大きなオッパイに似合わず、的確な辛口トークでお茶の間の人気者になったMEGUMI。もともとは歌手を目指して、アメリカに短期留学して聖歌隊で歌うなどしていた。でも歌の才能はないから巨乳を生かして名前を売ればと先生に進められ、グラビアアイドルとしてデビュー。キャッチャーなMEGUMIという芸名は当時の所属事務所イエローキャブの野田社長がつけてくれたもの。この名前が良かったのか、20代前半のMEGUMIはバラエティ番組でひっぱりだこだった。
2003年頃、その流れに乗って彼女はかねてから希望していた歌手活動を始める。しかしそれまでイエローキャブに歌手がいなかったために音楽業界にコネがなかったのかMEGUMIに与えられた曲は坂本九の「見上げてごらん夜の星を」をレゲエ調にアレンジしたものとか、ラッツ&スター 往年のヒット曲「め組のひと」のカバーとか懐メロばかり。MEGUMI=め組ってダジャレだし、まったくもって曲のチョイスがテキトーな気がした。その後、普通の曲も出したがあんまり売れず、2008年7月7日、かねてから交際中であったDragon Ashのボーカル、降谷建志と結婚し長男を出産。しばらく芸能活動を休んで育児に専念した。
歌好きであえて人気アーティストの夫と結婚したのに、歌手活動に本腰を入れるわけでもなく、事務所を救済するためまた元のバラエティ・タレントとして復帰したMEGUMI。夫の音楽活動に一切絡んでこないタレント妻という立ち位置が、夫と共にレゲエアーティストとして活動する鈴木紗理奈とはちょっと違うところだ。結婚当初は、格下と思われていた夫の降谷建志も、率いるバンドDragon Ashのライブには毎年固定ファンががっつり来るし、サッカー好きが高じてW杯のたびにどこかしら曲のオファー(今年はスカパー)があったり、常に仕事は絶好調。飽きられやすそうに見えて実は結構息が長いバンドなのだ。もちろん降谷の父、俳優の古谷一行は人気ドラマの出演も多くすこぶる評判が良いお人。妻のMEGUMIを含めて降谷家は歌手、俳優、バラエティと非常にバランスよく芸能界に君臨する一家だ。
最近では、ベッキーとか上地雄輔とかバラエティのタレントでもそこそこ聞けるCDを出すのが当たり前になってきている時代に。なのにその波に乗れなかったMEGUMI。彼女はあいかわらず、トークで稼いでいるが、歌手への夢は捨てきれてないであろう。どーか彼女のまわりのみなさま、ドラマやコントの歌うシーンでも手を抜かずに一生懸命に歌うMEGUMIの夢をかなえてあげてほしい。(コアラみどり)