スポーツ
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スポーツ 2020年05月18日 18時00分
日本ハム・栗山監督 横浜・ラミレス監督 どうなる「任期1年」
ペナントレースが開催されなければ、できないことがある。それは今季で契約満了を迎える監督の評価で、北海道日本ハムの栗山英樹監督(59)と横浜DeNA・ラミレス監督(45)の去就問題に注目が集まり始めている。 昨年オフ、契約を延長させた両監督。しかし、その期間は「’20年シーズン終了までの1年」だった。「ペナントレースが開催されても、試合数の削減は避けられません。連戦も続くでしょうし、試合数が少なくなる分、先発ローテーションから1人を外してロングリリーフで使うなどの起用法も考えられるでしょう」(ベテラン記者) つまり、監督の采配が大きく影響しそうなのだ。昨季の栗山監督は、中継ぎ投手を1、2回限定で先発させる「オープナー」や、対戦打者によって極端に守備位置を変えるトリッキーな起用法を披露してみせた。「伸び悩んでいる斎藤佑樹や加藤貴之を覚醒させるため、オープナーを使いました。故障者続出で、先発のコマ不足に陥ったという要因もありますが」(同) とはいえ、粘り強く選手を育てていく方針の一環なのだろう。そんな栗山監督は、昨季、リーグ5位に終わり、引責辞任をほのめかしていた。球団が慰留し、今日に至っているが、こんな情報も聞かれた。「次は、侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)という雰囲気もあります。稲葉監督の代表指揮官の任期は東京五輪まで。今年は栗山監督、来年は五輪指揮を終えた稲葉監督という流れです」(同) 五輪がコロナ禍で延期となり、稲葉監督の任期も来年の五輪終了まで延長された。その稲葉監督が“フリー”になるまでの間、栗山監督を引っ張るとなった場合、その評価は「今季ペナントレースを見てから」となる。変則日程・試合減での采配評価は難しいが、“稲葉待ち”で甘口査定になるかもしれない。「ラミレス監督は、’17年にクライマックスシリーズを勝ち上がり、同年の日本シリーズでもソフトバンクを苦しめるなど、短期決戦の采配に長けた指揮官です。変則日程はむしろ得意かもしれません」(球界関係者) オープン戦終了時、DeNAを優勝候補に挙げる声も多かった。山﨑康晃という絶対的守護神を擁し、打線も優良外国人選手の獲得で筒香嘉智退団の穴は埋まった。優勝以外はダメ、たとえ2位でもこの戦力で負けたら、容赦なく解雇という激辛査定になりそうだ。「三浦大輔二軍監督の新体制実現を待ち望むファンも多いですから」(同) シーズン開幕戦は、波乱の幕開けになりそうだ。
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スポーツ 2020年05月18日 17時30分
DeNA・齋藤「始まるぞという気持ち」 3年目の有望株、開幕へ向け着々と準備中
昨年ブレイクの兆しを感じさせた中継ぎ右腕・齋藤俊介の自主トレの様子が、球団を通じて公開された。 4月の下旬の段階では「開幕が決まるまでは、一日一日を大事にトレーニングに取り組んでいきたい」とし、「維持するというよりも成長するイメージ。フィジカル的に強くなることで自信が付き、メンタルも安定してくると思います」と、その意義を説いていた。今は「筋力的に強くしてきたものを、野球に活かせるようにしています。負荷を重くするのではなく、軽くしてスピードや動きを重視して、野球に繋がるトレーニングへと少しずつ移行しています」と、より実戦的な方向にシフトしているようだ。 コンディションは「段階的には5割くらいの状態」とのことだが、「強く、大きくしてきた筋肉を速くしていく移行期ですが、シーズンが始まる頃には強くした身体を早く動かせると思う」と、自信を見せていた。 長く続く自粛生活の日々だが、「自分の場合、身体の硬さが課題なので、自宅で動画を見てヨガなどをやっています。ランニングやウェイトトレーニングなどのハードトレーニングの割合が多かったので、重要な柔軟性を出すために多くの時間を掛けています」と、山崎康晃と共に、1月に宮古島で行った自主トレの際にも課題として上げていた、胸郭周りの柔軟性を得るために、引き継ぎ取り組んでいることも明かした。 2017年ドラフト4位、大学、社会人を経て即戦力として期待されて入団した右腕だが、ルーキーイヤーのキャンプ時にいきなり右肘痛で戦線離脱。最終的に痛みは右肩に移行し手術を敢行。一年目を棒に振り、昨年7月5日にやっと一軍のマウンドを踏んだ齋藤。昨年はそこから主に中継ぎで経験を積み、今年はラミレス監督から「キャンプMVP」に選出されると、オープン戦でもセーブシチュエーションでも起用され結果を出すなど、期待度は上がっている。 早ければ6月19日の開幕を目指すプロ野球。齋藤も「素直に始まるぞ、という気持ちになりました」と胸を弾ませる。今シーズンの目標「ホールドポイントが付く状況での登板」を増やすべく、いまは着々と準備を進めていく。 写真・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2020年05月18日 17時00分
元巨人・堀内氏、夏の甲子園の中止方針に反対 「世の中の反発も大きそう」大会運営側への要求に賛否
元巨人監督・堀内恒夫氏が、16、17日にそれぞれ自身の公式ブログに投稿。中止の方向と伝えられている第102回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)について言及した。 今年の夏の甲子園は、8月10~25日にかけ甲子園で開催される予定が組まれている。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、5月20日の大会運営委員会で中止が決定される見込みと同月15日に複数メディアが報じている。 この一件について、堀内氏は16日に自身のブログに『夏の大会もダメなのか。』というタイトルで投稿。「『不運な年だった』とか『仕方がない』とか そんな言葉で片づけてしまっていいものか」と率直な心境を吐露し、「実際の試合を見て その実力が本物かどうか確かめる機会も失われてしまう」と今秋のドラフトへの影響も危惧した。 また、球児の置かれた状況を心配すると共に、「練習期間を鑑みてのこともあるんだろうけど 条件はみんな同じだからね 判断をもう少し待ってやってはどうだろうか」と大会関係者に判断の先延ばしも提案した。 堀内氏は翌17日にも「どうしたら開催出来るのか たくさんの大人が知恵を出し合ってギリギリまで話し合う。組織が大きくなればなるほど大変なのはわからんでもないけれど これ、大事なことじゃないのかな」とブログで発言し、大会運営側に話し合いを重ねることを求めた。 一連の投稿を受け、ネット上には「野球始めた時から甲子園目指してた球児はいっぱいいるだろうから何とかやらせてあげたい」、「ドラフトや大学推薦に悪影響が出ることも避けられないだろうな」、「このままだと全ての球児の頑張りが無駄になる、結論を出すのにはもう少し時間をかけてほしい」、「時期を秋ごろにずらした上で無観客、プレーする選手以外全員マスク着用を義務付けとかしたら何とか開催できないだろうか」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「健康第一で考えると開催は厳しいだろ、1人でも感染者出したら即打ち切りだろうし」、「他の競技も中止が相次ぐ中、野球だけやるっていうのは世の中の反発も大きそう」、「甲子園付近に住む人間としては、大会開催で地元に人が押し寄せて欲しくない気持ちの方が大きい」といった否定的なコメントも複数見受けられた。 今年の高校野球界では、3月19~31日にかけて行われる予定だった第92回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)や、その後に予定された夏の地方予選のシードをかけて戦う春季大会も全47都道府県で中止・打ち切りとされている。そのため、夏の甲子園も中止なら現在の3年生は全国大会を含む公式戦を満足に戦えないまま、高校野球最後の1年を終える可能性が高まっている。 中止の可否について様々な声が寄せられている今回の一件だが、果たしてこのまま20日に中止が正式決定されるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年05月18日 15時40分
オリックス、開幕スタメン候補の宜保翔が疲労骨折で無念の離脱…
オリックスは18日、宜保翔内野手が右手首付近に違和感を感じていた為、昨日、大阪市内の病院を受診したと発表した。 病院でレントゲン、CT検査の結果、右手有鈎骨の疲労骨折との診断を受けたそうで、今後については、近日中に右手有鈎骨切除手術を行い、患部の状態を確認しながらリハビリ等を行っていく予定だという。 1軍のメンバーとして自主練習を行ってきた宜保だが、春季キャンプ途中に1軍に合流してからは、紅白戦など実戦で猛アピール。オープン戦でも主に1番打者として、セカンドまたはショートを守り、西村徳文監督から「オープン戦の収穫は宜保が使えるようになったこと」と評価されており、順調に開幕していれば高卒2年目にして、開幕スタメンは濃厚な状況だった。 今年はオフに筋力を強化してキャンプに入っただけに、体には自信があったと思われるが、開幕が再延期されたことにより、練習による疲労が蓄積してしまったのだろう。本人にとっては無念だと思うが、復帰を目指して焦らずじっくりと治療に専念してもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年05月18日 12時00分
張本氏、再開のブンデスリーガに「何でやるのかね」「選手は気持ち悪い」発言で賛否 反論の声も
17日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が再開したドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」について持論を展開した。 ブンデスリーガは主要プロサッカーリーグとしてはコロナ禍後初の再開。無観客やハイタッチ禁止、試合前後のボール消毒、試合前の握手省略、スターティングメンバーと審判以外マスク着用などの対策を取り、2か月ぶりに公式戦が行われた。 このニュースを見た張本氏は、「何でやるんかなと思いますね。ファンは喜んでいるでしょうが、選手はやっぱり気持ち悪いですよ」とバッサリ。「色々ね、経営に関係するから、企業とのコマーシャルとか、色々契約関係があるからやるんでしょうけどね、選手はどうでしょうね、全員気持ち悪がってますよ」と私見を述べた。 この後、元Jリーグサッカー選手の中西哲生氏がリモート出演。同氏は「ドイツは医療的に整っているんだろうけど…」とコメント。一方で、「選手は怖いと思いますよ。野球と比べて密になりやすいスポーツじゃないですか」と私見を述べ、日本は「早く再開することが目的ではなくて、新型コロナウイルスを収束させることが社会としての目的だと思うので、選手の健康が安全に保たれることが再開の前提であるべきだ」と張本氏に同調する意見を述べた。 張本氏のコメントに反応は賛否両論。「選手のことを考えると時期尚早」「ワクチンや特効薬が出来てからでも遅くない」「選手の生命を考えるべきだ」と賛同の声もあったが、「選手はサッカーをしたいと思う。プレーしていなければ存在価値はないし、生活もしていけない」「コロナを怖がっていては何も出来ない。対策もしているし、共存の道を模索するべきだ」と反論する声も上がった。 「経済を回すべき」と「人命を尊重するべき」という意見はどちらも正しい。今後、全世界の人間がどちらを選ぶか、選択を迫られることになりそうだ。
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スポーツ 2020年05月18日 11時45分
巨人・サンチェス、OP戦で見せなかった得意球は戦略か? 他球団にプレッシャー、開幕後も追い風は続くか
オープン戦で「大丈夫かよ!?」とファンを心配させた新外国人選手たちが調子を上げてきた。 エース・菅野智之に次ぐ2番手として獲得したエンジェル・サンチェスがジャイアンツ球場のブルペンに入ったのは、5月17日だった。練習後、「リリースのタイミングも良かった」と球団を介して手応えを語っていたが、その言葉の通りなら、期待を寄せる原辰徳監もひと安心だろう。 在阪メディアの一人がこう続ける。 「同日、阪神の新外国人投手のジョー・ガンケルもオンライン取材で好調さをアピールしていました。どの球団も外国人選手の調子が急激に良くなっています」 外国人投手に興味深い共通点があった。ウエイト・トレーニングだ。 「シーズン中、登板の有無に関わらず、軽くウエイト・トレーニングをやってから帰路につく日本人投手がたくさんいます。筋力アップというよりも、ひと汗かくのが目的で。汗をかくと、疲労感が残らないそうです」(プロ野球解説者) 外国人投手は、シーズン中のウエイト・トレーチングはほとんどやらない。オフシーズンに「レスラーか!?」と思うくらい、大量にやって、そこで蓄積されたパワーをシーズン中に吐き出すようなイメージだ。そして、またオフになったら、ガンガンにウエイト・トレーニングをやり、ゼロになったパワーを“補充”している。巨人・サンチェスもシーズン中のウエイト・トレーニングには重点を置いていない。 一部メディアでも伝えられていたが、サンチェスの練習はユニークな内容も多い。踏み出す左足付近にペットボトルを置き、足がぶつかったか否かで肘の高さをチェックしたり、通常よりも短い距離でピッチング練習をする時もあった。 このサンチェスがコケたら、巨人の連覇は相当苦しくなる。しかし、こんな情報も聞かれた。 「サンチェスはオープン戦3試合に投げ、釣瓶打ちにされました。日本のマウンド、ボールに適応できなかったためですが、ライバル球団は『逆に、データの取りようがない』とボヤいていました」(スポーツ紙記者) ストレート勝負のできる速球派と紹介されているが、関係者は「本当は、低めのスライダーとカットボールが武器」と話していた。ライバル球団が集めたいとしていたデータは、この低めの変化球のことだろう。関係者の証言通りなら、サンチェスは「速球派=奪三振」ではなく、「変化球=ゴロアウトを量産」というピッチングスタイルなのかもしれない。 「ペナントレースの開催が決まっても、無観客試合は避けられないでしょう。その場合、通常シーズンのように、スコアラーを球場に入れてくれるのかどうか。スコアラーも球場に入れない可能性の方が高いと聞いているが…」(ライバル球団スタッフ) データ不足を逆手に活躍する選手もいれば、対戦投手のデータ不足で打撃成績を大きく落とす選手も出るだろう。サンチェスは無観客試合をプラスにできそうだ。ひょっとしたら、巨人の弱点は先発投手陣ではなく、情報不足の打線になるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月18日 11時00分
ロッテ好評企画、ついに佐々木朗希登場!「ちょっとプレッシャー」
千葉ロッテマリーンズは、球団公式インスタグラムにて、新型コロナウィルスなどの感染症予防の観点からチーム活動を休止としている状況下でのファンサービスの一環として、17日12時から20日13時まで、佐々木朗希投手への質問を募集開始したと発表した。 なお、この企画はすでに、井口資仁監督、益田直也、石川歩、種市篤暉、荻野貴司、福田秀平、中村奨吾、藤岡裕大、田村龍弘、藤原恭大が行っており、ファンから大きな反響を呼んでいる。質問の回答は21日を予定しているとのこと。募集を開始し、1時間でなんと450件もの質問が届いたそうで、大船渡高校の当時のチームメートからも質問が届くなど、本人も驚いているという。 佐々木は「先輩方がファンの皆様とこの質問コーナーを通して楽しそうに交流をしているのを見て、自分もチャンスがあればやりたいと思っていました。初めての事なのでどんな質問が来るのか、そしてちゃんとファンの皆様の期待に応えられるような回答が出来るのか心配です。ここまで先輩方が盛り上がっているだけに、ちょっとプレッシャーです(笑)」と多少の不安があるようだが、豪速球な回答を期待したいところ。球団公式YouTubeチャンネルで大好評の「佐々木朗希投手も実践している家でも出来る簡単ストレッチ」の最後の1本も近日中にアップされる予定だ。 緊急事態宣言が発令されてからもロッテは発信力を止めることなく、むしろ今しか出来ない企画で攻めている感じすら受ける。こうした姿勢は熱心なロッテファンだけではなく、他球団のファンからも注目されている。開幕に向けて光が差し始めて来ただけに、今後の展開にも期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年05月17日 17時30分
広島、4連覇・CS逸の原因は大瀬良? キャリアワーストの不振、新指揮官の元で巻き返しなるか
カープのエースは、現在も開幕のマウンドへ照準を合わせている。 昨シーズン、Bクラス(4位)に終わり、4連覇を逃した広島カープの「リ・スタート」の先頭に立つべき存在として期待がかかる大瀬良大地。5月11日の日本野球機構(NPB)の12球団代表者会議において、6月の下旬までの開幕を目指すことが伝えられ、「少しずつ練習の強度を上げているので継続して、備えたい」と意気込みを語っている。 思わぬ事態により未だ開幕を迎えられずにいる2020年は、チーム、そして大瀬良自身にとっても巻き返しの年でもあった。 昨季は、開幕戦の巨人戦を8回無失点の好投でチームに勝利をもたらしたものの、チームは春先から低迷が続き、大瀬良本人も初戦以降、黒星が先行。好不調の激しいカープをエースとして、勢いに乗せる役割が期待されるも、6~7月にかけ自身4連敗を喫するなど、夏場を迎えてもなお、安定感を取り戻すことが出来なかった。 7月には優勝争いから脱落、シーズン最終戦でCS出場も逃し、最終順位が4位と苦しみ続けたカープにおいて、大瀬良は11個の白星を挙げたことは、エースとしての役割を果たせたと捉えられる。ただ、僅かの差でCS争いに競り負けたことを振り返ると、キャリアワーストとなる9敗を喫してしまったことがどうしても悔やまれてしまう。3年連続となった二桁勝利、そして両リーグ最多となる6完投を記録するも、低迷が続いたカープを最後まで浮上させるに至らなかった。 今季より新たに就任し、球団史上53年振りに投手出身指揮官となった佐々岡監督は同じく、カープのエースとして球団の歴史に名を刻んでいる。チームが今シーズン求められているのは、カープのペナント奪還に加え、プロとして人々に大きな希望を届けること。市民に愛されてきた球団をその右腕で支え続けてきた二人の今季にかける想いは想像に難くない。新監督の元、大瀬良は昨季以上のパフォーマンスを取り戻せるか。 開幕日の設定へ動き出すなど、僅かではあるもののシーズンを迎えられる可能性が出てきている今年のプロ野球。今季、鯉の躍動が再び観られるとするならば、間違いなくリベンジを期す大瀬良のエースとしての力強い姿が観られるはずだ。もちろん、改めて迎える開幕のマウンドにカープ背番号14が立つことも、間違いないだろう。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年05月17日 11時00分
カネやん、「血も涙もない」?『珍プレー・好プレー大賞』にも登場、倒れた選手の額を蹴飛ばした伝説の大乱闘劇
新型コロナウイルスの影響により、開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。最短で6月19日に開幕するとの見方が強まっているが、現時点では正式決定には至っていない。 「いつまで延期が続くのか」と、いら立ちを募らせているファンも少なくないと思われる現在。今から29年前の同時期には、ある選手のいら立ちが珍事件につながった試合が行われている。 1991年5月19日に秋田八橋球場で行われたロッテ対近鉄の一戦。「6-4」でロッテリードの9回表、ロッテ先発・園川一美の投げた速球が打席に入っていた近鉄・トレーバーの右上腕部を直撃。死球を受けたトレーバーは激昂し、ヘルメットをその場に叩き付けながら園川の元へ突進した。 これを見た園川はマウンドから右翼方面へ逃げるも、トレーバーは制止に入った両軍選手を突き飛ばしながら追走。右翼付近で追い付き園川を地面に組み敷いたところに選手も殺到し、両軍入り乱れての乱闘騒ぎに発展した。 しばらくやり合った後両軍はそれぞれベンチへ引き上げたが、実はこの騒ぎのどさくさに紛れて、ロッテ・金田正一監督がトレーバーの顔面を踏んづけていた。このことでさらに怒りに火がついていたトレーバーは、自軍ベンチに戻る直前に急に体の向きを変え、ロッテベンチ前の金田監督をめがけ再び突進した。 球場が騒然となる中、トレーバーは制止に入ったロッテ・青柳進を突き飛ばし金田監督に接近するも、突き飛ばした際に足がもつれ金田監督の目の前で転倒。これを見た金田監督から額付近に再び蹴りを入れられ、さらにその場に殺到した両軍選手にもみくちゃにされてしまった。 トレーバーは暴力行為により退場となるも、金田監督はなぜか処分を受けなかったこの一件。金田監督がトレーバーの額に蹴りを入れる瞬間の映像が『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』(フジテレビ系)で何度も取り上げられたことで有名となり、現在でもファンの間で「大柄な助っ人の顔面を蹴り飛ばすとか度胸がヤバすぎる」、「血も涙もないな、今の時代なら進退問題になりそう」などと語り継がれている。 同戦では退場を免れたが監督時代に6回退場処分を受け、1990年6月23日ロッテ対西武戦では審判に蹴りを入れ「罰金100万円+出場停止30日」の処分を課された金田監督。乱闘自体がめっきり少なくなった現代では、ここまで破天荒な監督はもうお目にかかれないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月17日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「俺の人生にも一度くらい、こんなことがあってもいいだろう」発言者・長州力
決して饒舌ではないものの印象深い発言が多い長州力。引退後の昨今はツイッターにおける“迷言”でも話題になっているが、今回紹介するのは正真正銘の名言である。 長州のプロレスラー人生を決めたといっても過言ではないほど、深い意味と重みを持つ言葉だ。※ ※ ※ 昨年6月の正式引退に合わせて、テレビ朝日系『お願い!ランキング』で「長州力総選挙」なる企画が放送された。その内容はファン100人の投票による長州力名勝負ベスト5というものだった。 第5位は1984年のIWGP第2回大会で、アンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げた試合(結果は長州の負け)。 第4位は’93年の天龍源一郎戦(パワーボムで長州の負け)で、同年のプロレス大賞でも年間ベストバウトに選ばれている。 第3位は’95年の東京ドーム、UWFインターナショナルとの対抗戦での安生洋二戦(長州圧勝)。 第2位は’85年、ジャンボ鶴田との60分フルタイムドロー戦。 そして堂々の第1位に輝いたのが、’83年に藤波辰巳(現・辰爾)を破り、WWFインターナショナル・ヘビー級王座を獲得した一戦であった。★現状を悲観して引退も視野に… リキラリアットから藤波の頭をマットに押し付けるようにして、全身で抑え込み3カウントを奪ったフィニッシュも印象的であったが、それ以上に試合後の会見における「俺の人生にも一度くらい、こんなことがあってもいいだろう」という言葉によって記憶しているファンも多いだろう。 今から振り返ってみると、その後の長州の躍進もあって「人生に一度くらい」という表現はやや大げさに感じるかもしれないが、当時としては実感のこもった本心から発せられたものだった。 ミュンヘン五輪にレスリング韓国代表として出場した長州は、新日本プロレスに入団した当初からスポーツエリートとして将来を嘱望されていた。だが、地味なルックスのせいもあってか人気は振るわず、坂口征二のパートナーとして北米タッグ王座を獲得したものの、しばらく中堅どころの域を出ることはなかった。 一方、2つ年下の先輩である藤波は、ジュニアヘビー級でドラゴンブームを巻き起こすと、’81年にヘビー級転向を表明。翌年1月にはボブ・バックランドの持つWWFヘビー級王座に挑戦し、この大舞台で善戦するなど着実に次期エースへの道を歩んでいた。 また、長州と同じくミュンヘン五輪に出場したジャンボ鶴田も、全日本プロレスでUNヘビー級王座に就き、’80年のチャンピオン・カーニバルで初優勝を果たすなど実績を残していた。 そんな同年代のライバルたちに比べて、一向にうだつの上がらない現状を悲観した長州は、遠征先のメキシコから引退を示唆する手紙を日本へ送ったともいわれる。帰国して藤波に噛み付いたのは、長州としてはまさにラストチャンスの気持ちであったのだ。 そもそも、古舘伊知郎による「俺は藤波のかませ犬じゃない」との実況から始まった長州と藤波の抗争だが、実のところ、会社としては“長州を藤波のかませ犬にする”との意図はあったように見受けられる。 なぜなら、長州反乱後に初めて組まれた’82年10月、広島県立体育館でのシングル戦において、藤波はその前日の試合で国際軍団に襲われ、額を縫うケガを負っていたからだ。★猪木の思惑が長州を後押し 大事な試合の前にハンデを負うのは格上のほうというのが、プロレス興行のセオリーであり、この時点では“1戦目は長州が優勢でもそれは藤波のケガのせいで、最終的には藤波が巻き返す”というストーリーが用意されていたものと思われる。 さらに、ノーコンテストに終わった試合後にテレビ朝日の朝岡聡アナが、藤波にだけ「大変な試合になってしまいましたけど、これはどういうふうに…」と、リング上でマイクを向けている。 これに対して興奮状態の藤波は「こんなところでインタビューしてる場合じゃないよ! なんだこの試合は!」とマイクをぶん投げたのだが、そんな一幕からも藤波が主役の扱いであったことが見て取れる。 また、この試合で長州のセコンドに小林邦昭が付いていたのが象徴的で、つまりタイガー・マスクに対する小林のようなポジションを、藤波に対する長州に与えようというのが、当初の予定であった可能性は高い。 それを覆したのはもちろん、長州の地力があってのことには違いないが、加えて、試合後に起きた観客からの長州コールや、古館による「下克上」「革命戦士」などの名フレーズ、さらには総帥のアントニオ猪木がまだ元気で、早急に次期エースを決める必要がなかったことも大きい。 また、猪木自身も、藤波の毒気のない優等生ぶりに次期エースとしての力不足を感じており、そんな思惑も長州の躍進を後押しする一因となったようだ。のちの藤原喜明による“雪の札幌テロリスト事件”も、藤波に一皮むけてもらいたいとの意図があってのことだろう。 まさしく“人生に一度”のチャンスをものにして、長州は藤波に勝利し、トップクラス入りの通行手形を手に入れたわけである。長州力***************************************PROFILE●1951年12月3日生まれ。山口県徳山市(現・周南市)出身。身長184㎝、体重120㎏。得意技/サソリ固め、リキラリアット、バックドロップ、ブレーンバスター、ストンピング、ヘッドロック。文・脇本深八
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