往年のファンからも批判的な声は思っていたよりも少なかったようだ。オリジナルの『宇宙戦艦ヤマト』を愛するスタッフとキャストが、オリジナル版にリスペクトした映画化を試みたことが大きかったのだろう(企画段階ではオリジナル版とは大きく設定の変わった方向で映画化というアイディアも何度か挙がったという)。
そんなオリジナルの宇宙戦艦ヤマトを比較的忠実な形で映画化した『SPACEBATTLESHIP ヤマト』であるが、大幅に変更されてしまった人気キャラクターもいる。
そのキャラクターとは、ガミラスのデスラー総統だ。初代74年版『宇宙戦艦ヤマト』から登場したこのキャラクターは、ナチスドイツのヒトラーをイメージした絶対悪の存在だった。アニメ版がシリーズを重ねるとその人気はますます高まり、デスラーの主題歌まで誕生した。原作者である故・西崎義展氏もかなりお気に入りのキャラクターだったらしく、デスラーだけでのアニメ化も構想していたようだ。
そんなアニメ版デザインのデスラーがフィギュア化されることが先日発表された。
『宇宙戦艦ヤマト オフィシャル・ファクトファイル』を発売するデアゴスティーニ・ジャパンから誌上限定として登場したのだ。造形はキャラクターモデルの第一人者三枝徹氏、プロデュースは安斎レオ氏という鉄板アイテムとなっている。全体の雰囲気もよく再現されているが、マントの形状が秀逸だ。まさにファンにはたまらないフィギュアだと言えるだろう。
◆『宇宙戦艦ヤマト』デスラーフィギュア 1/6サイズ
13,800円 カラー版とブロンズ版の2種あり
原型制作:三枝徹、ポリストーン完成品。受注締め切り,2011年
1月31日
(C)東北新社
http://deagostini.jp/select/series_list.php?title_code=USY
(「作家・歩く雑誌」マイティジャックのリメイクを夢見る中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou