そんな私が、悪戦苦闘した(する)スポーツがゴルフ。なかなか思い通りにならず、負けず嫌いな私が初めてムキになったのです。
ゴルフを始めた直後はクラブを振っても止まっているボールに全く当たらない…「なんで出来ないんだろう? なんで思い通りに行かないんだろう?」−−。家族でラウンドしたのですが、動いている球より止まっている球の方が当らない事に気付き、わずか2ホールでギブアップ。3ホール目からはカートの運転手に徹しました。その時から、「留学しようかな」と思い始めました。今、考えると随分大胆ですが、当時はゴルフを軽く見ていたので、練習すればそれなりに結果を残すだろうと考えていました。
努力している姿を見られるのが嫌だったため、両親と相談して、単身豪州留学に。ゴルフを極めたい一心で飛びました。留学当初は、悔しいやら難しいやらで、ガムシャラにクラブを振っていた思い出があります。練習しても、練習しても思い通りにはならず、自問自答の日々でしたね。ようやくコツを掴み始めたのが、ゴルフ開始から半年経過した頃でした。が、ここでも問題発生。100を切れる様にはなったのですが、今度はここから進まない…「壁」に当たったのです。この時はさすがにヘコたれて「ゴルフなんて辞めてやる」と感情を表に出しました。勢い余って留学先のゴルフ場に持っていたゴルフボールなど全てをコース上にある池の中へ放り込みました。
その後、さすがに我に返り拾いましたが、ここまで私を揺さぶったスポーツはゴルフ以外ありません。以来、本気でハマりました。ただ、思い通りにいかない事だけがゴルフの魅力ではありません。思い通りのプレーができた時の爽快感は「ゴルフをやっていて良かった」としみじみする瞬間ですね。分かりやすく言えば、ロングパットのラインを読み切り1回でカップインした時は格別。それがバーディーだったらシビレます。
上手くいく事より、失敗する事の方が多いゴルフ。私は悲喜こもごもあるこのスポーツに魅了されています。