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残って欲しい? お金が欲しい? マエケン去就に揺れるカープ

 広島東洋カープの前田健太(27)が5年ぶり2度目の沢村賞に選ばれた。今季29試合に登板し、リーグ最多タイの15勝を挙げ、防御率は2.09。175奪三振など、選考基準7項目のうち6項目をクリアしたことが高く評価されたようだ。しかし、同賞の選考委員長でもある堀内恒夫氏の選出過程に関するコメントが意味深である。
 「2010年に彼が(沢村賞を)取ったときと成績がほぼ同じ。上積みが欲しかった」、「前半戦は大谷がダントツの沢村賞だと思っていた」、「最初は藤浪でいいと言う選考委員もいたが…」

 堀内氏は「満場一致で決まった」とは言うものの、対抗候補であった大谷翔平、藤浪晋太郎を指して「3人の成績が拮抗していて選びにくかった。僕は該当者無しでもいいと思ったんだが」と苦言を呈していた。これでは、どこが満場一致なのか、分かったものではない。とはいえ、堀内氏の苦言は前田を追うメジャースカウトの評価にも通じるものがある。
 「今季の前田は完投試合数が少なかった(5試合)。広島のブルペン陣はシーズン中盤までクローザーが安定しない状況だっただけに、もっと完投数があってもよかったはずだ。さらには、2ストライクを取った後に投げる変化球の種類が少ない。それが伸び悩みの一因」(中地区球団スカウト)

 奪三振数で前田と他の沢村賞候補者と比べてみるとは、大谷が196、藤浪が221で前田がもっとも少ない。同スカウトがこう続ける。
 「前田は必ずメジャーで成功します。ただ、ダルビッシュや田中将大が渡米したときと違い、どの球団も先発ローテーションの3番手以降と見ています。先発投手の弱いチームはエース級の待遇でしょうが…」

 前田はいずれ、ポスティングシステムを使ってメジャーリーグに挑戦する。早ければ、「今オフ中の挑戦も」と伝えられるが、前田自身、メジャー側のシビアな評価を聞き、慎重になり始めたという。そのため、前田の身辺も様相が変わってきた。
 「今までは逸る前田の気持ちを球団が諫めてきました。チームの優勝という共通目標が前田を踏み留めさせてもいました。でも、このまま行くと、前田の年俸を払いきれなくなってしまいます」(ベテラン記者)

 前田の今季の年俸は2億8000万円(推定)。最多勝タイ、沢村賞などの投手タイトル獲得により、残留する場合は4億円前後での更改となるだろう。戦力としては是が非でも残ってもらいたい選手だが、チーム総年俸には上限がある。また、今秋のドラフト会議で1位に岡田明丈(大商大)、2位で横山弘樹(NTT東日本)と即戦力系投手を指名したのは、前田退団に備えてのことだ。
 「前田は自分のピッチングを磨き直す必要があると考え方を変えつつありますが、球団は慰留せず、米挑戦を後押しするつもり」(同)

 前田は2017年に海外FA権を取得する。いまさらだが、FA権での米挑戦となれば、前所属球団には1円も入ってこない。チーム総年俸との兼ね合いもあるが、落札金2000万ドルをもらいたいというのが広島の本音かもしれない。

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