スポーツ
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スポーツ 2020年05月16日 11時00分
新時代のスターが下克上を果たす! 全プロ野球ファンが注目した世紀の対決、松坂は結果に納得せず?
昨年12月3日に西武に入団し、実に14年ぶりとなる古巣復帰を果たした松坂大輔。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕延期が続いているが、無事開幕となれば復帰後初登板などで大きな注目を浴びることは確実。13日にはマスク5万枚をチームの本拠地・埼玉県に寄付することを発表するなど、グラウンド外でも話題を集めている投手だ。 前回西武(1999-2006)に所属していた時は8年間で「204登板・108勝・防御率2.95・1355奪三振」をマークし、最多勝3回(1999-2001)、最優秀防御率2回(2003-2004)、最多奪三振4回(2000-2001,2003,2005)、沢村賞1回(2001)と堂々たる実績を残している松坂。本日5月16日は、その松坂がルーキー時代に大器の片りんを見せつけた試合が行われた日である。 1999年5月16日、西武ドーム(現メットライフドーム)で行われた西武対オリックス。この試合に先発した当時高卒ルーキーの松坂は、オリックス・イチローと初対戦。高校時代に甲子園春夏連覇を達成し“平成の怪物”と呼ばれた松坂と、前年まで5年連続でパ・リーグの首位打者に輝いていた球界のスター・イチロー。両者の激突は試合前から大きな注目を集めていた。 1回表2死で迎えた1度目の対戦。松坂は150キロ超えの直球を軸にイチローを追い込み、最後は147キロの直球で空振り三振に。3回表2死一、三塁とピンチを背負った2度目の対戦では変化球も織り交ぜ、134キロのスライダーで見逃し三振に斬って取った。 6回表無死で迎えた3度目の対戦でも、松坂はイチローと真っ向勝負。イチローもバットには当てるも打球を前に飛ばすことができないまま、最後は136キロのスライダーに空振り三振。自身約5年ぶりに、同一投手に3打席連続三振を喫する結果となった。 8回表二死の4度目の対戦では四球を与えたものの、完全にイチローを手玉に取った松坂。試合後のヒーローインタビューで語った「今までいまいち自信が持てなかったのが、今日で自信から確信に変わったと思います」という言葉は、松坂を語る上では欠かせない名言として今も多くのファンの記憶に刻まれている。 松坂とイチローは同年、共に出演したTV番組の中で同戦について振り返っている。イチローは松坂について、「良い球も悪い球も自分のイメージと違う変化をしてきたり、気合入ってるのかなと思ったら変な球が来たり。その辺のちぐはぐさが(自分を苦しめた)」と発言。一方、松坂は「あまり納得したなって思った球がなかった。自分(の力)は出し切れていないと思う」と口にしている。 松坂とイチローはその後、イチローが翌年にマリナーズに移籍する2000年まで対戦を重ね、対戦成績は「打率.235・1HR・4打点・8安打・4三振」とイチローを抑え込んでいる。また、松坂がレッドソックスに移籍した2007年から日本復帰前年の2014年にかけてはメジャーでも対戦し、「打率.259・0HR・3打点・4三振」とこちらでもイチローにはあまりヒットを許していない。 “平成の怪物”の名にふさわしい投球でファンを魅了してきた松坂。今シーズンは“令和の怪物”と称されるロッテ・佐々木朗希のルーキーイヤーでもあるが、佐々木も松坂と同じように大器の片りんを示すことができるのか。今年40歳を迎える松坂の投球と共に要注目といえそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月16日 11時00分
全国夏の甲子園中止か 高校野球に「地方分離論」が浮上
緊急事態宣言が5月31日まで延長され、これ以上、学校の休校措置が長引けば、夏の甲子園大会の開催は絶望的に――。しかし、ここで「本大会と地方予選を分離する」という妙案が浮上してきた。「夏の甲子園大会は、東京五輪を開催するとの前提のもとに組まれていたため、今年は昨年より少し遅い8月10日に開幕する日程でした。それが、このままでは同日までに代表校が決まらない県が出そうな状況です」(学生野球担当記者) 日本高校野球連盟(高野連)は5月20日に都道府県組織の代表者を集め、運営委員会を開催する予定だ。当初は4月22日に予定されていたが、一連のコロナ禍により延期していた。それが1カ月遅れで開催されるのは、高野連の「夏の甲子園はやりたい」の一心だという。「同じ8月10日に開幕する予定だったインターハイは、GW前に中止が発表されました。同じ高校の部活動なのに『野球だけ開催を目指すのはおかしい』との意見も出ています」(同) 地方予選の舞台となる都道府県営の球場の中には「利用禁止」を決めている施設も少なくない。特に神奈川県の決勝戦を行う予定だった保土ヶ谷球場は、8月末までの利用中止を決めている。 それでも高野連は、「やりたい」の一点張りだ。「沖縄県大会は、6月20日にスタートする予定です。早く決めないと、球児も準備ができません。高野連が開催にこだわるのは、『3年生が気の毒だから』に尽きます。来年になれば、3年生は進学、就職となり、野球は高校までと決めている球児もいます」(都内私立校職員) 打開策となりそうなのが、地方予選と甲子園の本大会を「分離」してしまうというアイデアだ。これは、沖縄県など地方の一部高野連スタッフから出たもので、「甲子園に行かせてあげられないのは気の毒だが、地方大会の優勝校を決めるくらいなら、夏休み期間中に消化できる」との見通しに立っての意見でもある。「8月10日までに代表校を決める」との期日をなくし、「甲子園には行かずに都道府県の決勝戦で終了」とするのなら、なんとかなるかもしれない。「公立、私立ともに、ほとんどの高校が休校中であり、野球部も休部状態です。準備不足の中、甲子園本大会に固執すれば、球児の怪我や熱中症のリスクが高まるだけです」(同) 高校野球は故郷を思い出す大会だ。「センバツに続いて夏の甲子園も」となれば球児はもとよりファンもガッカリだが、特別扱いはよろしくない。地方大会で終了させる分離策が、世論も納得できるギリギリの妥協案となりそうだ。
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スポーツ 2020年05月16日 06時00分
阪神が一気に優勝候補となるペナントレース「6月開幕」
新型コロナウイルスの影響で開幕を延期しているプロ野球の臨時オーナー会議が、5月12日に開催された。その前日にはJリーグとの対策連絡会議と「12球団代表者会議」も行われており、“最短で6月19日が開幕戦”との方向で、調整が続けられている。「通常の143試合のペナントレースを消化するのは、もう無理です。120試合を行い、交流戦、クライマックスシリーズはナシ。オールスター戦も同様です。それでも、タイトスケジュールになるのは避けられないでしょう」(球界関係者) 緊急事態宣言の解除が大前提だが、五輪で休止するはずだった7月21日から8月13日が連戦に次ぐ連戦となりそうだ。この“夏のフル稼働”により、なぜか矢野阪神がⅤ候補に躍り出た。「通常の公式戦は週6日。これを『休みナシ』としますが、台風などによる中止が重なれば、9月以降はダブルヘッダーもあり得るでしょう。それを乗り切る対策として今季に限り、『外国人選手の一軍出場枠の撤廃』という意見が出ています」(同) 阪神は8人の外国人選手を抱えている。V候補に挙げられる理由は、単に人数が多いからではない。「阪神の弱点だった先発投手難が解消されます。来日3年目のガルシアと期待の新外国人ガンケルを先発させ、リリーフのエドワード、スアレスもベンチから外さずに済みます。野手では2年目のマルテ、バース二世のボーア、昨季の韓国球界の打点王であるサンズの3人を同時にスタメン出場させられる」(在阪記者) ボーアはオープン戦、本塁打0に終わり、サンズにしても「同じ韓国の本塁打王のロサリオも通用しなかった」と批判的な声ばかり。しかし、それは「一軍戦4人まで」という出場登録枠を争う上での話だ。 この外国人野手3人に、大山悠輔、近本光司、福留孝介、糸井嘉男らが合体した打線は破壊力バツグンだ。 しかし、予算の都合上、外国人選手の補強に熱心ではなかった球団は、一軍出場枠撤廃に難色を示しているが、こんな情報もある。「オーナー会議の議長は輪番制で、今年は三木谷浩史オーナーです。三木谷氏は外国人枠の撤廃論者として有名で、Jリーグ・ヴィッセル神戸でも何人もの大物外国人選手を獲得し、出場枠の撤廃を訴えてきました」(ベテラン記者) また、良識派も味方してくれそうだ。ソフトバンクの王貞治球団会長は新春のTV出演で16球団構想をぶちまけた。球団数が増えれば、選手のレベル低下を招く。それを外国人選手でカバーできるからで、「少子化=競技者人口の減少」という切実な問題もある。 阪神に追い風が吹いている。矢野燿大監督の高笑いが聞こえてきそうだ。
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スポーツ 2020年05月15日 20時50分
「ダルビッシュさん」が突然のTwitterトレンド入り! ファンから投稿が殺到したワケは? 本人からは不満も
米メジャー・カブスに所属する野球選手・ダルビッシュ有。15日、そのダルビッシュの名前がツイッターでトレンド入りし、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 15日午後3時ごろ、「ダルビッシュさん」という単語がツイッターでトレンド入りし最高1位まで急浮上。メジャーリーグの開幕延期が続く中で突然のトレンド入り、その理由は同じタイミングで急浮上したワード「プロスピA」にヒントがある。 ダルビッシュは、かねてからプレイしている野球ゲームのスマホアプリ『プロ野球スピリッツA(プロスピA)』内でオフィシャル企画を実施。このプレゼント企画がスタートし、ダルビッシュへ感謝のツイートが殺到したようだ。 「プロスピA」とは、NPBの現役・OB選手やMLB日本人選手を入手・育成してチームを作り、他のプレイヤーと試合などができる野球ゲームのスマホアプリ『プロ野球スピリッツA』の略称。昨年12月20日にアプリを開始したダルビッシュは、現在までに『プロスピA』に関する動画を自身の公式ユーチューブチャンネルに83本アップ。動画内で分かるだけでも総額135万円以上を課金している。 ダルビッシュは5月2~9日にかけ、野球選手では初となる『プロスピA』との公式タイアップ企画を実施。ダルビッシュは企画で課せられた目標を全てクリアし、その結果全ユーザーに通常ではなかなか手に入らないゲーム内アイテムがプレゼントされた。そのプレゼントは15日午後3時~同5時半の間に、30分ごとに分け全ユーザーに配布されている。 今回の一件を受け、ネット上には「ダルビッシュさん本当にありがとうございます!これからもユーチューブ楽しみにしてます!」「課金してない自分にとってはありがたすぎるプレゼントだから本当に感謝したい」、「ゲームの野球でもトレンド入るなんてやっぱり凄い影響力だな」といった反応が多数寄せられている。 なお、今回のプレゼントはダルビッシュ自身にも配布されるが、当人は自身の公式ツイッターで「18時に動画出す予定でしたが、自分のところに報酬が来ていないので明日出します。 報酬最初にちょうだい」と配布開始直後にはプレゼントがもらえなかったことを告白。この投稿に返信する形で、「ダルさん最初じゃなかったんですか!?」、「頑張った本人が最初にプレゼントもらえないのは草」といったコメントも寄せられていた。 メジャーでも開幕延期が続く中、自身のトレーニングと動画投稿を両立しているダルビッシュ。これからも現実、ゲームの両方でファンを大いに楽しませてくれそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyuダルビッシュ有の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCn69pO-Cpt_fQVOnfIq9qbg
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スポーツ 2020年05月15日 18時00分
開幕延期で過熱する 中日・大野雄大投手「FA争奪戦」
変則・強行日程が「最優秀防御率左腕」の付加価値をさらに高めることになるかもしれない。 第6回新型コロナウイルス対策連絡会議が開催されたのは、4月23日だった。その時点で、あくまでも5月6日に緊急事態宣言が解除されるのを大前提として、6月19日にペナントレース開幕戦を設定する話が濃厚になっていた。「本来、6月19日とは、セ・パ交流戦が終了し、通常ペナントレースが再開される日でした。同日にプロ野球をスタートさせるということは、『交流戦18試合は開催しない。最大125試合を目指す』という意味です」(NPB関係者)「100試合限界説」もある中、いずれにせよ、試合数が減るのは間違いない。それにともない、選手会側と調整を続けているのが、フリーエージェント1年分のカウント日数の調整だ。 通常なら「一軍登録145日」で1年と数えられるのだが、試合数が減るのだから、今季に限り、その日数も特例で少なくしなければならない。「どれくらいの日数が適当か」という意見が交換されているのだ。「今オフのFA市場の目玉投手は、年内に国内FA権を取得するはずの、中日の大野雄大(31)です。日数短縮案に、慰留に必死な中日は『ヤバい』と思っているはず」(スポーツ紙記者) 昨年オフ、中日は大野との複数年契約に失敗。加藤宏幸代表も「慰留失敗」とほのめかし、この時点で、他の11球団が熱い視線を向けていた。「完投可能な先発左腕が動くとなれば、どの球団も調査しますよ。菅野智之のメジャー挑戦が濃厚な巨人、交渉上手な石井一久GM率いる楽天、昨季、大野にノーヒットノーランを含め3敗を喫した阪神など2桁勝利の計算できる左腕に、どの球団も興味津々です」(同) 自主トレ中から開幕投手に名乗り出るなど、猛アピールを続けてきた大野。昨季、最優秀防御率のタイトルを獲得したことで自信を深めたのだろう。今季は自己ベストを残し、残留・移籍交渉に臨むつもりだ。「短縮される今季のペナントレースは強行日程になりますが、投手起用も変則になりそうです。試合数が減った分、中継ぎ投手を総動員させやすくなったと見る向きもあります。そうなると、先発投手の責任イニングは短くなるので、大野は初回から飛ばしてくるでしょう」(前出・関係者) 大学全日本でキューバ打線を翻弄させ、「将来はメジャー」と語っていた大野。巨人がFA加入の山口俊の入札を認めたのは「大野へのアピール」だったとも言われている。今オフ、大争奪戦が起こりそうだ。
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スポーツ 2020年05月15日 17時40分
「デブは治せるけどハゲは治せねえんだよ!」 元楽天監督・大久保氏が激怒、原監督がそそのかした? 阪神ファンとの舌戦に賛否
フリーの田中大貴アナ(元フジテレビ)が15日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元楽天監督・大久保博元(デーブ大久保)氏がゲスト出演。現役時代にあった阪神ファンとのエピソードを明かした。 動画では、大久保氏と田中アナが今シーズンのセ・リーグ順位を予想。その中で阪神の順位を最下位と予想したが、話の流れで大久保氏は現役時代に阪神ファンとの間にあったエピソードを語った。 出身地・出身校はどちらも茨城で、プロ入り後も西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)と関東のチームでプレーした53歳の大久保氏。阪神の保護地域である関西とゆかりはないが、巨人移籍後初めて甲子園で試合をした際、阪神ファンが集うライトスタンドから声援が。この光景を見た原辰徳(現巨人監督)から「手ぐらい挙げてやれよ」と言われライトスタンドへ手を挙げると、「こら豚!調子に乗るな!」と自身の体形をやゆするヤジを飛ばされたという。 また、ある時原に大阪・北新地のクラブに連れて行ってもらった際、大久保氏は面識のない阪神ファンの男性から「久しぶりやな!」と言われたとのこと。不審に思いながら「お久しぶりです」と返すと、「初めてやのに久しぶりって言ったでこのデブ!」とここでも体形を絡めてヤジられたという。 こうしたヤジをしばしば浴びる中、ある甲子園での試合前練習でも阪神ファンから「こら豚~!暑苦しいんだよ!」と言われた大久保氏。相手にしないように努めていたところ、原から「デーブ、今日は言って(言い返して)いいぞ。あれを見て何か感じるだろ?」と言われたという。 原の言葉を受け言い返すことを決意した大久保氏は、ヤジを飛ばしたファンの頭髪が薄かったことから「おいこらハゲ!デブは治せるけどハゲは治せねえんだよこの野郎!」と怒鳴った。すると、客席からはそれ以上言い返されず逆に歓声が起こったため、「あっ、意外にウケるんだ」と思ったと笑顔で語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には、「選手を豚呼ばわりするような無礼な奴には言い返して当然」、「ほっとくとつけあがる奴もいるから釘を刺すのは大事」、「ツッコまれて喜ぶのは阪神ファンというか、関西人の性格が表れてて面白いな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「イラつく気持ちは分かるけど、選手がファンの容姿をネタにするのはどうなの?」、「悪口言ったデーブだけじゃなく、差し向けた原もなかなか悪いよな」といった否定的なコメントも散見された。 「現役時代の大久保氏は、180センチ・108キロの巨体を誇った捕手。ニックネームである“デーブ”も、西武時代のコーチから“デブ”という単語をもじって命名されたと過去に自身のブログで明かしています。また、西武入団当時の監督である広岡達朗監督は、正捕手に伊東勤(現中日一軍ヘッドコーチ)がいたことに加え、体形に不満を持っていたことから大久保氏を率先して起用しなかったとも言われています」(野球ライター) 当時の大久保氏が体形絡みのヤジにいら立ちを募らせていたことは想像に難くないが、自身も同じように容姿をやゆして言い返した点に疑問を抱いたファンもいたようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年05月15日 15時00分
東京五輪絶望的 新国立競技場メーン会場の遠隔地開催案
背水の東京オリンピックに、奇想天外な「テレビ開催」プランが浮上している。新型コロナウイルス対策のため、選手村を設けず、新国立競技場をメーン会場に世界各国でそれぞれ分散開催するというのだ。野球やサッカーでは、「eスポーツ」を活用。すべての情報を東京に集め、超高性能な映像で世界に配信する! 国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は、2021年に延期した東京五輪が再び中止に追い込まれるという事態に備え、それぞれ収拾策の検討に入ったという。しかし、考え方は同床異夢のようだ。「IOCのジョン・コーツ調整委員長は『再延長するプランはないという原則のもと、粛々と準備を進める』と即刻幕引きの方針です。一方、森喜朗大会組織委員長は『東京中心の各国分散開催』という奇策で強行突破を目論んでいるのです」(大手紙社会部記者) 実は、安倍晋三首相がIOCのバッハ会長に「東京五輪の1年程度の延期」を申し出て、それが承認された3月24日以来、組織委員会は「通常開催」と同時並行で、新国立競技場をメーン会場とする「遠隔地開催案」を検討してきたという。 東京での一極開催を断念し、世界各国が自国で競技会を開き、タイムや得点を競うというもの。その上で、日本が誇る最新テクノロジーを駆使して世界206の国と地域の競技会場を放送網で結び、リアルタイムに集計して米テレビ局大手のNBCなどを通じて全世界に放送する。東京が中継基地となることで、実質、五輪を開催するという案だ。 この「遠隔地開催案」なら、国をまたいでの日本への移動は不要となる。コロナ対策で財政に余裕のない国や地域の選手も参加でき、日本も海外からの感染リスクが下がる。それより何より、5大陸が集うという本来の五輪の目的も果たせる。「モデルとなるのが、NHKの放送網を使って日本中の競技場を実況中継する全日本中学校放送陸上大会です。これをバージョンアップさせ、各国の競技場の結果をリアルタイムに集計して種目ごとにメダルを決めるのです」(同) 奇想天外ではあるが、実は、日本ではすでに過去の五輪でこの遠隔地開催を“実施”している。 1948(昭和23年)のロンドン五輪は、1944(昭和19年)に開催される予定だったが、第二次世界大戦で中止され、4年後に開かれた。しかし、敗戦国となった日本やドイツの選手団は不承認となり、参加が認められなかった。 そこで日本は、ロンドン五輪の水泳競技と同じ日程で日本選手権を開催。五輪でメダルが期待された1500メートル自由形では、古橋廣之進と橋爪四郎が、ともに五輪の優勝記録を40秒以上も上回った。優勝した古橋は「幻の金メダリスト」と称賛され、日本国民は溜飲を下げた。「同じ8月6日の開催でしたが、実際はロンドン五輪の決勝より、日本のレースの方が早かった。しかし、現代の5Gの通信速度を使い、8Kの超高性能な映像で配信すれば、リアルタイムに映像を見ることも、タイムを計測することもできます。日本のハイテク技術を全世界にアピールすることで、先が見えない日本経済復興の切り札にもなり得ます。組織委が『再延長はない』と言い切るのは、実はこの奥の手を用意しているからです」(テレビ局の五輪取材班) この遠隔地開催案なら、五輪の花形競技である陸上や水泳をはじめ、体操、自転車、アーチェリー、射撃などのタイムや得点を競う競技は同時中継でカバーできる。しかし、問題なのが、サッカーや野球、バスケットボールなどの対戦型の球技と、柔道やボクシングなどの格闘技である。遠隔地では、直接対戦が不可能だからだ。 そこで目を付けたのが、VR(ヴァーチャル・リアリティー)技術でバーチャル空間を創出して対戦する『eスポーツ』だ。新型コロナウイルスの感染拡大で世界中で巣ごもりが続き、ビデオゲームの人気が高まっていることも追い風になっている。「VRなら、サッカーや野球、バスケットはお手の物。各国の代表選手を実名で登場させることができるし、臨場感も味わえる。通常の形で開催できない打撃は大きいが、バーチャルの可能性拡大も負けずに大きい。新たな特需を呼び、その収益をワクチンや治療薬の開発に回すこともできる」(政府関係者) 実は、eスポーツとIOCは近年、急接近している。将来の五輪での競技採用を視野に、2018年のアジア大会(ジャカルタ)では公開競技に採用され、日本選手も参加した。’22年の中国杭州大会では公式メダル競技に昇格する。 五輪スポンサーのインテルは、来年の東京五輪前の7月下旬に東京・お台場で国際的eスポーツ大会の開催を予定。結果的には来年延期となったが、カプコンの格闘ゲーム『ストリートファイターV』とPsyonix社の4輪車でサッカーをするマルチプレイヤーゲーム『ロケットゲーム』を開催するはずだった。「この大会を拡大すれば、バーチャル五輪はそう難しくありません。ほとんどの対戦型競技は既にソフトがあり、実施可能。操作するのは選手本人じゃないが、画面に登場するのは選手なので、究極の選手救済策とも考えられています」(大手広告代理店の五輪担当) そもそも、五輪の目的はスポーツを通した平和な世界への貢献にあり、各競技の世界一を決めるのは世界選手権だ。遠隔地開催なら、すべてがオンラインで行われるため、費用も感染対策も最小限で済む。五輪に多額の放送料を支払っているNBCもこの放送五輪に異論はなく、実は、IOCにとっても願ったり適ったり?
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スポーツ 2020年05月15日 13時15分
ダルビッシュも「開催するのは非現実的」 高校野球・夏の甲子園中止報道に、選手・OBからも反応相次ぐ
8月10~25日にかけ、甲子園で開催される予定の第102回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。5月15日、その夏の甲子園が中止される方向と複数メディアが報じている。 報道によると、中止は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるもので、20日の大会運営委員会で正式決定される見込みとのこと。大会の開催には選手らの移動・宿泊が伴うことから感染リスクが大きいことに加え、各学校で休校・部活動停止が長引いていることもあり開催困難と判断されたという。 今年は3月19~31日にかけて行われる予定だった第92回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)や、その後に予定された夏の地方予選のシードをかけて戦う春季大会も全47都道府県で中止・打ち切りとされている。そのため、夏の甲子園が中止なら現在の3年生は全国大会どころか、公式戦すらままならないまま高校野球最後の1年を終える可能性が高まっている。 夏の甲子園の中止を受けて、現役プロ選手・OBもコメント。元巨人・上原浩治氏は15日、自身のツイッターに「センバツも、夏も中止かぁ」、「何か別で、試合とか出来ないのかな?」と投稿した。 巨人・戸根千明も自身のツイッターで、「私も10年前、甲子園を目標に猛練習する高校球児の一人でした。そんな経験があるからこそ高校3年生最後の夏がこのような形で終わってしまうのはあまりにも」と悲痛な心境を吐露している。 一方、カブス・ダルビッシュ有は、自身のツイッターに寄せられた「夏の甲子園中止についてどう思いますか?」という質問に対し、「球児たちを考えるとやって欲しいですが、今この状況で開催するのは非現実的ですし仕方ないと思います」と答えている。 今回の一件を受け、ネット上には「夏も中止なのか…毎年現地観戦してただけに残念でしかない」、「春に続いて夏も中止とか球児が可哀想過ぎる、今まで彼らが頑張ってきた時間は何だったの」、「他の競技でも中止が相次いでいるから、野球だけって訳にもいかなかったんだろうか」、「このまま引退ってなったら、ドラフトとか大学推薦にも絶対に悪影響が出るぞ」といった反応が多数寄せられている。 過去に夏の甲子園が中止となったのは、米騒動が全国に波及した影響で代表決定後に中止された1918年の第4回大会と、第2次世界大戦の影響で地方大会の途中で中止された1941年の第16回大会の2回。今回中止なら79年ぶり3度目、戦後では初の中止ということになるが、このまま正式決定となってしまうのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara戸根千明の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/aparente1017ダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu
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スポーツ 2020年05月15日 11時45分
ヤクルト・奥川、マー君以上のルーキーイヤーに? 元女房役の意味深な言葉、チーム状況も追い風か
1年目から先発で登板させるつもりなのだろう。そんな予感がした。 奥川恭伸のブルペン入りはナシ、19日に延期――。5月14日、奥川が予定されていたピッチング練習を回避した。理由は「疲労などを考慮して」(球団発表)とのことで、故障ではないという。自主練習期間中は、中5日の間隔で投球練習がされていた。前回の投球練習では東北楽天から移籍していた嶋基宏がブルペン捕手役を務め、かつてそのボールを受けてきたヤンキース・田中将大、リーグを代表する岸孝之、則本昂大らとの比較論も語っていた。 将来のエース候補・奥川の投球について何か聞けると思い、集まっていた報道陣はガッカリだったが、球団がここまで慎重になるのは、今シーズン中の先発デビューを考えているからだろう。 しかし、「華々しく勝利投手に」ということはなさそうだ。前回のブルペン投球後、嶋は興味深い批評もしていた。 「ダメでも、次にきちんと修正してくる」 この言葉から、田中のルーキーイヤーのようなデビューになるのではないだろうか。 田中は自慢のストレートで「攻めの投球」を披露した。しかし、186イニング3分の1を投げ、与四球68(リーグトップ)、自責点79(同)、本塁打も17本も食らっている。田中の球速はキャンプ初日から楽天メンバーたちが認めていたが、それでも「プロの厳しさ」に泣かされた理由は、メリハリの無さなどストレートに頼りきったピッチングだったからだ。そこから、田中のプロとしての成長も始まったが、奥川は少し違う。 「奥川は変化球の軌道が今日はイマイチだと分かったら、力加減や握り方を少し変えるなどしています」(チーム関係者) 嶋は考えながらピッチング練習をしている奥川の姿勢を褒めたのだ。 もっとも、奥川が田中のルーキーイヤーにマークした11勝(7敗)を超えられるかと言えば、「当時の田中の方が、ストレート、変化球ともに上」(前出・同)とのこと。しかし、こんな声も聞かれた。 「今季のヤクルトの先発ローテーションは、石川、小川、高橋、高梨、原、イノーアと予想されています。キャンプを見て、一番良いボールを投げていたのは、イノーアでした」 投手出身のプロ野球解説者がそう言う。昨季、先発陣で2ケタ勝利に到達した投手は一人もいない。エースの石川雅規は40歳だ。奥川はもちろん、吉田大喜、杉山晃基、大西広樹らの大卒新人投手も使わざるを得ないだろう。 「昨季は最下位でしたが、観客動員数が前年対比微増で、球団経営は黒字でした。ペナントレースの試合数が削減され、無観客となる以上、テレビ視聴者を増やす戦略も考えなければなりません」(スポーツ紙記者) 話題作りで奥川のデビューも前倒しされそうだ。大卒の新人投手たちもそうだが、こうした投手難のチームを考えると、今季のキーマンはやはり捕手の嶋になりそうだ。経験豊富な嶋がブルペンに入り、奥川たちのボールを受けてきたのは、実戦をイメージしてのことだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月14日 19時30分
ダルビッシュ、先輩のYouTube登録者数を倍増させる? ルーキー時代の恩人への心遣いに本人も感激
元日本ハム・岩本勉氏が13日、自身の公式ユーチューブチャンネル上で生配信。カブス・ダルビッシュ有に感謝した。 岩本氏は今回の生配信の冒頭で、12日に2000人程度だった自身のチャンネル登録者数が13日に4000人以上に倍増していたことを報告。驚いた岩本氏が視聴者からのコメントなどを頼りに理由を調べたところ、ダルビッシュが自身のチャンネルを宣伝してくれていることを知ったという。 ダルビッシュは13日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画の中で、岩本氏が2020年3月24日からユーチューブへの動画投稿を始めていることに言及。加えて、「動画の概要欄に(岩本氏の)チャンネルのリンクを貼っておくので、チャンネル登録してあげてください。絶対ビックリすると思うんで」と視聴者に呼びかけていた。 「ダルビッシュのファンの人が来てくれて、いきなり登録者数が4000人になってドキッとした。ありがとうね!」と登録してくれたファンに感謝した岩本氏。「思わずダル君に連絡したよ。『いろいろと気を遣ってくれてありがとうね』って」と、ダルビッシュにも直接お礼の連絡をしたと明かしていた。 なお、ダルビッシュは14日にユーチューブに投稿した動画でも概要欄で岩本氏のチャンネルを宣伝しているため、登録者数の増加はもうしばらく続くと思われる。実際、現時点(14日午後6時半時点)でのチャンネル登録者数は5430人と生配信時よりさらに増加している。 今回の一件を受け、ネット上には「宣伝して登録者数が倍増って凄い影響力だな、そりゃ岩本もびっくりするよ」、「自分もダルさんの動画見て岩本さんのチャンネル登録したから、嬉しそうにしてくれてて良かった」、「岩本とは1年しか一緒にプレーしてないのにダルビッシュは律儀だな」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に日本ハム(1990-2005)で活躍した49歳の岩本氏と、これまで日本ハム(2005-2011)、レンジャーズ(2012-2017)、ドジャース(2017)、カブス(2018-)でプレーしている33歳のダルビッシュ。両者は2005年しか共にプレーしていないが、ダルビッシュは13日の動画内で当時岩本氏には良くしてもらったと語っている。 また、ダルビッシュは昨年5月30日にツイッター上で岩本氏とやりとりをした際、「自分が練習する気もなくダラダラしてばっかりの時にいつも優しい声をかけていただいて本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べている。 2005年がプロ1年目だったダルビッシュは開幕前の2月に未成年での喫煙が発覚し、球団から一時謹慎処分を受けるなど当初は素行不良が目立っていた。数多くの批判を浴びる中でも手を差し伸べてくれた岩本氏には、今でも強く恩義を感じているのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について岩本勉氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCWV_Rc48nFmnncIM13O63uQダルビッシュ有の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCn69pO-Cpt_fQVOnfIq9qbgダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu
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