エスコバーは今シーズン51試合に登板し、1勝3敗15ホールド、防御率1.98。特に横浜スタジアムでは、24試合で失点は1だが自責点は0で、防御率は0.00をキープ中と驚異の活躍。
パットンも今シーズン49試合登板で3勝2敗15ホールド、防御率は4.37だが、これは9月3日の東京ドームでの先発の大炎上が響いての数字。勝ち星の付いた16日には失点してしまったが、それまでは16試合連続無失点が続いていた。
ベイスターズは103試合を消化しているので、2人とも約半数に登板。昨年71試合登板の三嶋一輝が、今までの絶対的クローザー・山崎康晃の不調で抑えに回ったことからも、両助っ人のありがたみはさらに増している。外国人枠の問題で最近は交互にベンチ入りすることが多いが、それでもセ・リーグ登板数1位2位を独占していることは特筆ものだろう。
両助っ人は2017年最初からパットンが、エスコバーは同年途中からベイスターズに入団し、共に大車輪の活躍でブルペン陣を支え続けている頼れる存在。ラミレス監督のマシンガン継投の根幹となっていると言っても過言ではない。
16日のパットンは手痛い失点をしてしまったが味方が逆転。18日のエスコバーは0ー5のビハインドで1イニングを投げ、やはり味方が大逆転。まさか野球の神様がこれまでの労いでの勝ち星をプレゼントしてくれた訳ではなかろうが、そう感じさせてもおかしくないようなチームへの献身を、両鉄腕は常にしてくれているのである。
取材・文・写真 / 萩原孝弘