今シーズンは「自分を何か変えたいなと今年のシーズン初めからずっと思っていて、クルマを変えてみたり、髪色変えたり、目に見える部分をどんどん変えてきた」と変化を求め続けた一年だった。更に来シーズンに向けて、背番号も慣れ親しんだ38から66へ変更。昨年もミスターベイスターズだった石川雄洋が7から「尊敬する坂口智隆さんの番号」の42へ、最速161キロを誇る剛腕リリーバーの国吉佑樹は65から「武者修行していたオーストラリアンベースボールで付けていて、自分の名前にかけて」と92へと、あえて今よりも大きな背番号へ変更する異例のケースが2件もあったが、「66という番号自体に意味はない」と彼らのような理由はないとしながらも「(目に見える部分を変えるとの)流れで背番号も変えたいと思い、球団と相談した」と変更の経緯を説明。来年は「正月1から3日」に断食も決行し、短いオフの中の「誘惑を断ち切るために」とあえてその時期をチョイスすることからも、並々ならぬ決意が感じられる。
来季は梶谷隆幸のFAに伴い、人的補償でジャイアンツから内野のユーティリティープレイヤー田中俊太がやってくる。内野陣は更に激戦となることが予想されるが、「生き抜くことに必死。頑張ります」と目をギラつかせた山下幸輝。勝負の7年目はハングリー精神を武器に、サバイバルレースを勝ち抜いていく。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘