DeNA
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スポーツ 2021年01月04日 11時55分
DeNA・百瀬「ベイスターズで野球ができたことに感謝」 期待の内野手がそっとバットを置く
ベイスターズの6年目内野手、百瀬大騎が引退を決意した。 長野・松本第一高校から2014年ドラフト6位でベイスターズに入団した百瀬は、俊足と高い身体能力が武器の内野手だったが、2020年オフに戦力外通告を受け、トライアウトも受けずに引退となった。 2019年には初めて1軍に昇格し、2020年は2月中旬のキャンプから1軍に帯同。目標であった開幕一軍は逃したが、マルチポジションを守れるユーティリティ性が重宝され、直後には昇格するなど、内野手の中で序列は上位だった。 課題は打撃にあったが、2019年の「7月8日から西武第二球場でカーブマシンを打っている時、調子も悪く全然打てないので思い切って右足を内側に入れてみたら、急に今までとは違う感覚が掴めた」とその月は打率.390と突然覚醒。2015年から18年まで打率は2割を超えることは無かっただけに、そのまま上昇気流に乗るかと思われた。 9月3日には念願のプロ入り初ヒットもマークし、ファームの最終戦でもシュアなバッティングで猛打賞との活躍を見せていただけに、ファン目線では自由契約は意外とも写ったが、ファームでも打率.182と振るわなかったのも事実だった。2020年ドラフト2位、牧秀悟は百瀬と同じ松本第一高校出身で、内野手として切磋琢磨する姿も楽しみだったが、叶わぬ夢となってしまった。 「ファンの皆さま、6年間という短い時間ではありましたが応援ありがとうございました。どんな時でも温かいご声援をくださった事は一生忘れませんし、皆さまの温かい言葉で何度救って頂いたことか数え切れません。本当にありがとうございました」とファームでは何度も「ももちゃーん」との声援が飛んでいたことを感謝。「もっと球場で皆さまに見てもらいたかったのが本音ですが、今シーズン、プロ初ヒットを打ったことが1番の思い出です」と晴れ舞台での唯一の安打を振り返った。「今年で現役を引退しますが、このプロ野球人生に悔いはありません。様々な方々に支えられながら、6年間横浜 DeNA ベイスターズで野球が出来たことに感謝、誇りを持ち今後の人生に活かしていきたいと思います。最後になりますが、この横浜の地で野球が出来たこと、ファンの皆さまに出会えた事、本当に嬉しく思います。6年間沢山のご声援ありがとうございましたI☆YOKOHAMA!」とファン思いの百瀬らしいコメントを残した。 屈託のない笑顔と、ひたむきなプレースタイルは、いつまでもファンの脳裏に焼き付いている。キッパリと野球人生に別れを告げた百瀬大騎は、第二の人生に向かって歩み出した。 取材・文・写真 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月31日 17時30分
2020年も成功! 坂本、伊勢、蝦名…DeNA大卒ドラフト組の活躍
DeNAが近年安定した成績を挙げている要因の一つは、高いスカウティング力にある。2014年の山崎康晃に始まり、2015年今永昇太、2016年濱口遥大、2017年東克樹と、ドラフト1位がルーキーイヤーから4年連続で即戦力として機能。2018年1位の上茶谷大河も開幕からローテーションをほぼ守り、7勝を挙げチームに貢献した。 そして2019年ドラフトも、即戦力として期待し指名した3人の大卒プレーヤー達が一定の活躍を見せ、スカウトの千里眼に狂いはないことを証明した。 立命館大学からドラフト2位で入団した坂本裕哉は、オープン戦から結果を残し開幕ローテーションの座を掴むと、6月25日のドラゴンズ戦で公式戦デビュー。5回まで無安打無失点の快投を見せ6回に初のピンチを迎えると、更に足を捻るアクシデントにも見舞われたが、気合でこの回を投げ切り見事な初勝利を挙げた。この怪我が後を引き、復帰まで3か月ほど費やしたが、最終的には4勝1敗と結果も残し、ポテンシャルの高さが垣間見えたシーズンだった。 明治大学から3位入団の伊勢大夢も開幕から一軍入りし、中継ぎとして活躍。7月16日に登録抹消されたが、8月21日に再登録されるとシーズン最後まで28試合登板とフル回転。ルーキーながら33試合に登板し、3勝1敗で防御率は1.80と堂々の成績を残した。サイド気味のフォームから150キロ超の剛球とチェンジアップを武器に、大学の先輩でもある木塚敦志ピッチングコーチのように、長年ブルペンを支える存在となりそうだ。 6位指名ながら、キャンプから一軍に抜擢されていた青森大学の蝦名達夫も、非凡な打撃センスを見せた。出場3試合目の9月10日には、豪快にバックスクリーンへ叩き込むホームランを放ち、初安打初打点と派手な活躍。ファームでは4試合連続ホームランを含む、計6ホームランと持ち前の長打力を発揮し、ラミレス前監督に「佐野恵太と同じ感じがする」と言わせしめたバッティングが、2年目に開花することが期待される。 野手では梶谷隆幸、投手では井納翔一とチームを支えた2人がチームを去ったことで、2年目の彼らには更なるチャンスが巡ってくる。多くの先輩が当たった“2年目のジンクス”を乗り越え、2021年は三浦大輔ベイスターズの投打の中心としての働きに期待が高まる。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月28日 17時30分
DeNA・三原球団代表「26歳と若く、ストレート、変化球ともにトップレベルの評価」 メジャープロスペクト・ロメロにかかる大きな期待
ベイスターズは24日、フェルナンド・ロメロ投手と来シーズンの契約を締結したと発表した。ドミニカ共和国出身の右腕で、2018年にメジャーに昇格すると、先発として11試合登板し3勝、翌年には中継ぎとして15試合出場と活躍。今年はビザ発行の関係で登板はなかったが、プロスペクトとして注目されていた右腕は、ベイスターズにとって大きな補強となる。 球団編成のトップである三原一晃球団代表は「フェルナンド・ロメロ選手を獲得することができ、非常に嬉しく思います。26歳と若く、ストレート、変化球ともにトップレベルの評価で必ずやチームの力になってくれる」と大きな期待を口にし、「現時点では、先発としてローテーションの一角を担ってもらいたいと考えておりますが、先発、リリーフそれぞれ経験しており、これから春季キャンプ、オープン戦を通して、監督、コーチに適性を判断してもらいたいと思います」とコメント。 動画を見ると、踏み出した足が若干左に出るフォームで、シンカーとされる右バッターに食い込むツーシーム気味のボールは150キロ中盤をマークし、ストレートとほぼ同じ球速。チェンジアップも140キロ後半で落ち、外へ逃げるスライダーの切れも鋭い。イメージとしてはタイガースの西勇輝をグレードアップさせたような印象だ。 FAで抜けた井納翔一の先発、スペンサー・パットンの退団で空いたセットアッパーのポジションのどちらにでも対応できそうなピッチャーの獲得は、優れた編成能力の表れでもある。 昨年は同じくメジャーのプロスペクトだったタイラー・オースティンを獲得し、流石のパワーでNPBを驚かせた。奇しくも発表となった24日に26歳の誕生日を迎えたロメロ。若さ溢れる、脂の乗り切った時期でもあるだけに、日本野球界を席巻するようなメジャー級のインパクトを残してくれそうだ。 文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月25日 17時00分
DeNA・梶谷、巨人入りは金目当てでは無かった? FA移籍の意外な真相を明かす、あの選手も決断の決め手に
元横浜で野球解説者の高木豊氏が24日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、巨人のプロ14年目・32歳の梶谷隆幸がゲスト出演。今オフのFA移籍の真相を語った。 2007~20年にかけ横浜・DeNAでプレーした梶谷は11月27日にFA宣言し、12月14日に4年総額8億円(推定)での巨人入りが決定。高木氏のユーチューブチャンネルに初出演し、FA宣言前に抱えていた悩みや巨人入りの決め手を語った。 2006年の高校生ドラフトで3位指名を受け横浜に入団し、今季まで「895試合・.269・119本・397打点・840安打」といった数字を残した梶谷。14年間過ごしたチームには恩や愛着を強く感じており、宣言前は「最後までいて終わった方がいいのか」と慣れ親しんだチームで現役を全うすべきではないかと悩んでいたという。 その一方で「変な気を遣わない、環境が変わらないことが自分にとっては良くないんじゃないか」と、環境を変えた方が野球選手としてさらに成長できるのではとの思いもあったという梶谷。安定か、それとも挑戦かと悩んだ結果、「1回きりの野球人生なので、環境を変えて飛び込んでみたい」という結論に至ったという。 今季年俸7400万円(同)から大幅アップとなる単年2億円での4年契約という好条件で巨人に移籍したこともあり、金銭面が最大の理由なのではとの見方も根強い梶谷。しかし、本人は家族のことがあるため金銭面ももちろん大事としつつも、それ以上に成長するため環境を変えたいと強く思ったことが最大の理由だったと説明。また、巨人入りを決めたのは、原辰徳監督から直接「欲しい」、「1番(打者のスタメン)で出てほしい」と熱意を伝えられたことが大きかったという。 ただ、梶谷にとっては原監督の言葉と同じくらい、1988年生まれの同級生である坂本勇人の存在も移籍を決断した大きな理由だったとのこと。動画内で詳しい理由は明かさなかったが「勇人と野球をやりたいなっていうのは昔から思っていた」と、以前から坂本と同じチームでプレーしたい気持ちがあったことを明かしていた。 この他にも梶谷は今回のFA宣言・移籍を自身も「おめでとう」と思っている理由や、来季から着用する新背番号「13」への思い入れなどについて動画内で語っている。 >>巨人の“ベテラン軽視”に「何たる仕打ちか」ファン激怒亀井・陽は命拾いも…FA補強が仇となった大騒動<< 今回の動画を受け、ネット上には「金額よりも環境を変えたいっていう気持ちが強かったのか」、「宣言から移籍まで2週間ちょっとだから最初から出る気だったんだなって思ったけど、ちゃんと残留も悩んでくれたことが知れて良かった」、「坂本と一緒にプレーしたかったっていうのは初耳」、「坂本は同い年なのにもう2000本安打達成してるから、同リーグで戦ってて相当刺激を受けたのが理由かもしれないな」といった反応が多数寄せられている。 14日に行われた梶谷の入団会見では、原監督が来季の打順として「1番梶谷・2番坂本」という構想を明かしたことが伝えられている。坂本とコンビで上位打線を担うことを原監督からも期待されている梶谷だが、果たして来季どのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年12月24日 18時30分
DeNA・山下「生き抜くことに必死」 髪色、クルマに続き背番号もチェンジ!
2015年のルーキーイヤーは開幕スタメン、2年目も62試合出場とマルチポジションを守れる内野手として重宝されていた山下幸輝。しかし、年々出場機会は減少し、昨年は遂に一度も一軍に上がることなく終わった。崖っぷちの6年目の今シーズン、ファームで打ちまくり結果を出すと、7月14日には待ちに待った一軍昇格。主に代打として出場すると、一時期は4割を超える高打率をマークし、切り札的存在となっていた。8月19日からはパッタリと当たりは止まり、結果的には打率は.209まで下がってしまったが、パワフルなスイングと思い切りのいいバッティング、気迫を全面に出すプレースタイルは、チームにいないタイプだけに来シーズン以降期待がかかる。 今シーズンは「自分を何か変えたいなと今年のシーズン初めからずっと思っていて、クルマを変えてみたり、髪色変えたり、目に見える部分をどんどん変えてきた」と変化を求め続けた一年だった。更に来シーズンに向けて、背番号も慣れ親しんだ38から66へ変更。昨年もミスターベイスターズだった石川雄洋が7から「尊敬する坂口智隆さんの番号」の42へ、最速161キロを誇る剛腕リリーバーの国吉佑樹は65から「武者修行していたオーストラリアンベースボールで付けていて、自分の名前にかけて」と92へと、あえて今よりも大きな背番号へ変更する異例のケースが2件もあったが、「66という番号自体に意味はない」と彼らのような理由はないとしながらも「(目に見える部分を変えるとの)流れで背番号も変えたいと思い、球団と相談した」と変更の経緯を説明。来年は「正月1から3日」に断食も決行し、短いオフの中の「誘惑を断ち切るために」とあえてその時期をチョイスすることからも、並々ならぬ決意が感じられる。 来季は梶谷隆幸のFAに伴い、人的補償でジャイアンツから内野のユーティリティープレイヤー田中俊太がやってくる。内野陣は更に激戦となることが予想されるが、「生き抜くことに必死。頑張ります」と目をギラつかせた山下幸輝。勝負の7年目はハングリー精神を武器に、サバイバルレースを勝ち抜いていく。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月21日 17時30分
DeNA、人的補償は田中俊太でスピード決着! 過去3例と同様の成功へ三浦新監督もエール「共に優勝をめざして頑張ろう!」
年俸水準がBランクに当たる梶谷隆幸がジャイアンツへFA移籍し、ベイスターズは人的補償を求めると、締結合意から僅か4日後の18日に、田中俊太を獲得したと正式に発表した。 ベイスターズは、今シーズンFA権を獲得したカープの田中広輔の動向にも注視していたと報道されたていたが、カープ愛を貫き残留したことで計画は白紙に。今シーズンの二遊間は、外野が佐野恵太、梶谷隆幸、タイラー・オースティンで埋まっていた際は、セカンドにネフタリ・ソトが入るケースもあったが、ホセ・ロペスの退団により来シーズンはソトがファーストへ固定される公算が高いことを踏まえ、田中広輔への調査と繋がったと考えられた。 このことからも、ベイスターズのポイントの一つと明らかになっていた二遊間の補強に、プロテクトリストから外れていた田中俊太はうってつけの存在。当初の兄・公輔からターゲットは変わったが、歳も27と若く、兄とプレースタイルの似た弟の獲得は朗報だ。 過去3回のジャイアンツからの人的補償は、ベイスターズにとって概ねプラスに作用している面もある。 2006年、チーム最多の10勝を挙げた門倉健との人的補償で現ソフトバンク監督の工藤公康を獲得。初年は先発で7勝6敗、翌年は未勝利ながらも、2009年はリリーフに回り46試合に登板し2勝3敗。大ベテランならではの経験をチームに伝授し、暗黒時代真っ只中に“ハマのおじさん”として話題も集めたことも含め、貢献度は高かった。 2011年は、村田修一がジャイアンツへ移籍し、ベテラン左腕・藤井秀悟を獲得。初年は6連勝を含む7勝、翌年には開幕投手も務め上げた。現在も球団広報兼バッティングピッチャーという稀な立場として、裏からチームを支える存在だ。 2016年には、山口俊の人的補償でベイスターズに平良拳太郎がやって来た。その活躍はオフに人的補償の話題になると、カープの一岡竜司と共に必ず成功例として出てくるほど。今やローテーションの中心で、来シーズンは開幕投手も狙える位置にまで成長した。 そして、今回の田中俊太は、地元・東海大相模出身で、ファンからも馴染み深い選手。三浦大輔新監督も、今季は二軍監督を務めていたことから「走攻守バランスが取れた選手だと思います」と評価。「地元神奈川出身ということもあり、横浜DeNAベイスターズの力になってくれることを期待しています。共に優勝をめざして戦おう!」とエールを送った。人的補償というネガティブなイメージを払拭する活躍をして、プレーし慣れた横浜スタジアムで田中俊太は再び輝く。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月19日 11時00分
巨人の“ベテラン軽視”に「何たる仕打ちか」ファン激怒 亀井・陽は命拾いも…FA補強が仇となった大騒動
14日にDeNAからそれぞれFAで獲得した梶谷隆幸、井納翔一の入団会見を行った巨人。同一リーグ球団からの‟ダブル引き抜き“はプロ野球ファンの間で大きな話題となったが、同時にDeNA側に提出する人的補償のプロテクト名簿にも注目が集まった。 人的補償が必要なBランク選手である梶谷を獲得した巨人は、NPBが梶谷と巨人の契約を公示した14日から2週間以内までに人的補償のプロテクト名簿(28名)をDeNA側に提出する必要がある。一般的にプロテクト名簿の中身が明かされることはないが、巨人ファンの間では2018年オフに長野久義(当時34歳/広島に移籍)、内海哲也(当時36歳/西武に移籍)がプロテクトから漏れて結果流出したケースをもとに、今回も亀井善行(38歳)、陽岱鋼(33歳)といったベテランがプロテクト漏れするのではとの見方が広まっていた。 >>ポスティング中の巨人・菅野、DeNAがまさかの強奪?球団首脳は“1枠分の無駄”を覚悟か<< DeNAが18日に田中俊太を人的補償選手に選択したことを発表したため亀井、陽は命拾いした形となったが、12球団でも屈指の選手層を誇る巨人は人的補償に限らず、実績のあるベテラン選手を簡単に放出するケースが少なくない。過去にはFAで獲得した選手とポジションが被るベテランを解雇しようとして大騒動を巻き起こしてしまったこともある。 騒動が起こったのは、巨人が2年ぶり28回目のリーグ優勝を果たした1996年オフ。当時巨人は42歳・落合博満が一塁のレギュラーを務めていたが、チームはその年のオフに西武からFA宣言した一塁手・清原和博の獲得を画策。同年11月13日に清原と初交渉を行うが、この際に球団幹部が一塁を空けるため落合を解雇させると口にしていたことが報道により発覚してしまった。 これを受け落合は当然「失礼な話だ。俺が要らないなら10月でクビを切ればよかったんだ」と激怒。慌てた球団側が解雇を否定しても態度を軟化させず、逆に「飼い殺しはごめんだ」、「最初はクビで次は残留。FAで来るときには散々いいことを言って、手のひらを返したようにポイか」と球団批判を展開した。 その後巨人は同年11月24日に清原の入団を発表したが落合との関係はこじれたままで、25日には巨人のオーナー企業・読売新聞の渡邉恒雄社長も「礼儀正しい態度じゃない」と怒りをあらわにする始末。各メディアの間でも残留か退団か論調が分かれる中、事態の収拾を図るため27日に長嶋茂雄監督が落合と会食の場を設けた。 落合と約4時間にわたり話し合った長嶋監督は、「ウチに残るなら来季は代打やベンチが多くなる」として退団した方がいいのではと説得。プロ入り前は長嶋監督のファンだったという落合は、これを受け入れついに退団を決断。翌28日に行われた退団会見では「清原と私の起用で悩む長嶋監督の顔を見たくない」と、これ以上長嶋監督に迷惑をかけたくはなかったという旨を涙ながらに語った。 同年は42歳ながら「.301・21本・86打点」といった数字を残していた落合は退団後ヤクルト、日本ハムから獲得オファーを受け、同年12月12日に日本ハムに入団。ただ、日本ハムでは2年間で計5本塁打と結果は残せず、1998年オフに現役を引退した。 巨人でプレーした1994~96の3年間は4番として2回のリーグ優勝(1994,1996)、1回の日本一(1994)に大きく貢献していたため、当時のファンからは「功労者に対して何たる仕打ちだ」、「選手を使い捨てる球団に未来はない」といった反発の声も多く挙がったという落合の退団劇。“血も涙もない球団”というレッテルを貼られないように、今後のプロテクト名簿作成にも細心の注意を払う必要がありそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月17日 17時30分
DeNA・倉本、再びレギュラー獲りへ「もう一回勝負できるように」
「2年間、何もできなかった」。3年前まではショートの不動のレギュラーだった倉本寿彦は、今シーズンを終えてこう振り返った。2018年は85試合出場に留まり、昨シーズンに至ってはわずか24試合出場に留まり、打率は.121と不本意な成績に終わった。 今年は開幕一軍のメンバーに選ばれたものの、主に代走からの守備固めとしての役割として出場に留まり、7月中旬にやっと今季初安打を含むマルチヒットを記録。そこから調子は上向き、7月は.381、8月も.310と高打率をマーク。10月以降はやや調子を崩したが、最終的には打率.276、出塁率.333で、左打者でありながら左ピッチャーに対し.397と無類の強さを発揮。久しぶりにチームに貢献し、復活を印象付けた。 「もう後がない。勝負の年と決めていた。少ないチャンスを頂いた中で、しっかり自分の中でも戦うことができた」と徐々にスタメン起用も増やしていったシーズンを自己評価。「良かったことをしっかり続けてレベルアップしていきたい。色々なことに対応出来るように準備して、必要とされるところで勝負したい」と来季を見据えた。具体的には「打たないと試合には出られない」とバッティングを磨くことに重きを置き、「競争になると思う。試合に多く出たいので、もう一回レギュラーを取れるように」と大和、柴田竜拓の今年のライバル達と、来季 3年目の伊藤裕季也、ルーキーの牧秀悟らの若手も含めたサバイバルレースに勝ち抜く覚悟を示した。 打撃がアピールポイントとしていたが、今シーズンのショートでの守備機会69はチーム最多で、守備率は.987。大和の.974、柴田竜拓の.966と名手と言われる2人よりもいい数字を残している。守備はイマイチとのイメージがあるが、今季はフィールディングもスローイングも安定し、確実にレベルアップしていた。 苦しい時期を経て、再び己の力でのし上がってきた倉本寿彦。7年目のシーズンは、軽快に波に乗り、ショートのポジションを奪いに行く。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月14日 17時30分
DeNA・伊藤「悔しかった」シーズンを糧に 2021年は「戦力として貢献」
昨シーズンは84試合に出場し、バッティングでも自己最多の8本塁打と攻守でチームに貢献していた伊藤光。すっかりベイスターズの扇の要に収まったかと思われたが、今シーズンはまさかの30試合出場に留まり、スタメンマスクは僅か20試合。開幕直後から調子は上向かず、7月18日には試合序盤の2回で交代させられると、「伊藤光の時は防御率が悪い」ことを理由に19日には登録抹消された。その日は千葉・鎌ケ谷で行われていたファームでのファイターズ戦にいた高城俊人がバタバタと緊急的に一軍に合流したことからも、ファンの間では「懲罰か」とザワつくような“事件”も勃発した。 負の連鎖にはまり込んでしまった伊藤は、ファーム調整中に足の肉離れも発症。「一言で言うと悔しかったっすね。出来れば2度と同じ事はしたくない悔しいシーズン」と苦しんだ1年となってしまった。 元凶は「開幕ダッシュが上手くいかなかった。試合に勝つことが一番大事なんですが、なかなか勝てずにいい流れに乗れなかった」と分析。オフには「身体作りをしっかりして、結果でしか見られない世界の中でしっかり結果を出す準備を」とリベンジを誓う。 来シーズンは、三浦監督が指揮を取ることとなり、「去年は一軍ピッチングコーチだったので、ピッチャーの状態などよくコミュニケーションを取っていた」とやりやすさを強調。「その頃からよく“攻めろ”という言葉を使っていました。二軍監督の今年も、ピッチャーも野手も同じように気持ちで攻めろと、ひたすら声を掛けていました」と番長野球のめざすところは既にインプット済み。「監督が考えていることを、試合で表現することがキャッチャーの仕事」と捕手としての矜恃を語り、「三浦さんになって初めてのシーズン。戦力としてチームの勝利に貢献できるように、1年間戦えるようにしたい」と気を引き締めた。 苦渋をなめた2020年シーズンはもう終わった。オリックス時代の不遇も体験した伊藤光は、三浦新監督の元で再び輝きを取り戻す。取材・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月13日 11時00分
巨人入り決定のDeNA・井納、リリーフ起用なら一巻の終わり? 過去10年で1名のみ、成功例乏しい“Cランク投手”が活躍するカギは
2012年ドラフトで3位指名を受けDeNAに入団し、今季まで「168登板・50勝60敗・防御率3.94」といった数字を残しているプロ8年目・34歳の井納翔一。今季終了後の11月27日に国内FA権を行使したため、その去就に多くのファンが注目している。 権利行使直後に巨人、ヤクルトの2球団が獲得に手を挙げた井納は、6日にそれぞれの球団と交渉。報道によると、ヤクルトは2年総額2億円規模の条件と背番号「15」、巨人は年俸1億円規模の複数年契約と背番号「21」と互角の条件を提示したと伝えられている。 >>DeNA・三浦監督、FAの梶谷・井納は引き留めない?巨人へのダブル流出は決定的、狙いは人的補償か<< 実績はもちろん人的補償が不要なCランク選手ということもあり、ネット上には獲得成功を願うヤクルトファン、巨人ファンの声が多数寄せられている井納。ただ、過去10年の間に他球団にFA移籍したCランク選手を見ると、実は活躍した選手はそれほど多くない。 2011年オフに西武からオリックスに移籍した許銘傑は、西武でプレーした12年間で「263登板・49勝46敗29ホールド1セーブ・防御率4.13」といった成績を残したリリーフ投手。当然オリックスでも勝ちパターンの一角としての活躍が期待されたが、いざ迎えた2012年は開幕直後から打ち込まれる場面が目立ち2度の二軍落ちも経験。結局、同年は「37登板・0勝3敗10ホールド1セーブ・防御率5.29」と不振に終わり、さらに翌2013年は一軍登板が1試合のみと全くいいところがなかったためこの年限りで戦力外となった。 プロ入りした2005年から2013年まで中日で「186登板・61勝51敗16ホールド1セーブ・防御率3.57」といった数字をマークした中田賢一は、同年オフにソフトバンクに移籍。翌2014年は「25登板・11勝7敗・防御率4,34」と2ケタ勝利をクリアし、その後も2015年から2018年までは毎年20試合前後に登板するなど先発の一角としてチームに貢献した。 だが、2019年に一軍登板が1試合のみと不振に陥ると、球団は同年オフに中田を無償トレードで阪神に放出。阪神1年目の今季は3試合登板で未勝利に終わるなど思うような成績は残せていない。 2015年オフに中日から阪神に移籍した高橋聡文は、前年まで中日で14年プレーし「401登板・17勝14敗99ホールド1セーブ・防御率3.38」を記録したリリーフ。阪神加入後の2年間はいずれも50試合以上に登板し、2017年は防御率「1.70」と活躍を見せた。ただ、その後の2年間は計16登板と成績が大幅に落ち込み、2019年限りで現役を引退している。 2007年から2016年までソフトバンク一筋でプレーした森福允彦は、同年オフにFA宣言し巨人入り。ソフトバンク時代に「384登板・16勝14敗125ホールド18セーブ・防御率2.45」という成績を残していたため加入当初は期待も高かったが、翌2016年は「30登板・1勝3敗6ホールド・防御率3.05」と微妙な成績に。その後2018年は2登板、2019年は7登板にとどまったことから同年オフに戦力外通告を受けそのまま引退している。 加入後長期にわたって活躍したのは中田のみとなっているここ10年のCランク投手だが、中田以外の3名は全員リリーフであるため、移籍前球団でのプレーでたまっていた勤続疲労が移籍先でさらに蓄積され低迷を招いたという見方ができる。井納は先発・リリーフどちらもこなせる選手だが、移籍先では先発の座をつかみにいった方がいいかもしれない。 また、唯一の活躍例である中田は2016年に右前腕を痛めたこと以外は目立った故障がなかった。井納は2018年シーズン終盤に右ひじのクリーニング手術を受けているため、同箇所の故障を再発させないようコンディション管理に気を配ることも重要だ。 巨人有利とする報道も複数あった中、12日に巨人入り決定と報じられた井納。来季35歳を迎えるベテラン右腕は、果たしてどれだけの成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
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ラミレス監督も「プレッシャーに打ち克つ」と太鼓判! DeNA新キャプテン・佐野恵太が目指す不動の四番の座
2020年03月12日 17時30分
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現在オープン戦ホームラン王! DeNA、新外国人タイラー・オースティンが対応すべきポイント
2020年03月09日 17時30分
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過去の助っ人スターターはパッとしないが…DeNA、マイケル・ピープルズにかかる期待
2020年03月05日 17時30分
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DeNA、苦しみから解放された三浦二軍監督の台頭は間近? “センバツ無観客化”がラミレス監督の投手運用に影響する可能性
2020年03月05日 11時45分
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DeNAラミレス監督、巨人・阪神より中日を警戒? 「Aクラスに入れる」昨シーズン5位から飛躍を断言するワケは
2020年02月18日 17時00分
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
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2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
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2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
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2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
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2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
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2023年09月10日 17時00分