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“聖地”「花園ラグビー場」は大丈夫か!? 人気沸騰でも改修の寄付金集まらず開催に赤信号

 桜の勇者の活躍で、にわかに沸いたラグビーブーム。がぜん注目が集まるのが、次回W杯の日本大会だ。
 組織委員会によると、同大会での経済効果は1700億〜2800億円と試算されており、この“お宝”を射止めようとソロバンをはじいているのが東京ほかの開催都市である。今年2月に国際統括団体であるワールドラグビー(本部・アイルランド)が発表した開催地は全国12会場。中でも1929年に開場した日本初のラグビー専用スタジアム『東大阪市花園ラグビー場』は全国高校ラグビーフットボール大会の会場としても有名で、高校球児の甲子園と同じく高校ラガーマンにとって“聖地”と言われる。
 「これまでは各自治体とも海外からの来日客を見込んで、ニュージーランドや豪州、欧州勢といった強豪チームの試合誘致に動いていましたが、集客が期待できる日本戦をぜひ地元で開催したいと、各自治体による争奪戦がヒートアップしています」(闘球ライター)

 ところが“聖地”花園ラグビー場は、開催年には“おんトシ90歳”ともはや遺跡に近い。現況では日本戦誘致どころか開催地の地位すら危うい。
 「開幕戦や日本戦、決勝戦には、座席4万席(現在3万席)、大型スクリーン、夜間照明(ともになし)という3つの開催条件があり、誘致するにはこの3つをクリアしなければなりません。そのため東大阪市は、今回のW杯開幕前月の8月から『ラグビーの街東大阪基金』と銘打ち、改修費用25億円を目標に募金を呼びかけたのですが、まだ400万円にも届いていないというトホホの状態なのです」(同)

 幸いなことに、日本代表の帰国後は寄付への問い合わせが増えてきたという。とにかくラグビー熱が冷めないうちにPRを強化して、目標額を一刻も早く達成したいところ。
 「Jリーグのガンバ大阪は、140億円強も集めて4万人収容のサッカースタジアムを建設してしまった。内訳を見ると助成金が35億円(toto助成金)、個人寄付が6億円、法人寄付が99億円となっている。つまりラグビー興行にはない『toto』が大きくモノを言っていたのです」(同)

 日本ラグビーフットボール協会は森喜朗元首相が会長を務めている。新国立の建設費を「たった2500億円…」と言い放った御仁だ。“25億円程度”なら、ポケットマネーで、とお願いしてみたらどうだろう。

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