじ曲がり、そのまま数十秒。紅がまったく動けなくなったのを確認したレフェリー・RIKIYAがストップを宣告。地下横綱がついに、地下世界王者を撃破したのだ!

 新年2戦目にて、絶対王者・紅が黒星を背負う結果となったが、それにしても、あの規格外の巨体に揺るぎない自信が備わった梅沢は、まさに鬼に金棒。2011年は、梅沢菊次郎が活火山となり、大噴火を繰り返す年となりそうだ!

○梅沢(16分44秒 レフェリーストップ)●紅 ※逆エビ固め

地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
世界に拡散する地下プロレス…ネパール、香港で繰り広げられた“世界地下行脚”を追う!(3)
http://npn.co.jp/article/detail/84212018/
魔都・東京の地下ネットワークが、高田馬場に拡散! 8・22地下プロレス『EXIT-45 MOONLIGHT』(1)
http://npn.co.jp/article/detail/22766825/
地下世界戦、至極の対決の行方は!? 初参戦“おんな人間狂気”AIとはいったい何者? 2010年から2011年へと紡ぐ、地下プロレス闘い模様
http://npn.co.jp/article/detail/54446867/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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