17日の三浦監督誕生に合わせて、横浜駅や横浜スタジアムの最寄り駅では大々的に新背番号81を背負った姿に「横浜愛、三浦新監督」の文字の入った広告が掲げられ、ファンに周知。SNS上でも歓迎の投稿が相次ぎ、Twitterでもトレンド入りするなど、改めて人気の高さが浮き彫りになった形だ。
三浦大輔と言えば、言わずと知れたベイスターズ生え抜きのスーパースター。まだ横浜大洋ホエールズ時代の1991年、奈良・高田商からドラフト6位で入団。翌年に大洋のエース・遠藤一彦氏の引退試合、更にホエールズの最終戦でもあった試合でデビューしたことは、偶然ながら時代の継承者としての意味合いを感じてしまう。1998年には念願のエースナンバー18番を手にし、38年振りの日本一に貢献。2008年オフにはFA宣言したが、ファン感謝デーでのファンの「行かないで」の言葉と「強いところを倒して優勝」とのポリシーを貫き残留し、より一層ファンの心を掴んだ。2016年の引退試合では、チケットを求めるファンが横浜スタジアムの周りを囲むフィーバー状態となった際、サプライズで「ありがとうございます」とファンにアナウンスする心遣いも。それからも、引退試合で発した「これからも三浦大輔はずっと横浜です!」の言葉通り、球団アドバイザー、一軍ピッチングコーチ、ファーム監督を経ての監督就任。ベイスターズファンにとって特別すぎる存在が、遂に指揮を執ることとなった。
めざすはズバリ「優勝だけ」と言い切った“ハマの永遠番長”。ファンの圧倒的な後押しを受け、1998年以来のペナントを狙う。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘