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マリーンC 南関初の牝馬3冠馬が復帰

 今週の船橋競馬のメーンは「第11回マリーンC」(JpnIII 1600m 4日)。春の女王を決める戦いも大詰めを迎えたなか、昨2006年に史上初の南関東3歳牝馬3冠を達成したチャームアスリープ(牝4歳 船橋・佐藤賢厩舎)が5カ月ぶりに始動するが、春めく季節とは対照的に陣営の表情はなかなか温まってこない。昨年の激戦の疲労はいまだ癒されていないのか?最終追い切りの詳細とともに明け4歳となった3歳女王の“今”をお届けする。
 3月31日、早朝の船橋競馬場。マリーンCに出走するクリムゾンルージュ(牝4歳 船橋・岡林光厩舎)が先陣を切って単走で追われると、今度はトーセンジョウオー(牝6歳 船橋・川島正厩舎)が精力的な3頭併せを敢行。両陣営が手応え十分の表情で引き揚げた後に、チャームアスリープは馬場に入った。
 同厩のザッツヒーロー(牡6歳)との併せ馬は5F64秒5、上がり3F38秒2。元来がケイコ駆けしないタイプで時計自体はいつもと変わらないものだったが、併走馬が馬なりだったのに対し、一杯の手応え。追われてからの反応が重く、3歳女王としては物足りなさを感じさせた。
 それは陣営も感じたようで、「まだ追ってからの反応が悪い。焦ってもしょうがないし、使いながら軌道に乗せていく」と佐藤賢師。手綱を取った米谷調馬師も「トモが良くなってこないし、まだ硬い」と慎重なコメントに終始した。
 だが、ケイコは地味でも、実戦向きの“根性娘”であることは、ひと頓挫あった前走のロジータ記念2着が示す通り。芝のスピード競馬出走(JRA=紫苑S14着)による反動と口内炎を患いながら直線猛然と追い込み、地力の高さを証明している。陣営の厳しいコメントも求めるものが大きいあまりの期待の裏返しといっていいだろう。
 女王レマーズガールが去り、新時代に突入した07年牝馬戦線。船橋のマイルコースを舞台に、TCK女王盃馬サウンドザビーチ、エンプレス杯馬トーセンジョウオーが火花を散らすなか、チャームは休養明けに加え、古馬とは初対戦、さらに斤量も最重量の57kgと過酷な条件を強いられた。3冠馬の意地を見せるか、それとも他の女王候補たちへの“謁見の場”となってしまうのか…。新たなる戦いがいよいよ始まる。

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