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“隠し球”はあるのか? 舞台降板訴訟でいきなり苦境に立たされた土屋アンナ

 女優で歌手の土屋アンナの初主演舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」が降板・上演中止になった騒動で、脚本・演出を担当した甲斐智陽(本名・高橋茂)氏が土屋と所属事務所に対して3026万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が7日、東京地裁で行われた。

 各スポーツ紙の報道によると、土屋側は土屋と所属事務所社長でもある母・眞弓さんが欠席する中、4人の弁護士が代理人として出廷。原告側は甲斐氏と、甲斐氏の代理人でかつてオウム真理教事件で名をはせた伊藤芳朗氏弁護士ら3人が姿をみせ、報道陣を含む約70人が傍聴。

 もともと、土屋が原告側に原案者の承諾書を提示することを要求し、それが明示されなかったため稽古を欠席。原告サイドはそれが原因で舞台が中止になったことを主張し提訴しているが、この日の弁論では土屋側に対し、稽古を欠席した法的根拠を12月11日に行われる次回弁論までに示すように求められたという。

 「日本の芸能界はいまだにアバウトで、しっかりした契約書を交わすという慣習があまりない。ところが、契約書を交わしてしまっている限り、稽古を欠席した時点で債務不履行となってしまい、書面でその“証拠”が残されている。おまけに、今回の裁判長はとことん法的根拠に基づいて審理を行う姿勢のようで、いきなり土屋側はいきなり苦境に立たされてしまった」(司法担当記者)

 土屋は一部スポーツ紙の直撃取材に対し、小林久起裁判長から法的な根拠を示すよう求められたことについて、「うちの弁護士が理由はすべてまとめていると思う。裁判長から言われたということは、話すきっかけになると思うので、内容はきちんとまとめていくと思います」とコメント。

 一方、弁論終了後、取材に応じた甲斐氏は欠席した土屋に対して「早く堂々と出てきて、言いたいこと言えよと言いたい」とメッセージ。伊藤弁護士は「十分、手応えがありました」と言い切ったという。

 土屋側にこの状況をひっくり返すだけの“隠し球”があるかが注目される。

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