レジャー
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レジャー 2008年10月22日 15時00分
菊花賞 マイネルチャールズが反撃ののろし
皐月賞馬キャプテントゥーレ、ダービー馬ディープスカイが不参加のメンバー構成を考えれば、春2冠(3)(4)着と上位争いを演じてきたマイネルチャールズの実績は最右翼。力を出し切ればあっさり勝って不思議はない。 今夏に復帰後は札幌記念6着→セントライト記念2着と調子も確実に上昇中。そのセントライト記念は、直線を向いて押し出されるように早めに先頭に立ったのが裏目に出た格好。しかし、最後はノットアローンを差し返したのだからやはり力はある。 1週前(16日)の追い切り(Wコース=5F67秒1)は時計、動きともに平凡だったが、その原因をケイコ役の高杉助手は次のように説明する。「見栄えがしなかったのは、ポリトラックが(東京開催で)左回りのため、久々にWコースを使用したから。併せた相手もケイコ駆けするし、デキ自体は申し分ない」と周囲の不安を一掃した。 3000メートルは未知の領域だが、それは全馬同じこと。高杉助手は「掛かる馬じゃないし、血統的にもまったく問題ない」とキッパリ。実際、父ブライアンズタイムは3冠馬ナリタブライアン(1994年)、マヤノトップガン(95年)と2頭の菊花賞馬を輩出しており、距離の壁は考えられない。 また、初めての京都コースも、弥生賞を含めて3勝を挙げている中山と同じ右回りなら、プラスにこそなれマイナスになることはないだろう。マイネル&コスモ軍団の積年の夢であるクラシック制覇へ、チャールズが勇躍、出陣だ。 【最終追いVTR】坂路を1本上がった後、ポリトラックに入り、終い重点に追われた。首を巧みに使ったリズミカルなフットワークでラスト1Fは11秒3と切れた。モタついた先週とは一転、直前で大幅な変わり身を見せた。
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レジャー 2008年10月22日 15時00分
富士S(GIII、東京芝1600メートル、25日) エイシンドーバー 久々も仕上がり文句なし
安田記念(3着)で影をも踏ませてもらえなかったウオッカはこの秋、中距離路線へ。主役不在のマイル戦線で一気に頂点の座を狙おうというのがエイシンドーバーだ。 「暑さに弱く夏場は毎年、ガタッとくるが、今年はうまく乗り切れたみたい。いい体つきで牧場から帰ってきた」と森本助手。中間はプールに坂路、そしてコースとあらゆる施設を利用し、入念に調整されてきた。 1週前には乗りかわる内田騎手が栗東に駆けつけ、追い切りに騎乗。DWコースで6F78秒0を叩き出す圧巻のパフォーマンスを披露した。「動きは文句なしだし、ジョッキーもいい感触をつかんでくれたと思う。これなら初戦から期待できそう」。東京は昨年の京王杯SCをレコードで飾った相性のいい舞台。スピードの違いをいきなり見せつける。 【最終追いVTR】目いっぱいやった先週に続き、直前も坂路で併せ馬を敢行。800メートル52秒0→38秒4→13秒0をマークした。力強い脚さばきで駆け上がり、パートナーを圧倒。久々も仕上がりは文句なしだ。
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レジャー 2008年10月21日 15時00分
菊花賞(JpnI、京都芝3000メートル、26日) マイネルチャールズ ラスト1冠は譲れない
春2冠は無冠に終わったマイネルチャールズだが、ここにきて追い風が吹き始めている。 ダービー(4着)で先着を許した1着ディープスカイは天皇賞・秋へ、3着ブラックシェルは屈腱炎で出走を断念。皐月賞(3着)の1、2着馬も不在。春にはいなかった新興勢力は数頭いるものの、春の実績馬で残るのはダービー2着のスマイルジャックのみとなった。これには高杉助手も自然と笑みが浮かぶ。 「1週ごとにライバルがどんどんいなくなっている。こんなこといっちゃいけないんだろうけど、“シメシメ”っていう感じはあるよ」 もちろん、漁夫の利を得ているばかりではない。前走・セントライト記念では早めに動く競馬で2着と進境を見せた。最後はダイワワイルドボアに差されたとはいえ、ちまたでささやかれた“早熟説”を一掃した。「札幌記念(6着)の後はどうなるかと思っていたけど、前走で復活の手応えはつかんだ」(高杉助手) 松岡騎手も静かな闘志を燃やす。「早めに動こうと思っていたが、ああいう競馬が一番合う。春は(プレッシャーで)できなかったから。菊は3回目の騎乗だし、乗り方は分かっているつもり。差されたらしょうがないという気持ちで挑む」 未知の領域となる淀の3000メートルにもまったく臆するところがない。「血統的にも折り合い的にも大丈夫。それに馬が賢い。今回は自信を持って臨めそうだよ」(高杉助手)。 セントライト記念前がウソのように、いつになく力強い言葉が飛び交うチャールズ陣営。早い時期から騒がれたマイネル軍団の一等星が、大混戦の菊を制す勢いだ。
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レジャー 2008年10月21日 15時00分
菊花賞(JpnI、京都芝3000メートル、26日) ダイワワイルドボア 長丁場はドンと来い!
TR・セントライト記念を快勝した東の“昇り竜”ダイワワイルドボアがますます快調だ。 そのセントライト記念は、中団から人気のマイネルチャールズを目標に追走。3角から早めにマイネルが動くと間髪を入れずにスパート。計ったように1/2馬身差し切り、地力強化の跡をまざまざと見せつけている。 北村宏騎手は「追い出してから、すごくいい手応えだったので何とかなると思った。春より落ち着いてきているし、本番でも楽しみがある」とキッパリ。意欲満々の表情が印象的だった。 春はまだ素質に体力が追いつかず皐月賞、ダービー出走はかなわなかった。しかし、大器の片りんはうかがわせていた。1回東京の500万戦でマークした芝2400メートル2分25秒8(2着)は後のダービー馬ディープスカイより0秒9も速かったのだ。 そして、夏を境に素質開花。ついにセントライト記念で実を結んだのである。人気はオウケンブルースリに集まっているが、相手にとって不足はない。後塵を拝した前々走の阿賀野川特別(3着)当時から身も心もさらに成長を遂げているからだ。 陣営はデビュー前から、3000メートルの菊花賞に照準を合わせていた節がある。上原師がいみじくも言う。「引っ掛かる馬じゃないし、気性もおっとりしているから三千でも大丈夫。これまでも開催場で(意図的に)一番長い距離を使わせてもらった」 その信念を裏付けるようにここまで11戦を消化し、うち10戦は1800メートル以上(1600メートル1回)。全3勝を2200メートル以上で挙げている。以上のことから、ダイワワイルドボアこそ菊花賞の“秘密兵器”にふさわしい存在…といっても過言ではない。 1週前(16日)の追い切りは、美浦ポリトラックコースでラスト1F11秒5とケタ違いの切れ味を発揮。一段とパワーアップの跡を見せつけた。上原師は「来週は、もうサラッとやればいい」と満面に笑みを浮かべ、いまや遅しとゲートを待ちかねている。
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レジャー 2008年10月21日 15時00分
菊花賞 今夏最大の上がり馬オウケンブルースリが勢力図塗り替える
変則2冠馬ディープスカイが天皇賞・秋へ針路を取り、が然、混戦模様が強まってきた「第69回菊花賞」(GI、京都芝3000メートル、26日)。そんななか一気に主役へと浮上しそうなのがオウケンブルースリだ。この夏、最大の上がり馬は神戸新聞杯でも3着。道中、最後方から追い上げた末脚で強烈なインパクトを残した。決め手勝負なら春の既存勢力にも負けない。 やはりタダものではない。前走の神戸新聞杯、オウケンブルースリは勝ったディープスカイに勝るとも劣らない強烈なインパクトを残した。 「差し脚を生かす競馬を身につけたとはいうものの、まさか最後方からになるとはね。4コーナーではとても届かないようなポジションから一気に差を詰めてくれた。どんな展開でも位置取りでも、きっちり末脚を使えることを示せたのは大きかった」と音無師は振り返った。 夏の急上昇はダテではなかった。デビューは4月と遅かったが、未勝利を勝つとそこから3連勝してみせた。特に印象的だったのは前々走の新潟・阿賀野川特別だ。見事な決め手を発揮して古馬1000万を撃破。しかも、当時の3着は後にセントライト記念を制すダイワワイルドボアだったのだから、内容の濃さがよく分かる。 3着に終わった神戸新聞杯にしても、初めての重賞挑戦。大目標はその次の菊花賞。そのあたりを踏まえて内田は最後方からどれだけ脚を使えるか、「試し乗り」をした感が強い。課題の折り合いも初の2400メートルにして、ピタリとついた。収穫は十分。夏の成長をしっかり夢へとつなげた。 中間も疲れなく順調に乗られている。15日の1週前追い切りは栗東坂路の状態がかなり悪かったため、800メートル56秒2→41秒2→13秒7と平凡な時計に終わったが、脚取りは力強かった。 「時計どうのより、あの調教はきっちり馬体を併せるのが目的だった。その意味ではいいケイコができたと思う。問題なくきているし、最終追いはサッとやるだけで十分だね」と師はうなずいた。 課題をひとつずつクリアしているブルースリには追い風も吹いている。神戸新聞杯で敗れた変則2冠馬ディープスカイが天皇賞・秋からジャパンCにローテーションを定めたのだ。それだけに期待は大きい。 「三千に不安がないわけじゃないけど、折り合いがついてうまく流れに乗れればチャンスはある」。ブルースリが福島でひっそりデビューした4月26日、皐月賞は終わっていた。遅れてきた大物が、一気に頂点を極めようとしている。
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レジャー 2008年10月21日 15時00分
富士S 惑星レオマイスターが一発に意欲
今週の東京競馬のメーンはマイルCSの前哨戦「第11回富士S」(GIII、芝1600メートル、25日)。登録馬がフルゲートの倍以上の40頭…東西の精鋭がひしめき合うなか、マイル路線の新星として期待を集めるのがレオマイスターだ。今夏のラジオNIKKEI賞で待望の重賞制覇を飾った伸び盛りの3歳馬が、古馬相手にいかなる戦いを挑むか。管理する古賀慎師に手応えのほどをうかがった。 −−前走・ラジオNIKKEI賞は8番人気の低評価を見事、覆しました。 古賀慎師「鞍上(内田)がうまく乗ってくれたのもあったけど、レース直前に雷鳴がとどろくなど厳しい条件だったからね。相手も弱くなかったし、価値ある勝利だったと思う」 −−前走後はすぐここを目標に? 古賀慎師「菊花賞というタイプだとは最初から思っていなかったので、夏はミホ分場で成長を促すことも含めて休養させた。どうみたって適性距離はマイル前後だし、すぐ富士Sに目標を定めた」 −−帰厩後の馬の変化は? 古賀慎師「もともと大きかった馬だけど、さらに体がでかくなった。もちろん、それはほぼ成長分。春よりパワーアップしている」 −−久々の実戦で、初めての古馬相手と条件は厳しいですが? 古賀慎師「気で走るタイプだから、休み明けは苦にしない。中間も丹念に乗り込んでいるしね。あとは現状の力でどれだけやれるか。まだまだ伸びしろはあると感じているし、不安より期待の方が大きい」 −−では、意気込みをお願いします。 古賀慎師「確かに古馬相手は楽ではないけど、ここで上位に食い込めるようなら今後が楽しみになってくる」
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
丹下日出夫の虎の巻 乱菊を制すのはこの馬
帰ってきた虎の巻シリーズ。復帰第1弾となった秋華賞はダークホースに推奨したポルトフィーノがいきなり除外(涙)…。プロフィナージュの急きょの出走表明で押し出された揚げ句、その“飛び入りクン”に3連単1000万円超のメガトン馬券を演出される憂き目に遭った。が、ポルトも除外で回った清水Sを古馬の男馬を相手にしっかり快勝。目の付けどころは間違っていなかったと自負する丹下日出夫の「第69回菊花賞」(JpnI、京都芝3000メートル、26日)の注目馬はコレだ! 今年の3歳世代は、牝馬も大したことないが、牡馬も相当弱い。昨夏のインフルエンザが今もって影響しているとは思えないが(単なる言い訳か…)、皐月賞、ダービー、そして、ひと夏越えた神戸新聞杯になっても、新勢力と呼べるのは、オウケンブルースリとダイワワイルドボアくらいで、実質ディープスカイの「1強」状態といっていい。 しかも、主役を担うはずの肝心要のディープスカイが、菊を回避して天皇賞・秋に参戦。ディープに次ぐ有力候補だったブラックシェルも、故障でリタイア。こんな菊花賞も珍しいよなぁ(笑)。 なんて、レースを主導するのは、ダービー2着のスマイルジャックあたりですか。ダービー2着馬だというのに、なんだか印象が薄いですが、よく考えると、下級条件はともかく折り合いがついたのは、まさにダービーだけ。神戸新聞杯もムキになって失速。ましてや3000メートルともなると、不安は否めない。 押し出されるように人気を集めるかもしれないが、マイネルチャールズもダービーの止まり方や、若干、力み加減のセントライト記念を見ると、3000メートルが合っているとは思えない。 ノットアローンも含め、距離に不安を抱える「軽い」先行馬は、残り1Fまでは先頭を走っていても、最後の最後に何かに差される可能性が高いんだよなぁ。 一丁“上がり”の法則というワケで、中途半端な中距離馬をまとめて負かす可能性があるとすれば、「上がり3F」の切れ味と強靭さを持った馬。そう、たとえ血統はステイヤーではなくても、1800メートルを超える距離で、常に最速の末脚を駆使してきた「バテない馬」を探し出せばいいのだ。 ズバ抜けてポイントが高いのはオウケンブルースリ。前走の神戸新聞杯を筆頭に、デビュー以来、6戦中5戦でメンバー最速の上がり(3F)ラップをマークしている。残る1レースの生田特別(1着)も一応、2番目の上がりは出しているし、ゴール前で手綱を緩めなければ、多分、上がりは最速だったはずだ。今年のメンバーなら、腹をくくって直線勝負でも間に合う。ゴール前100メートルで、まとめて先行馬を抜き去る可能性が高い。 ただ、先週に穴予想をしといて、「これかよ!」という声も聞こえてきそうなので、ここで特注馬も一挙、公開といかせてもらいます。 冒頭にも挙げたように、今年の3歳牡馬は低レベル。だから、オウケンにも当然、死角はある。 新潟戦や神戸新聞のパドックを見ていると、ゼッケン下にチラチラと白い汗が泡立ち、意外に神経質。鞍上の内田も、前走の神戸新聞杯は、慎重に慎重に、折り合いに専念していた。しかも、当のウチパクも、京都の3000メートルを超える距離では経験も実績も不足。このあたりを踏まえると、多分に不確定要素を残している(あのペリエだって、ゼンノロブロイで菊はコケた)。勝負どころで動くに動けず、まさかの失速…というシーンも想定しておかなければならない。 そうなると、代わって浮上してくるのは神戸新聞杯4着のベンチャーナイン。僚友スマイルジャックの陰に隠れ、血統も戦績もより地味だが(笑)、ムラがあるように見えても、プリンシパルSにスプリングSと、常にメンバー最速の上がりをマークしてきた。オウケンが折り合いに泣くようだと、逆転の単も十分考えられるぞ。 同じく神戸新聞杯で6着のナムラクレセントも、バテないタイプだけに、距離延長はプラス。一角崩し圏内。「最速の上がり」の回数ならば、本栖湖特別で最終切符をゲットしたダイシンプランも、オウケンに負けていないが、いかにもマイラー色が濃い血統がネック。直線までは死んだふり。無欲の末脚勝負ならば単まであるが、連軸うんぬんまでは厳しいかもしれない。 ダイワワイルドボア、マイネルチャールズといったセントライト記念組は、神戸新聞杯組より、レベル的に一枚落ち。連下までで、あとはお好きなように(笑)。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
大荒れ秋華賞 波乱演出の影の仕事人とは…
「第13回秋華賞」(JpnI、京都芝2000メートル、19日)は、岩田騎手が騎乗した単勝11番人気の伏兵ブラックエンブレムが好位から力強く抜け出して快勝した。勝ち時計は1分58秒4(良)。2着に直線大外から一気に追い込んだ8番人気のムードインディゴが入り、3着には何と16番人気のポロヴィナージュ。3連単1000万を超える大番狂わせで幕を閉じた。1番人気のトールポピーは10着、2番人気のレジネッタは8着と、春のクラシックホースは枕を並べて馬群に沈んだ。 信じられない光景だった。4角先頭から粘り込みを図るプロヴィナージュを目がけ、馬場の中央からブラックエンブレムが抜け出してくる。一斉にスタンドから悲鳴にも似た声をあげさせたのは小島茂厩舎の2頭だった。 レースの主導権を握ったのはエアパスカル。それにプロヴィナージュが続き、後続を引き離してレースをつくった。1000メートル通過が58秒6と速い流れ。これまでは先行力が売りだったエンブレムだが、この日はいつもとは異なり中団に待機。満を持して抜け出した。 自身の年間100勝に花を添えた岩田騎手は「跳びがきれいで前回、乗った時は馬場が悪くノメリッぱなしだったけど、今日はパカパカ行けた」といつも通りの独特なタッチで表現。「直線では内があいたらグングン伸びてくれた。1回使って変わってくれたね」と顔を紅潮させて喜びをかみ締めていた。 一方、開業6年目にしてGI初勝利を挙げた小島茂師は「いやあ、できすぎですね」と驚きを隠せない様子。「やることはやってきたので、あとは結果を受け入れるだけだと思っていた。スタッフも頑張ってくれた」と目を潤ませた。 競馬は筋書きのないドラマとはいえ、このエンディング。いったい誰が想像したであろうか。ただ、その演出の裏にはある一人の仕事人がいたことを忘れてはならない。この日、チーム・小島茂の“セカンドドライバー”として、プロヴィナージュに騎乗した佐藤哲騎手こそその人だ。 「かつてはスタートがいまひとつだったが、以前に騎乗した哲三クンのアドバイス通りに乗ってもらうようになってから良くなった」 トレーナーは詳細こそ明かさなかったが、昨秋、エンブレムに初勝利をもたらしたのが佐藤哲。この後、エンブレムが徐々に自在性を身につけていったことは、その蹄跡をたどれば一目瞭然だ。 佐藤哲といえば、栗東でも理論派で知られるジョッキーの一人。かつてタップダンスシチーの主戦を務めていた当時も、タップの癖を踏まえた上で位置取りや内外のコース取り、ペース配分など、さまざまなシミューレーションを立て分析。陣営と綿密な作戦を練るばかりでなく、報道陣にも競馬の微妙な駆け引きを理路整然と説明してくれたことを思い出す。 話は戻るが、エンブレムの初勝利は東京の未勝利戦。エンブレムは関東馬で佐藤哲は関西の所属。偶然か必然かは別にして、このときの運命的な出会いが、後々、彼女にスポットライトを浴びせることになった…といったら飛躍しすぎか。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
富士S 完全復活 マルカシェンクが重賞V2に躍起
菊花賞ウイークの今週、東京競馬場ではマイルCSの前哨戦となる「第11回富士S」(GIII、芝1600メートル)が行われる。好メンバーが顔をそろえたなか、主役の期待を集めるのはマルカシェンク。前走の関屋記念では2005年のデイリー2歳杯以来、3年ぶりとなる重賞制覇を達成した。完全復活した素質馬の次なる目標はGIタイトル。そのためにも秋初戦のここは譲れない。 「秋に向け、何とか賞金を加算しておきたい」。マルカシェンクにとって、関屋記念はまさに秋のGIを見据えた戦いだった。そこで、きっちり賞金を加算。河内師の思惑通りに重賞をもぎ取った。 4角最後方から上がり3F32秒3の“鬼脚”を繰り出しての直線一気。「前走は期待通り、いい脚を使ってくれた。これで馬も自信を取り戻してくれたんじゃないかな」。この勝利は厩舎にとっても特別な一勝となった。開業4年目にして、初めて手に入れた重賞タイトルだった。 前走後は宮城県の山元トレセンに放牧へ。1カ月の休養を挟んで9月10日に栗東へと戻ってきた。帰厩後も順調な調整過程を歩んでおり、1週前の15日にはCWコースで一番時計となる6F78秒8をマークした。 「ひと息入ったけど、仕上がりはすごくいい。気性的にポン駆けの利くタイプだし、ここで結果を出せなければGIうんぬんはいってられないからね。いいスタートを切りたい」 旧瀬戸口厩舎に所属していた2歳時には、無傷の3連勝を飾り、皐月賞候補の一番手に目されたほど。かつての僚友メイショウサムソンをしのぐといわれた大物が、反逆のシーズンを迎えた。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
府中牝馬S後記
19日の東京メーン「第56回府中牝馬S」(GIII、芝1800メートル)は、吉田豊騎手が騎乗した4番人気のブルーメンブラット(牝5歳、栗東・石坂厩舎)が優勝。念願の初重賞制覇を達成した。勝ち時計は1分45秒5(良)。 2番手で競馬を進めた大本命のカワカミプリンセスが坂を上がって先頭に立ち、そのまま押し切るかと思われたが、そうは問屋がおろさなかった。上がり3F33秒2とメンバー最速の鬼脚をさく裂させたブルーメンブラットが、その野望を木っ端みじんに砕いてみせた。 エスコートした吉田豊騎手は、「指示通り、馬の後ろでうまく折り合いがつきました」と自画自賛。さらに、カワカミプリンセスが先頭に立った場面を振り返り、「切れ味が抜群なのは分かっていたから、並べば差し切れると思っていた」と全身で喜びを爆発させた。 この日はヴィクトリアマイル(3着)以来、約5カ月ぶりの実戦で10キロ増と余裕残しでの勝利。実りの秋を迎え、陣営は大きな自信と収穫を手にした。 次走はエリザベス女王杯(GI、京都芝2200メートル、11月16日)、マイルCS(GI、京都芝1600メートル、11月23日)と両にらみだが、ジョッキーは「折り合いさえつけば、すごい脚を使う。距離も問題ないし、(どちらに出走しても)楽しみです」と期待に胸を膨らませていた。
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