そんな禁煙ブームの今、愛煙家の中で密かに需要が増えてきているタバコがある。それが『キセル』だ。キセルと聞いて「古めかしい」「ダサい」という想いを持つ人もいるだろう。ところが、このレトロなキセルこそが愛煙家たちの救世主になるかもしれない…そんな時代が来ているのだ。
★「一服」の魅力
キセルはまず「雁首」と呼ばれる部分に市販の刻みタバコを入れ、火を付けて吸い込む。
基本的には2〜3口吸ったらそれでおしまい。足りなければもう一回と吸っていく。
この動作は紙タバコに慣れている人にはやや面倒に思えるかもしれないが、タバコ本来の持ち味である「一服感」を味わう事が出来る。キセルの喫煙ははじめてタバコを吸った際に味わった「一服感」を再確認できるタバコなのだ。
★値段が安い
キセルは前述の通り、刻みタバコが必要である。現在発売されている唯一の刻みタバコ『小粋』はひと箱360円で発売されており、これは3級品以外のタバコの中では圧倒的に安い。
しかも一服当たりの満足度が高いため、タバコの減りも自然と少なくなる。
例を紹介すると、いままで1日にタバコを2箱吸うヘビースモーカーのSさんはタバコをキセルに変えてから喫煙のペースが落ち、1箱を消費するのにおおよそ3日はかかっているという。キセル本体の値段を別にすれば、1日あたり1000円近くはかかっていたタバコ代がなんと120円程度にまで落ちているのだ。
★キセルは本当にブームなのか?
さて、ここまでキセルの魅力について語ってきたわけだが、本当にブームなのか? という疑問に思う人もいるだろう。
現在、刻みタバコ『小粋』は日本全国で発売されているものの品切れ状態が続いており、タバコ屋のほとんどが『入荷待ち』もしくは『ひとり1箱まで』という制限をかけている。
いままで、ほとんど注目されてこなかったキセルがここにきて急に人気商品となり、生産が追い付いていないのが原因なのだという。
しかし、これから「キセルライフ」を満喫したい方に朗報! 急なキセル人気ゆえか3月1日より『小粋』に次ぐ2種目の刻みタバコ『宝船』(ベルギー産)が発売されている。
『宝船』は20gで500円と『小粋』よりさらにお得な値段で提供されているので、はじめてみるのはまさに今!
財布の心細い喫煙者の皆さんはキセルにチャレンジしてみてはいかがだろう。