報道によると、中止は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるもので、20日の大会運営委員会で正式決定される見込みとのこと。大会の開催には選手らの移動・宿泊が伴うことから感染リスクが大きいことに加え、各学校で休校・部活動停止が長引いていることもあり開催困難と判断されたという。
今年は3月19~31日にかけて行われる予定だった第92回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)や、その後に予定された夏の地方予選のシードをかけて戦う春季大会も全47都道府県で中止・打ち切りとされている。そのため、夏の甲子園が中止なら現在の3年生は全国大会どころか、公式戦すらままならないまま高校野球最後の1年を終える可能性が高まっている。
夏の甲子園の中止を受けて、現役プロ選手・OBもコメント。元巨人・上原浩治氏は15日、自身のツイッターに「センバツも、夏も中止かぁ」、「何か別で、試合とか出来ないのかな?」と投稿した。
巨人・戸根千明も自身のツイッターで、「私も10年前、甲子園を目標に猛練習する高校球児の一人でした。そんな経験があるからこそ高校3年生最後の夏がこのような形で終わってしまうのはあまりにも」と悲痛な心境を吐露している。
一方、カブス・ダルビッシュ有は、自身のツイッターに寄せられた「夏の甲子園中止についてどう思いますか?」という質問に対し、「球児たちを考えるとやって欲しいですが、今この状況で開催するのは非現実的ですし仕方ないと思います」と答えている。
今回の一件を受け、ネット上には「夏も中止なのか…毎年現地観戦してただけに残念でしかない」、「春に続いて夏も中止とか球児が可哀想過ぎる、今まで彼らが頑張ってきた時間は何だったの」、「他の競技でも中止が相次いでいるから、野球だけって訳にもいかなかったんだろうか」、「このまま引退ってなったら、ドラフトとか大学推薦にも絶対に悪影響が出るぞ」といった反応が多数寄せられている。
過去に夏の甲子園が中止となったのは、米騒動が全国に波及した影響で代表決定後に中止された1918年の第4回大会と、第2次世界大戦の影響で地方大会の途中で中止された1941年の第16回大会の2回。今回中止なら79年ぶり3度目、戦後では初の中止ということになるが、このまま正式決定となってしまうのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/TeamUehara
戸根千明の公式ツイッターより
https://twitter.com/aparente1017
ダルビッシュ有の公式ツイッターより
https://twitter.com/faridyu