今夏に復帰後は札幌記念6着→セントライト記念2着と調子も確実に上昇中。そのセントライト記念は、直線を向いて押し出されるように早めに先頭に立ったのが裏目に出た格好。しかし、最後はノットアローンを差し返したのだからやはり力はある。
1週前(16日)の追い切り(Wコース=5F67秒1)は時計、動きともに平凡だったが、その原因をケイコ役の高杉助手は次のように説明する。「見栄えがしなかったのは、ポリトラックが(東京開催で)左回りのため、久々にWコースを使用したから。併せた相手もケイコ駆けするし、デキ自体は申し分ない」と周囲の不安を一掃した。
3000メートルは未知の領域だが、それは全馬同じこと。高杉助手は「掛かる馬じゃないし、血統的にもまったく問題ない」とキッパリ。実際、父ブライアンズタイムは3冠馬ナリタブライアン(1994年)、マヤノトップガン(95年)と2頭の菊花賞馬を輩出しており、距離の壁は考えられない。
また、初めての京都コースも、弥生賞を含めて3勝を挙げている中山と同じ右回りなら、プラスにこそなれマイナスになることはないだろう。マイネル&コスモ軍団の積年の夢であるクラシック制覇へ、チャールズが勇躍、出陣だ。
【最終追いVTR】坂路を1本上がった後、ポリトラックに入り、終い重点に追われた。首を巧みに使ったリズミカルなフットワークでラスト1Fは11秒3と切れた。モタついた先週とは一転、直前で大幅な変わり身を見せた。