同期は、滝沢秀明と今井翼。当時は、トリオでマイクを手にして歌う機会も多く、歌手デビューにもっとも近い中学生(当時)と目された。しかし、運命の歯車は徐々に狂いだし、滝沢と今井はコンビ活動が増加。2002年に、タッキー&翼として歌手デビューした。
屋良は、デビューのチャンスを逃したまま18歳を超えてしまった“ジャニーズSr.”(シニア)に振り分けられた。それは、18歳の屋良の心を深く傷つけ、「タキつばはスター側。俺はひねくれ側」と嫉妬した。後輩の嵐、関ジャニ∞が歌手デビューしたことも、拍車をかけた。
そんな屋良にチャンスを与えたのは、KinKi Kidsの堂本光一。ソロコンサートにむけて、23歳の屋良に振りつけを依頼したのだ。すでに、少年隊のシングルレコードを振りつけた実績はあったものの、ライブは生もの。しかし、前年から舞台役者として活動していたため、ステージで輝くこと、輝かせることの面白みを感じていった。
今では、KinKi、嵐、関ジャニ、タキつばなどの振りつけも担当。上演1,000回達成の記録を持っている光一の主演ミュージカル『Endless SHOCK』では、抜きんでた存在感を放っている。
昨年、苦節17年にして初の主演ミュージカル『道化の瞳』を成功させた。その実力が買われ、今年は『SONG WRITERS』で主演を務め、今週土曜日(5日)、いよいよ東京で初日をむかえる。
役者であり、ダンサーであり、振付師でもある屋良。不遇時代をバネに、ダンスを武器にして、ここから次代をこじ開ける。