DeNA
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スポーツ 2020年11月26日 17時30分
DeNA、期待のドラ1入江&2位牧の仮契約に三浦新監督も登場! 投打の即戦力がめざす「開幕一軍」
ベイスターズにドラフト1位指名された明治大学の入江大生投手が19日、同ドラフト2位の中央大学の牧秀悟内野手が23日、それぞれ仮契約を行った。 ドラフト1位で一本釣りされた入江は、ドラフト当時を振り返り、「まさか自分が1位指名してもらえると思っていなかったので、率直にうれしい気持ちでした」と率直な気持ちを吐露。仮契約を終え、「本日改めてプロ野球選手にまた1歩近づいたので、強い自覚と責任を感じました。非常に身が引き締まる思いです」と勝負モードに切り替えた。「自分のセールスポイントは、伸びのあるストレートと縦の変化なので、全面に出していきたいと思います」とスケールの大きいピッチングでプロの世界でも生き抜く覚悟を示し、「新人王をめざし、将来は三浦監督のようなファンの皆様に応援される選手になりたいです」と新監督を目標に定めた。 2位指名の牧は「本日、無事に仮契約を終え、プロ野球選手になるんだなと実感が湧いてきました」と第一声。「自分のセールスポイントはバッティングです。率を残すところと、チャンスでのバッティングが持ち味だと思っています。将来的には右打者で日本を代表する打者になりたいです」との目標を口にした。 いずれも仮契約の際には、17日に正式就任したばかりの三浦大輔新監督が同席するサプライズで2人ともビックリしていたが、球団としても監督からも期待の高さが表れる事柄だった。 背番号は入江が大魔神・佐々木主浩氏が背負っていた22番に、牧は今シーズン史上初のMLBとNPBで各1000本安打を達成し、6年間ベイスターズを支え続けたホセ・ロペスの2番に決定。強いストレートと縦変化で勝負する入江と、クラッチヒッターの牧のプレースタイルに、背番号も合致しているように見える。 ドラフト会議終了時に「右では一番良いピッチャー」、「補強ポイントに合致し、2位指名できたことはラッキー」と三原一晃球団代表がコメントしていたように、球団として会心の指名だった即戦力候補の2人。「優勝しかない」就任1年目でペナント奪取をめざす三浦ベイスターズにとって、投打共に強力な武器が加わった。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月23日 17時30分
DeNA、久しぶりの大型左腕を指名! 地元横浜高校・松本に馳せる夢
今永昇太、東克樹と故障者が出ているものの、今シーズンもローテーションで濱口遥大が、中継ぎでは石田健大、エドウィン・エスコバーと砂田毅樹が、ルーキーの坂本裕哉も4勝をマークし左腕が奮闘しているベイスターズ。 今年のドラフトでも、3位・松本隆之介、5位・池谷蒼大、6位・高田琢登と3人の左腕を指名した。その中でも188センチの体躯を誇る松本はスケールの大きさを感じさせる。現在ベイスターズ所属の左腕は外国人を除けば180センチが一番大きく、170センチ台の小柄ながら、ボールのキレで勝負するタイプが多いだけに、異質なタイプの松本は目立つ存在になりそうだ。 先日行われた横浜高校での指名挨拶では「真っ直ぐで押して行って、相手を圧倒するピッチングが持ち味。日本を代表するような投手になりたい」と最速152キロをマークするストレートを武器にバッターを“制圧”することが目標と明かしていた。 同席した吉田孝司顧問兼球団代表補佐も「真っ直ぐが速く放れるのは強み。フォームも綺麗で素晴らしく、ピッチングセンスもある。スケールの大きなピッチャーになってくれそうな気がする」と期待。また、練習を見終えた後、「クルマまで来てくれて『ありがとうございました』と言ってくれた」とその人間性も評価していた。 ベイスターズで活躍した先発左腕と言えば、球団唯一の100勝を挙げた野村弘樹氏を筆頭に、岡本透氏、土肥義弘氏らが活躍したが、大型左腕となると那須野巧氏、吉見祐治氏らしか思い浮かばない。また、いま現在も高卒は3人だけで、25歳未満は櫻井周斗だけとの構成となっており、吉田顧問も「高卒で左ピッチャーを育てたい。先発として井川慶のようになって」と、メジャー級の活躍に思いを馳せる。 名門・横浜高校から地元の球団へ進む松本隆之介。長身から投げ下ろす、角度ある自慢のストレートを、慣れ親しんだ横浜スタジアムのマウンドでのお披露目を心待ちしたい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月22日 11時00分
DeNA退団のロペス、新天地はヤクルトかパ球団? ソフトB・内川の“妨害”もあるか、実績ある助っ人に危惧される最悪のケースとは
NPBでは巨人(2013-2014)、DeNA(2015-)でプレーし、今シーズンを含め「993試合・.274・198本・588打点・1001安打」といった数字をマークしている36歳の助っ人打者・ロペス。16日、そのロペスと来シーズンの契約を結ばないことをDeNAが発表した。 今シーズンのロペスは「81試合・.246・12本・42打点・72安打」と打撃低調で、8月26日にはDeNA移籍後初となる不振による二軍落ちを経験。9月22日に再昇格した後は一軍に帯同したままシーズンを終えたが、球団は来シーズンの戦力構想から外すことを決断。報道では来シーズン以降の現役続行を希望していることや、三原一晃球団代表が「ロペスは4打席に立って結果を出す選手。代打や守備だけで活躍する選手ではない。本人もレギュラーとして強い思いを持つ選手。総合的な判断で構想から外れてしまった」と構想外の理由を語ったことが伝えられている。 今シーズン中に国内FA権を取得したことにより、来シーズンからは外国人枠を外れ日本人扱いでのプレーが可能となるロペス。構想外発表を受けたネット上には「枠を圧迫せずに起用できるし、手を挙げる球団は複数あるのでは」として新天地候補を予想する声が白熱しているが、移籍に向けた懸念材料もある。 今回構想外となったロペスは、巨人時代からほとんど一塁しか守っていない選手。過去にゴールデングラブを5回(2013,2016-2019)獲得し、2017年から2019年にかけては、一塁手としてプロ野球最長となる1632守備機会連続無失策という記録も樹立するなど守備力にも秀でているが、既に一塁が固定されている球団からすれば“無用の長物”でしかない。 そもそも、一塁はチームを代表する長距離打者や新助っ人がつくことが多いポジションだが、今シーズンのロペスは昨シーズンの「142試合・.241・31本・84打点・133安打」から大きく打撃成績を落としている。36歳という年齢を考えると成績を持ち直すより、さらに落とす可能性の方が高いため、“不良債権”となるリスクを負ってまで手を挙げる球団があるかどうかは不透明と言わざるを得ない。 また、前述の三原球団代表のコメントを踏まえると、ロペスは代打や守備固めといったバックアッパーではなくあくまで先発としての出場機会を求めていることがうかがえる。もちろん、現役である以上レギュラーを狙うのは当たり前の話だが、他球団移籍をめざす上では「バックアッパーが嫌ならウチには必要ない」と足かせになってしまう可能性は否定できない。今シーズンの年俸が2億3000万円(推定)と高額な点も不安材料だ。 さらに、今オフの移籍市場には、“強打堅守の一塁専”であるロペスと役割が被るソフトバンク・内川聖一がいるのも痛い。内川は通算で「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」とロペスを上回り、2015年オフに合同自主トレを行った広島・鈴木誠也をブレークに導くなど他選手へのアドバイスでも実績がある選手。そのため、ストーブリーグでは内川に人気を持っていかれる展開も考えられなくはないだろう。 >>ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人?予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは<< 過去を振り返ると移籍先は十分あると考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくないため、ロペスも“買い手なし”で終わる可能性は決して低くはない。それでも、一部からは「一塁が空いてて球場も狭いヤクルトなら獲得のメリットは大きいのでは」、「DHが使えるパ球団は、年俸次第だが獲りにいってもいい」といった声も挙がっている。今オフ果たして手を挙げる球団は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月19日 17時30分
DeNA・三浦新監督が横浜ジャック!「皆さんの力を貸してください」の言葉にファン歓喜
「ファンの方と一緒に戦い、一緒に感動し、一緒に喜びたいと思ってますので、皆さんの力を貸してください」。17日に行われた監督就任会見で、三浦大輔新監督がファンに向けて送ったメッセージ。会見は球団オフィシャルYouTubeとTwitterでも生配信されたことで、タイムリーにファンも呼応し、“番長監督”との共闘を誓った。 17日の三浦監督誕生に合わせて、横浜駅や横浜スタジアムの最寄り駅では大々的に新背番号81を背負った姿に「横浜愛、三浦新監督」の文字の入った広告が掲げられ、ファンに周知。SNS上でも歓迎の投稿が相次ぎ、Twitterでもトレンド入りするなど、改めて人気の高さが浮き彫りになった形だ。 三浦大輔と言えば、言わずと知れたベイスターズ生え抜きのスーパースター。まだ横浜大洋ホエールズ時代の1991年、奈良・高田商からドラフト6位で入団。翌年に大洋のエース・遠藤一彦氏の引退試合、更にホエールズの最終戦でもあった試合でデビューしたことは、偶然ながら時代の継承者としての意味合いを感じてしまう。1998年には念願のエースナンバー18番を手にし、38年振りの日本一に貢献。2008年オフにはFA宣言したが、ファン感謝デーでのファンの「行かないで」の言葉と「強いところを倒して優勝」とのポリシーを貫き残留し、より一層ファンの心を掴んだ。2016年の引退試合では、チケットを求めるファンが横浜スタジアムの周りを囲むフィーバー状態となった際、サプライズで「ありがとうございます」とファンにアナウンスする心遣いも。それからも、引退試合で発した「これからも三浦大輔はずっと横浜です!」の言葉通り、球団アドバイザー、一軍ピッチングコーチ、ファーム監督を経ての監督就任。ベイスターズファンにとって特別すぎる存在が、遂に指揮を執ることとなった。 めざすはズバリ「優勝だけ」と言い切った“ハマの永遠番長”。ファンの圧倒的な後押しを受け、1998年以来のペナントを狙う。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月18日 11時00分
DeNA・三浦新監督、現役時代から人柄が豹変?「遠慮してるよね」意味深な姿は就任の布石だったのか
横浜DeNAベイスターズの新監督に三浦大輔氏が就任した。その発表会見(11月17日)で語られた“決意表明”は、「結束」。ファンを大切にしてきた三浦監督らしい言葉だが、改めて新チームのビジョンを選手たちに説明しなければならないだろう。 「得点力を上げることだと思っています。得点をどうしたら取れるのか、その辺はしっかりと打撃コーチと相談しながら」 即答だった。今季Bクラス4位からの巻き返しに必要なことを質問され、攻撃力の強化を掲げた。 チーム打率2割6分6厘はリーグトップだった。総本塁打数135本も巨人と並んで1位タイだったが、得点数は「516」。同トップの巨人は532。チーム打率2割5分5厘(3位)の巨人の方が得点を稼いでいる。 >>DeNA、ドラフト戦略の肝は“会場外”にアリ?ポスト山崎を支配下指名しなかったワケ<< 「ペナントレースが始まる前、今年のベイスターズ打線の顔ぶれを見て、12球団でいちばんコワイと評価されていました。得点効力の悪さに三浦監督は着目したようです」(プロ野球解説者) 2016年に引退した三浦監督がチームに帰還したのは、19年だった。選手たちの兄貴分、良き相談相手でもあったレジェンドのコーチ復帰を喜ぶ声も多かったが、当時の評判は「なんか、遠慮してるよね?」だった。 当時の肩書は投手コーチ。同じ一軍の投手担当は木塚敦志コーチで、ファームの投手担当は川村丈夫コーチ、大家友和コーチだった。現役時代と違う印象を持たれた理由は“人柄”である。 川村コーチは年上だが、プロ入りは三浦監督の方が早く、後の2人は年下。年下でも指導者としては彼らの方が先輩であり、三浦監督は一歩引いていたのだ。また、選手たちに対しても、意識して距離を置いていた。現役の選手同士なら、食事に連れ出してお説教をするか、発散させてやればいい。しかし、指導者と選手ではそうはいかない。近い将来の監督就任を見越してのコーチ入閣であり、指導者歴では先輩となる彼らを見て学んでいたようだ。 「三浦監督はグラウンド外の知人、友人が多いんです。芸能人、他競技のプロ選手、起業家、飲食店経営者など、自分の知らない世界に興味があるようです。いろいろと質問攻めにしています」(関係者) DeNAでは、選手とフロントがシーズン中も定期的に意見交換を行う。ファンサービスの内容の見直しのためで、できること、できないことを現場の声としてフロントに届けるためだ。この意見交換会は、三浦監督が現役時代に提案したものだという。 「球団はファンサービスの拡充も狙っています。来季は監督関連のグッズも増えそう」(前出・同) 二軍監督だった今季、バントのサインを出した時、1回で決められない選手に対しては叱りつけていた。普段は怒らないので、印象に残った若手も多かったようだ。案外、手堅い野球をやってくるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月16日 17時30分
DeNAキャプテン・佐野がファンに感謝「無観客でも背中を押してくれていました」 最終戦で首位打者戴冠決定!
ベイスターズの2020年シーズンが14日に終わった。宿敵ジャイアンツにサヨナラ勝ちした興奮冷めやらぬ中、一年間の戦いを振り返るVTRの後、キャプテンとしてチームを引っ張った佐野恵太が挨拶した。 「今シーズンは無観客の中、開幕という異例のシーズンでした。スタンド見渡しても、ファンの方が誰一人といない、そんな中で野球をするのはとても寂しく感じていました。しかし、たとえ無観客でも、ファンの皆様の応援は僕たちに届いていましたし、背中を押してくれていました。優勝することができず、期待に応えられないこの悔しさは、来シーズン、必ず晴らしたいと思います。そして、またいつか、満員のハマスタで勝利の喜びを皆様と分かち合える、そんな日を楽しみに待っています。一年間応援ありがとうございました。来シーズンも熱い応援をよろしくお願いします」と視線を下げることなく、スタンドを見渡すように自分の言葉を発する姿は、ゲーム以外でもチームの核となっていることを改めて印象付けた。 打率.328でチームメイトの梶谷隆幸と5厘差で首位打者のタイトルを獲得。バッターにはシーズン中、波があるのが普通のことだが、6月から9月までの月間別打率で.330を下回ることはなく、安定してヒットを積み重ねたことは特筆もの。左肩のケガで10月25日を最後に戦列を離脱し、106試合の出場ながらホームランも20本と大台に乗せ、「こだわっている」と重要視していた打点もリーグ8位の69。チームの絶対的支柱だった筒香嘉智がメジャーに旅立ち、大きく空いた“4番”と“キャプテン”の座をがっちりと埋める、周囲の期待を大きく上回る活躍を見せた。何より、プレッシャーが一気に圧し掛かる状況を力に変える、その精神力の強さにはただただ驚かされた。 15日には、来年からは背番号44から7へと変更されることも発表され、ますますチームの顔としての期待が増す佐野恵太。来シーズンは新監督と共に、待望の優勝へ向けチームを導いていってくれるはずだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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芸能ニュース 2020年11月16日 15時30分
「よろこんでー、ゲッツ」元DeNAラミレス監督、ユーチューバーに!「ラミちゃんねる」開設、大物ゲスト対談やダウン症の子供の支援活動など発信予定
2020年11月14日(土)、横浜DeNAベイスターズの監督を務めたアレックス・ラミレスが公式YouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」を開設した。 >>全ての画像を見る<< 外国人選手として初の日本プロ野球名球会入り、右打者で初のシーズン200本安打、監督としても4年間で3度Aクラス(2020シーズン除く)に導くなど、様々な功績を残してきたアレックス・ラミレス。 2020年横浜DeNAベイスターズ監督退任を機に、YouTubeチャンネルを開設。同チャンネルでは、野球人としてはもちろん、プライベート、家族とのつながり、経営するトレーニングジム、ダウン症の子供を支援する社会活動など、様々な活動に焦点を当て、アレックス・ラミレス個人の多面的な魅力を発信していく。 今後、ラミレスならではの野球理論や、大物ゲストとの対談など、様々な企画を配信していく予定だ。 チャンネル開設についてラミレスは、「これまでの選手、そして監督としての野球人生を支えていただき、ありがとうございました。皆さんにハッピーになってもらいたいという思いを込めて、この度新しいチャレンジとして、YouTubeチャンネルを開設しました。お楽しみに。応援よろしくお願いします。よろこんでー、ゲッツ」とコメントを寄せている。YouTubeチャンネル「[ラミレス公式]ラミちゃんねる」https://youtube.com/channel/UC2vnK-QoXQrl1LVTNFDfUaQ
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スポーツ 2020年11月12日 17時30分
DeNA、“4番”細川がファーム三冠! 去り行く指揮官に成長を魅せる時
ベイスターズ期待の大砲・細川成也。茨城・明秀学園日立高校出身で4年目となる今シーズン、ファームでは13ホームラン、53打点、出塁率.448と堂々の三冠を達成し、打率も.318で4位と確実性も増した。好成績の要因は「内からバットを出し、ボール球に手を出さないようにガマン」することを心がけ、「追い込まれても逆方向(右方向)を意識することで、ボールを引き付けて長く見られる」ことができた結果、三振が減りフォアボールが取れるという好循環に。更に「コーチからも『ファールがもったいない』と言われたので、浮いたボールの打ち損じを失くす」ことにも精力的に取り組む事で、ホームランも次第に増えて行ったと今シーズンのバッティング内容を振り返った。 ラミレス監督は、早くから細川の飛ばし屋の才能を見抜き、ルーキーイヤーの2017年終盤に一軍昇格させると、高卒ではNPB史上初のデビューから2試合連続ホームランをマーク。そのままクライマックスシリーズ、日本シリーズでも活躍を見せるなど大物感を漂わせた。大砲の宿命でもある三振の多さを克服するために、ファームでじっくりと鍛錬を重ね、結果を出し、2020年シーズンあと2試合ながら、指揮官は4番の重責を任せる事となった。 「来年に向けてしっかりと結果を残せるように」と臨んだ11日の甲子園。タイガース先発・藤浪晋太郎とは初対決となったが、「動画で研究」して対策を練ったものの、2打席連続で三振に倒れ、6回には馬場皐輔にも空振り三振を喫した。迎えた最終回、先頭としてバッターボックスに入り、この日がタイガースで最後の登板となる能見篤史のストレートをコンパクトに振り抜き、センター前にクリーンヒット。聖地に爪痕を残した。 今季は14日の本拠地・横浜スタジアムでの巨人との最終戦を残すのみ。松原誠、田代富雄、多村仁志、吉村裕基など、歴代の高卒で右の大砲の座を受け継ぐ一打を、退任するラミレス監督のはなむけとして贈ってもらいたい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月12日 17時00分
DeNA・ラミレス監督に「失望した」、矢野監督にも阪神ファン激怒 タイトルかかる大山の敬遠、後続打者にも原因アリ?
11日に行われたDeNA対阪神の一戦。試合は「1-0」で阪神が勝利したが、同戦でDeNA・ラミレス監督が見せた采配がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、両チーム「0-0」で迎えた5回裏2死三塁の場面での采配。シーズン最終戦の阪神はこの日、本塁打王のタイトルの可能性がわずかに残っていた大山悠輔を最後の望みをかけて「1番・三塁」で起用していたが、この場面でその大山が第3打席に。しかし、ラミレス監督は申告敬遠を選択したため、大山は打席に立つことすらできなかった。 試合前時点での本塁打トップは巨人・岡本和真の31本、一方の大山は28本で2位タイだったため、タイトル獲得には同戦で3本打つ必要があった。しかし、第1、2打席はどちらも三振に倒れ、第3打席は敬遠で消化。投手戦となった試合展開を踏まえると延長含め残りは最大2打席が濃厚だったため、申告敬遠をされた時点でタイトルの望みは絶たれる結果となった。 タイトルがかかる大山を歩かせたラミレス監督の采配について、ネット上には「ピンチの場面で大山から逃げたのには失望した」、「考えあっての敬遠というのは分かるが、ファンとしては実に興ざめする采配だった」、「タイトル獲得は厳しかったけど、せめて全打席大山と勝負してほしかった」といった反応が多数寄せられている。 一方、「矢野監督が後ろに木浪入れたのが悪い、数字考えたら大山避けるのはむしろ当然」、「敬遠されたくないなら2番にも強打者を置くべきだっただろ」といった、阪神・矢野燿大監督への批判も複数見受けられた。 「同戦で大山を1番で起用した矢野監督は後続の2番に木浪聖也を据えていますが、今シーズンの木浪は『.249・3本・25打点』と目立った数字は残していない打者。一方の大山は『.288・28本・85打点』と高水準の数字を残している上、対DeNAは『.398・5本・22打点』と抜群の相性を誇っているため、一塁が空いている状況なら大山を歩かせ木浪で勝負する選択はむしろセオリーともいえます。そのため、大山と全打席勝負してもらいたければ2番は木浪ではなく、サンズ(.257・19本・64打点)や近本光司(.293・9本・45打点)といった打力のある打者を置く必要があったと考えているファンもいるようです。球界では打撃タイトルのかかる打者が最終盤の消化試合で1番起用されることは珍しくなく、大抵は相手球団もその打者とは普通に勝負するのですが、今回のDeNAには同戦を含め2連勝すればシーズンを5割で終えられるという事情があったことも大山が歩かされた一因かもしれません」(野球ライター) 試合後、ラミレス監督は今回の申告敬遠について「勝つために避けて、次の打者で勝負した」と語ったことが伝えられている。矢野監督の2番打者の人選が、ラミレス監督の采配に影響を及ぼした可能性は高そうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月09日 17時35分
DeNA、2年目の伊藤が終盤戦で反撃の狼煙! ライバル入団で勝負の3年目へ
出場はわずか5試合。ルーキーイヤーに21試合出場、打率.288、ホームラン4本、OPS.929と上々の数字を残し、2年目の飛躍が期待された2018年ドラフト2位・伊藤裕季也は辛酸を舐めた。 オープン戦、練習試合とチャンスをもらいながらもセールスポイントの打撃で結果が出せず、守備面でも精彩を欠くと、開幕一軍入りを逃す。9月に入ってようやく一軍に昇格したが、2試合の5打席で申告敬遠を含む2フォアボールを選ぶもノーヒットで、6日間で再びファームに戻された。ファームではトップの70試合、265打席の出場機会を与えられるも、打率.248、7ホームラン、28打点と期待度から考えれば物足りない数字だった。 しかし終盤戦になって再び一軍に呼ばれると、昨年同様に体調不安を抱える宮崎敏郎に代わって11月3日にスタメン出場。ドラゴンズの福谷浩司からライトに今シーズン初ヒットを放つと、次打席はスライダーを引っ張って三遊間を抜き、次は左の福敬登からレフトフェンス直撃のスリーベースで初打点も記録した。 4日はノーヒットに終わるも、5日は現日本球界ナンバーワン左腕・大野雄大から追っつけてセンター前ヒットを放つなどの活躍を見せた。打席ではポイントを手前にして粘ることが多く、2戦目の最終打席で三振に倒れた際も、やりたいことは伝わった。守備でもダッシュして打球をさばくなど明らかに動きは良く、成長を感じさせた。2試合を残し、宮崎でのフェニックスリーグ参加のために抹消となったが、来シーズンに向けて期待を持たせる名古屋での3連戦だった。 今年のドラフトでは中央大の牧秀悟を獲得。大学日本代表の4番を務めたほどの実力者で、大学ではキャプテン、右のスラッガータイプ、守備位置もセカンドと完全に伊藤裕と被る。三原一晃球団代表も「即戦力として期待している」と明言するほど期待のライバルが入団してくる。昨年末とは全く違う立場となった伊藤。与えられるポジションはない3年目の来季、実力でその座をつかみ取る以外に道はない。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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