時として甚大な被害をもたらす厄介ものだが、台風が発生したことを知ると「しめた!」と思ったものである。台風が来れば基本的に学校は休みになるからだ。台風接近中は枕元に置いた小型ラジオで台風情報をチェック。「このまま台風は九州南部に上陸する模様です」なんていうアナウンサーの声が聞こえると思わずガッツポーズである。
ところが翌朝、「早く起きなさい。学校に遅れるわよ!」と母の怒鳴り声。これは一体どうしたことか。
寝ぼけまなこでテレビの台風情報を見ると、深夜2時くらいに大幅に進路変更。まあ、上陸していたら大きな災害を引き起こしていた可能性もあったわけで「これでいいのだ」と自分を納得させ、トボトボと登校したものである。
ちなみに我が家は過去超大型台風によって窓を破壊されたことがあるが、それでも被害は少なかったほうで、友人の家は床上浸水。あの時は宙を舞う車を見て恐怖を覚えた。やはり台風を侮ってはいけない。
それでも台風が来ないとどうも物足りない不謹慎な自分。(やや強引な持っていきかただが)これは最近のパチンコ業界にも言えることで、ここのところ“台風の目”と呼ばれる台がなかなか登場しない。それなりに楽しめる台はたくさんあるものの、大手が安定して良台を供給しているためにあまり目立たないのである。
最近のお気に入りは、大手メーカーの1つ、SANKYOのナデシコ。前回スペックを勘違いしていて恥をかいたので、今回は盤面の型式をしっかり確認してから着席。RXタイプは16R確変なら1回あたり約2100個の出玉を獲得できる計算である。ここ数年、大当たり出玉は削られる一方だったが、ようやくかつての水準まで戻りつつある。
さて、私が選んだ台は1000円22回転レベル。等価でこれならそうそう負けることはないだろう。275回転目、特にこれといった予告もなくリーチがかかったと思ったら、「リーチ」という声のあとに「さらにチャンス!」が追加。そして最終的に信頼度約50%のナデシコリーチに発展! 「でも予告が弱いしなあ…」なんて思っていたら「突アツ!」出現! 今まで1度も出たことがなく存在すら忘れていた。これは良いものみたなあ。でも確変確定じゃないのね…。
続いては時短終了から33回転目、「7・4・5」絵柄(ナデシコの語呂合わせですね)が停止し激アツのナデシコチャンス発生。そして止まったのは…なんとゲキガンガーモードの枠。すなわち突確確定なり!
しかし初の突確は敵に先制される最悪の展開。案の定、ゲキガンガーはなすすべなく敗北し、8絵柄停止&昇格なし。ラウンド終了後の文字も「チャンスタイム」で時短確定(12R確変ならラウンド中&大当たり後に必ず昇格する)。
しかし、1回転目が始まって数秒後にいきなり画面が「ブツン」と真っ暗になった。バグ? と思ったが実はそうではなく、激アツの次回予告発生合図だった模様。そしてナデシコリーチに発展し、当然のごとく大当たり!(ただし時短中でも非鉄板)。しかし揃ったのはまたも単発の8絵柄。せっかく1回転で引き戻したのに…。その後も274回転目に「なぜなにナデシコ」(テンパイ後に赤字でチャンス出現)からのナデシコリーチで8絵柄がズドン。おいおい、またかよ…。
が、昇格演出中にナデシコ役モノが落下して9絵柄に昇格! 念願の16R確変だ。上げ底仕様のいかさまドル箱には全て入りきらないほどの大量出玉。しかし優越感に浸る間もなくまたもや8絵柄で確変終了…。そういえば昨日は家に入り込んだハチを殺した。その呪いなのか…?
最後にもう一発確変を追加したがこちらも2連で終わり。まあ60%継続だからこういうこともある。今日は帰ってハチの供養だな…。
が、帰宅後おぞましい光景が。我が家のベランダにハチの巣が作られており、大量のハチが出入りしていたのだ。種類は分からないが自分で処理できないので、すぐに業者を呼び駆除してもらった。でもこれでまたしばらくはハチの呪いが続くかも…。プラス1万2500円ナリ(駆除代差し引いたらプラマイゼロになりましたとさ)。
<プロフィール>
白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。