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イケメン俳優だらけの舞台「LILIES」制作発表

 全員男性の劇団「スタジオライフ」による舞台「LILIES(リリーズ)」の制作発表が9日、都内で行われ、出演俳優25人が舞台にかける意気込みを語った。

 男だらけ、しかもイケメン揃いの演劇集団だ。「耽美派」の集団として舞台公演は毎回盛況だという劇団が、今回満を持して作り出すのは「LILIES」再演。2002年の初演以来すでに3度公演され、回を重ねるゴトに動員数を増やしてきた作品だという。

 ストーリーは、1952年、カナダ郊外の刑務所。囚人たちの告解を聞くために訪れたビロドー老司教は突然、看守や囚人たちに監禁される。そして、彼の目の前で囚人シモンの計画による囚人たちの手の込んだ芝居が始まる。そこには40年前の自分の姿があった。奔放な少年シモンと惹かれ合うヴァリエ。そんなふたりに嫉妬心を抱くビロドー。修道院で出会った少年たちに何があったのか、封印された過去の悲劇がよみがえる__というもの。男同士の禁断の愛…今でこそBL(ボーイズラブ)モノとして認知されつつあるが、初演当初はかなり前衛的なモノだっただろう。裏切りと深さを主題としグジュグジュに動く濃い人間関係を通して、人間にとって愛とは何か?を深くえぐり出す作品だ。

 演出の倉田淳氏は「女性の役も男性が演じるのですが、変にシナを作ったりすることはしません。初めて見る方は最初こそ違和感を覚えるようですが、数分で役にのめり込むように見入ってしまうほど、この作品にはチカラがありますし、この劇団の名物作品になることでしょう」と胸を張る。

 4年前にもシモン役を演じたという仲原裕之は「4年前にやり残したことがあり再演できてうれしい。見る人の心を揺らす作品を真摯に演じたい」と意気込んだ。

期間は11月20日から12月8日まで。場所は東京・新宿の「シアターサンモール」で公演される。

■「LILIES」(リリーズ)
原作:ミシェル・マルク・ブシャール/上演台本・演出/倉田淳
公演期間:11月20日(水)〜12月8日(日)
会場:シアターサンモール(新宿区)

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