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ナデシコ初挑戦で萌え〜

 昔から勘違いしやすいたちである。たとえばキャバクラに行った翌日に「昨日はすご〜く楽しかったよ。また来てね☆」なんていうメールが送られてきたとする。普通に考えるとこれは確実に営業メールであり、大半の人は返信しないだろう。ところが私の場合、「もしかしたら俺のこと好きなのかな」と“勘違い”してしまい、「うん、またすぐ行くよ」てな感じでちょっとトキメキつつ返信してしまうのである。だって☆が付いてるじゃん。私はこういった小物にも弱い。情けなや。

 ともかく勘違いしやすい性格なのだ。いや、というよりは、クギを読んでいる時のように物事をもっと注意深く観察する癖をつけなければならないのだろう…と自己分析してみたり。
 さて、この日は前々から打ちたかったナデシコの初実戦。当日は新装から3日目でクギはまだガバっと開いており、1万円投資で回転数は265。上々の内容だ。あとは初当たりを待つのみである。

 しかしその初当たりがなかなかやってこない。というかアツそうな予告やリーチがただの1つもない。が、ナデシコの場合はアツい予告がなくても「突アツ」に期待できるので、油断していると文字通り突如アツい瞬間が訪れる。ちなみに突アツはリーチ終盤に出現の可能性があり、出現すればほぼ大当たりが確定する灼熱演出だ。弱い予告ほど出現しやすい特徴があるため、たとえばエヴァのように「予告なし→初号機リーチ→どうせハズレでしょ→ほらね(ハズレならわざわざ長いリーチ見せんな!)」のようなイライラがかなり解消されている。まあ肝心の突アツはまだ見たことがないんだけど…。そもそもスーパーに発展しないし。ただ、演出のバランスはこのくらいがちょうどいいと思う。

 なかなか当たらないが、回りがいいのでイライラ感はまったくなし。むしろ好きだった作品だけあって演出を楽しみながらプレイすることができる。そんなこんなで566回転目。「なぜなにナデシコ」からリーチが成立し夜食リーチに発展。手元のガイドブックによると夜食リーチの期待度は星2つ。「こりゃダメだ…」と半ば諦めていたら、主人公のアキトがユリカの料理を見事に間食し大当たり。隣のオタク風の青年が「それが当たったの初めて見ましたよ」なんて言ってるから結構レアなケースなのかもしれないな。

 217回転目。ストーリー系「ナナフシ破壊作戦!」に発展。夜食と違い、こちらは激アツだ。当然の如く確変をゲット。確変大当たりなら約2100個の出玉を獲得できる。が、妙に出玉が少ない。賞球10個のはずなのに毎回8個入賞でアタッカーが閉じてしまう。これはどうしたことか。首をかしげながら店特製のガイドブックを読んでいると例の青年が、「ああ、これNXなんで出玉が少ないんですよ。(ガイドブックを指指しながら)この店のコレが間違えてますね」と親切に教えてくれた。

 おお、なんということだろう。私が今打っているのは大量獲得タイプのRXではなく、連チャン力重視のNXスペックだったのである(CR北斗のケンとラオウのような関係)。またもや勘違い。というよりは私の完全なる思い込みである。そもそもRXの通常大当たりは12Rまでのはずだからそこで疑問に思わなければならなかったのだ。お恥ずかしい限りです…。

 でもまあ、スペックは似たり寄ったりであることが判明したので勝負を続行することにした。夜食リーチよりも期待できないと思われるロングリーチ系の1つ・ホウメイロング(料理リーチ)で当たってみたり、確変は続かないのに時短中に2連続で引き戻してみたりと妙な一日だったが、まるで甘デジのようにじわじわと玉が増え続け、初実戦は見事勝利! ただ、目玉であるはずの突アツと、元祖萌えキャラ・星野ルリの「バカばっか」に1度も遭遇できなかったのはナデシコファンとして悔しい。次こそは…。

 なお、本機のゲーム性はアクエリオンに近いが、さらなるパワーアップを果たしているので、アクエリオンを打ち込んだ人でも新たな気持ちで楽しめると思う。確変確定演出も豊富だ。

 ただ、勘違い(=思い込み)には要注意ですな。プレイ前にスペックはしっかり確認しましょう…。いや、今回に限っては、そもそもホールが間違えてNXスペックを買ってしまった可能性も出てきた。さっきからマイクで「一撃2000発おめでとうございます!」なんて煽ってますが…。ホント、バカばっか。プラス1万4000円ナリ。

<プロフィール>
 白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。

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