レジャー
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レジャー 2007年04月05日 15時00分
桜花賞 ライバルは早くも白旗? ウオッカ断然ムード
いよいよクラシック第1弾「第67回桜花賞」(GI 阪神芝1600m 8日)まで3日と迫った。百花繚乱の例年に対し、今年は“3強”対決の様相が色濃いが、その扇の要がウオッカであることに、異論を挟む者はまずいないだろう。栗東キャップ・谷やんが桜の女王最有力候補に迫る。 「最高のタイミングで抜け出してセーフティーリード。もう完全に勝利を確信したのに、まさか差されるなんて夢にも思わなかったよ」 フィリーズレビューを圧勝しながら、今もなお阪神JFの悪夢にうなされているのはアストンマーチャンを担当する上田助手。 一方、「例年のレベルならこれでも勝てるんだが、前回と同じでは今回もかなわない。時計1秒縮めようとすると馬が壊れてしまうから、時計半分(0秒5)縮めるように調教をこなしているが、あんなに強い(タニノ)ギムレット産駒がウチから出なかったのは困ったものだよ」とは、TR・チューリップ賞で能力の絶対値の違いを認めざるを得ない大きな大きなクビ差に愛馬ダイワスカーレットが敗れた松田国師だ。 そのプライド高き松田国師が、「ワラ人形に5本釘を打っても…」とブラックジョークを飛ばすほど、すでにウオッカは難攻不落の牙城を築き上げている。 管理する角居師といえば、シーザリオでアメリカンオークスを制覇、メルボルンCではデルタブルース(1着)が120年の歴史を変える(オセアニア地区以外の調教馬で初優勝)など、いまや世界的ホースマンの一人に数えられる。その名トレーナーをして、「歴史的牝馬になれる」と豪語するウオッカ。「ぜひ、競馬場まで来て応援してやってください」とPRするほど絶対の自信をもっている。 もちろん、本番へ向けての仕上がりも抜かりはない。村山助手は、「負けても不思議じゃなかった」良化途上のエルフィンSや、「あくまで本番を見据えた仕上げ」だったチューリップ賞当時とはデキは一変しているという。 「とにかく、柔らかくて本当にバネがある。トモの蹴り出しなんかはギムレットそっくり。エルフィンSが1回余分かなと心配していたが、落ち着きもあって、馬体も男馬並みの迫力」。そう胸を躍らすように、「心」「技」「体」のすべてにおいて充実。4・8桜花賞に向け、刻一刻と臨界点に迫る勢いだ。 そして、ウオッカがここまで強くなるに至った過程の中で、忘れてならないのが主戦・四位騎手の存在だ。ともすれば有り余る天賦のスピードを制御し切れず、暴走娘と化す可能性を危惧させたデビュー戦の勝ち方に不安を覚えた四位騎手は即座に策を講じた。2戦目の黄菊賞では目先の1勝にはこだわらず、「行かせていれば勝っていたと思うが、先々のため、あえて我慢を覚えさせた」。その価値ある唯一の敗戦が、TR・チューリップ賞で上がり3F33秒9という自身最速の末脚を繰り出させた。 「ホント、馬は100%になっているし、現時点での比較ではシーザリオより上。桜花賞は繁殖牝馬になった時の価値を高めるレースだし、名牝になる第一関門。JpnI(新表記=本紙ではGI表記)の一番手になれると思っています。残り4日間を失敗しないようにしたい」と世界の角居師をうならせれば、“競馬に絶対はない”の格言も存在しまい。まことしやかに噂されるダービー挑戦。純度100%のウオッカが桜吹雪の中、万人を心酔させれば、世代の頂点への挑戦も現実のものとなるに違いない。
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レジャー 2007年04月05日 15時00分
マリーンC トーセンジョウオーが“圧逃”
砂の女王の座は誰にも譲らない。4日、船橋競馬場で行われた「第11回マリーンC」(JpnIII 1600m)は、トーセンジョウオー(牝6歳 船橋・川島正厩舎)が鮮やかな逃げ切り勝ち。「今日は自信があった」と川島師が話したように、女王らしい堂々たるレースぶりで、詰め寄った2着馬をゴール手前で再び突き放す圧勝だった。勝ち時計は1分37秒3(不良) 今後の予定は大井記念(S2 大井2600m 5月23日)から帝王賞(JpnI 大井2000m 6月27日)が有力。4年前に帝王賞を制した同厩舎きっての女傑ネームヴァリューと同じ道をたどる。「帝王賞に行ける素質があると思う」。転入当初からの師の言葉が実現することになりそうだ。
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レジャー 2007年04月04日 15時00分
「第67回桜花賞」(GI 阪神芝1600m 8日)打倒!ウオッカを果たすのは?
下馬評では2歳女王の独壇場とみなされているが“ストップ・ザ・ウオッカ”を掲げるこの2頭にぜひ注目してほしい。ダイワスカーレットとアストンマーチャンがリベンジに向け、こん身の仕上げで挑む。 単勝1.1倍の断トツの1番人気に応えて、TR・フィリーズレビューを圧勝したアストンマーチャン。重賞3勝という実績からも、打倒ウオッカの最右翼なのは間違いないところだ。 戦前、「阪神JF(2着)は負けたけど、あのクビ差は運、不運で逆転できる着差。ここでどれくらいの走りができるか」と対ウオッカの試金石に位置付けていた石坂師も、「3カ月ぶりで阪神JF時より6kg増えていたが、その数字通りにパワーアップしていたね。昨夏の使いだしのころからしっかりしていた馬だが、そこから着実に成長している」と確かな手応えを感じ取っている。 「今回も前走と同じか、増えるくらいで出せる。ドバイへ行く前に見たのと、帰ってきてから見たのとでは、馬体が全然違うからね。本当に良くなっているよ」と師もひと叩きの効果を強調するだけに、女王逆転も決して夢物語ではない。 一方、ダイワスカーレット陣営も大舞台での逆転劇に向け、着々と準備を進める。 前走のチューリップ賞はウオッカにクビ差の2着。世間ではその着差以上の力量差があったと評価しているが、「正直、あのときは調整がしんどかった」とは松田国師だ。 「基礎体温が上がったり、下がったりで、情緒も不安定だった。でも、今は状態が安定しているし、すごく安心して調教ができるんです」 確かに向こうもTR用の仕上げだったのであろうが、いわばこちらは体調不良下での競馬。まだ敗北宣言を出すには早すぎるとトレーナーは強調する。また、数々の名牝を見届けてきた名将はこうも解説。 「牝馬はただ前哨戦を勝っただけでは喜べない。それによって、次のレースでガツンとハミをかんでしまうことがありますからね。狙っているレースが何なのかが大事。牝馬は走るということと引っ掛かるということは両刃なんです」 やや掛かり癖のあるウオッカを意識してのコメントか。自らペースをつくっての上がり3F33秒9(チューリップ賞)に、師は逆転へのプロローグを見出していたのだ。 「確かにウオッカは相当に強いが、急にではないにしろ、こちらも力はつけていますからね。まぁ、でも、今は相手を持ち上げておきますよ。勝負の前にライバルを持ち上げるのは鉄則ですから(笑)」
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レジャー 2007年04月04日 15時00分
「第67回桜花賞」(GI 阪神芝1600m 8日) 桜の女王へ視界良好 ウオッカ 磐石の態勢
優勝の最短距離に立っていると目される2歳女王ウオッカは、例によってCWコースで3頭併せ。四位騎手を鞍上に5F標から抑え切れない手応えで進み、直線ではコースを最内へ。ラスト1F付近で手綱を緩められると、スッと首を下げ、追いかけた前2頭に併入した。気合乗りは満点。申し分のない気配だ。 引っ張り切れない手応えだった先週の3頭併せ(5F65秒9)に続き、日曜日も坂路で800m51秒1(ラスト1F12秒1)の猛時計。村山助手が「やれば50秒を切っていたかもしれませんね。馬自身がレースが近づいているのを分かっているようです」というように、臨戦態勢は万全だ。 ここまで報道陣の取材に「課題は順調にレースを迎えること」といい続けてきた陣営だが、その言葉と前記の動きをそのまま拝借すれば、不安材料は皆無といっていい。シーザリオにより、牝馬クラシックのなんたるかを熟知したスタッフのこの言葉が何よりも心強い。 「オンとオフがはっきりしていて、前走もレースが終わるとスッと元に戻れた。体重に関してもこちらの予定通りに推移してくれるし、非常に調整はしやすいですね」 いうまでもなく、舞台は阪神JF→チューリップ賞でマーチャン、スカーレットに完勝を果たした阪神1600m。逆立ちしても死角など見当たるはずがない。
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レジャー 2007年04月03日 15時00分
桜花賞(GI 阪神芝1600m 8日)クラシック地方馬初Vへ エミーズスマイルが怪気炎
普段は穏やかで手の掛からないタイプだが、馬場に入るとスッとその目に闘志が宿る。430kg台の小兵ながら、父アグネスタキオンを思わせるガッシリした栗毛の馬体を躍動させ、エミーズスマイルが調子の良さをアピールした。 今朝の最終追い切りは内田博騎手を背に、単走で半マイル52秒4→38秒1→12秒3(G仕掛)を計時。ゴール前で鞍上が反応を確かめるように軽く仕掛けるとスッと脚を伸ばし、軽やかなフォームでゴール板を駆け抜けた。 引き揚げてきた内田博騎手は「予定通り。長距離輸送を考慮してセーブして乗ったが、反応は良かった。スピードに乗るとやっぱり速いね」とニッコリ。追い切りの様子を見守った出川龍師も「トモの力がかなりついてきた。この年頃の牝馬とは思えないくらい落ち着いている」と手放しで愛馬を褒めた。 ただでさえ狭き門となっている地方馬の桜花賞出走は、笠松のライデンリーダー以来12年ぶりの快挙となる。そのライデンリーダーはデビューから11連勝でTR・4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)を突破。いまやJRAのトップジョッキーとして活躍する安藤勝騎手を背に堂々の1番人気で桜花賞に出走したが、結果は4着に終わり、GI制覇の夢は果たせなかった。また、近年では道営のコスモバルクが牡馬クラシック戦線をわかせたものの、戴冠には至っていない。 夢の続きを引き継ぐべく中央で2連勝と快進撃を続けるエミーズ。前走のアネモネSでは、外枠不利とされる中山1600mで14番枠ながら、直線あっさり抜け出し勝利。堂々と本番への切符をつかみ取った。 女王候補筆頭のウオッカとは初対戦。今回は相手の土俵(阪神)とあって分は悪いが、トレーナーは「気持ち的には面白いと思う」と追う者の強みを強調。合わせてオークス出走権(4着以内)の確保にも絶対の自信をのぞかせた。「距離は延びた方がいいと思うし、今度は向こうが(東に)来る方だからね」とズバリ。最高の舞台で輝きを放つ愛馬の姿に思いを馳せていた。
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レジャー 2007年04月02日 15時00分
ダービー卿CT 伏兵ピカレスクコートが2連勝で重賞初V
「第39回ダービー卿CT」(GIII 中山芝1600m 1日)は、7番人気のピカレスクコートが直線一気に差し切り、重賞初Vを飾った。勝ち時計は1分33秒1(良) 「行きたがるところがあるので、道中は折り合いに専念した」と殊勲の秋山騎手。ロイヤルキャンサー、ニシノデューが競り合う形で、前半の5F通過が57秒7のハイペース。中団の内を進んだピカレスクは、直線を向くと温存していた末脚を爆発させ、一瞬のうちに前を抜き去った。 「4角の手応えが良く、これならと思った。うまく前もあいてくれた」と秋山騎手。前走で乗りかわってから、トントン拍子の2連勝に「これからも乗せてもらいたい」と陣営にアピールした。 これを受けた池江寿師も「折り合いで苦労した馬をあれだけ上手に乗ってくれたら」とコンビ続行を確約した。 春の最大目標は安田記念(GI 6月3日)。「きょうも左手前にかえるのが遅かったように、右手前で走るのが好きみたい。そういう意味で左回りの東京で走らせてみたい。もともと能力は高かった馬。ようやく本物になってきた」と語った師の目は頂点をしっかり見据えていた。
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レジャー 2007年04月02日 15時00分
大阪杯 これぞ2冠馬の底力 メイショウサムソンが“春天”に向け好発進
誰もが待ち望んだ2冠馬の復活だ!阪神競馬場で行われた「第51回大阪杯」(GII 芝2000m 1日)は、皐月賞、ダービーのクラシックタイトルを有するメイショウサムソンが単勝1.9倍の断然人気に応えて勝利。2分1秒4の勝ち時計(良)で天皇賞・春へ向けて弾みをつけた。 昨秋は勝ち星に恵まれず、ジャパンC(6着)→有馬記念(5着)では同世代のドリームパスポート((2)(4)着)に先着を許した。周囲の評価はすっかり逆転し、さらに追い討ちをかけるように瀬戸口厩舎はトレーナーの定年により2月末に解散。転厩初戦+休み明けにして59kgを背負わされる今回、復活を望むファンの厚い支持とは裏腹に、サムソンは艱難辛苦の道のりをたどっていた。 しかし、この男だけは違った。今年一年を占う意味でも大事な一戦に、主戦・石橋守騎手は「次があるので、馬の後ろにつけて折り合いをつけようと思った」。勝ち負けうんぬんは後からついてくる。鞍上はサムソンの力のみをただ信じていた。 レースは大方の予想通り、シャドウゲイトが主導権を握った。勝ち馬はこれを中団で眺めながら、3角あたりで早めにスパート。鞍上の思惑通りに道中でタメを利かせると、直線では持ち前の勝負根性を見せ、逃げ粘るゲイトを半馬身差競り落とした。派手さこそないが、最後にグイッとひと伸び。ハラハラドキドキのチョイ勝ちはいかにもサムソンらしい(?)。 「仕掛けのタイミング? 意外と逃げ馬が楽そうだったし、ペースも遅かったからね。59kgで休み明けということを考えればいい内容だった。放牧に出されてリフレッシュしていたのも良かったね」 何より、陣営に取って収穫だったのは、前半1000m通過62秒2という淡々とした流れにも、折り合いを欠くことなく、スムーズに運べたことだろう。「プレ春天」としては、まさしく申し分のないレースぶりだった。菊花賞(4着)では3000mが敗因のひとつに挙げられたが、07年を迎えて生まれ変わった“ニュー・サムソン”にとって、もはや淀の3200mは“敵”ではない。
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レジャー 2007年04月02日 15時00分
JRA初!白毛馬ホワイトベッセルが勝利
1日(日)の阪神競馬1Rで川田騎手騎乗のホワイトベッセルが1着に入線し、中央競馬における白毛馬の初勝利を飾った。地方競馬では3頭が勝利を挙げている。 川田騎手「重賞と同じくらい興奮しました。今日の勝ちっぷりなら次も好勝負になると思うので、ファンの皆さまにはぜひ競馬場まで脚を運んで応援してもらい」
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レジャー 2007年04月02日 15時00分
桜花賞 ウオッカ 勝ってダービーへ!!
今年のお花見は日本酒でなくロシアン風に乾杯といこう!世間では3強対決と評価する向きもあるようだが、その実は“1強+2”。2歳女王・ウオッカの前に死角はなしだ。2007年クラシック第1弾は「第67回桜花賞」(GI 阪神芝1600m 8日)で幕開けする。その勝ちっぷり次第では、ダービー挑戦も視野に入れているという希代の名牝が、新装後、初のビッグタイトルを迎える「ニュー仁川」でいかなるパフォーマンスを見せるか注目だ。 世界に名を馳せる“チーム・スミイ”の総大将をして、「歴史的牝馬になる可能性がある」とキッパリ。3歳春の時点において、すでに角居師があのシーザリオ以上のジャッジを下しているようにさえ思えるウオッカは、その期待に応えるべく驚がくの“蹄跡”を歩み続けている。 近3戦はすべて1600mを使われているが、無敗でばく進するだけでなく、そのすべてにおいて勝ちタイムは1分33秒台と3歳離れ。しかも上がり3Fを34秒2→34秒0→33秒5と、その切れ味は場数を踏むごとに鋭さを増している。 前走のチューリップ賞は“+2”のうちの1頭ダイワスカーレットと初の対決となったが、スカーレットの鞍上・安藤勝騎手が必至に手綱をしごくのに対し、ほぼ馬なりのまま直線を迎え、軽く気合を付けられただけで先頭ゴールイン。着差こそクビだが、力の差は歴然だった。 村山助手、岸本助手、酒井助手といった角居厩舎のコメンテーターたちも、口をそろえるように「強かったですねぇ」とひと言…感嘆のため息をもらすばかりで、自陣営さえもあきれるほどの強さを見せ続けている。クラシック第1弾に対する意気込みを聞こうとも「とにかく順調にいくだけです」。敵は故障や病気などの“不慮の事故”しか考えられないと断言する。 しかも、それらの不安など今のところ考える余地もなし。1週前追い切りは四位騎手が手綱を取り、5F65秒6→50秒3→37秒3→12秒3(CWコース)を計時。「本当に雰囲気がいいね」とジョッキーが頼もしそうに語るように、3頭併せの最内でディアデラノビア(古馬オープン)、アルヴィス(3歳オープン)に余力をもったまま1馬身先着した。 見守った村山助手は「引っ張り切れないくらいの感触で、絶好調といえるでしょう。先週あれだけやれたんで、直前はサッとやるだけで大丈夫。テンションも変に上がることはなく、いい感じにきていますよ」とニッコリ。順調な調整にぶりに安どの表情を浮かべるとともに、勝利への自信をのぞかせた。 「前走にしても持ったまま並びかけて、ゴール前でチョロッと抜け出す感じ。見た目以上に楽だったですからね。課題ですか?あれだけのパフォーマンスを見せてくれた舞台ですし、これといって何も…」 普通に回ってさえくれば、桜の女王戴冠は間違いなし。競馬サークル内はそんな空気が早くも漂いっている。
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レジャー 2007年04月02日 15時00分
マリーンC 南関初の牝馬3冠馬が復帰
今週の船橋競馬のメーンは「第11回マリーンC」(JpnIII 1600m 4日)。春の女王を決める戦いも大詰めを迎えたなか、昨2006年に史上初の南関東3歳牝馬3冠を達成したチャームアスリープ(牝4歳 船橋・佐藤賢厩舎)が5カ月ぶりに始動するが、春めく季節とは対照的に陣営の表情はなかなか温まってこない。昨年の激戦の疲労はいまだ癒されていないのか?最終追い切りの詳細とともに明け4歳となった3歳女王の“今”をお届けする。 3月31日、早朝の船橋競馬場。マリーンCに出走するクリムゾンルージュ(牝4歳 船橋・岡林光厩舎)が先陣を切って単走で追われると、今度はトーセンジョウオー(牝6歳 船橋・川島正厩舎)が精力的な3頭併せを敢行。両陣営が手応え十分の表情で引き揚げた後に、チャームアスリープは馬場に入った。 同厩のザッツヒーロー(牡6歳)との併せ馬は5F64秒5、上がり3F38秒2。元来がケイコ駆けしないタイプで時計自体はいつもと変わらないものだったが、併走馬が馬なりだったのに対し、一杯の手応え。追われてからの反応が重く、3歳女王としては物足りなさを感じさせた。 それは陣営も感じたようで、「まだ追ってからの反応が悪い。焦ってもしょうがないし、使いながら軌道に乗せていく」と佐藤賢師。手綱を取った米谷調馬師も「トモが良くなってこないし、まだ硬い」と慎重なコメントに終始した。 だが、ケイコは地味でも、実戦向きの“根性娘”であることは、ひと頓挫あった前走のロジータ記念2着が示す通り。芝のスピード競馬出走(JRA=紫苑S14着)による反動と口内炎を患いながら直線猛然と追い込み、地力の高さを証明している。陣営の厳しいコメントも求めるものが大きいあまりの期待の裏返しといっていいだろう。 女王レマーズガールが去り、新時代に突入した07年牝馬戦線。船橋のマイルコースを舞台に、TCK女王盃馬サウンドザビーチ、エンプレス杯馬トーセンジョウオーが火花を散らすなか、チャームは休養明けに加え、古馬とは初対戦、さらに斤量も最重量の57kgと過酷な条件を強いられた。3冠馬の意地を見せるか、それとも他の女王候補たちへの“謁見の場”となってしまうのか…。新たなる戦いがいよいよ始まる。
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