スポーツ
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スポーツ 2011年01月14日 14時30分
初参戦“おんな人間狂気”AIとはいったい何者?
IVANOV ROGOVSKI Jr.指名演舞人Ishtaria(イシュタリア)が、戦士へ捧げる鎮魂の舞を終えてリングを降りた後、一瞬華やぎかけた真っ黒なキャンバスのリングは、また闘いに飢えた戦士を待つ、“漆黒の闇の戦場”へと戻った。 まず最初に入場してきたのが“格闘浪漫乙女”華名。2010年9月12日、埼玉・北浦和『PINOCCHIO』での「EXIT‐46 ANNIVERSAIRE」の試合において、初めて地下プロレスのリングに召集された女戦士であり、“超竜”高岩竜一との性別を超えた激闘は、プロレス界に大きな衝撃を与えた。そしてあの日、戦いを終えた華名の下に“暗闇の虎”ブラックタイガーが突如現われ、「『地下日本女子王座決定戦』への出場権を認める」と書かれた“認定書”を手渡し、忽然と姿を消したのであった。「地下日本女子王座決定戦」がいつ、どこで行なわれるのかは依然、謎のままだが、この日、フランス地下組織WUW(World Underground Wrestling)からの召集を受け、華名は再び地下のリングへと舞い戻ってきた。 そして初めて耳にするテーマ曲が流れ、長身の女性が階上から一歩一歩階段を下りながら、ロープの代わりに張り巡らせたチェーンをくぐって漆黒のリングへと足を踏み入れた。 そう、彼女こそが今回初めて地下のリングに召集された“おんな人間狂気”AIだ。素性はまったくの謎だが、兄紅によると5歳で極真空手池袋本部、大山倍達のもとに身を預けた打撃のスペシャリスト、その美貌と鍛え抜かれた身体が強烈なインパクトを与える。その全身から発せられる危険なオーラ。彼女こそまさに喧嘩上等“おんな人間狂気”AIなのだ。 兄紅闘志也、妹AI。二人が醸し出す“狂気”のオーラは、まさしく血を分けた兄妹でなければ放てない鮮烈なものであった。 リングインしたAIはツカツカと華名のもとへと歩み寄り、冷酷なまでの表情でメンチを切った。そして、それに応える華名。互いに一瞬たりとも視線をそらそうとしない。ちょうど時計の秒針が一周まわった頃、次のテーマ曲が鳴って“メトロ街の貴公子”SEIKENが入場。続いて“兇悪獣”ナイトキング・ジュリーもリングに上った。すると今度はSEIKENとジュリーの間で強烈なメンチ切りが…。試合の緊張感は嫌が上でも高まっていった。 試合はAIと華名の対戦で口火を切った。いつもならローキックから始めるのが華名の闘いの定石だが、レスラーと違ってストライカーのAIが相手だけに、普段とは違うスタイルに変更。華名はAIの左足を取りにいこうとするが一筋縄にはいかず、互いに探り合いの状態が続く。 そして、華名からタッチを受けたSEIKENがAIを“ロープ際”に追い込むや、鈍色のチェーンが“ガシャン”と鈍い音を立てた。その時、観客は改めてここが地下プロレスのリングであることを強く認識させられたのである。ここには男や女の区別など何もない、ただあるのは選ばれし者たちの激しい闘いのみ。SEIKENが馬乗りになってAIに「来いよ、来いよ」と挑発する場面も、ジュリーが華名を持ち上げて硬いリングに容赦なく叩きつけるシーンも、それらは地下プロレスにおけるごく当たり前の光景でしかない。 男対男の場合もそう。何しろSEIKENもジュリーも、この5日後にはラウェイの試合を控えている。ラウェイとは、バンテージを巻いただけの素手で殴り合う、恐ろしいまでに原始的な立ち技の格闘技だ。そうした闘いの場に身を投じようとする二人だけに、そのリミッターの外れた思考回路は、常人とはひどくかけ離れたものがある。そして、女同志の対決もまたしかり。AIは華名をコーナーに追い詰めて蹴りを乱打し、ローキックからハイキックにつないでカウント7のダウンを奪った。一方の華名も、AIのローキックを掴んで裏アキレス腱固めからのアンクルホールドでロープエスケープを。そうした地下の流儀に沿った闘い模様が繰り広げられる中、ジュリーがSEIKENをベアハッグに取り、12分51秒、ギブアップ勝ちを収めた。 試合終了のゴングが打ち鳴らされる中、AIは落胆した表情の華名ににじり寄り、両腕を肩よりも上にあげて力こぶを作り、これ見よがしに“敗者”華名に“勝者”の誇りを誇示した。AIが両手にはめた兄紅と同じ迷彩柄のオープンフィンガーグローブが改めて観客に強烈な残像を残し、さらに左右の上腕に彫ったタトゥーが不気味な存在感を醸し出す。 AIの右胸には「愛」の一文字がタトゥーで彫られている。世界に一つしかない太陽の中心に「愛」が存在するという、強烈なまでの自己アピール。あるいは「私を中心に世界が回る」との対戦相手へのメッセージでもあるのか。はたして、地下のリングに突如現われた“おんな人間狂気”AIとは、いかにして育成されてきたのだろうか? そして! 試合を終え会場を出ようとする“おんな人間狂気”AIのもとに、突如どこからか“黒闇の虎”ブラックタイガーが現われ、AIに一通の書類を手渡したのである。同じ控室にいたレスラーたちはこの時、いっせいにデジャヴの感覚を覚えたという。いや、デジャヴなどではない。北浦和で華名が謎の書類を渡された時と寸分も違わぬシチュエーションだ。地下女子の闘いを、常にどこからか監視する “黒闇の虎”の眼。 険しい顔つきのAIが怪訝な表情を浮かべながら広げたその書類には、華名の時と同様フランス語で「『地下日本女子王座決定戦』への出場権を認める」との文字が大きくしたためられていた。 そして2010年を締めくくる闘いとして、格闘晩餐会に集う贅を尽くす会員たちに用意されたメインディッシュ。 その舞台にはWUW世界地下選手権、紅闘志也と高岩竜一の至極の対決が用意されていた。 Jr.ヘビー級の第一人者として、ありとあらゆるメジャータイトルを総なめにしてきた高岩が、日の丸を方手にワールドワイドにかけめぐる地下王者紅に立ちはだかる。 二人の間には“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキーが立ち、父IVANOV ROGOVSKI Jr.指名立会人として、この試合がWUW世界選手権試合であることを宣言。本来、この日の試合に出場が噂されていたジャガーだが、結果的には立会人としての任務を遂行することになった。 そしてジャガーの額には、大きなホッチキスが6つも打ち込まれ、まぶたにも縫い跡が残るという凄まじい生傷が…。 「空手バカ一代」によって紹介される初代地下の帝王、ジャガーの祖父イワノフと同じ箇所についた傷。これはロゴフスキー家の伝統の儀式か、見る者に痛烈な悪寒を与える面構えだが、その眼は冷酷な光を放っている。 ジャガーは「この試合を世界地下選手権試合であると認定する。WUW会長IVANOV ROGOVSKI Jr.…」と認定書を読み上げた後、「…代読。近い将来王者となる男、ジャガー・ロゴフスキー」と締めくくり、ロゴスキーの家宝である木彫りのベルトを奪った紅闘志也を睥睨してリングを降りた。「ジャガー・ロゴフスキーの復讐」を感じさせる強烈すぎるアピールだった。 試合は“グラウンドの高岩”対“打撃の紅”という対照的な攻防が展開され、わずか5分の間に紅が3回のロープエスケープ、高岩はカウント8のダウンを奪われた。その後、紅が4回目のロープエスケープをした後に高岩からカウント4のダウンを奪い、このままシーソーゲームの様相を呈するかとも思われたが、高岩が通常のリングよりも遥かに硬い地下のリングで躊躇なくデスバレーボムを放ち、紅からカウント8のダウンを奪った。 そして、ここが勝負の分かれ目とばかりにゆらりと立ち上がった紅に高岩が果敢に突っ込んだところ、一転して強烈なヒザをボディに食らうはめに。すると今度は紅がこのチャンスを見逃すはずもなく、畳みかけるように高岩を首相撲に取ってボディに3発ヒザを入れ、高岩がよろめいた隙を狙ってとどめにヒザをアゴにぶち込んだ。ゆっくりとその場に崩れ落ちる高岩。 するとレフェリーは途中でカウントを止め、必死の形相で本部席にゴングを要請。試合は7分45秒、紅のKO勝ちとなり、ベルトは再び紅のもとへ帰ってきた。紅はそれを右腕にかけ、ファイティングポーズを取って勝利をアピール。 4月にジャガーとの死闘で奪った地下世界王座を守り抜いたまま新年を迎えることに成功し、また2011年の闇の闘いに突入するのであった。 2010年12月21日、東京・世田谷『ZEST CANTINA SETAGAYA』で繰り広げられた「EXIT-57 ZEST」。群雄割拠の末に塗り替えられたその新たな勢力分布図が、2011年の地下プロレスをますます過激に燃えたぎらせる! (印束義則)◆地下プロレス『EXIT-57 ZEST』2010年12月21日(火)開始:19:00会場:東京・世田谷『ZEST CANTINA SETAGAYA』<第1試合>○富豪2夢路、ペドロ高石(11分18秒 卍固め)小笠原和彦、●竹嶋健史<第2試合 地下日本阿吽選手権>[挑戦者組]○梅沢菊次郎、入道(12分18秒 逆エビ固め)[王者組]●三州ツバ吉、日龍※第2代王者組が防衛に失敗、梅沢&入道組が第3代王者となる。直接勝利を収めた梅沢に阿の帯、パートナーの入道に吽の帯が授与される。<第3試合 キャプチャーインターナショナル選手権>○[挑戦者]矢野啓太(11分27秒 カールシックル)●[王者]ジョータ※第8代王者ジョータが防衛に失敗、矢野が第9代王者となる。<第4試合>○ナイトキング・ジュリー、AI(12分51秒 ベアハッグ)●SEIKEN、華名<第5試合 WUW(World Underground Wrestling)地下世界選手権>○[王者]紅闘志也(7分45秒 TKO)●[挑戦者]高岩竜一※第26代王者紅が7度目の防衛に成功。地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/紅闘志也、暗闇の頂上血戦を制し、新・地下世界王者に!! 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』(1)http://npn.co.jp/article/detail/09843895/華名、日本地下マットに女子初見参! そして…!? 9・12地下プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』(1)http://npn.co.jp/article/detail/18410126/2010年を締めくくる地下プロレスの闘いに激震が走る『EXIT-57 ZEST』“世田谷冬の陣”。日本阿吽選手権王座交代!http://npn.co.jp/article/detail/84761650/CAPTURE INTERNATIONAL CHAMPIONも移動! 若き二冠王者矢野啓太。ベルトを、観客を、そして時代をも自らに引き寄せるhttp://npn.co.jp/article/detail/52227271/
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スポーツ 2011年01月14日 13時00分
バラエティ番組でブレイク中の具志堅用高 凄いプロボクサーだったこと知ってる?
最近、天然ボケが受けて、ブレイク中の具志堅用高(55)。 今の若い人は、「あのとぼけたオジサン誰?」と思っている人も多いかもしれない。それはとんでもない話。具志堅は日本ボクシング界にさん然と輝く実績を残した、伝説の元プロボクサーなのだ。 具志堅は沖縄県石垣島出身。ボクシングの名門校、沖縄・興南高校に進学し、インターハイで全国制覇。卒業後、名門・協栄ジムに入門した、いわばエリートボクサー。 74年5月28日にデビュー戦を白星で飾ると、8連勝をマーク。9戦目の76年10月10日に、WBA世界ライトフライ級王者のファン・ホセ・グスマン(ドミニカ)を破り、同王座を奪取。デビュー9戦目での世界王座獲得は当時の国内最短世界王座奪取記録となった(現在は辰吉丈一郎、名城信男のデビュー8戦目が日本記録)。 その後は並みいる強豪選手を退け、王座防衛を重ねた。81年3月8日、ペドロ・フローレスを迎えての14度目の防衛戦に敗れ、王座陥落。初黒星を喫した具志堅は、この試合を最後に現役を引退した。通算戦績は24戦23勝(15KO)1敗。引退後は白井・具志堅スポーツジムを設立し、会長として後進の指導に当たっている。 この具志堅の防衛記録13は前人未到のものであり、約30年経った現在でも誰も破ることはできない偉業。最近では長谷川穂積がWBC世界バンタム級王者時代に、歴代2位の10度の防衛を果たしたが、具志堅には及ばなかった。おそらく、この記録を破る選手は、今後も出ることはないだろう。それほど、とてつもない記録なのである。 ボクシングには厳格な体重規定があり、減量苦もさることながら、同じ体重をキープするには大変な節制が必要。実に4年10カ月にわたり、階級を変えずに防衛を続けた具志堅は、精神的にもタフであったのはいうまでもない。 プロ野球界にたとえれば、ホームラン記録の王貞治や、安打記録のイチローに匹敵する具志堅の偉業。そんな彼が、今やバラエティ番組に引っ張りだこになるとは、世の中分からぬものだ。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月14日 11時00分
“破壊王”橋本真也の長男・大地が3・6両国で蝶野正洋を相手にデビュー プロレス界の親子鷹って?
05年7月11日、脳幹出血のため急死した“破壊王”故橋本真也さん(享年40)の長男でZERO1練習生の橋本大地が、同団体10周年記念興行となる3・6東京・両国国技館大会で、橋本の同期生である蝶野正洋(フリー)を対戦相手にデビュー戦を行なうことが決まった。 超大物選手の2世とあって、大地の注目度は極めて高い。まだ18歳と年も若く、母親似のイケメンで期待度は大。ZERO1には潰さないように、大事に育ててほしいものだ。 ところで、米マット界では2世プロレスラーは多い。有名なところでは、ドリー・ファンク一家やフリッツ・フォン・エリック一家など、親子二代でプロレスラーになったケースは数多く存在する。 だが、日本となると、とんと聞かないのが実情。55年(昭和30年)に力道山(故人)の日本プロレスの対抗組織として、大阪に設立された東亜プロレスに所属した戸田秀雄(父)、戸田和雄(息子)が、日本プロレス界初の親子プロレスラーとして記録に残っている。戸田親子は親子タッグも実現させている。ちなみに、同団体の代表だった大同山又道は、北朝鮮最高指導者・金正日(キム・ジョンイル)の夫人で、後継者の金正恩(キム・ジョンウン)の母である高英姫(コ・ヨンヒ)の父親に当たる。 2例目は力道山親子。二男・百田光雄が兄より先に日プロでデビュー。長男・百田義浩さん(故人)は全日本プロレスでデビューしたが、短期間で引退した。還暦を過ぎた光雄は今でも、フリーとしてリングに上がっている。その他、日プロ、全日本で活躍したミツ・ヒライさん(故人=父)と、ヘイト(息子・平井伸和=全日本)。親子ともに新日本プロレスで活躍した柴田勝久さん(故人=父)と息子・勝頼(Laughter7)などが有名。父娘ではグラン浜田&浜田文子、母娘では星野美代子&中山香里の例がある。 かくして、国内では親子プロレスラーは希有なケース。それだけに、“破壊王二世”大地に懸かる期待は大きい。(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)
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スポーツ 2011年01月14日 08時00分
西武・涌井までついに年俸調停の波紋
球団側と4度の交渉にもかかわらず、現状維持の2億円からの上積みがなく、未更改の西武・涌井秀章投手(24)が、ついに加藤良三コミッショナー(69)に年俸調停を申請した。ソフトバンク・柴原洋外野手(36)に次いでこのオフ2人目で、球界に波紋が広がっている。 涌井本人は年俸調停のプラス面をこう強調している。「調停というシステムにマイナスイメージを持っている方がいると思いますが、球団と僕の考え方や、1年間チームのために頑張った僕の思いを第三者の方に聞いていただく立派なシステムです。このシステムを使い、球団とより良い話し合いができるようになれば良いと思っています」と。 が、西武・渡辺久信監督が、日本ハム・ダルビッシュが1億7000万円増の史上最速の5億円プレーヤーになった際に、「一番気にしている選手だろうから涌井も意識するだろう」と、涌井への悪影響を心配していた通りの結果になったと言える。代理人の大友良浩弁護士が調停申請書にパ・リーグ他球団エース級の成績と年俸を資料として添付したということからも、涌井のダルビッシュへのライバル意識がわかる。 「ダルビッシュ選手の年俸5億円という金額が出たからということはないが、彼は彼なりに考えがある。周りの投手も見て希望額を出している」。大友弁護士もこう認めている。 昨年、ペナントレースの大詰めでKOされ、V奪回失敗の戦犯扱いされているが、チームトップの14勝をあげるなど5年連続二ケタ勝利をマークしている涌井に対し、ダルビッシュは12勝。涌井が調停申請書にダルビッシュの5億円資料を提出したのもわかる。 それにしても、過去申請をしたのが8人、受理された選手は、01年の日本ハム・下柳剛ら6人しかいなかったのに、今回一度に2人も年俸調停を申請しているのは異例だ。涌井の場合はダルビッシュへのライバル意識もあるが、それだけではない。それだけ球界全体の景気が冷え込んでいるのだ。ダルビッシュは今シーズン終了後にはポスティングシステム(入札制度)を使ってメジャーへ行くことが既定路線になっており、30億円前後と予想される落札金の中から、餞別金を前渡ししたようなもので、あくまで特例に過ぎない。 ダウン限度額の40%を大幅に上回る減額でモメテているソフトバンクの柴原のケースも、その背景に新年俸システムがある。昨年までのソフトバンクの査定方法ならば、25%ダウンで済むはずが、「インセンティブを多くする」という、成功報酬額重視の新システムによる大幅ダウン提示。柴原だけでなく。ソフトバンク選手全体の反発がある。 「7年ぶりに優勝したのに、これから先のことになるインセンティブの比重が大きくなったら、働いた分の評価はどうなるんだ」。こう激怒したエース・杉内俊哉の契約更改交渉が大荒れ、最後は笠井オーナー代行が登場してようやく一件落着したのも、新年俸システムが元凶だった。 「メジャーリーグでは年俸調停は日常茶飯事。選手の言い分が正しいか、球団側の主張を認めるか。第三者による調停委員会が二者択一でハッキリ決める。これまで日本の場合は、調停委員会のメンバーがコミッショナー、セ・パ両会長の3人という球界3首脳で構成されていたために、選手の方でも『どうせ球団よりの裁定になるだろう』というあきらめムードもあったから、年俸調停は少なかった。が、球界景気が冷え込んでいるし、調停委員会のメンバーも一新されたから、今後、日本球界でも調停申請者が増えるのではないか」 メジャーリーグ通の球界関係者がこう今後の見通しを語る。確かに、セ・パ会長職が廃止されたこともあり、現在の調停委員会のメンバーは一新されている。申請を認めるかどうかはコミッショナーの権限だが、調停委員会はコミッショナー直属の調査委員会のメンバー3人だ。委員長はコミッショナー顧問で元検事の熊崎勝彦氏。他の2人の委員は、V9巨人のエースで巨人投手コーチ、ヘッドコーチ、さらに巨人監督を歴任した堀内恒夫氏と弁護士の石塚久氏。 3人の中でも特に現場を知り尽くす球界OBの堀内氏には注目が集まるだろう。選手として査定され、コーチ、監督として査定してきた経験が豊富だからだ。そんな堀内氏のいる、第三者による調停委員会が、年俸調停申請者の激増につながるかどうか。今回の柴原、涌井の結果にかかってくるのは間違いないだろう。
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スポーツ 2011年01月13日 14時30分
2・4後楽園で引退する“平成の借金王”安田忠夫が元横綱・曙を格下扱いするワケ
2月4日、東京・後楽園ホールでの引退興行で、元横綱・曙との元力士対決が決定した安田忠夫。 当日は曙戦を含め、複数試合を行なうことが決まっているが、曙戦は第1試合に組まれた。安田は「ボクにとって、横綱は千代の富士(現・九重親方)、北勝海(現・八角親方)であって、曙は曙でしかない。ただのでくのぼう。そんなヤツに負ける気もない」と、元横綱を格下扱いにした。 安田の大相撲時代の最高位は小結(しこ名は孝乃富士)。相撲界では番付が1枚でも違えば、扱いが変わる厳しい縦社会。横綱と小結では天と地ほどの差があるが、安田にとって、曙を格上と認められないワケとは…。 安田は79年3月に初土俵を踏んでいる。入門したのは当時、隆盛を誇った九重部屋で、師匠は元横綱・北の富士。部屋の大先輩には後に横綱に昇進し、“昭和の大横綱”の名をほしいままにした千代の富士がいた。同門同期には元横綱の北勝海もいた。安田はそんな環境でけい古に励んだのだから、千代の富士や北勝海に対する尊敬心は人一倍強いはず。 一方、曙は88年3月に初土俵を踏んだ、9年も後輩の力士。相撲界ではたとえ1日でも入門が早ければ、兄弟子扱いしなければならない暗黙のルールがある。安田にとって、9年も後輩の曙が小僧にしか見えないのは当然。安田が最高位の小結に昇進した90年7月場所時点で、曙はまだ十両力士。当時の安田には、曙など眼中になかったはず。 安田が最後に番付に載った92年5月場所で、曙は関脇。曙は翌7月場所で大関に昇進しているが、安田はすでに廃業しており、曙の全盛期の強さを体感していない。 最終的に両者の大相撲での地位は、大きく差ができたが、安田にとっては現役力士時代のイメージしか残っていない。そんなわけで、曙は格下にしか思えないのだろう。
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スポーツ 2011年01月13日 12時00分
佑ちゃん狂騒曲の危険な落とし穴
入寮、新人合同自主トレから早くも始まった2011年斎藤佑樹狂騒曲。「今や時代は遼と佑」と言われ、ゴルフ界の石川遼と人気を二分する日本ハムのゴールデンルーキーを巡る佑ちゃんフィーバーぶりは止まることを知らない。プロ野球界にとっても日本ハムにとってもうれしい悲鳴だが、一つだけ気をつけなければいけないのは、モテすぎだけに女難だ。 日本ハムは千葉・鎌ヶ谷にある『勇翔寮』周辺のセキュリティー強化のために、「セコムしていますか」という、永遠のスーパースター・長嶋茂雄氏のCMで知られる大手警備会社のセコムに委託したという。加熱するばかりの斎藤人気を考えれば、転ばぬ先の杖で、当然の安全対策だろう。 が、それでもガードしきれないのが女性問題だ。「過去に女性問題で潰れた素質ある選手は数知れない」というのが、日本球界の定説になっている。元祖・ゴールデンルーキーの長嶋氏は、自宅まで押しかけてくる女性ファン対策に頭を悩ましたという。 「夜中に自宅玄関のブザーが鳴るから誰かと思えば、若い女性ファン。入れ代わり立ち代わりで連日、お引き取り願うのに大変だったよ」と。今はセコムとかしっかりとした警備会社があるからいいが、長嶋氏が入団した50年代当時はそんなシステムもなかったから大変だっただろう。 いくら警備体制がしっかりしているといっても今の選手は逆にモテて当然と思っているから女性問題を起こす。「向こうから寄ってくる女性ファンには気をつけないといけない。最初から週刊誌にネタを売るのが目的の女性ファンもいるからね」。巨人監督時代の長嶋氏はこう選手に警鐘を鳴らしていたものだ。 西武時代に相次ぐ女性スキャンダルを起こした清原和博氏など勘違いした選手の典型だ。「アイツは所沢の種馬だ」と激怒したのは、当時の西武管理部長の故・根本陸夫氏だった。それでも清原氏が女性問題を起こすたびに事後処理に走り回っていた。 早実時代から女性ファンに騒がれることには慣れている品行方正の斎藤は、常識的には大丈夫だろう。斎藤を追い回す中年の女性ファンを「有閑マダム」ならぬ「佑観マダム」と言うそうだが、こういう類なら笑い話で済む。怖いのは、女性ファンよりも身内とも言うべき人気女性キャスター、女子アナウンサーだろう。 プロ野球選手の結婚相手は、時代と共に変遷している。元祖・怪物と言われる元巨人の江川卓氏は客室乗務員と結婚、一時期ブームになったこともある。現在は女性キャスター、女子アナとの結婚が流行している。取材する側、取材される側、いわば、職場結婚の一種だ。 「最近はプロ野球人気にかげりが出てきて、キャンプに美人女性キャスター、女性アナウンサーが押し寄せることがなくなったが、今年は異様な斎藤人気があるから、沖縄・名護は各局の看板女子アナ、キャスターが殺到するだろう」。 放送局関係者がこう予告する通り、斎藤相手に看板女子アナ、キャスターが全員集合になるだろう。斎藤が所属することになったマネジメント会社の金看板のマリナーズ・イチローの夫人も元女子アナだ。イチローを尊敬、将来、メジャーでプレーする夢を持っている斎藤だけに、独身の女子アナ、女性キャスター側からしても、斎藤は最高のターゲットになるだろう。 「我々の頃は、女性ファンが離れてしまうので、結婚はなるべく遅くして欲しいと球団側から言われたものだよ」と、ミスータープロ野球の長嶋氏は述懐、「今の選手は早く結婚するよね」と感想を漏らしたこともある。今、離婚問題で騒がれている日本ハムのエース・ダルビッシュなどがその代表例だ。 日本ハム側とすれば、入団と同時に人気爆発の斎藤に対し、早婚だけは勘弁して欲しいというのが本音だろう。結婚したら女性ファンが離れていくのは目に見えている。球団側とすれば、各局の独身の看板女子アナ、女性キャスターとの接触に目を光らせるしかない。
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スポーツ 2011年01月13日 10時00分
女子プロレス新団体スターダム 旗揚げ戦全カード5試合を発表
女子プロレス新団体スターダムは、12日目前にせまった旗揚げ戦(23日・新木場1stRING)の全カード5試合を発表した。●高橋奈苗 愛リスvs夏樹☆たいよう 愛川ゆず季 ●美闘陽子vs世IV虎●岩谷麻優vs星輝ありさ●長野美香vs須佐えり●夢vs当日発表(試合順は当日発表) ロッシー小川社長は「すべてが注目カードで、全てがメインです。初めから終わりまで何が起こるかわかりません。全試合注目してください」と語り、高橋は「みんな頑張って練習してよりレベルアップしたい、一切妥協はしない、今年もおもいっきりプロレスして2年連続女子プロレス大賞を取りたい」と力強く宣言。女子プロレス界に旋風を巻き起こすか注目される。(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2011年01月13日 08時30分
“K-1史上最低視聴率男”佐藤嘉洋が海外で出直し!
魔裟斗引退後、K-1 MAX(中量級)の日本人エースとして、期待が懸かる佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)。 主役として臨んだ、昨年11・8両国でのK-1 MAX世界トーナメント・ファイナルでは、決勝に進みながら、ジョルジオ・ペトロシアンに敗れ、世界制覇はならなかった。おまけに、同大会のTBSでの視聴率は、“K-1史上最低”の7.6%。しかも、瞬間最高視聴率を記録したのは、トーナメント決勝戦ではなく、MAXとは関係がない石井慧VS柴田勝頼戦だったとあって、K-1関係者をひどく落胆させた。 プロである以上、実力だけではなく、人気も重要な要素。そんななか、佐藤より格下と思われた長島☆自演乙☆雄一郎が、昨年大みそかの「Dynamite!!」でDREAMライト級王者の青木真也をMIXマッチで破り、ブレイクの予感を漂わせているだけに、佐藤の尻に火が点いたのは確か。 11年の初戦となったKrush1・10後楽園では、シェムシ・ベキリに2-1の判定で辛勝した佐藤。今年上半期は海外マットに軸を置くことを明言。3月にはイタリアで因縁のペトロシアンへの雪辱戦も視野に入れる。 人気の点で劣るなら、誰も文句の付けようがない強さを見せるしかない。“K-1史上最低視聴率男”のらく印を押された佐藤は、海外で己を鍛え直す腹づもりだ。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年01月13日 08時00分
完全に忘れ去れた!? 菊池雄星のつら〜い2年目
“アノ人は、今”状態である。 1年目から先発ローテーション入りも期待された菊池雄星投手(19)が、完全に『蚊帳の外』状態だ。渡辺久信監督(45)以下、埼玉西武ライオンズ首脳陣は、近日中に春季キャンプにおける選手の一、二軍の振り分けを話し合う。他5球団との競合の末、獲得した大石達也投手(22)は一軍帯同の予定だが、菊池は“一軍候補”にも挙がっていないという。左肩の故障が完全に癒えていないせいもあるだろうが、『前年1位指名投手』に期待を寄せる声は全く聞かれなかった。 「二軍戦で2試合投げただけですからね。体力不足、周囲の過剰な注目による精神的疲労など、去年は大変そうでしたからね」(プロ野球解説者の1人) 菊池の立場を象徴するエピソードがある。昨年11月のファン感謝デーでのことだ。若手選手によるトークショーが午前中に催されたが、こんな場面も見られた。20代の選手たちは「菊池クンの心象は?」と聞かれ、かなり際どいジョークを返していた。同期入団の岡本洋介投手(25)は「何を考えているのか、サッパリ分からない。掴みづらい」と評し、同じく新人の松下建太投手(23)も、「一緒に買い物に行くと、(菊池が)最初に向かうのは本屋。楽しくない」と切り捨てた。悪意があったわけではない。他選手は手を叩いて笑っていたので、ジョークだろう。 しかし、菊池は同僚たちがわざわざファンの前でキツイ言い方をした真意を考えた方が良さそうだ。 「コーチや先輩に指導されても、行動にうつせないんです。考えすぎてしまうのかな? 二軍コーチ陣と未完成な投球フォームについて話し合ったこともあるんですが、菊池は聞く耳を持ちませんでした。自分なりの考えがあって変えないのなら、それはそれでいい。しかし、後日、工藤(公康)に説教されたら、スンナリ投球フォームを変更したんです。コーチ陣は面白いはずがありません」(球界関係者) 昨季は大久保博元・元コーチとの確執も伝えられた。大久保元コーチは一部メディアで解雇処分に関する反論をし、「挨拶もロクにできず…」と、菊池の態度も指摘していた。その通りだとすれば、同僚たちに「掴みづらい」「楽しくない」と突っ込まれた理由も分からなくはない。 昨年3月7日、菊池は教育リーグでの巨人戦先発を前に『理想のプロ野球選手像』を語っていた。 「(スポーツ選手が)結果だけ出す時代は終わったと思うんです。何を残すか…。結果だけ出す人はいっぱいいた。桑田(真澄)さんみたいに引退したあとに何かをしたり、野球に対する取り組み方で評価されるように…」 菊池にもそうなってもらいたい。 しかし、一部コーチは饒舌に語る菊池の姿を苦々しく眺めていた。「理想像を語る前に体を鍛えろ!」と言わんばかりだった。 二軍スタートとなる2年目のキャンプでは、報道陣に追い掛けまわされることもないだろう。また、コーチ陣も今までのように付きっ切りで教えてはくれないだろう。 菊池の言う通り、結果だけを残すプロ野球選手は少なくない。しかし、結果さえ残せずに消えていった選手はもっと多い。菊池はこうした球界の事実も認識すべきである。
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スポーツ 2011年01月12日 17時30分
現役引退後の阪神・金本はどこの監督に?
阪神・金本知憲(42)が、地元テレビ局の情報番組に出演して「肩が去年のような感じだったら、やめざるを得ないでしょう」と、自ら初めて引退問題に触れた。今季も肩の状態が悪く、スタメン出場が難しい状況ならば、現役引退をすると明言したのだ。まさに今季は背水の陣だ。 同時に、「監督? 一度はやってみたい。プロ野球でなくとも、大学とか高校でやりたい」と将来の監督業に対する意欲も示した。「巨人や阪神のような、人気球団ではやりたくない」と笑わせたが、人材不足のプロ野球界だけに、金本監督は大争奪戦になるだろう。 肩の状態だけでなく、年齢面も考え、金本の現役引退が近づいているのは確かだ。金本監督が誕生する日はそう遠くないだろう。実際に可能性があるのはどこの球団になるのか。 「巨人や阪神のような人気球団ではやりたくない」本人は笑って否定したが、阪神が一番手だろう。人気抜群で「アニキ」の通称は阪神ファンに定着しており、まるで生え抜き選手のような扱いになっている。 「阪神ファンは金本が広島からFA移籍してきたことをもう忘れているんじゃないのか。生え抜き選手だと思いこんでるよ」。球界関係者がこう真顔で言うほど阪神ファンの支持率は高い。 しかも、ポスト真弓候補にはこれといった有力候補はおらず、ハッキリ言って人材不足だ。かつては巨人と同様に、生え抜きしか監督になれない不文律があった阪神だが、野村克也監督(現楽天名誉監督)、星野仙一監督(現楽天監督)と外様が二代続いたこともあり、現在はなんの問題もない。 しかも、03年に阪神が18年ぶりに優勝したのは、星野監督が広島からFAした金本を獲得したのが大きな要因になっている。05年の岡田彰布監督(現オリックス監督)の元での優勝も金本抜きには語れない。 「ケガをしても泣き言一つ漏らさず平然とプレー、チームを引っ張る鉄人・金本が入団したことで、阪神は常に優勝争いをできるチームになった」と星野監督が手放しで絶賛するように、ダメ虎の体質を改善した金本の功績は大だ。ナインからの信望も厚い。 ポスト真弓に頭を悩ませる阪神球団フロント首脳とすれば、現役引退しても金本を他球団に取られないように、必死にガードするだろう。阪神に次いで注目されるのは、金本が恩師と明言する星野監督がいる楽天だろう。 星野監督が阪神シニアディレクターを辞め、楽天監督に就任した時に、金本は「星野さんが阪神を退団するのは本当に寂しい」と心中を告白しただけではない。「実は一時期、他球団への移籍も考えたことがある」と、阪神球団からの移籍を考えたこともあることを明かしている。具体的な球団名は言わなかったが、星野監督が誕生した楽天であることは間違いない。 双方が認める恩師と愛弟子。この太い絆を考えれば、星野監督の後に金本監督という禅譲路線の実現性はかなりあるだろう。しかも、金本は東北福祉大の出身であり、仙台をフランチャイズにする楽天にはうってつけの人材という点もある。星野人気で沸く楽天とすれば、その後継者に名実共に文句のない大物候補の金本がきてくれれば、万々歳だろう。 もう一つ、可能性がある球団は、古巣・広島だろう。常識的に考えれば、出た球団に戻ることはあり得ない。ところが、FAで移籍したとはいえ、広島での金本人気は相変わらず高い。金本がバッターボックスに入ると、マツダスタジアムの広島ファンからは暖かい声援が送られる。 広島球団のお家の事情もある。「チーム改造をしてもらうために、野村監督には長くやってもらう」。松田オーナーはこうお墨付きを出しており、本格長期政権と言われる野村謙二郎監督だが、就任1年目の昨年は5位。13年連続Bクラスが続いている。 山本浩二第二次政権が5年連続してBクラスでようやくブラウン政権にバトンタッチした例もあるが、野村長期政権は結果が出なければ、保証の限りではない。しかもポスト野村に有力候補は見あたらない。金本が監督として復帰すれば、人気、話題性から言っても申し分ないだろう。金本が現役引退すれば、同時に監督としての争奪戦が始まる。
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