DeNA
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スポーツ 2020年11月05日 17時40分
DeNA、遂に10連敗…深刻な「ナゴヤドームアレルギー」を最終戦で払拭を
先月の23日からの本拠地・横浜スタジアムでの9連戦を6勝2敗1引き分けと、4つの勝ち越し。11月1日時点で貯金1で3位ドラゴンズとのゲーム差も0.5まで迫り、優勝の可能性が消えた際、ラミレス監督がターゲットとした「プランBの2位」の座を狙い、名古屋に乗り込んだベイスターズ。 しかし、8連敗中の“鬼門”ナゴヤドームで、またしても勢いを止められた。初戦は今やエース級の働きを見せている大貫晋一が先発するも、味方エラーも響き、持ち前の粘りのピッチングが不発。昇格した伊藤裕季也の猛打賞や、ゴールデンルーキーの森敬斗のヒットなど、若手の躍動も感じられたものの勝利には結び付かなかった。2戦目はルーキー左腕・坂本祐哉が4回に一気に4点を失いKOされるも、5回にネフタリ・ソトのソロ、6回にホセ・ロペスの3ランで同点に追いつく。しかし8回に、10月から15登板とフル回転のルーキー・伊勢大夢が高橋周平に痛恨の一発をレフトスタンドへ叩き込まれ、悔しい連敗を喫した。 ナゴヤドームでは、ドラゴンズ投手陣に抑え込まれ、深刻な得点力不足で負け続けていた。しかしこの連戦は、初戦は5点、次戦は4点と打線は奮起したが、今まで踏ん張っていた大貫、リリーバーのスペンサー・パットン、伊勢が打たれるという、投打の歯車が噛み合わない歯痒い状況に陥っているものだった。 この連敗で、今シーズンのナゴヤドームでは1勝10敗で、勝利したのは初戦の7月14日のみ。ドラゴンズとの対戦成績は9勝14敗なので、“ドラゴンズアレルギー”では無く、“ナゴヤドームアレルギー”と考えるのが普通だろう。何しろ名古屋での借金9との現実が、苦しい今シーズンの元凶と言っても過言では無い。 泣いても笑っても今日、今シーズンナゴヤドームでの最終戦が待っている。3日は祝日ということもあり、横浜や首都圏から多くのベイスターズファンがレフトスタンドを埋めていた。残ったファンと地元ファンのため、そして来シーズンに嫌な意識を引き摺らない為にも、最後はスカッと勝利をモノにしたい。 取材・写真・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月02日 17時30分
DeNA・石川、ベイスターズラストゲームで魅せた! 同点、サヨナラに絡む勇姿に横須賀が揺れた
10月29日、ファーム最終戦となった埼玉西武戦。ベイスターズの2軍本拠地である横須賀スタジアムには、平日の昼間にも関わらず大勢のファンでごった返していた。チケットは試合開始前にはソールドアウトし、球場に入れないファンは駐車場の脇から覗き込もうと試みるなど、ちょっとしたフィーバー状態となった。 多くのファンのお目当ては、今シーズン限りでベイスターズを退団することになった石川雄洋。スタンドには52番、7番、42番の歴代ユニフォームや、1000本安打記念のTシャツが目を引く。 出番は6回、セカンドの守備から登場。第1打席、第2打席とも凡打に終わったが、9回には先頭打者として12球粘りフォアボールをもぎ取り、同点のホームを踏む。延長10回には3ー5の劣勢ながら、1アウト1ー3塁とホームランでサヨナラの場面で登場し、スタンドは大きく盛り上がる。結果は11球粘ってフォアボールで出塁すると、ルーキー田部のヒットでサヨナラのホームイン。打ち取られた2打席は共に初球を迷いなく振り抜き、3ー4打席はファールで粘る。どちらも“雄洋らしさ”が凝縮された打席だった。ベイスターズラストゲームで「チームの役に立ちたい」と常に語っていた石川は2得点で勝利に貢献し、拍手で祝福するファンの中には、目を赤くする者も多く見られた。 地元の名門、横浜高校出身で2010年には打率.294、盗塁36を記録。2012年にはベイスターズ初のキャプテンに就任し、発展途上のチームをまとめた。ここ数年は出場機会が限られる中、昨年は10連敗と泥沼に嵌るチームを救う2ランを放ち存在感を示すと、8月4日には1000本安打を達成。まだまだチームに必要だと思われていたが、今シーズンは一軍昇格は無しで無念の戦力外。16年間ベイスターズ一筋の生え抜きスターは現役続行を希望し、慣れ親しんだユニフォームを脱ぐ。暗黒時代から陰に日向にチームを支え続けた石川雄洋。憧れるヤクルト坂口智隆のように、もう一花咲かせて欲しい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月29日 17時30分
DeNA、ゴールデンルーキー・森が鮮烈デビュー! こだわり続ける「結果」で目指す“筒香超え”
プロ野球界が26日に行われたドラフト会議に沸き返っていた翌日に、ベイスターズ期待のドラフト1位ルーキー・森敬斗内野手が一軍デビューを果たした。 8回1アウトランナー無し、ピッチャー石田健大に代わって打席に入った森。「人が多かったので“ウォー”となる感じがして緊張した。打席に入る前は熱い感じだったが、打席に入ったら気持ちを押さえ込んで冷静になれた」と平静を保ちつつ、快速ストレートが自慢の巨人・ビエイラが投じた154キロのストレートを一閃すると、打球はレフト方面に向かって一直線。打球はレフトの頭上を越え、フェンス直撃のツーベースとなり初打席で初安打、しかも長打で決めて見せた。代打に送ったラミレス監督も「157、158キロを連発するピッチャー相手で可哀想かと思ったが、見事に結果を出しくれた」と驚くほどの鮮烈デビューだった。 森は今年の2月17日、中日との二軍練習試合で実戦デビュー、初打席でヒット。3打席目にはこの日と同じような打球で、レフトフェンスまで届くツーベースヒットを放ち、周囲を驚かせた。 今回の初安打について、「ファームで毎日やってきたことで結果を出せた。これからも結果を出し続けるために頑張る」とコメント。キャンプで初めて一軍で対外試合でヒットを放った際も、「チャンスをもらっているので、結果を出して早く(一軍に)呼ばれるようにしたい」とし、入団会見でも「10年20年と長く結果を出し続けるプレーヤーに」と、ルーキーから口に出る言葉は常に“結果”。それをプロ一軍初打席で有言実行して見せた。 ベイスターズの高卒1位野手はちょうど10年前の筒香嘉智以来。森も「タイプは違うが、何年後には筒香さんを超えられるような存在に」と意識する大先輩も、ルーキーイヤーに初ヒットをホームランで飾った。ルーキー時にインパクトに残る結果を残した2人。偶然にも重なる類似点に、否が応でもファンの期待度は高まっていく。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月27日 11時40分
DeNA、ドラフト戦略の肝は“会場外”にアリ? ポスト山崎を支配下指名しなかったワケ
“新監督”に課せられたのは、新クローザーの育成のようだ。 10月26日、プロ野球・ドラフト会議が行われ、横浜DeNAベイスターズは東京六大学の好投手・入江大生(明大)を1位指名した。指名の重複を嫌う“DeNAらしい選択”だったが、同日、会場入りしていた他球団の関係者たちは「クローザータイプを獲ると聞いていたけどな」と首を傾げていた。 >>DeNA・オースティン、今オフメジャーに帰還?上層部の意味深行動は激震の前触れか<< 入江は先発タイプの右腕だ。今季、V候補にも挙げられていたDeNAが巨人独走を許した最大の敗因は、クローザー・山崎康晃の不振。勤続疲労が招いた不振とも指摘されており、 「クローザーの務まるピッチャーを指名し、山崎の負担を減らす。山崎が復活できない場合もあるので」 と、DeNAのドラフト戦略を語る声が各方面から出ていたのだ。 しかし、今年は4人の投手を指名したが(支配下)、そのタイプはいない。いや、“次期指揮官”三浦大輔・現二軍監督に託されたようだ。 「クローザーが務まるとしたら、育成枠で1位指名した左腕・石川達也(法大)ですよ。対戦バッターに向かっていくタイプ」(アマチュア野球担当記者) 石川はドラフト上位候補だったが、4年生最後の春季大会は欠場している。左手首を故障したためで、秋季大会も“試運転”といった感じ。3年時までとは異なり、ストレートも130キロ台しか計測されていない。「故障が完治すれば」という期待を込め、かといって、完全復活に確証がない以上、人数に制限のある支配下枠に入れるのはキケンということで、育成枠での指名になったそうだ。「山崎の復活に期待する首脳陣も少なくありません。山崎、石川の復活を同時に進めていくことになりそう」(プロ野球解説者) 今さらだが、三浦二軍監督は現役時代から投手陣をまとめてきた。人柄もあるが、自身の知らない調整法を知り得ると、「とりあえず、やってみる」の発想で、それが自分には合わず、失敗に終わっても、知識、経験が増えたと捉えるタイプだ。 「ベテランになったら、その調整法をもう一度、使えるかもしれない」 そんな風にも話していた。 また、現役時代だった16年、初のクライマックスシリーズ進出を決めた際、三浦二軍監督はベンチ登録から外れた試合も球場内に待機し、登板した投手の元に行って助言を送っていた。失敗、敗戦、悔しいと思う気持ちを次に生かそうとするタイプだった。 今年9月、DeNAの1位・入江は、楽天1位の早大・早川隆久との投げ合いに敗れている。この投げ合いに敗れ、他球団の入江に対する評価もダウンしたが、その屈辱にも下を向かなかった姿勢をDeNAスカウトは評価していた。「失敗、敗戦をバネに」の三浦二軍監督に預けるつもりでいたのではないだろうか。 三浦二軍監督は自身のいないドラフト会場でも大きな期待を寄せられていた。DeNAは三浦体制に舵を取った。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月26日 17時30分
退団決定のDeNA・ラミレス監督、印象に残った5人の“ラミレス・チルドレン”を明かす
24日の試合後の会見で正式に、アレックス・ラミレス監督の退任が発表された。23日にセ・リーグ優勝の可能性が完全に絶たれたことで、監督自ら三原一晃球団代表に連絡し、「今年で終わりにしたい」との旨を伝え受理された。 5年間の長期政権でリーグ優勝こそ果たせなかったが、2016年就任1年目にチームを史上初のCSに導き、翌年は日本シリーズまで進出させた。昨年はリーグ2位の成績で、念願の本拠地CSを達成。就任時に球団が求めた「戦える球団」というミッションには、十分応えたと言っていいだろう。 そんなラミレス監督が、印象に残っている選手として5人の名前を挙げた。まずは、今年大ブレイクした佐野恵太。「去年までバックアップの選手がキャプテンになり、レギュラーになり、4番として素晴らしい成績を上げてくれて、このチームの将来を担ってくれる選手に成長してくれたことは良かった。もしかしたら、僕がした決断が間違った方に行く可能性もあったにもかかわらず、彼は結果を残してくれた」と感慨深げに語った。 次には、稀代のヒットメーカー宮崎敏郎と監督就任時に2年目を迎えていた倉本寿彦。「最初はバックアップメンバーだったが、彼自身一生懸命努力してレギュラーになることができた。倉本も同様」とコメント。宮崎は代わりの利かないサードに成長し、倉本は大和の加入で苦しい2年間を過ごしたが今年復活した。 ピッチャーでは、今シーズン途中からストッパーの大役を立派に果たしている三嶋一輝。「すごく難しい状況でクローザーになったにも関わらず、役割を果たしてくれてる」と絶賛。続けて、女房役の戸柱恭孝の名を挙げ、「グレイトジョブ。しっかりとやって自分でポジションを掴むことが出来た」と共に一度は苦渋を舐めた2人に称賛を送った。 他にも多数いるであろうが、敢えて名前の挙がった“ラミレス・チルドレン”。来シーズン以降は違う指揮官の下、師の教えを胸に戦い続ける。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月22日 17時30分
DeNA、鬼門のナゴヤドームで遂に7連敗…敗戦時の総得点はわずか5点、今日こそ打撃陣の奮起に期待!
本拠地・横浜スタジアムで首位ジャイアンツに連勝し、勢いそのままに名古屋へ移動したベイスターズ。しかし、初戦は大貫晋一が持ち前の粘りのピッチングでゲームを作るも、6回に捕まり逆転を許し10勝目ならず。打線は初回のタイラー・オースティンのソロホームランのみの1点に抑えられ、星を落とす。2戦目は初の4番を任されたオースティンの2本のタイムリーが飛び出し、ルーキー左腕・坂本祐哉が5回1失点と好投するも、7回にエドウィン・エスコバーが打ち込まれ、逆転負け。現在2位のドラゴンズの勢いに飲まれている状況だ。 この2戦で僅か3得点で、オースティンしか打点を挙げられていない上に、伊藤光の送りバント失敗など相変わらず小技は上手くなく、得点力不足が顕著に現れる。投手陣も先発は粘りを見せるが、結果的に早めの継投で後ろが苦しくなっていくような連戦だった。 この連敗で今シーズンのナゴヤドームでは1勝7敗で、勝利したのは7月14日の大貫晋一のみ。内容を振り返ると、7月の連敗は1得点、8月の3連敗も1得点と打撃陣はほぼ無抵抗。破壊力はあるが一発頼みの打線は広いナゴヤドームという事もあり、強気に攻めてくるドラゴンズ投手陣に手玉に取られている印象だ。先発もローテーションの谷間に当たり、若手の中川虎大と阪口皓亮がマウンドに上がるなどの巡り合わせもあるが、7連敗はさすがに相性が悪すぎる。 しかも、ここに来て打線の核で、現在リーディングヒッターでもある4番の佐野恵太が背中の張りで初戦途中で交代し、次戦は休養。ラミレス監督が「日本一のリードオフマン」と絶賛する梶谷隆幸も初戦は休養し、次戦も代打で登場したがスタメンは外れた。22日は彼らが戻ってくる可能性も十分あるが、ナゴヤの広い球場だけに、21日に共に2安打を放った足の使える神里和毅と乙坂智、二軍では無双の楠本泰史らがチャンスをモノにし、自慢の外国人選手とのフィットで現状を打開してくてることに期待したい。写真・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月22日 11時00分
DeNA・オースティン、今オフメジャーに帰還? 上層部の意味深行動は激震の前触れか
開幕戦の遅延によるハード・スケジュールによる影響が出始めた。 10月21日、横浜DeNAベイスターズは「4番佐野」を外し、ソト、オースティン、ロペスの外国人選手がクリーンアップを務める“異色打線”で中日戦に臨んだ。好調・中日投手陣を打ち崩せず、連敗となってしまった。 「佐野恵太の欠場理由は背中の張りと発表されました。これで、チームは開幕から全試合に出場してきた選手が一人もいなくなりました。梶谷隆幸も同じく背中の張りでここ数試合、スタメンから外れています」(スポーツ紙記者) 佐野は前日も6回守備から途中交代している。その時点で「ついに佐野も…」の心配の声は出ていた。4番、新主将。開幕戦が遅延したために連戦が続き、心身ともに疲れ切っていたのだろう。 >>DeNA・ラミレス監督に「遅いと思う」斎藤氏・達川元監督が山崎抹消に苦言、「3年前はそれで復調した」と擁護も<< 佐野、梶谷を欠いた打線を指して、こんな声も聞かれた。「今オフ、渉外担当者は忙しくなる」と――。 「ソトの契約が満了となり、代理で4番を務めたオースティンとの契約も1年なんです。投手ではパットンとの2年契約も今季で終わりますが、ソト、オースティンは複数球団が興味津々で強奪を狙っています」(球界関係者) 投打ともに優良外国人選手を抱えているが、これでは“一斉ロス”になってしまう。漏れ伝わってくる話では「残留交渉の順番は、パットン、エスコバーの両リリーバーが先」だという。しかし、佐野不在の打線を支えたのは、ソト、オースティンだ。 「ソト、オースティン、ロペスが『4番佐野』を支えてきたとの評価もあります」(前出・同) もっとも、オースティンに関しては「信頼関係が構築されている」との情報もあれば、「メジャー帰還の夢を捨てていない」という正反対の話も聞かれた。 「オースティンがメジャーデビューした2016年からDeNAの駐米スカウトがほれ込み、ずっと口説いてきました。昨季後半、マイナーで悶々としていたところ、オースティンもレギュラーを狙えるならと日本行きを前向きに考え始めたそうです。でも、今のDeNAでの活躍を見た米スカウトたちは、彼に対する評価を上方修正しています」(米国人ライター) 慰留交渉の順番を変え、野手陣から説得に始めた方が良さそうだ。 10月26日、ドラフト会議が行われる。投手の1位指名が噂されるが、編成トップの三原一晃球団代表は、ナンバー1スラッガー・佐藤輝明内野手(近大)を自ら視察している(同11日)。佐藤内野手の1位入札の重複は必至。DeNAは指名の重複を嫌い、一本釣りを狙う傾向もあるだけに、同代表の視察は気になるところだ。“優良助っ人たちの流出”がチラついていたからだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月19日 17時30分
DeNA、首位ジャイアンツに意地の連勝! エスコバー&パットンに“野球の神様”から贈られたような白星
「オトコハダマッテナゲルダケ」。セ・リーグ首位独走中のジャイアンツ相手に痛快な連勝を飾った18日、流れを変える好投で今シーズン初勝利を挙げ、お立ち台に上がったエドウィン・エスコバーがマイクに向かって発したお馴染みのフレーズ。16日にも鮮やかな逆転勝ちでスペンサー・パットンに今シーズン3勝目が付き、ラミレス監督が「今シーズンベストな勝利」と評した両ゲームで、奇しくもフル回転でチームを救う両助っ人に白星が付くこととなった。 エスコバーは今シーズン51試合に登板し、1勝3敗15ホールド、防御率1.98。特に横浜スタジアムでは、24試合で失点は1だが自責点は0で、防御率は0.00をキープ中と驚異の活躍。 パットンも今シーズン49試合登板で3勝2敗15ホールド、防御率は4.37だが、これは9月3日の東京ドームでの先発の大炎上が響いての数字。勝ち星の付いた16日には失点してしまったが、それまでは16試合連続無失点が続いていた。 ベイスターズは103試合を消化しているので、2人とも約半数に登板。昨年71試合登板の三嶋一輝が、今までの絶対的クローザー・山崎康晃の不調で抑えに回ったことからも、両助っ人のありがたみはさらに増している。外国人枠の問題で最近は交互にベンチ入りすることが多いが、それでもセ・リーグ登板数1位2位を独占していることは特筆ものだろう。 両助っ人は2017年最初からパットンが、エスコバーは同年途中からベイスターズに入団し、共に大車輪の活躍でブルペン陣を支え続けている頼れる存在。ラミレス監督のマシンガン継投の根幹となっていると言っても過言ではない。 16日のパットンは手痛い失点をしてしまったが味方が逆転。18日のエスコバーは0ー5のビハインドで1イニングを投げ、やはり味方が大逆転。まさか野球の神様がこれまでの労いでの勝ち星をプレゼントしてくれた訳ではなかろうが、そう感じさせてもおかしくないようなチームへの献身を、両鉄腕は常にしてくれているのである。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月15日 17時30分
DeNA、新守護神・三嶋がリーグ5位タイの14セーブ目! 乱戦を“大人のピッチング”で締めた安定感
14日神宮で行われたスワローズ戦、新守護神・三嶋一輝が乱打戦を締め、14セーブ目を挙げた。 8回まで9-1と楽勝ペースのベイスターズだったが、この回からマウンドに上がった武藤祐太が乱れ西田、宮本に連続タイムリーを浴び2点を献上。ランナー2人を残した場面で、堪らずラミレス監督は進藤拓也を投入するも、西浦にこの日2本目となる3ランホームランを許し、あっという間に3点差まで追い上げられた。 9回ベイスターズ打線は、簡単に3者凡退で攻撃を終えると、ホームのスワローズは1番からの好打順。押せ押せムードの漂う神宮球場の9回のマウンドに上がったのは、今やベイスターズの抑えの切り札・三嶋。先頭打者のエスコバーをストレートで押し込みセカンドフライに打ち取るも、伏兵・田代将太郎に粘られフォアボールを許す苦しい展開。次打者山田哲人の4球目、フォークが引っ掛かりワイルドピッチで益々嫌な流れになるも、山田をサードゴロ、続く4番の村上宗隆をセカンドゴロに打ち取り、ゲームを締めた。 この日はまさかの展開で出番が回り、ブルペンに入って肩を作り始めたのは9回表の自軍の攻撃から。その影響があったのか、普段はほぼ150キロを越すストレートが1球しかなく、打率2割にも満たない田代に粘り負けするなど絶好調とは言えない内容。するとこの回からマスクを被った戸柱恭孝とのバッテリーは、山田にはカーブで入る工夫を見せ、全投球変化球を選択。村上にも初球ストレートでストライクを取ってからは、フォークの連投で打ち取る大人のピッチングが光った。昨年はストレートとスライダーのいわゆる「ツーピッチ」だったが、オフに取り組んだカーブとフォークのマスターにより投球の幅が広がり、クローザーとしても文句ない成績を残すことに成功している。 昨年まで絶対的守護神だった山崎康晃がまさかの不調で、7月29日からクローザーに抜擢されてから、24試合で失点した試合は僅か3試合。7月30日は3点差からの1失点でセーブを挙げ、10月4日の2失点は調整登板の意味合いが高かった。セーブシチュエーションでの失敗は、9月4日の2失点のみだが、当日は初の回跨ぎで、タイムリーもポテンヒットと不運にも見舞われた。それ以外は完璧な投球内容で、ラミレス監督から何度も「グレート」と絶賛されている三嶋。一心不乱に腕を振り続ける17番の背中が、どんどん大きく見えている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月12日 17時30分
DeNA・ロペス、大記録への“チャモメーター”進む! 日米通算2000本安打&日米各1000本安打へ秒読み
「ストライクゾーンに来たボールは積極的に行こうと決めていました。感触は良かったのですが、ファールにならないでくれと祈っていました」。直近出場の5ゲームで全て安打を放ち、4戦連続でホームランを打っているホセ・ロペスの11日・阪神戦でのコメント。カウントスリーボールから狙いすました一打は、自らのコンディションの良さを象徴している。7日の東京ドームのジャイアンツ戦では1回、満塁の場面でショートゴロとなるも、必死で走り併殺を逃れ1打点。6回には相手エラーで同点に追いつくと、相手ピッチャー田口のフォークボールを読み切って「スタンスを広げて」と、ベテランらしい対応力と、いい流れに乗って見事な勝ち越し2ランをレフトに叩き込み、平田真吾に嬉しいプロ初勝利を記録させる大きな追い風となった。 今シーズンは開幕から調子が上向かず、7月3日には打率.184まで落ち込むとスタメンを外れることも多く、打率は2割程度で推移していたが、7月後半からは本来の調子を取り戻し、7月は.287とまずまず。しかし、8月に入るとまたバットは湿り絶不調で、同26日にはベイスターズに来てから故障以外で初となる2軍落ちを経験。ファームで若手と汗にまみれ、9月22日に再登録されるとその試合でメモリアルの日米通算2000試合出場を達成。そこから13試合で15安打をマークし、打率も.252まで上昇させてきた。 日米通算2000本安打まで残り7本、外国人プレーヤー初となる日米各1000本安打まで残り12本。ベイスターズの残り試合は22試合ながら、外国人枠の問題で出場試合の関係もあるが、今の調子と出場ペースならば十分に達成可能な数字。日米通算300ホームランまではあと14本とこちらは厳しくなってきたが、チーム最年長の“チャモさん”の記録ラッシュ達成へ、メーターは着々と進んでいく。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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