「今回の快進撃は、エディー・ジョーンズHCのおかげです。大会前からW杯終了後に南アフリカのプロチーム監督に就任することが決まっており、日本のラグビー協会は『'19年大会を成功させるには選りすぐりの次期監督を』と考えていました」(スポーツ紙記者)
ラグビー協会は「白紙」とコメントしているが、すでに海外メディアは現フィジー代表監督のジョン・マッキー氏が最有力と報じている。また、日本国内リーグで指揮を執るパナソニックのロビー・ディーンズ監督、元ニュージーランド代表HCで欧州プロリーグの最優秀コーチ賞も受賞した現NTTコム監督のロブ・ペニー氏の名前も挙がっている。しかし、協会の“本命”は、やや異なるようだ。
「ヤマハの清宮監督を推す声も多いんです。エディーHCの退任が決定した直後から『次は清宮サン』といわれていました」(同)
清宮克幸監督(48)は、今夏の甲子園を沸かせた早実の怪物1年生・幸太郎のパパだ。克幸氏の輝かしい経歴を知るラグビーファンからすれば、「幸太郎のパパ」なる言い方は許せないだろうが、ラグビー協会は'19年の開催大会に向け、大きな課題をまだ解消していない。「どれだけ日本国内で観客を集められるのか」が未知数なのだ。
ラグビーW杯の主催国収益は、観戦チケット収益を主とするシステムなので、“幸太郎人気”にも便乗したいというのがホンネ。だが、代表メンバーは今大会で世界のレベルを知り、新しい技術に飢えている。
協会は清宮フィーバーにあやかり、大会運営費を確実にゲットしたいところ。克幸氏も意欲的だというが、一方で代表の1人、田中史朗は「できれば外国人監督がいい」と発言。“カネ”か“指導力”か、果たして協会はどちらを選ぶのか。