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コンピューターゲームの20世紀 第26回…『ニンジャウォーリアーズ』

<衝撃のラストはタイトーの美学か>
 1987年に登場したタイトーの『ニンジャウォーリアーズ』は、名作STG『ダライアス』に続く3画面筐体第2弾。アクションゲームとしては比較的シンプルな作りで、Aボタンが苦無攻撃、Bボタンで手裏剣を投げることができる。また、Aボタンを押しっぱなしにすることで防御を行えるものの、一定時間防御を続けると特定の敵が出現してしまうことに加え、一部防げない攻撃もあるので注意しなければならない。ちなみに防御中にジャンプ(レバー上入力)でクルっと宙返り。宙返り中は僅かだが無敵時間が生まれるので、積極的に活用したいところだ。

 本作はその難易度の高さや名曲の数々などで、ゲーマーの間ではつとに有名なタイトルだが、あまりに衝撃的なラストも忘れてはならないだろう。魔王と恐れられるバングラーの独裁政治を終わらせるため、革命派のリーダー・マルクは2体の殺人マシーン「KUNOICHI」と「NINJA」を送り込む。苦難を乗り越え見事任務を果たした彼らだが、主のもとに帰還することはなかった。任務達成直後、マルク本人の手によって敵の本拠地もろとも粉々に破壊されてしまうのである。「革命は成功したが、平和が訪れたなどと思ってはいけない。何故なら彼らは不死身の“狂った殺人マシーン”なのだから」(EDより)。

 星新一のショートショートや藤子・F・不二雄のSF短篇集を思わせる後味の悪さ。1コインクリアの喜びもつかの間、いつもモヤモヤしながら場末のゲームセンターを後にしたものだった。『ニンジャウォーリアーズ』以降、同種の悲劇さ、そしてシニカルさを併せ持ったEDはタイトーの十八番となる。(内田@ゲイム脳)

DATA
発売日…1987年
メーカー…タイトー
ハード…アーケード
(C)TAITO CORPORATION 1987, ALL RIGHTS RESERVED

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